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富山県における2019年コロナウイルス感染症の流行
日本における新型コロナウイルス感染(COVID-19)の流行のうち、富山県内での流行 ウィキペディアから
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富山県における2019年コロナウイルス感染症の流行(とやまけんにおける2019ねんコロナウイルスかんせんしょうのりゅうこう)では、日本における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行のうち、富山県内での流行について述べる。
感染者数
要約
視点
県内の発生状況の公表が終了した2023年5月8日時点で、240,511人の感染者、324人の死者が確認されている。また、入院者数は62人(うち重症者数は1人)、同年5月7日時点での宿泊療養施設入所者数は3人となっている[2]。2024年8月時点での死者数は912人であった[3]。
同日時点で富山県内の1日当たりの感染者数が最も多かった日は、2022年8月19日に確認された2,891人[4]、1日当たりの死者数が最も多かった日は、2022年9月3日に確認された6人[5]である。
2022年の1月から3月にかけておよび、同年7月から9月にかけて、富山県内の感染者が急激に増加し、同年2月だけで10,318人もの感染者が[6]、同年7月24日から9日間で1万人以上の感染者が[7]確認される事態となった。また、国立感染症研究所が富山県内の実効再生産数を分析したところ、2月6日時点の推定値で全国ワーストの1.06となっていた[8]。
グラフ
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検査状況
2023年5月1日の時点でPCR検査は282,604人に対して実施され、抗原検査は236,816人に対して実施された。うち239,918人が陽性という結果であった[25]。
流行の動向
要約
視点
出典は個別に示されているものを除き、『北日本新聞』2020年5月30日付27面『新型コロナ2ヶ月 県内の主な経過』を使用する。
2020年
- 3月30日 - 3月にヨーロッパを旅行した学生も出席していた、京都産業大学のゼミの卒業祝賀会に参加した富山市在住の大学生が富山県内で初めての感染者と確認された[1]。
- 4月13日 - 富山市民病院で院内クラスター発生と認定(富山県内初のクラスター発生)[4]。
- 4月16日 - 緊急事態宣言が富山県を含む全都道府県に拡大[4]。
- 4月17日 - 富山県が緊急事態措置[4]。
- 4月18日 - 富山リハビリテーションホームの入所者の90代の女性が死亡、富山県内初の死者となった[4]。
- 4月23日 - 富山県が101業種に対して休業要請を実施[4]。
- 4月25日 - オークスカナルパークホテル富山にて軽症者・無症状者の受け入れを開始。
- 5月11日 - 休業要請の対象を縮小。
- 5月13日 - 富山県が新型コロナウイルス対策の独自のロードマップを定める[26]。最初の2日間(5月15日まで)は、『ステージ3』であった[27]。
- 5月14日 - 富山県の緊急事態宣言を解除。
- 5月28日 - この時点で、クラスターによる感染者は107人(全体の47%)を占めた一方、市中感染による感染者は37人(全体の16%)に留まっている。また、5月30日時点では富山市内の3箇所(富山市民病院、富山リハビリテーションホーム、デイサービスめぐみ)のクラスターの感染者だけで計107人(県内全体の47%)となっていた[28]。
- 5月29日 - 外出自粛・休業要請を全面解除。
- 6月18日 - 県内で確認された感染者の入院患者がゼロとなった[29]。
- 7月2日 - 県内で1か月半ぶりに感染者が確認された[30]。
- 8月11日 - 県が感染拡大警報『富山アラート』を発令した。同時に8月13日から山田温泉『玄猿楼』を軽症者・無症状者の療養施設として県が借り上げることも発表された[31]。
- 9月19日 - 『富山アラート』が解除された[32]。
- 10月1日 - 富山県が北陸銀行研修センターを軽症者・無症状者の療養施設に選定したと発表。前述の玄猿楼の定員を超え次第受け入れを開始する予定[33]。
- 10月15日 - 県内で確認された感染者の入院患者が再びゼロとなった[34]。翌日(10月16日)に再度感染者が確認された[35]が、3日後の10月19日に、再検査で陰性であったことが確認されたため、感染者から除外された[36]。
