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上北山村

奈良県吉野郡の村 ウィキペディアから

上北山村map
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上北山村(かみきたやまむら)は、奈良県の南東部にある吉野郡に属する。奈良県内の自治体では最も人口密度が小さい。また、県内で2番目に面積が広い村でもある。

概要 かみきたやまむら 上北山村, 国 ...
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地理

要約
視点
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上北山村の主集落・河合。その名の通り、北から流れてきた北山川(奥の流れ)と北東から流れてきた小橡川(手前の流れ)の合流地点にできた集落である。
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大蛇嵓と大台ヶ原周辺の地形

吉野郡南部の山間部に位置する。西に大峰山脈稜線、東に台高山脈大台ヶ原を見ることができる、自然の豊かな山村である。北の和佐又山には県内で二つあるスキー場の一つ、和佐又山スキー場がある。狭隘な道路が多く、国道169号以外による村へのアクセスは容易ではない。

村の面積のうち97%を森林が占める。昭和30年代までは林業が盛んで、現在は観光が主力産業である[1](「#産業」参照)。

水太谷(みずふとだに)流域に、無双胴(むそうどう)、底なしの井戸などの鍾乳洞がある[2]

隣接する自治体

気候

さらに見る 上北山(標高334m)の気候, 月 ...
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歴史

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瀧川寺(小橡)
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北山宮(小橡)
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八坂神社(河合)
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林泉寺(白川)

室町時代には、後南朝が拠点とし、北山宮は長禄の変で殺害された源尊秀を祀る[5]

村域の変遷

さらに見る 明治7年, 明治8年 ...
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行政

  • 村長:山室潔

なお、衆議院議員選挙選挙区は「奈良県第3区」、奈良県議会議員選挙の選挙区は「吉野郡選挙区」(定数:2)となっている[7]

経済

産業

かつては木材産地で、江戸時代幕府に御用材を供給したほどであった。材木熊野川水系を使った新宮和歌山県)までの筏流しや、尾鷲までの索道で運ばれた。村内に製材所もあり、1965年には約2000人が住んでいた。その後、林業は衰退して人口は500人以下にまで減り、現在は大台ケ原を中心とする観光業が村の経済を支えている[1]。2020年には温泉宿泊施設が5年ぶりに営業を再開した[8]

山間部のため農地はほぼ皆無である。

日本郵政グループ

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上北山郵便局

(※2014年6月時点)

各郵便局にはゆうちょ銀行のATMが設置されており、上北山郵便局ではホリデーサービスを実施。

※上北山村内の郵便番号は「639-37xx」で、上北山郵便局が集配を担当している。

なお村内には郵便局以外に民間の金融機関がないため、村内に主たる事務所が所在する公共的な法人及び団体については、郵便貯金の預入限度額(1,000万円)の適用が除外されている。

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地域

人口

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上北山村と全国の年齢別人口分布(2005年) 上北山村の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 上北山村
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
上北山村(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 1,717人
1975年(昭和50年) 1,463人
1980年(昭和55年) 1,155人
1985年(昭和60年) 1,123人
1990年(平成2年) 1,046人
1995年(平成7年) 1,023人
2000年(平成12年) 915人
2005年(平成17年) 802人
2010年(平成22年) 683人
2015年(平成27年) 512人
2020年(令和2年) 444人
総務省統計局 国勢調査より

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  • 人口増加率(2016年→2019年):-11.82 %
  • 年少人口比率:2.40 %(2019年)
  • 生産年齢人口比率:47.00 %(2019年)
  • 老年人口比率:50.40 %(2019年)
  • 後期高齢者比率:31.40 %(2019年)
  • 第一次産業比率:9.4 %(2019年)
  • 第二次産業比率:21.5 %(2019年)
  • 第三次産業比率:67.6 %(2019年)
  • 外国人人口:1人(2019年)
  • 平均年齢:59.8歳(2019年)
  • 可住地人口密度:60.5人km2
  • 2015年国勢調査では、人口密度は1.86人/km2と全国で福島県檜枝岐村に次いで2番目に低い。人口増加率(減少率)は-25.3 %で、東日本大震災で被災地となった自治体を除くと全国で最も小さい。

生活

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上北山診療所(河合)

教育

なお、1969年に休校となり1998年に廃校となった上北山村立東ノ川小中学校の校舎が現在も残っている。

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交通

要約
視点

鉄道

村内を鉄道路線は走っていない。鉄道を利用する場合の最寄り駅は、近鉄吉野線大和上市駅、あるいはJR東海紀勢本線熊野市駅

バス

  • 奈良交通 - 近鉄吉野線福神駅および大淀バスセンターを拠点として、大淀町吉野町川上村・上北山村・下北山村の5町村を結ぶ南部地域連携コミュニティバス(R169ゆうゆうバス)を受託運行している。ただし1日1往復のみの運行で、平日と土日祝日では運行時刻が大きく異なり[9]、日帰りでの往復利用は平日は上北山村内から大淀町・吉野町方面へのみ、土日祝日は逆に大淀町・吉野町から上北山村へのみ可能。年末年始は運休。
  • 上北山村コミュニティバス - 村内の河合地区、渡瀬地区、小橡地区、白川地区、西原地区発着の路線があり、各地区と村中心部の役場・診療所・商店等を結ぶ。いずれも料金は無料で平日のみ運行。また村内各地区とやまゆり学園を結ぶスクールバスが運行されており一般客の利用も可能となっている。

道路

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道の駅吉野路 上北山

国道169号を除くほとんどの道路が狭隘である。隣接する自治体の中で、比較的容易にアクセスできるのは下北山村、川上村のみである。五條市、十津川村、三重県大台町、紀北町、熊野市へは境界を通過する自動車道路がないためアクセスが難しい。尾鷲市とは林道および国道425号で結ばれているが、いずれも狭隘で、特に後者は"酷道"と呼ばれるほど道路状況が悪い。落石や崩落などの自然災害も多く、安全を考えると下北山村、熊野市へ南下したあと国道42号で迂回するのが無難である。天川村へは唯一のアクセス道路である国道309号(行者還トンネル経由)が冬季(12月から4月頃)通行止めとなるため、国道169号を北上して吉野方面へ大きく迂回しなければならない(それ以外の時期でも行者還トンネル付近を中心に狭隘区間が多いため通行には注意が必要である)。

国道

主要地方道

一般県道

索道

1911年(明治44年)、尾鷲町から村内の東ノ川出合にかけて丸三(丸の中に三)索道組が索道を架けた。以降、次々に5本の索道が掛けられ、村内で生産された木材が搬出される一方、食料日用品が運び込まれるようになった。これら索道はダム建設のための道路が開通するなどにより1950年代までに姿を消した。また、これとは別に1914年(大正3年)、四日市製紙が東大台ケ原の森林8000町歩を買収、三重県相賀町に至るインクライン索道軽便鉄道を組み合わせた木材の搬出路を建設した[10]が、1925年(大正14年)に伐採は終了して廃止されている[11]

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名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

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大台ヶ原大蛇嵓からの風景
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ヒルクライム大台ヶ原

温泉

祭事・催事

出身有名人

脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

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