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俺の家の話
日本のテレビドラマ番組 ウィキペディアから
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『俺の家の話』(おれのいえのはなし)は、長瀬智也が主演するテレビ・ドラマである[1]。TBSテレビの「金曜ドラマ」枠で、2021年1月22日から3月26日まで放送された[2]。脚本を担った宮藤官九郎のオリジナル・ストーリーである[3][4]。
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企画・制作
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チーフプロデューサーの磯山晶と、宮藤官九郎、長瀬智也の3人が連続ドラマを手掛けるのは、2000年の『池袋ウエストゲートパーク』、2005年の『タイガー&ドラゴン』、2010年の『うぬぼれ刑事』に続いて4作目となる[5][6]。長瀬智也にとっては、TOKIO及びジャニーズ事務所在籍時、最後の連続ドラマ主演作となった[4]。
宮藤官九郎は、家出した長男が家業を継ぐ物語とする構想から、格式がある家がいいと考えた[7]。それとは別に、長瀬智也をプロレスラーの役で起用することが決まっていた[7]。そこで、プロレスも能楽もマスク(面)を付けることから、能楽師の家を舞台とすることとした[7]。
プロレス関連
作中のプロレス部分については、勝村周一朗[注 1]が所属するガンバレ☆プロレスが全面協力し、使用する技や細かいムーブなどを同団体所属のレスラーが確認した上で撮影を行っている[8]。長瀬智也と井之脇海は、覆面での試合シーンも含めスタントマンは使用しておらず、自ら演じている[10][11]。
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スタッフ
受賞
放送日
- 第一話・最終話は15分拡大(22:00 - 23:09)。
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あらすじ
後に能楽の人間国宝となる観山寿三郎を父に持つ観山寿一は、いくら能の稽古に励んでも父から褒めてもらえない修業生活に嫌気を起こし、17歳で家出[47]。プロレス団体に入門し、プロレスラー・ブリザード寿として一時代を築く成功を収めるが、妻との離婚やケガによるレスラーとしての衰えなど様々な人生の壁に当たっていた[38]。
ある日、観山寿三郎が危篤になったと聞き実家の家族の元へ駆けつけ、重篤な父を目の当たりにして悲嘆にくれる観山寿一であったが、嫁いだ寿一の妹・長田舞、寿一の弟で弁護士の観山踊介は、遺産や相続の話を始めるなど思いのほか冷静であった[48]。初めて家族の現状を知った寿一は、レスラーを引退して25年ぶりに実家に戻り、宗家を継ぐ決心をする[48]。
しかし観山寿三郎は危篤状態から奇跡的に回復し、さらに謎の女性介護ヘルパー・志田さくらに底根になるあまり、彼女との結婚と全遺産の譲渡を招集した門弟たちの前で宣言する[49]。
自宅での介護を希望する観山寿三郎は、認知症の傾向が確認され、要介護1の判定が下されたため、三兄弟や芸養子の観山寿限無ら子供たちの間で介護を分担することになるが、そんな折、志田さくらに高齢男性に近づき遺産を狙う「後妻業」であるとの疑惑が持ち上がり、観山寿三郎の介護を絡めたお家騒動に発展する[50][51][52][53]。
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キャスト
要約
視点
