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ジーン・ハックマン

アメリカの俳優 (1930–2025) ウィキペディアから

ジーン・ハックマン
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ジーン・ハックマン英語: Gene Hackman1930年1月30日 - 2025年2月18日)は、アメリカ合衆国映画俳優

概要 ジーン・ハックマン Gene Hackman, 本名 ...
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来歴

要約
視点

カリフォルニア州サン・バーナディノ生まれ。本名はユージーン・アレン・ハックマン (Eugene Allen Hackman)。イングランド系の血を引く[1]。16歳のとき、年齢を詐称して海兵隊に入隊。中国駐屯地ラジオ放送DJを務めた[2]ことから演技に興味を持つようになる。除隊後様々な職を経験。その後イリノイ大学でジャーナリズムなどを学んだ。

30歳を過ぎてから俳優を志すようになり、パサディナ・プレイハウス[2]リー・ストラスバーグ主催のアクターズ・スタジオダスティン・ホフマンとともに演技を学んだ[2]のち、ニューヨークへ渡る。ホフマンが多数の映画に出演しスターダムへ上り詰める一方、ハックマンは舞台テレビドラマで端役しか与えられず、鳴かず飛ばずの状態が続いた。

ブロードウェイでの公演を観たロバート・ロッセン監督に見出され『リリス』で映画デビュー。1967年アーサー・ペン監督の『俺たちに明日はない』に主人公クライドの兄バック役で出演。映画出演3作目で第2回全米批評家協会賞の助演男優賞を受賞。第40回アカデミー助演男優賞にもノミネートされ、37歳にしてようやく脚光を浴びた。

1970年に『父の肖像』で再度アカデミー助演男優賞にノミネートされると、翌1971年に出演したウィリアム・フリードキン監督の『フレンチ・コネクション』での演技が認められ、第44回アカデミー主演男優賞を獲得。一躍世界中の知るところとなった。同作品で演じた粗暴なコワモテ刑事ドイルの愛称ポパイは、現在に至るまで彼の愛称として親しまれている。

その後も『ポセイドン・アドベンチャー』、『スケアクロウ』、『カンバセーション…盗聴…』、『ミシシッピー・バーニング』といった大作・名作に立て続けに出演。主演から脇役まで、また悪役から三枚目まで幅広い役柄をこなす俳優としてアメリカを代表するトップスターに上り詰めた。

なお、『ポセイドン・アドベンチャー』の日本公開時(1973年3月)に来日し淀川長治と対談した(淀川著『映画と共に歩んだわが半世紀』)。

スーパーマン』で演じた悪役・レックス・ルーサーは、2006年に公開されたリメイク版の『スーパーマン リターンズ』でケヴィン・スペイシーがハックマンと見まがうほど役に入り込んで演じたことで、話題が再燃した[要出典]

1990年には心臓発作を起こして引退も考えたが、その後も映画に出演。病を克服して自分でも忘れるほど多くの映画に出演したことでタフガイと呼ばれた。1992年に出演したクリント・イーストウッド監督の映画『許されざる者』で第65回アカデミー助演男優賞を獲得。2002年にはゴールデン・グローブ賞の功労賞にあたるセシル・B・デミル賞を受賞した。

2004年のインタビューで俳優業の引退を公言[3]

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2008年、出版本にサイン中
俳優業引退後

考古学者のDaniel Lenihanと共にこれまで3冊の小説を出版している。また、2010年には単独で小説Payback at Morning Peakを出版した。

2012年1月13日、自転車に乗っていたところをトラックにはねられる事故に遭うが軽い打撲で済むなど命に別状はなかった[4]

2016年と2017年には海兵隊を題材にしたテレビ番組のナレーターを担当した[5][6]

2019年5月18日、国際天文学連合は彼を記念して小惑星番号55397の小惑星に対して「ハックマン (Hackman)」と命名した[7]

私生活

プライベートでは1986年に30年連れ添った最初の妻と離婚。1991年に日系人女性ピアニストベッツィ・アラカワ英語版と再婚をした[8]。子供は3人。

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死去

2025年2月26日午後、サンタフェの自宅で、妻と愛犬1匹と共に亡くなっているのが警察に発見された[9]。95歳没[10]

夫婦の遺体は別々の部屋で発見され、一酸化炭素中毒やガス漏れの形跡はなかった[11]。浴室で見つかった妻の遺体の側には錠剤が散らばっていたことが判明しているが、発見直後は死因の特定に至らず、警察当局は検視に加え毒物検査も実施した[12]

3月7日、地元当局はハックマンの死因は心臓病であり、死亡推定日は2月18日頃と発表した。妻はその1週間前の2月11日頃、ネズミなどのげっ歯類が媒介するハンタウイルスに感染したことによる呼吸器疾患のハンタウイルス肺症候群で死亡したとみられ、深刻なアルツハイマー病を患っていたハックマンは、「妻の死に気付いていなかった可能性がある」と説明した[13][14]。また、犬については、2人の死去によって水と餌がなくなった結果、餓死したものとされている[14]

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主な出演作品

映画

さらに見る 公開年, 邦題 原題 ...

広告・CM

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日本語吹き替え

主に担当していたのは、以下の二人である。

石田太郎
カンバセーション…盗聴…』(テレビ朝日版)で初担当。『スーパーマンII』(テレビ朝日旧版)で前作で小池朝雄(後述)が演じていたレックス・ルーサー役を引き継いでからは大半の作品で担当するようになり、ハックマンのフィックス(専属)として定着した[15]
小池朝雄
フレンチ・コネクション』(フジテレビ版)で初担当。ハックマンの当初のフィックスとして知られた。先述の石田太郎は劇団の後輩にあたり、小池のものまねを得意としていた。

このほかにも、小林修内海賢二穂積隆信池田勝なども複数回、声を当てている。

受賞歴

参照

外部リンク

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