- 10月29日 - 県内で約1か月ぶりに感染者が確認された[37]。
- 12月18日 - 富山県が東横イン富山駅新幹線口Ⅰを軽症者・無症状者の療養施設に選定したと発表。12月20日から受入開始。また、玄猿荘の療養施設指定が2020年12月末で終了することも発表された[38]。
- 12月25日 - 富山県が2度目の『富山アラート』を発令した[39]。
2021年
- 1月7日 - 中新川郡舟橋村で初の感染者を確認。これで県内全ての市町村で感染者が確認されたことになる[40]。
- 1月13日 - 同日午前0時から、新型コロナウイルス対策のロードマップを『ステージ2』へ移行[41]。
- 1月18日 - 種類提供飲食店への時短要請を実施[4]。
- 2月15日 - 感染者数、入院者数の減少に伴い、同日午前0時から、新型コロナウイルス対策のロードマップを『ステージ1』へ移行[42]。
- 2月19日 - 富山労災病院(魚津市)と高岡ふしき病院(高岡市)にて、医療従事者を対象に新型コロナウイルスワクチンの先行接種を開始[43]。
- 3月20日 - 富山県内で初めて変異株『アルファ株』への感染例が確認された[44][4]。
- 3月31日 - 富山県が北陸銀行研修センターの軽症者・無症状者の療養施設としての使用を3月末で終了すると発表。東横イン富山駅新幹線口Ⅰの利用は4月1日以降も継続する[45]。
- 4月12日 - 富山県内で高齢者向けの新型コロナウイルスワクチンの接種を開始[4]。
- 4月14日 - 富山県が3度目の『富山アラート』を発出した[46]。
- 4月23日 - 同日午前0時から、新型コロナウイルス対策のロードマップを『ステージ2』へ再度移行[47]。同日、中新川郡上市町の障害者支援施設『四ツ葉園』にて県内19例目のクラスター発生と認定[48]。
- 4月27日 - かみいち総合病院(中新川郡上市町)で、県内最初の高齢者向けの新型コロナウイルスワクチンの集団接種を開始[49]。
- 5月21日 - 富山県は感染状況の悪化を受けて、感染拡大特別警報を発出した[50]。
- 6月11日 - この日を最後に、感染拡大特別警報が解除される[51]。
- 6月26日 - 富山県内で県による新型コロナウイルスワクチンの集団接種が開始された[52]。
- 7月3日 - 同日午前0時から、新型コロナウイルス対策のロードマップを『ステージ1』へ移行[53]。同時に、新型コロナウイルス対策のロードマップの警戒レベルの判断基準が見直された[54]。
- 7月15日 - 富山県内で変異株『デルタ株』の感染を初確認[4]。
- 7月28日 - 富山県が4度目の『富山アラート』を発出した[55]。
- 8月5日 - 同日午前0時から、新型コロナウイルス対策のロードマップを『ステージ2』へ再度移行[56]。
- 8月10日 - 富山県は感染状況の悪化を受けて、2度目の感染拡大特別警報を発出した[57]。
- 8月16日 - 同日午前0時から、新型コロナウイルス対策のロードマップを『ステージ3』へ移行[58]。
- 8月20日 - 日本政府は同日午前0時より、富山市に対してまん延防止等重点措置を9月12日までの期間として適用した[59]。
- 8月23日 - 日富山県がアパホテル富山を軽症者・無症状者の療養施設に選定したと発表。8月27日から受入開始予定[60]。
- 9月12日 - この日を最後に、富山市に対して発出していたまん延防止等重点措置を解除された[61][62]。
- 9月26日 - 富山県内の累計死者数が50人に達した[63]。
- 9月27日 - 同日午前0時から、新型コロナウイルス対策のロードマップを『ステージ2』へ移行[64]。
- 9月30日 - 富山県がアパホテル高岡丸の内を軽症者・無症状者の療養施設に選定したと発表。期間は10月8日から12月末まで[65]。
- 10月4日 - 同日午前0時から、新型コロナウイルス対策のロードマップを『ステージ1』へ移行[66]。
- 11月8日 - 県内で確認された感染者の入院患者が再びゼロとなった[67]。
- 11月27日 - 県内で約1か月ぶりに感染者が確認された[68]。なお、同感染者は12月1日に退院したため、同日以降再び入院患者がゼロとなっている[69]。
- 12月2日 - 高岡ふしき病院にて、新型コロナウイルスワクチンの3回目の接種が県内のトップを切って開始した[70]。
- 12月4日 - 県による新型コロナウイルスワクチンの集団接種が終了した[71]。
- 12月6日 - 新型コロナウイルス対策のロードマップの警戒レベルの判断基準が見直された[72]。
- 12月23日 - 県内で約1か月ぶりに感染者が確認された[73]。
