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夢をかなえるゾウ
水野敬也による自己啓発小説シリーズ ウィキペディアから
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『夢をかなえるゾウ』(ゆめをかなえるゾウ)は、日本の男性作家・水野敬也の著作による書籍。飛鳥新社より2007年8月29日に刊行。2012年に第2弾『夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神』、2014年に第3弾『夢をかなえるゾウ3 ブラックガネーシャの教え』。2020年7月の第4弾『夢をかなえるゾウ4 ガネーシャと死神』から発行元が文響社に変わり以降、シリーズ全点の版権が同社に移行した。いずれもオーディオブックが配信されており、オトバンクのFeBe!(現・audiobook.jp)にてガネーシャ役の大川透ほか登場人物ごとにキャストが割り当てられたものが2011年より開始、Audible Inc.のAudibleにて岩崎了語りによるものが2020年より開始。現在シリーズ累計430万部を突破。
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概要
ごく平凡なサラリーマンが「神様」を名乗る謎の生物・ガネーシャの指南によって自らの人生を変えていく物語。
2008年上半期の一般書籍(総合部門)で82万部を売り上げ、同期で最も売れた作品となっている。日経MJが2008年上半期に発表したヒット商品番付にもランクインしている(書籍でランクインしているのは他には『蟹工船』のみ)。2018年の時点で200万部を突破。
なお、後述する『ジョン・ロックフェラー』の寄付の習慣に基づき、著者印税の一部が慈善団体に寄付されている。
2012年には第2弾、2014年には第3弾、2020年には第4弾が発売。文庫版も発売されている。
〜 あらすじ 〜 主人公はどこにでもいる普通のサラリーマン。彼はこれまでにも自己啓発の本を読んだり、自らを変えようとしていたが、三日坊主の性格が災いして失敗し続けてきた。そして、会社の先輩の友人・カワシマ(実際には名刺交換しただけ)が開いたパーティーに出席した彼は、そこで有名人やアイドルの友達が談笑しているのを目の当たりにし、自分の住んでいる世界との差を痛感する。その夜、彼は泥酔したままインド旅行で買った置き物に「人生を変えたい」と泣き叫ぶと、次の朝、枕元に関西弁を話す謎の生物が。それは置き物から化けて出てきた神様・ガネーシャであった。主人公はガネーシャに振り回されながらも、夢を成すためにガネーシャの課題を行うことになる。
本書では「ガネーシャが与えた課題を実践し、身につくまで継続することが大切である。」 と謳っている。自分が変わることに期待しているうちはいいが、時間がたつと「自分は変われない」という考えになり、それがいつまでも続いていくのが変われない理由だとし、継続した実践の大切さを強調している。
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ガネーシャ
本作品で登場する人物(キャラクター)。人間の体にゾウの鼻、4本の腕を持っている。劇中ではインドの神様のガネーシャ (gaNeza)そのものである。(ガネーシャは財産や学問の神として大衆に信仰されている。詳細は当該項目を参照)。また、本書はフィクションであり、神様のガネーシャの神話などを元にしているわけではない。
主人公はガネーシャのことを虚言癖が有ると考えている。また、ガネーシャの主張することは「自称」と捉えている。
- 能力として人の心が読める。また、人に化けること、空を飛ぶことができる。
- 歴史上の出来事を目撃している。例えば、ビッグバンをリアルタイムで見ているなど。ただし、その機会は他の神々と争奪しており、全ての事象を目撃、体験しているわけではない(後述の富士急ハイランドのジェットコースターのドドンパの目撃の機会はガネーシャは得られていない。)。
