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田中要次

日本の俳優 ウィキペディアから

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田中 要次(たなか ようじ、1963年昭和38年〉8月8日[2][3] - )は、日本俳優タレント。別名はBoBA(ボバ[1])。

概要 たなか ようじ 田中 要次, 本名 ...

長野県西筑摩郡新開村(後の西筑摩郡木曽福島町木曽郡木曽福島町[注 1]、現・木曽郡木曽町)出身[4]血液型はA型。長野県木曽山林高等学校(現長野県木曽青峰高等学校)林業科卒業[4]

所属事務所はザズウ。元国鉄職員、元JR東海社員。身長178cm。大型自動二輪免許所持。既婚。

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略歴

鉄道サラリーマンから映画界へ

1982年日本国有鉄道長野鉄道管理局に就職[3][4]。最初の勤務地は中央本線塩尻駅構内にあった上諏訪保線区塩尻支区だった[5]

1987年国鉄分割民営化に伴い、JR東海に入社し、東海鉄道事業本部傘下の岡崎保線区に配属され、東海道本線大府駅安城駅構内で勤務を担当した。その頃から映画館に通い、愛知、岐阜、三重県を渡り歩いて、地元の映画上映サークルと交流を深めた。

1989年、親交のあった山川直人から依頼され、ミュージック・ビデオ佐木伸誘 / SEEK AND FIND』(1990年2月7日発売)に出演。1990年12月8日[3]に同社を退職(田中自身はこれを“脱線”と称している)、俳優を志して東京に移住。

スタッフ兼エキストラから専業俳優へ

1991年照明技師安河内央之に師事し、竹中直人が監督する『無能の人』の照明助手として参加。竹中の目に留まり同作品にエキストラとして出演。同年の舞台『竹中直人の会 / 鉢植を持つ男』に舞台監督助手を兼ねて、神戸浩の代役としても参加した。その後も職種を問わず、俳優だけでなく撮影スタッフとしても照明助手の他に録音助手、ドライバー、付き人なども経験しながら、数多くの映像製作に携わった。1994年、竹中が監督した『119』で、照明機材トラックの運転中に事故を起こした事をきっかけに、スタッフ業から退き、俳優に専念するようになる[4]。同年から1998年までは、バイク便ライダーとして働きながら生計を繋いでいた。

2001年、TVドラマ『HERO』にバーテンダー役でレギュラー出演した際の決め台詞だった「あるよっ[6][注 2]が話題となって人気を博し、これをきっかけにバラエティにも進出した[7]

2003年、オムニバス映画『刑事まつり 一発大逆転』で短篇「窯岡刑事 / Coming Out Cop KAMAOKA」の監督を果たし、以降も『奪われた刑事 / Snatches』(2004年)など、短編作品を撮り続けている。2015年、短編映画『ドラムマンz バチがもたらす予期せぬ出来事』の監督を務める[8]

2017年、映画『蠱毒 ミートボールマシン』で映画初主演[9]

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人物

要約
視点

2006年トリノオリンピックにも出場したスノーボードクロス(SBX)選手の千村格とは再従兄弟である。

エピソード

  • 1963年、歳の離れた兄・姉を持ち、農家の3人きょうだいの末っ子として生まれ育つ。木曽福島町立黒川小学校(現在は廃校)および木曽町立福島中学校(現・町立木曽町中学校)を卒業[4]
  • 1979年、高校1年生の時に演劇部に入部し、文化祭で『十二人の怒れる男』を元にした舞台で陪審員長役を演じたが、観劇していた不良生徒からの罵詈雑言と高校生が中年を演じる事への違和感に嫌気がさして、自身にとって演劇は不向きと考え、1年で退部をした。その後は軽音楽部でロックバンドの活動を続けた。
  • 保線員時代に、裏方である保線車両をスターにしたいとカラーリングを提案して実現した。本人曰く、日本に1台だけのカラーリングのマルチプルタイタンパー(MTT=マルタイ)とされる[10]
  • 1996年、バイト先だったバイク便会社(BSA)からの派遣で『王様のブランチ』(TBSテレビ)の「王様のバイク隊」のメンバーとしてレギュラー出演していた。
  • 2001年から映画の年間出演本数が最多と記録され、シネマ・サルベージでは「あんた、出すぎ!グランプリ」1位を4年獲得。
  • 2006年、映画『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』の撮影中に田中が落馬をした事がきっかけで「ボバる」という業界用語が生まれる。「映画道百科」というサイトでは数年前からすでに田中を元に業界用語として登録されていた事もある。セリフを噛むなど、本番でNGを出してしまう事を意味している。[要出典]
  • 自身を「PV男優」とも呼んでいる。今後のPVへの出演も希望している[11]
  • HERO』での決めセリフが影響して、共演した濱田岳らに「“あるよ”の人」等と呼ばれるようになった[12]。なお、20数年経過しても、この一言の台詞が田中要次の代名詞として認知され続け、フジテレビ系バラエティ番組『ぽかぽか』(2025年1月31日放送)にゲスト出演した際にも「試合に出て、1球しか球を投げられない立場でした」との田中の発言を、ライター・戸部田誠が連載コラム「今週グサッときた名言珍言」に取り上げている[13]
  • 2008年5月19日放送の『HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP』内「COVER CHAMP」というコーナーで、郷ひろみの「GOLDFINGER '99」を歌い、特製ゴールドフィンガー型の優勝トロフィーを獲得した[14]
  • 2009年8月、bonobosと親交のある田中は日比谷野外音楽堂で収録された『宇宙温泉へようこそ!』DVDの撮影カメラマンとして参加した。ステージ袖のポジションで撮影をしている為、本編中でも時折その存在が確認出来る。自身のブログでは「まさにサブリミナル出演!」と語っている[15]
  • 2010年の『さんま&くりぃむの芸能界(秘)個人情報グランプリ』では、ちょっと意外なチャームポイント部門で「1円玉を挟めるおでこ」が披露された[16]。その直後には右手を360度回してみせ、更に場内を驚かせた。
  • 2011年1月、映画『ロボジー』で僅か2シーン出演の為に大型自動二輪免許を取得。
  • 2015年2月から3月にかけて、故郷である長野県の誘客プロモーションに起用され、「長野の顔」として活躍する[17]
  • 2016年7月、2016年6月12日放送の『大改造!! 劇的ビフォーアフター SEASON II』(朝日放送)で、実家の倉をリフォームし、民泊宿「kura3 夢倉座」をオープンした[18]
  • 2017年1月17日に行われた『べっぴんさん』(NHK)内の内輪のグループ「The男会」にて妻役の百田夏菜子の所属するグループももいろクローバーZのファン、「モノノフ」になったことを明かした。
  • 2023年8月24日放送の『プレバト!!』(毎日放送)の消しゴムハンコ査定で特待生5級から2ランクアップして特待生3級に昇格した[19]。2023年5月9日放送回では特待生1級となっている。

