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パイレーツ・オブ・カリビアン
アメリカのメディアミックス作品 ウィキペディアから
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「パイレーツ・オブ・カリビアン」(Pirates of the Caribbean) は、テーマパークの乗り物、映画、小説のスピンオフ作品、そしてビデオゲームやその他のメディア出版物を含む、ディズニーのメディア・フランチャイズである。このフランチャイズは、1967年にディズニーランドにオープンした同名のテーマパークのライド(東京ディズニーランドでのライド名は「カリブの海賊」)に端を発しており、ウォルト・ディズニーが監修した最後のディズニーランドのライドの一つである。ディズニーはこの乗り物を、海賊の伝説や民話に基づいて制作した。
2003年に公開された『呪われた海賊たち』をきっかけに、メディア・フランチャイズとなった。2016年10月現在、パイレーツ・オブ・カリビアンのライドは、5つのディズニー・テーマパーク・リゾートで見ることができる。映画シリーズは、全世界で45億ドル以上の興行収入を記録しており、歴代14位となっている。
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乗り物とアトラクション
カリブの海賊
→詳細は「カリブの海賊」を参照
ディズニーランド、ウォルト・ディズニー・ワールドのマジック・キングダム、東京ディズニーランド、ディズニーランド・パリのディズニーランド・パークにあるダークライド。1967年3月18日にオープンしたディズニーランドでのカリブの海賊は、ウォルト・ディズニーが設計に参加した最後のライドであり、彼の死から3ヶ月後にデビューした。
カリブの海賊 バトル・フォー・サンケン・トレジャー
→詳細は「カリブの海賊 バトル・フォー・サンケン・トレジャー」を参照
上海ディズニーランドにあるマグネット式のダークライド。映画シリーズをベースにしたストーリーが展開される。2016年6月16日にデビューした。
トム ソーヤー島 海賊の隠れ家
→詳細は「トム ソーヤー島」を参照
トム ソーヤー島 海賊の隠れ家(The Pirate's Lair on Tom Sawyer Island)は、ディズニーランド、マジック・キングダム、東京ディズニーランドのアメリカ河に囲まれた人工島「トム ソーヤー島」をリブランディングしたもの。小説「トム・ソーヤーの冒険」に登場するマーク・トウェインのキャラクターをモチーフにした構造物や洞窟があり、インタラクティブな体験やクライミング、景色を楽しむことができる。2007年にディズニーランドでは、映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズへの言及が追加された。
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映画
要約
視点
シリーズは2003年に公開された『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』より始まった。第1作の成功の後、ウォルト・ディズニーピクチャーズは、三部作計画があることを明らかにした。3年後の2006年、2作目『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』が公開された。続編は成功して、世界初公開日の興行記録を破った。最終的に世界興行収入は史上2番目の速さで10億6617万9725ドルまでに達し、歴代4位となった。シリーズ3作目『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』は翌2007年に公開された。2011年3月現在までにシリーズ全てで世界中で26億8000万ドルを売り上げた。2008年9月、デップは4作目となる『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』への出演契約を果たし、2011年に公開された。2017年には、第5作目となる『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』が公開された。 2020年6月、『パイレーツ・オブ・カリビアン』の新作、主演はマーゴット・ロビーであることが発表された[1]。
背景
同シリーズは Monkey Island の影響を受けていると言われ、脚本陣のひとりであるテッド・エリオットはかつてスティーヴン・スピルバーグ製作による同作品のアニメ映画の脚本を書いていた[2]。
1990年代前半[3]、脚本家のテッド・エリオットとテリー・ロッシオは『カリブの海賊』をベースとした脚本の構想を練っていた。ディズニーはジェイ・ウォルパートにドライブに基づく脚本を書かせたが、プロデューサーのジェリー・ブラッカイマーがそれを「ストレートな海賊映画」と感じ、拒絶した[4]。2002年3月、海賊についての知識が深いスチュアート・ビーティーが脚本を書き直し[5]、その後でエリオットとロッシオが引き入れられた[4]。エリオットとロッシオは、『カリブの海賊』のアトラクションのナレーションの影響を受け、映画にスーパーナチュラルな要素を組み入れることを決めた[6]。予算の増加に伴い、マイケル・アイズナーとボブ・アイガーは製作を中止しようとしたが、ブラッカイマーがコンセプトアートとアニマティックを見せて説得し、食い止めた[7]。