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主要人物
- 観山寿一(みやま じゅいち)〈42歳〉
- 演 - 長瀬智也[3](幼少期:正垣湊都[54]、青年期:武藤悠真[55])
- 「ブリザード寿」のリングネームで活躍する現役プロレスラー[56][57]。観山流宗家の長男として生まれ、4歳のとき初舞台に上がり神童と呼ばれるが、17歳で家出[57]。大手プロレス団体の門を叩き、現在は新興団体「さんたまプロレス」に所属[57]。父・寿三郎が倒れたと知り、25年ぶりに実家へ戻る[57]。
- 志田さくら(しだ さくら)〈32歳〉
- 演 - 戸田恵梨香[58][59]
- 寿三郎を献身的に介護する謎の介護ヘルパー[56][60]。介護老人保健施設「集まれやすらぎの森」のスタッフ[60]。
観山家
日本に五つしかない能楽シテ方の流派のひとつを担う宗家親子[61]。
- 観山寿三郎(みやま じゅさぶろう)〈72歳〉
- 演 - 西田敏行[62][63]
- 寿一らの父で、二十七世観山流宗家にして人間国宝[56][64]。2年前、脳梗塞で倒れ下半身に麻痺が残ったため、公演はすべて断っている[64]。
- 観山踊介(みやま ようすけ)〈34歳〉
- 演 - 永山絢斗[62][63](幼少期:原田幸明[65])
- 観山家の次男[56][66]。奔放な兄・寿一を反面教師にして堅実に生きることを決意、弁護士となる[66]。能は好きで今も稽古を続けているが、自分に才能がないことを悟っている[66]。
- 長田舞(おさだ まい)〈40歳〉
- 演 - 江口のりこ[62][63](幼少期:前田織音[67]、中学時代:和根﨑颯美[54])
- 観山家の長女[56][68]。進学塾の講師をしており、寿一にとっては妹[68]。
- 観山寿限無(みやま じゅげむ)〈40歳〉
- 演 - 桐谷健太[62][63](幼少期:嶺岸煌桜 [54]、青年期:林卓[69])
- 小学1年生から寿三郎の弟子として育ち、寿三郎の芸養子となった[56][70]。
寿一の関係者
長田家
さんたまプロレス
新興のプロレス団体[87]。キャッチコピーは「肝っ玉・シコタマ・さんたま」[88]。
- プリティ原(プリティはら)〈25歳〉
- 演 - 井之脇海[62][63](第一話 - 第五話・第八話 - 最終話)
- さんたまプロレス所属のレスラー[89]。ブリザード寿に憧れてプロレスの門を叩いた[90]。
- スーパー多摩自マン(スーパーたまじマン)
- 演 - 勝村周一朗[9](第一話 - 第五話・第八話 - 最終話)
- さんたまプロレス所属の覆面レスラー[8]。三多摩の地酒「多満自慢[注 3]」に由来する[8]。
- 堀コタツ(ほり コタツ)
- 演 - 三宅弘城[92](第一話 - 第五話・第八話 - 最終話)
- さんたまプロレス会長で、興行時はレフェリーを務める[8]。
- 長州力(ちょうしゅう りき)
- 演 - 長州力[9](本人役)(第一話 - 第三話・第五話・第八話 - 最終話)
- さんたまプロレスの幹部で、同団体のご意見番的存在[8][93]。
集まれやすらぎの森
観山寿三郎が介護支援を受けている介護老人保健施設[94]。
ゲスト
- 第一話
- 番頭・小池谷
- 演 - 尾美としのり[97](第四話[83])
- 観山流宗家の番頭だったが、早逝している[98]。
- リングアナ
- 演 - 岩井秀人[99]
- 観山寿一のデビュー戦で本来のリングネーム「ブルーザー寿一[注 4]」を「ブリザード寿」と読み間違え、そのまま定着させてしまった[99][100]。
- 小児科医
- 演 - 角南範子[101]
- 酔っ払い[102]
- 演 - 須藤公一[23][103]