BoBAの由来

BoBAという名前は愛称や別名と受け取られているが、自身としては田中要次と書いて“ボバ(BoBA)”と読むとしている[1]

名前の由来は自身のデビュー作品である佐木伸誘のショートムービー『SEEK AND FIND』での役名が ボバ だった事に起因している。翌年にその作品のスタッフを頼って業界入りした田中は撮影スタッフとしても活動していた時期があり、どちらかと云えばスタッフ業を続けていた中で、作品ごとに ボバ という名前が愛称として定着した。

元々この名前は1989年に行われたRCサクセション「HARD TIMES LIVE 1989」名古屋公演の会場で田中と仲間との間でふざけで生まれた架空の人物名だった。「ボバって誰のこと?」とステージ上の忌野清志郎仲井戸麗市に言わせたいが為に演奏が終わる度に皆でその名前を叫び続けたのが始まりである。

その後に田中が役名として授かった事で襲名する形となり、自身としては忌野清志郎ボバ と呼ばれた時をゴールと決めていた。

1999年、石井克人監督の映画『鮫肌男と桃尻女』のオープニングで初めてBOBAとクレジットされたが、エンドクレジットでは田中要次だったので、これを機に読みが"ボバ"であれば筋が通る事を理由付け、英語表記では BoBA とする事にした。

2003年公開のクエンティン・タランティーノ監督『KILL BILL Vol.2』のエンドクレジットで田中の名前はBOBAと表記されている。

BoBAの表記の上で"o"を小文字にしているのは、ニューヨーク近代美術館の略称“MoMA”にあやかっている。

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出演

要約
視点

映画

1990年代(映画)

1990年
1991年
1993年
1994年
1995年
  • クレイジー・コップ/捜査はせん!
  • 新宿黒社会 チャイナ・マフィア戦争 - 鑑識官
  • 急にたどりついてしまう - 田村
  • 悶絶本番 ぶちこむ!!
  • 狩人たちの触覚
1996年
1997年
1998年
  • ぐしょ濡れ美容師 すけべな下半身(別題:まるで再出発
  • THE FETIST 熱い吐息
  • ショムニ(AVのおかまのメイク)
  • 夜9時20分のワンピース 走れエロス
  • 夜9時20分のワンピース 社長の首
  • 夜9時20分のワンピース 演出×出演
  • 夜9時20分のワンピース サウンドオブ中学教師
  • 愚か者 傷だらけの天使 - 警官
  • 冷血の罠
1999年

2000年代(映画)

2000年
2001年
2002年
2003年
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
2009年

2010年代(映画)

