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木村屋總本店

日本の製パン企業 ウィキペディアから

木村屋總本店
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木村屋總本店(きむらやそうほんてん、: Kimuraya Sohonten.,Ltd.)は、東京都江東区に本社を置く製パン企業・株式会社木村屋総本店屋号である。

概要 種類, 略称 ...
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銀座木村家の店内(2008年5月11日撮影)
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かつて本社事務所が置かれていた西新宿木村屋ビル。売り上げ不振が続いた2010年代に有明に移転[1]

東京都中央区銀座にある「銀座本店」と呼ばれる店は、2009年平成21年)に分離した同じルーツを持つ別会社の株式会社銀座木村家(ぎんざきむらや)が経営する[2][3]

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概要

1869年明治2年)創業の老舗パンメーカーである。1874年(明治7年)には、創業者の木村安兵衛とその次男で2代目の英三郎があんぱんを考案し、翌年には明治天皇に献上された(この時に木村屋のあんぱんの特徴でもあるの塩漬けが、英三郎のアイデアで取り入れられた)。また、1900年(明治33年)には3代目・儀四郎がジャムパンを考案した。これらのパンは現在でも同社の看板商品として親しまれている。

銀座にある関連会社の株式会社銀座木村家(銀座本店)は、明治時代からの同地に店を構え、7・8階にある工場で焼いたパンを1階で販売するインストアショップ形式をとっている[4]

2018年(平成30年)現在、1日約30万個の袋パンを製造する製パン企業であり[5]、その事業構成は、百貨店などで伝統的なあんぱんを中心に販売する「直営店事業」と、袋パンを製造・販売している「スーパーコンビニ向け事業」に分かれ、後者が売上全体の80%を占める[3]首都圏の百貨店を中心とする21か所の直営店を運営するほか、スーパーマーケットコンビニエンスストアなどで製品を販売している。前者の直営店で販売する商品には「銀座木村家」、後者で販売する商品には「木村屋總本店」のブランドを使用する。従来の蒸しパンを改良した「むしケーキ」も同社が元祖の商品である。

製造は、東京都江東区の本社併設の東京工場、千葉県柏市の直営所併設の柏工場の2か所で行っている。かつて神奈川県綾瀬市にあった藤沢工場は、2002年(平成14年)に埼玉県入間郡三芳町の三芳工場へ統合され操業を終了、その三芳工場も業務を柏工場へ移管し、2021年令和3年)11月をもって操業を終了した。

そのほかカフェ事業として「Don Meister(ドンマイスター)」を、東京都千代田区平河町[6]東武百貨店池袋店[7]、東京都江東区有明に「Don Meister+(ドンマイスタープラス)」[8]を出店していたが、いずれも閉店している。

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沿革

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事業所

株式会社木村屋総本店所属の他店舗とは独立した運営をしており、株式会社銀座木村家が下記の事業を展開。
1階はベーカリー、2階はカフェ、3階と4階はレストランとして営業。上層階にはパン工場がある。
過去に多くののれん分けをしていることから、この建物を指して「木村屋總本店」と呼ばれることもある。
直営店で販売する酒種あんぱんなどを製造。
スーパーマーケットやコンビニエンスストア向けの商品を製造。

過去に存在した事業所

  • 藤沢工場 - 神奈川県綾瀬市上土棚北5-10-20
    2008年12月にマルハン綾瀬上土棚店が開店。
  • 三芳工場 - 埼玉県入間郡三芳町大字竹間沢381
    解体済、跡地には2024年1月23日にヤオコー子会社のディスカウントストア「フーコット」が開店[13]

歴代社長

  • 初代 - 木村安兵衛(次男は木村英三郎)
  • 2代目 - 木村英三郎(木村儀四郎の兄)
  • 3代目 - 木村儀四郎(木村英三郎の弟)
  • 4代目 - 木村栄三郎[14]
  • 5代目 - 木村栄一[15]
  • 6代目 - 木村周正(長男はブーランジェリーエリックカイザージャポンメゾンカイザー)社長の木村周一郎、次男はパット(パンオトラディショネル)社長の木村寛。米国製パン協会[16]東京青年会議所33代(1982年〈昭和57年〉)理事長も務めた[17]
  • 7代目 - 木村光伯(木村周一郎のいとこで[18]学習院大学卒業[19]

のれん分け

明治末期から大正初期にかけての東京のパン業界では、木村屋系と三河屋系が2大勢力であり、その暖簾分けでなければ絶対繁盛しないと言われたほどだった[9]。木村屋3代目の木村儀四郎は1902年(明治35年)に木村屋系の店の集まりである「木村屋世襲会」を作ったが、日露戦争(1906年)ころまでは10軒程度だった木村屋名のパン屋が大正初期には100軒以上となって混乱状態となったため、直接の暖簾分け以外の孫店やひ孫店とは関係を絶ち、正統な木村屋系統店にのみ認可証を出し、月に1回30名程度の関係者が総本店に集まって研究を重ねた[9]。これをもとに、1949年(昭和24年)には木村屋睦会が結成された[9]

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テレビ番組

関連会社

  • 株式会社銀座木村家 - 銀座本店の運営を行う。代表取締役社長に木村美貴子(6代目木村周正の弟:信義の娘)[23]
  • 株式会社キムラヤフレッシュライン
  • 都不動産管理株式会社
  • 株式会社木村屋ダイヤモンドヒルズ - 不動産賃貸業
  • 株式会社ブーランジェリーエリックカイザージャポン
木村屋總本店の6代目社長周正の長男・周一郎が叔母の資金援助により起業したフランスパン専門のパン屋[24]。フランスの有名パン職人エリック・カイザーの店「メゾンカイザー」と同じ店舗名で展開。ちなみに「メゾンカイザー」はフランスパン専門店であるため、キムラヤの看板商品である「あんぱん」や「メロンパン」などの菓子パンは置いていない。

脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

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