- 偉人に影響を与えている。アイザック・ニュートンが万有引力を発見したきっかけなどを作っている。エピローグでは後日談として、有名になった主人公の人生も変えていると別の人に言っている。
- 関西弁を話す。
- 二人称として「自分」を使う(ガネーシャが自分と言う場合は、一人称としてのガネーシャではなく、聞き手の主人公のことである。)。
- 松下幸之助を幸ちゃん、本田宗一郎を宗ちゃんなどと著名な人物をも愛称で呼ぶ。
- ヘビースモーカー。過去何回か禁煙にチャレンジしたがだめだったよう。
- お金も含めて人のものをちゃっかり使う。
- 甘いものが好きで主人公との出会いで、あんみつが好物になった(神であるが、主人公に出会うまであんみつの存在は知らなかった。)。
- 目玉焼きにはベーコンがついていないと気がすまない。
- 仏教の開祖・釈迦と仲が良い。「今生の別れコント」なるネタを持っている。
- 富士急ハイランドのジェットコースター、「ドドンパ」に乗りたがっている。
- 「HTML言語」〔ママ〕などWeb技術を神として知っていたわけではなく、後天的に習得している(偽サイトを作り、主人公を信じさせた。)。
- パチンコでは負けることがある。また、テレビゲームの対戦を主人公と楽しんでいる(ただし、前述の人の心が読める能力とは背反する。)。
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課題
作中で「ガネーシャ式」と呼ばれるガネーシャの課題を一部紹介する。設定として、課題を行う前にガネーシャとは契約が結ばれ、課題ができない場合、ガネーシャに自らの「希望」をとられ、夢のないまま一生を終えることになる。
また、このあとに、人生を成功させる上での「最後の課題」が用意されている。
テレビドラマ版
要約
視点
2008年10月2日に、日本テレビ系列で20時54分 - 22時48分(JST)に単発ドラマ版が放送。主演は小栗旬が務め、視聴率は8.1%を記録した。
また同じく10月2日から12月25日までバリューナイト木曜に新設された木曜ナイトドラマ枠にて、毎週木曜23時58分 - 翌0時38分(ラテ欄の表記、実際は0時00分 - 0時38分)に連続ドラマ版が放送された。連続ドラマ版の内容は小栗主演版と直結しており、水川あさみはこのドラマで初主演を務める。
単発版、連続版ともに、制作は読売テレビが担当。
単発ドラマ「男の成功篇」
キャスト
スタッフ
連続ドラマ「女の幸せ篇」
キャスト(連ドラ)
- 星野あすか(25,10月2日生まれ) - 水川あさみ
- ガネーシャ - 古田新太
- 野上耕平 (29) - 小栗旬 ※第1話特別出演
- 坂東剛 (32) - 長谷川朝晴
- 池上ルナ (22) - 大久保麻理子
- 本多加奈子 (25) - 加藤理恵
- 田島部長 (45) - 佐戸井けん太
- 小田原華子 (30) - 桜田聖子
- 近藤 至 (32) - 柏原収史
- 藤波マヤ - 矢吹春奈
- 城島和幸 (31) - 弓削智久
- 酒井 寛 (32) - 南周平
- 木場 信 (31) - 小笹将継
- 谷 弥生 - 高原コマキ
- 網田和哉(エース) - 丸山智己
- バーテン(バー「サイレント」→バー「サイレン」) - 西田奈津美
- 小木 - 佐々木征史
- 中尾 - 内倉憲二
- 風見 - 内山翔人
- 中田久子 (25) - 佐々木梨絵
- ナレーション - 窪田等
偉人
その他
スタッフ(連ドラ)
主題歌
サブタイトル
ガネーシャの課題
- 爪を切る(第1話)
- 自炊する(第1話)
- 左手を使う(第2話)
- 合コンでボディタッチする(第2話、3話)
- 合コンで黙る(第3話)
- 合コンで全員を好きになる(第3話)
- 合コンで二次会に行かずに帰る(第3話)
- 大きな声で挨拶する(第3話)
- この世で一番興味のない異性とデートする(第4話)
- 嘘をつかない(第4話)
- 悪女になる(第5話)
- 自分のキャッチコピーを考える(第5話)
- 人を笑わせる(第7話)
- 持っている服を全部捨てる(第8話)
- 空を見る(第8話)
- ボディーガードになる(第9話)
- 人をサポートする(第9話)