2010年
2011年
2012年
2013年
2014年
2015年
  • HERO(7月18日、監督:鈴木雅之) - バー「St.George's Tavern」のバーテンダー 役
  • お盆の弟(7月25日、監督:大崎章) - プロデューサー 役
  • 過ぐる日のやまねこ(9月19日、監督:鶴岡慧子) - 宮原哲 役
  • 探検隊の栄光(10月16日、監督:山本透) - カメラマン・橋本政明 役
  • 色あせてカラフル(11月7日、監督:横山久美子) - 店長 役
2016年
  • ピン中!(2月27日、監督:金沢勇大) - フィリピンパブのオーナー 役[20]
  • エヴェレスト 神々の山嶺(3月12日、監督:平山秀幸) - 冒頭の登山隊長・工藤 役
  • L-エル-(11月25日、監督:下山天) - エルの叔父 役
  • 疾風ロンド(11月26日、監督:吉田照幸) - バス会社の係員 役
2017年
2018年
2019年
  • 君から目が離せない Eyes On You(1月25日、監督:篠原哲雄) - 片岡 役
  • 二階堂家物語(1月25日、監督:アイダ・パナハンデ) - 多田源二郎 役
  • 広告会社、男子寮のおかずくん 劇場版(7月12日、監督:三原光尋) - 中野友和 役
  • 楽園(10月18日、監督:瀬々敬久
  • 影踏み(11月15日、監督:篠原哲雄) - 加藤 役
  • HYDRA(11月23日、監督:園村健介) - 岸田淳一郎 役

2020年代(映画)

2020年
2021年
2022年
2023年
  • ヌーのコインロッカーは使用禁止(4月7日、監督:上西雄大
  • 渇水(6月2日、監督:高橋正弥)- 細川 役(スーパーマーケット店長)
  • 親のお金は誰のもの 法定相続人(10月6日、監督:田中光敏[26][27] - 金増 役(真珠ブローカー)
  • 女子大小路の名探偵(10月13日、監督:松岡達矢[28] - 畦地弦一郎 役(大学教授)
  • エターナルラブが蔓延した日(12月18日、監督:長谷川千紗)- 社長 役
2024年
2025年

配信映画

テレビドラマ

大河ドラマ(NHK)

連続テレビ小説(NHK)

世にも奇妙な物語(フジテレビ)

金曜エンタテイメント→金曜プレステージ(フジテレビ)

土曜ワイド劇場(テレビ朝日)

1990年代(テレビドラマ)

2000年代(テレビドラマ)

2010年代(テレビドラマ)

2020年代(テレビドラマ)

配信ドラマ

オリジナルビデオ

  • YOUNG&FINE(1994年、監督:篠原哲雄
  • 夏の思い出 異・常・快・楽・殺・人・者(1995年、監督:斎藤久志
  • 新任女教師 歪んだ倫理(1998年) - 春山(広告代理店営業マン)
  • 外道(1998年) - 土谷組組員
  • セーラ服☆刑事 悪魔のスクールデイズ(1999年)
  • 暴き屋 保険調査裏仕事人(2000年) - ナカツ(金融屋「ストッパーズ」)
  • 新・ヤンママトラッカー 〜ケイVS美咲 宿命の対決編〜(2000年) - 荷主
  • FROG RIVER(2001年、監督:伊志嶺一
  • 食い逃げカップル 地獄の逃走5万キロ(2004年、監督:水戸ひねき
  • SOUL TRAIN(2006年、監督:三浦大輔
  • 下町任侠伝 鷹3・4(2021年、監督:浅生マサヒロ) - 牛神一家組長

吹き替え映画

劇場アニメ

テレビアニメ

舞台

ゲーム

TVバラエティ 他

他多数

ミュージック・ビデオ(MUSIC PV)

CM

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監督

  • 裸のランチョン (1996年) - 「ワンピース忠臣蔵」
  • トイレン・スポッティング (1998年)+主演 - 「イッセー尾形が来た!」
  • 窯岡刑事 Coming Out Cop KAMAOKA (2003年) - オムニバス新・刑事まつり 〜一発大逆転〜
  • 奪われた刑事 / Snatches (2004年) - オムニバス「電脳刑事まつり
  • ミッション・インポッシビリティ (2007年) - BS-iスパイ道
  • die dream believer (2010年) - 長野朝日放送おぉ!信州人
  • 蝶蜻蛉は虹の夢をみる (2011年) - オムニバス 3.11仙台短篇映画祭映画制作プロジェクト「明日」
  • ドラムマンz バチがもたらす予期せぬ出来事 (2015年) - オムニバス「Filmusic in 中川運河・夏」
  • Last DAYS 〜君といた場所〜 (2017年) - 「LOCO DD 日本全国どこでもアイドル」オムニバス映画の一篇
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スタッフ

撮影

  • MUSIC PV「Toguar/Creepland」(2004年)監督:松永大司
  • LIVE VIDEO「GELGUGU at CLUB QUATTRO」(2005年)監督:ナリオ
  • LIVE VIDEO「bonobos 宇宙温泉へようこそ!」(2009年)監督:北山大介

照明助手

  • 無能の人(1991年)監督:竹中直人/照明:安河内央之
  • 王手(1991年)監督:阪本順治/照明:安河内央之
  • 湾岸 バッド・ボーイ・ブルー(1992年)監督:富岡忠文/照明:吉角荘介
  • 銀玉マサやん(1992年)監督:村石宏實/照明:松島五也
  • 魔王街(1992年)監督:廣木隆一/照明:安河内央之
  • 大阪の章二くん(1993年)監督:瀬藤祝/照明:松島五也
  • RAMPO(1993年)監督:奥山和由/照明:安河内央之
  • 夢魔(1994年)監督:廣木隆一/照明:安河内央之
  • 119(1994年)監督:竹中直人/照明:安河内央之

録音助手

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脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

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