『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』
→詳細は「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」を参照
2002年5月、ゴア・ヴァービンスキーが監督契約を交わし、翌月にはジョニー・デップとジェフリー・ラッシュの出演も決まった[5]。オーランド・ブルームは『ケリー・ザ・ギャング』でラッシュと共演した縁で脚本を読み、出演を決めた[8]。また、ヴァービンスキーはキーラ・ナイトレイの『ベッカムに恋して』の実績は知らず、オーディションのみで決めたという[9]。ウェザビー・スワン役には当初、トム・ウィルキンソンとの交渉がなされていたが[5]、結局、ジョナサン・プライスが演じることになった[9]。
撮影は2002年10月9日に始まり、2003年2月7日に完了した[5]。公開前、海賊映画は長年成功例が無く、アトラクションが原作であり、当時ジョニー・デップ主演の大作がほとんど無かったことから、本作は失敗するとの見方が強かった[10]。しかしながらその予想に反し、本作は批評面と商業面の両方で成功を収めた。
『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』
→詳細は「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」を参照
2006年公開。1作目の成功を機に、キャストとスタッフは2作同時に製作することもあって、ディズニーと長期にわたる続編契約を交わした。
興行収入はアメリカだけで約4億ドル、全世界合計で10億6,600万ドルとなり、2006年公開映画の興行成績ランキングで、2位の『ダヴィンチコード』(7億5,800万ドル)に大きく差をつけて1位となった[11]。また歴代興行成績でも4位にランクインし映画史に残る成功を収めた。しかし前作は好評だった批評家の反応は、本作以降酷評されている(詳細は「評価」の項目参照)。
『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』
→詳細は「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」を参照
2007年公開。2作目と同じ主要キャストが出演した。3部作完結編であるが、劇中の最後に「生命の泉」がフロリダにあることが語られ、続編の可能性を匂わせた。
興行収入は全世界で約9億6,000万ドルの成果をあげた。前作を上回ることはなかったが、2007年公開映画の興行成績ランキングでは、『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』の約9億4,000万ドルを抑え前作同様1位となった[12]。
『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』
→詳細は「パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉」を参照
3部作が成功し、デップが再びジャック・スパロウを演じたいという願望もあり、4作目の企画がスタートした。2007年4月にディズニーはティム・パワーズの小説『幻影の航海』の映画化権を買い取った。ゴア・ヴァービンスキーは当時、テレビゲーム『Bioshock』の映画化企画に携わっていたためプロジェクトから外れ、ロブ・マーシャルに監督の椅子が回ることとなった。一方で、製作のジェリー・ブラッカイマー、脚本のテリー・ロッシオとテッド・エリオットが参加する。2010年3月、デップ、ラッシュ、マクナリーの出演が正式に決まり、新たにイアン・マクシェーンが黒髭、ペネロペ・クルスがヒロインとして出演した。前3部作に出演したオーランド・ブルーム、キーラ・ナイトレイは出演しない。
撮影は2010年6月14日から11月19日の間に行われ、3Dで撮られ[13][14]、2011年5月20日公開した。
制作費に4億1,000万ドル(約328億円[15])という巨額を投じたが、興行成績は全世界で10億4,600万ドル(約837億円[15])で、3部作で一番稼いだデッドマンズ・チェストに僅かに及ばぬ結果となった。また2011年公開映画の興行成績ランキングでは、『ハリー・ポッターと死の秘宝』、『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』に次ぐ第3位となった[16]。
『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』
→詳細は「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊」を参照
全米公開は2017年5月26日、日本公開は2017年7月1日[17]。原題は「Dead Men Tell No Tales」でこれは「死人に口なし」という意であり、この映画の元となったディズニーランドのアトラクション「カリブの海賊」内で聞かれる有名なフレーズである。
4作目に出演した俳優たちは、近い将来5作目と6作目の同時撮影があるかもしれないのでスケジュールを空けるようにディズニーから言われていた[18]。2011年1月14日、テリー・ロッシオがこれまでパートナーだったテッド・エリオット抜きで5作目の映画脚本を書くことがわかった[19]。