- ブリザード寿のファン[103]。
- 池内新之介
- 演 - 牧村泉三郎 (第二話)
- 過去にさくらが介護をしていた高齢男性。3年前にがんで亡くなっている。
- 能〈羽衣〉
- 演 - 北浪貴裕、馬野正基、長山桂三、小早川泰輝、望月拓也、柄本龍杜、村瀬堤、村瀬慧、矢野昌平、藤田貴寛、田邊恭資、原岡一之、梶谷英樹(第二話、長山桂三、矢野昌平及び田邊恭資は最終話にも、梶谷英樹は第四話・第五話にも出演)
- 『羽衣』を演じる能楽師たち。
- レフェリー
- 演 - 木曽大介[注 5][104](第三話[105])
- さんたまプロレスのレスラー
- 演 - 翔太[106]、勝俣瞬馬[106]、中村圭吾[106]、岡谷英樹[107]、樋口和貞[107]、納谷幸男[107]、上野勇希[107]、渡瀬瑞基[107]
- 場内アナウンス
- 演 - 野中美智子[108](声の出演)(第二話・第三話・最終話)
- 実況アナウンサー
- 演 - 辻よしなり[109](第三話[109][110]・第四話)
- さんたまプロレスの試合で実況をしている[87][111]。
- (役名不詳)
- 演 - 関真里花
- 第二話
- 担任・堀井
- 演 - 伊藤修子[112](第三話[112]・第四話[112]・第七話[113])
- 観山寿一の子である観山秀生が通うフリースクールの女性教師[103]。
- プリティ原の恋人[114]
- 演 - かなで[注 6][116]
- 「ちょっと小太り」[117][118]。
- 池内新之介の長男[119]
- 演 - 西野大作[120]
- 池内新之介の長男の嫁[119]
- 演 - 石神まゆみ[121]
- 門弟A[122]
- 演 - 安藤広郎[123](最終話[123])
- 門弟
- 演 - 黒木俊穂[124](最終話[124])
- 素人弟子C[122]
- 演 - 小沼朝生[125](最終話[125])
- 門弟E[122]
- 演 - 佐藤大[126]
- (役名不詳)
- 演 - 才藤了介[127][128]
- 第三話
- 第四話
- 「HEY!麺」店長
- 演 - 神谷圭介[138][139]
- スープをチェックしたO.S.Dから「このスープのために死ねる?」と問われ「いや 死ねないです」と答えたため、死ねると答えた早稲田店の店長との食べログの星の差が出ているとダメ出しされ、スープの作り直しを言い渡される。
- 金子賢
- 演 - 金子賢[注 8](本人役)
- 寿一が「鐘後見(かねこうけん)[注 9]」についてネットで調べた際に「日本で活躍するタレント、俳優、元総合格闘家」と検索結果が表示される人物。
- 小学生のファン[141]
- 演 - 鈴木かつき[142]
- 菅原栄枝
- 演 - 美保純[83](第五話)
- 観山流宗家の元女中[143]。
- (役名不詳)
- 演 - 翠声会同人
- 第五話
- 第六話
- 第七話
- 第八話
- バイト女子[162]
- 演 - ゆめっち[注 12][163]
- O.S.Dの店のバイトで、O.S.Dの不倫相手[163]。「背脂ちゃん」と呼ばれている[162]。
- 田尾安志
- 演 - 田尾安志[注 13][164](本人役)
- バイト女子がインスタにあげた匂わせ写真(「元楽天イーグルス監督の田尾さんにあったお」)でO.S.Dが行なった体モノマネの顔写真で登場。
- 加藤隆太郎
- 演 - 佐藤隆太[165](特別ゲスト[注 14])
- さんたまプロレス行きつけのスポーツ整形外科医[168][169]。
- 看護師
- 演 - 矢沢心[170](特別ゲスト[注 15])
- 観山寿一に大きく関わる看護師[172][173]。
- ホセ・カルロス・ゴンザレス・サンホセJr.
