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和漢三才図会

江戸時代中期に編纂された百科事典 ウィキペディアから

和漢三才図会
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和漢三才図会』(わかんさんさいずえ、旧字体和漢󠄁三才圖會)または『倭漢三才図会』(旧字体倭漢󠄁三才圖會)は、寺島良安により江戸時代中期に編纂された日本類書百科事典[1]。105巻首1巻目1巻81冊、正徳2年(1712年)成立[2]

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アシカ(右)とオットセイ、38巻72頁
明治17年翻刻中近堂

概要

編集者は大坂医師寺島良安で、師の和気仲安から「医者たる者は宇宙百般の事を明らむ必要あり」と諭されたことが編集の動機であった。王圻による類書『三才図会』を範とした絵入りの百科事典で、約30年余りかけて編纂された。

全体は105巻81冊に及ぶ膨大なもので、各項目には和漢の事象を天(1-6巻)、人(7-54巻)、地(55-105巻)の三部(三才)に分けて並べて考証し、図(挿絵、古地図[3])を添えた。各項目は漢名和名で表記され、本文は漢文で解説されている。木版による印刷で版元は大坂杏林堂。

空想上のものや、荒唐無稽な項目もあるが、博物学などにとり貴重な文化遺産といえる。

後世の博物学者南方熊楠は、全巻を筆写したという[4]

各巻の構成

さらに見る 巻数, 分類 ...
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刊本

現代語訳。オンデマンド版、電子書籍版がある。
  • 『和漢三才図会』(東京美術、2冊組、1970年、再版1999年ほか)
原本の復刻。オンデマンド版2004年。ISBN 978-4808707712

脚注

関連項目

外部リンク

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