- 男になる(第10話)
- 男の夢を聞く(第10話)
- 楽器をやる(第11話)
- 好きな人にイタズラをする(第12話)
- サプライズする(第12話)
ブラックガネーシャの課題
- 人の不幸を想像する(第6話)
- 人の悪意を知る(第6話)
あすかの課題
- 私に幸せだと言わせる(最終話)
最後の課題
- 今日が地球最後の日と思う(最終話)
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舞台版
2008年
品川ステラボールで2008年12月16日から26日まで公演、10月18日からチケット発売開始。
MSNの動画投稿サービスを利用したオーディション企画「MSN We舞台(ウェブタイ)」で出演権をかけて東京ブロック公開オーディションが行われ、最優秀者に高野萌丹花が選ばれ、その模様が劇中で登場している[1]。
同時期には、大阪ビジネスパーク円形ホールで2008年12月18日から25日まで公演予定であった「ソラオの世界」[1]も、10月18日からチケット発売開始されたが、制作上の理由で開催が困難な状況となり、延期を決定。延期日程が未定のため、チケットは全て払戻しとなっている。
2014年
劇団自由人会が本作の児童・生徒向け演劇を2014年から全国巡演していた[2]。ちなみに全国学校巡演は「~小学校Ver.~」「~中学校Ver.~」「~青春ロボット編~」がある[3]。なお、校名Ver.として表記ははないが「~青春ロボット編~」は高校巡演作品であり、また、一般公演も行われることがある[4][5][6]。
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テレビアニメ版
要約
視点
『夢をかなえるゾウ』(途中より『人生成功開運アニメ 夢をかなえるゾウ』に改題)は、2009年1月13日から9月15日まで、TBS系の『バラエティーニュース キミハ・ブレイク』(火曜20時)内アニメコーナーで放送された。通常は21時30分から40分前後の番組後半に放映されることが多かったが、番組前半に放映されることもあり放映時間は一定していない。タイトルコールは『ギミア・ぶれいく』内で放送されていた「笑ゥせぇるすまん」を意識しており、同作で喪黒福造を演じた大平透も釈迦役の声を充てていた。
初回でもある2009年1月13日は21時30分頃から21時45分頃に第1話が放送、翌週の1月20日は、第2話ではなく再放送の要請が多かったという理由で第1話が再放送された。その後不定期放映ながらも3話まで放映されたが、2009年4月23日に主演の草彅剛の不祥事により放送休止に追い込まれるが、復帰に伴い6月2日に再開された。その後も番組構成の関係で月1、2回程度(8月は0回)のペースで不定期放映が続けられたが、番組人気不振による『キミハ・ブレイク』の終了とともに最後の課題を待たずにアニメ自体も打ち切られることとなった。2009年12月27日には冬の年末特番として未放送エピソードも含めてTBSで放送された。
キャスト(アニメ)
スタッフ(アニメ)
- 原作 - 水野敬也(飛鳥新社刊)
- 監督・シリーズ構成 - 大地丙太郎
- キャラクターデザイン - 田頭しのぶ
- 美術監督 - 古谷彰
- 色彩設計 - 松本真司
- 撮影監督 - 川口正幸
- 編集 - 松村正宏
- 音響監督 - たなかかずや
- 音響制作 - ダックスプロダクション
- 音楽 - 山本はるきち
- 音響効果 - 奥田維城
- 調整 - 堀内唯史
- プロデューサー - 山口泰広
- アニメーションプロデューサー - 松田桂一
- アニメーション制作 - Studio DEEN
- 制作 - TBS
各話リスト
2009年12月27日は、上記以外にその1、その4、その6、その7、その9の再放送も行った。
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ゲーム版
出典
関連項目
外部リンク
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