- 演 - マキシモ・ブランコ[注 8][174](第九話・最終話)
- 観山寿一がプエルトリコ時代に戦ったホセ・カルロス・ゴンザレス・サンホセ[注 16]の息子で、スーパー世阿弥マシンの対戦相手[175][176]。
- 第九話
- 門弟A
- 演 - 岩谷健司[36]
- 万寿と他の門弟たちと共に観山家に押しかけ、能楽師にとって神にも等しい世阿弥を寿一がプロレスラーのギミックとして用いていることについて、「観山流の恥なんだよ、あんた面汚しなんだよ」と罵った。寿三郎が危篤の際も駆けつけている。
- 観山万寿
- 演 - ムロツヨシ[177](特別ゲスト[注 17])
- 観山流分家の当主[177][179]。
- 記者[180]
- 演 - 西山由希宏[181]
- 鬼塚高吉
- 演 - 塚本高史[182](特別ゲスト[注 18])(最終話)
- 葬儀屋[182][184]。
- 恵俊彰、立川志らく、江藤愛
- 演 - 恵俊彰[164](特別ゲスト・本人役)、立川志らく[36](特別ゲスト・本人役)、江藤愛[注 19][186](本人役)
- 観山流宗家のお家騒動を報じるテレビ番組『ひるおび!』の出演者[187]。
- 門弟B
- 演 - 菅原大吉[164](特別ゲスト[注 20])
- 万寿と他の門弟たちと共に観山家に押しかけ、能楽師にとって神にも等しい世阿弥を寿一がプロレスラーのギミックとして用いていることについて、「バカ息子」と罵った。寿三郎が危篤の際も駆けつけている。
- 最終話
- 能〈隅田川〉
- 演 - 福王和幸[36]、矢野昌平[36]、伊藤嘉章[36]、古室知也[36]、長山桂三[36]、大倉栄太郎[36]、田邊恭資[36]、栗林祐輔[36]
- 『隅田川』を演じる能楽師たち。
- 辰川昭彦
- 演 - 上野勇希[36]
- さんたまプロレスのレスラー[188]。
- ホストクラブの客
- 演 - エレガント人生 祥子[36][189]
- 長田大州が働くホストクラブの客。
- 藤田ニコル
- 演 - 藤田ニコル[190](本人役)
- 寿一たちが母の月命日に墓を訪れた帰路、偶然街の焼き立て食パン店の店先にいたところを寿三郎に発見される。寿一に求められ寿三郎のエンディングノートの表紙にサインし、仕事の時間と重なり受け取れなくなった焼き立て食パンを寿三郎に無償で譲ってくれた。
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サウンドトラック
関連書誌
- 宮藤官九郎『俺の家の話』KADOKAWA、2021年4月7日。ISBN 978-4-04-736572-8。
- 岡室美奈子「テレビドラマとマスク:『俺の家の話』を中心に」『仮面の時代:心のありかをさぐる』日本記号学会、新曜社〈叢書セミオトポス〉、2024年12月5日。ISBN 978-4-7885-1864-3。
余聞
- 長瀬智也はレスラー然とした大きな身体を作るため、1年以上の期間をかけて髪を伸ばし、2000年の年初から食事を増やし乍らジムで鍛え、同年夏からはガンバレ☆プロレスの道場に通いプロレス技の習得に励んだ[8][195][196]。
- 井之脇海は役作りのため、1日6食を基本にウエイト・トレーニングを徹底的にやり、体重を15kg増やした[197]。
- 西田敏行は、養成所時代に能楽師・観世寿夫から謡の手ほどきを受けていたが、宮藤官九郎らスタッフがそのことを知ったのはキャスティング決定以降のことである[7][198]。
- 本放送前に放送された番組宣伝では、『池袋ウエストゲートパーク』の劇中で長瀬智也が演じた主人公マコトの携帯電話着信音と同曲の『Born to Be Wild』がBGMに用いられた[199]。
- 羽村仁成の舞に、観世流シテ方の梅若基徳は、光るものを感じる。天性のものではないか。と語っている[198]。
- 武藤敬司は長瀬智也の才能に惚れ込み、本気でプロレスラーに転身するようスカウトしたという[8][200]。
- 放送回後半には、過去に磯山晶と宮藤官九郎が手掛けたドラマで長瀬と共演した俳優らが特別ゲストとして出演した[5][168]。
- 『週刊女性』は、長瀬智也がリハーサルでアシスタント・ディレクターにプロレス技をかけた際に怪我をさせたと報じた[注 21][202]。しかし、TBSテレビや共演の勝村周一朗らが強く否定[203][204]。同誌を出版する主婦と生活社は、再取材の結果、事実が確認できなかったと謝罪するに至った[201][205]。
- 撮影期間は、2020年11月下旬から2021年3月中旬の約4か月間だった[206][207][208]。
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脚註
参考文献
外部リンク
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