- 12月27日 - 富山県内で変異株『オミクロン株』の感染を初確認[4]。
2022年
- 1月7日 - 富山県が5度目の『富山アラート』を発出した[74]。
- 1月17日 - かみいち総合病院(中新川郡上市町)で、県内最初の高齢者向けの新型コロナウイルスワクチンの3回目接種が開始された[75]。
- 1月25日 - 同日午前0時から、新型コロナウイルス対策のロードマップを『ステージ2』へ再度移行[76]。
- 1月29日 - 富山県による3回目のワクチン接種が開始された[77]。
- 2月7日 - 富山県がホテルルートイン魚津を軽症者、無症状者向けの療養施設として運用開始した[78]。
- 2月10日 - 富山県内の累計感染者数が10,000人を超えた[79]。
- 2月17日 - 富山県内の感染者の急増を受けて、富山県はこの日より「みなし陽性」を導入した[80]。
- 3月1日 - 下新川郡朝日町にて、県内最初の5歳 - 11歳向けの新型コロナウイルスワクチンの接種を開始[81]。
- 3月5日 - 富山県内の累計感染者数が20,000人を超えた。
- 4月1日 - 同日午前0時から、新型コロナウイルス対策のロードマップを『ステージ1』へ移行[82]。
- 4月13日 - 富山県内の累計感染者が30,000人を超えた[83]。
- 6月29日 - 富山県内の累計感染者数が40,000人を超えた。同日、富山市内の介護老人福祉施設にて、県内298例目のクラスター発生と認定[84]。
- 7月24日 - 富山県内の累計感染者数が50,000人を超えた[85]。
- 7月25日 - 富山県内の累計死者数が100人に達した[86]。
- 7月27日 - 富山県が6度目の『富山アラート』を8月9日までと期限を定めて発令した[87]。
- 8月2日 - 富山県内の累計感染者数が60,000人を超えた[7]。
- 8月9日 - 富山アラートの期間を8月23日まで延長した[88]。
- 8月10日 - 富山県内の累計感染者数が70,000人を超えた[89]。
- 8月17日 - 富山県内の累計感染者数が80,000人を超えた[90]。
- 8月19日 - 富山アラートの期間を9月6日まで再延長した[91]。
- 8月21日 - 富山県内の累計感染者数が90,000人を超えた[92]。
- 8月26日 - 富山県内の累計感染者数が100,000人を超えた[93]。
- 9月2日 - 富山アラートの期間を9月27日まで再延長した[94]。
- 9月26日 - この日以降、富山県内の新型コロナ感染者の全数把握が簡略化された[95]。
- 9月27日 - 富山県内でオミクロン株対応ワクチンの接種が開始された[96]。
- 9月28日 - 富山県が富山アラートを解除と同時に新型コロナウイルス対策の独自のロードマップを廃止し、感染区分表に切り替えた(同日からはレベル2「感染注意報」を適用)[97]。
- 11月15日 - 富山県内の累計感染者数が150,000人を超えた[98]。
- 11月26日 - 富山県内の累計死者数が200人を超えた[99]。
- 11月27日 - 富山県は感染状況の悪化を受け、感染状況をレベル2「感染警報」に引き上げた[100]。
- 12月28日 - 富山県内の累計感染者数が200,000人を超えた[101]。
2023年
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県の独自のロードマップ・感染レベル区分表
要約
視点
ロードマップ
2020年5月13日から2022年9月27日[107]まで適用のロードマップの内容は以下の通り[108][109]。
- ステージ1
- 大規模イベントの一部制限および県外への移動について慎重に検討することを求めること以外は、平常通りの生活が可能である。ステージ2へ上昇する可能性が出た場合は「感染拡大警報(富山アラート)」が発令される。
- ステージ2
- 2021年1月31日までは21:00 - 翌朝5:00までの外出、緊急事態宣言が出されている地域や感染拡大地域への移動、接待を伴う飲食店の利用が自粛となり、大規模イベントの制限も強化されていた。2021年2月1日から12月6日までは「酒類提供飲食店の利用は最大2時間程度とし、深夜の利用は控える」を外出自粛に追加した上で、休業要請や時短要請(5:00 - 21:00)は感染防止対策の徹底を条件に原則実施しないことになった(ただし感染状況により時短要請を実施することがある)[110]。2021年12月7日以降はワクチン・検査パッケージを適用した場合は会食の人数制限や県外への移動自粛は要請されないいことになった[72]。ステージ3へ上昇する可能性が出た場合は「感染拡大特別警報」が発令される[50]。