公開から3日間で6,220万ドルを稼ぎ出し、初登場1位を獲得した。
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キャストとスタッフ
キャスト
→キャラクターの詳細については「パイレーツ・オブ・カリビアンの登場人物」を参照
スタッフ
評価
要約
視点
『呪われた海賊たち』は北米の2003年の作品では『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』、『ファインディング・ニモ』に次いで第3位、全世界では『王の帰還』、『ニモ』、『マトリックス リローデッド』に次いで第4位の興行成績である[20]。『デッドマンズ・チェスト』は2006年で最高の世界興行収入であり[21]、歴代では、『アバター』、『タイタニック』、『王の帰還』に次いで第4位である。『ワールド・エンド』もまた2007年で最高の世界興行収入であり、歴代では第8位の記録である[22]。
2作目と3作目の両方が興行収入の記録を塗り替えた。『デッドマンズ・チェスト』は公開初日に5580万ドル、週末に1億3560万ドルという記録[23]の他、史上最速での1億ドル、2億ドル、3億ドル突破、10日間興行収入の最高記録、史上最速での世界興行収入10億ドル突破(2009年に『アバター』に破られた)など、合計で15の興行記録を打ち立てた。しかしながらそれらの記録の大部分は2008年公開の『ダークナイト』によってさらに塗り替えられた[24]。また、『ワールド・エンド』は、戦没将兵追悼記念日の週末の最高記録を保持している[25]。
興行成績
批評
受賞
アカデミー賞
3本の映画で11度アカデミー賞にノミネートされ、1度だけ受賞した。
MTVムービー・アワード
3本の映画で13度MTVムービー・アワードにノミネートされ、4度受賞した。
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ビデオゲーム
- Pirates of the Caribbean(原題:Sea Dogs II) - 2003年に『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』の公開に合わせてベセスダ・ソフトワークスから発売された。登場人物とは全く関係がないが、呪われたアステカの黄金とアンデッドの海賊という映画のストーリーを採用しており、このフランチャイズをベースにしたいくつかのゲームの最初の作品となった。
- Pirates of the Caribbean Multiplayer Mobile - 携帯電話向けゲーム
- Pirates of the Caribbean Online - 2007年10月に発売された多人数同時参加型オンライン・ロールプレイング・ゲーム
- Pirates of the Caribbean: The Curse of the Black Pearl - ゲームボーイアドバンス等向け
- Pirates of the Caribbean: The Legend of Jack Sparrow - PlayStation 2およびMicrosoft Windows等向け
- Pirates of the Caribbean: Dead Man's Chest - ニンテンドーDS、PlayStation Portable、ゲームボーイアドバンス等向け
- Pirates of the Caribbean: At World's End - Wii、ニンテンドーDS、Xbox 360等向け
- Pirates of the Caribbean: Armada of the Damned - Propaganda Gamesが開発していたが、2010年10月に中止された。
- Lego Pirates of the Caribbean: The Video Game - レゴをテーマにしたアクションアドベンチャーゲーム
- Pirates of the Caribbean: Master of the Seas - AndroidとiOS向けゲームアプリ
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本
第1作目の前作として、2つのシリーズのヤングリーダーブックが発売されている。
- Pirates of the Caribbean: Jack Sparrow (12巻)
- Pirates of the Caribbean: Legends of the Brethren Court (5巻)
さらに、大人向けに書かれた小説もある。
- パイレーツ・オブ・カリビアン自由の代償(Pirates of the Caribbean: The Price of Freedom)
映画5作目の前日譚として、ヤングリーダーの本が1巻作られた。
- The Brightest Star in the North: The Adventures of Carina Smyth by Meredith Rusu
注釈
- インフレーション考慮版(Box Office Mojoによる)。
参考文献
外部リンク
Wikiwand - on
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