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ヨーロッパ柔道選手権大会

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ヨーロッパ柔道選手権大会
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ヨーロッパ柔道選手権大会(European Judo Championships)はヨーロッパ柔道連盟(European Judo Union)が主催する柔道大会。

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ジャン・ド・エルトゥが無差別級で優勝した1951年ヨーロッパ柔道選手権大会での表彰式。中央は川石酒造之助

概要

要約
視点

1933年までにドイツでヨーロッパ柔道連盟が結成される[1][2][3]。1934年にはナチス・ドイツドレスデンでヨーロッパ選手権が開催された[2]国際柔道連盟 (IJF) はこれを第1回大会としている[1][2]。フランスにも招待があったがフランスの柔道家たちは反発し、参加しなかった[3]。戦後の1948年にロンドンでヨーロッパ柔道連盟が再建されると、1951年にフランスのパリで男子個人戦と団体戦のヨーロッパ選手権が改めて開催されることになった[4]。書籍『柔道大事典』はこの大会を第1回大会としている[5]。以降毎年開催され、1975年大会からは女子の大会も始まった。2011年からは各階級で各国2名まで出場できるようになった[6]。しかし、2013年からは男女ともに代表が各国最大で9名までに制限された[7]

2015年2月にEJUは4月にスコットランドグラスゴーで開催される予定だったヨーロッパ選手権の中止を公表した。イギリス柔道連盟がUFCと提携して今大会のスポンサーになったことはEJUが設けている評価基準に合致しないとして、主催のイギリス柔道連盟から大会の開催権を剥奪することとなった。UFCと契約を結んだことはEJUが有する価値観にそぐわないという。EJUの判断を受けてUFCがスポンサーから降りてもこの決定が覆されることはなかった。なお、6月にアゼルバイジャンのバクーで開催されたヨーロッパ競技大会が今大会を兼ねることになった[8][9][10]。開催地を変更したことに関してヨーロッパ柔道連盟会長であるロシアのセルゲイ・ソロベイチックは次のように述べた。「スポーツはいくつかの人間的価値を有する。スポーツは人間的価値を高める社会の手助けをすべきだが、MMAと手を結ぶことはそのケースに当てはまらない」。さらに「MMAはスポーツでなくて、一種のショーだ」と発言すると、「対戦相手に馬乗りとなって頭部に打撃を加えるような競技は若い世代の教育に悪影響を及ぼす。柔道の大会を通してこの類の団体を宣伝するのは好ましくない」とも語った[11]

2016年4月にロシアのカザニで開催されたヨーロッパ選手権では、開催国のロシアが国交のないコソボの選手(マイリンダ・ケルメンディノラ・ジャコヴァなど)に対してコソボの名の下での出場を当初拒否したものの、交渉の結果認められることになった(2年前に同じロシアのチェリャビンスクで開催された世界選手権の際には認められず、IJFの名の下での出場を余儀なくされていた)[12]

2017年の男子団体戦の3位決定戦でアゼルバイジャンウクライナが対戦すると、アゼルバイジャンが3連勝したために一旦は3位が決まった(団体戦は5戦して先に3勝したチームが勝ちとなる)。しかし、副将のママダリ・メフディエフがすでに自チームの勝利が決まっていたことから試合開始直後にウクライナの選手との対戦を放棄した。そのため、一度畳に上がった選手が試合を放棄した場合はチーム全体が失格になるというルールが適用されて、結果としてチームは失格処分となり5位に終わった[13][14]

2018年の大会でジョージアチームは、1993年に新生ジョージアとして初出場以来、初めてメダルを一つも獲得できずに終わった。この結果を受けてコーチ陣は辞任した。また、ヴァルラーム・リパルテリアニアブタンディル・チリキシビリなどナショナルチームのメンバーは、ジョージア柔道連盟会長のダビド・ケフヒシビリが辞任するまで大会にもトレーニングにも一切参加しないことを決めた[15]

2020年の大会は当初5月初めに開催予定だったが、新型コロナウイルスの影響により6月下旬に変更された[16]。さらにその後、11月に開催されることが決まった[17]

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優勝者

男子

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女子

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団体戦優勝国

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各国メダル数

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歴代開催地一覧

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2010年のヨーロッパ柔道選手権大会で授与されたメダル
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脚注

外部リンク

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