- ステージ3
- 2021年12月6日までは外出、移動、接待を伴う飲食店の利用が自粛となり、大規模イベントの自粛も国の方針を基に強化されていた。また、休業要請も個別に検討されていた。2021年12月7日以降はワクチン・検査パッケージが適用の場合は外出・移動・飲食店の人数制限などが要請されなくなり、休業要請も感染が多発している施設の同種の施設に個別に要請される形となった[72]。
なお、ワクチン・検査パッケージの適用については2022年1月25日[76]から同年3月29日まで、適用を一時停止している。
県はロードマップのステージを変更する指標として、以下の基準を示している[26][111][54][72]。いずれも直近1週間1日当たりの平均である。
この他、参考指標として、陽性率(直近1週間1日当たりの平均)7%未満、直近1週間と先週1週間の比較を1以下と定めている。
感染対策レベル指標(感染区分表)
前述のロードマップがオミクロン株による感染状況には適していないことから、2022年9月28日から2023年5月7日まで、以下の感染区分表が適用されていた[107][97][106]。
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流行への対策
![]() | この節の加筆が望まれています。 |
- TSK(富山市)は、2020年4月に自社で制作したフェイスガード、コロナガード、簡易防護服を富山市民病院などの医療機関に寄贈した[112]。
- 県は2020年5月18日より利用可能なマスク購入券を全戸に郵送で配布。配布されたマスク購入券を地元のスーパーマーケット「アルビス」および「大阪屋ショップ」(いずれも系列店舗を含む)に持っていくと50枚入りの使い捨てマスクを2箱まで購入することができる[113]。
- 2020年7月22日、富山空港の国内線搭乗口と到着口にサーモグラフィーが設置された[114]。
- 2021年6月26日からは、富山空港ターミナルビルで、県による新型コロナウイルスワクチン(モデルナ製)の集団接種が開始された。翌日の6月27日には、ホテルニューオータニ高岡でも開始された。いずれも9月末までの毎週土曜日および日曜日に、1日当たりそれぞれ約500人に接種を行う[52]。
- 2021年8月25日、富山県教育委員会は感染拡大を踏まえ、9月12日まで県立学校の夏休みを延長すると発表した[115]。
- 2022年1月29日からは、富山空港ターミナルビル(富山市)、ホテルニューオータニ高岡(高岡市)で、県による新型コロナウイルスの3回目の集団接種が開始された。当初富山空港ターミナルビルは2月5日、ホテルニューオータニ高岡は2月26日より開始予定であったが、いずれも前倒しされた[77]。後に富山県産業創造センター(高岡テクノドーム、高岡市)、ホテルグランミラージュ(魚津市)、TONAMI翔凜館(砺波市)も接種会場に追加された[116]。
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関連した事件
2020年6月5日、富山市在住の男性が新型コロナウイルスへの感染を恐れ、同市内の駐車場に駐車していた県外ナンバーの車のドアに石で線状の傷をつける嫌がらせを行ったとして器物損壊罪に問われた。9月11日に富山地方裁判所が男性に対し懲役4月の判決を言い渡した[117]。
2021年3月29日に林正之氷見市長らが市内の飲食店で飲食を伴う懇親会に出席していたことが問題となり、4月7日、記者会見で市長がお詫びする事態となった[118]。
2022年1月31日、滑川市長で市長選挙の立候補者である上田昌孝の個人演説会で、応援に駆け付けた新田八朗富山県知事が「皆さんの周りに良い"上田クラスター"を広めていっていただきたい」と語ったことについて、新田知事は後に「決して適切では無かったと思う」と述べた[119]。
2022年10月31日、富山県内の新型コロナウイルス検査無料化事業を巡り、4月から5月までの間に、補助金の交付対象にならない580人分の抗原検査を交付対象と装って申請し、富山県から約1,744万円をだまし取ったとして、アムズ(ホテル運営などを手掛ける会社)社長(富山市根塚町)およびフルタフーズ(食品製造会社)と関連会社昔亭社長(射水市中村)の2人が、詐欺容疑で富山県警察に逮捕された(10月20日には既に事業者登録が取り消されていた)[120][121]。
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脚注
関連項目
外部リンク
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