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忍ペンまん丸
いがらしみきおによる日本の漫画作品 ウィキペディアから
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『忍ペンまん丸』(にんペンまんまる)は、いがらしみきおによる日本の漫画作品。月刊少年ガンガン(エニックス)において1995年4月号から1999年4月号まで連載。全11巻。テレビアニメは1997年から1998年にかけて放送された。
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概要
いがらしにとっては初の少年漫画で、『ぼのぼの』と同じく動物が主人公であるが同作品のような哲学的なストーリーはほとんどなく、基本的には明るい児童向けギャグコメディ・アクションである。連載中、いがらしの故郷の図書館での貸し出し率が「ベスト1(ワン)」になるほどの人気作品となった[1]。
月刊少年ギャグ王に短編ギャグの『忍ペンまん丸絵日記』が1997年9月号から1998年5月号まで連載され、ガンガンWINGにも何度か外伝が掲載された。
第43回(平成9年度)小学館漫画賞児童向け部門受賞(エニックス、現スクウェア・エニックスとしては史上初)。連載後半からは、雑誌の読者から募集したキャラクターを登場させるために、ストーリーの構成上必ずしも必要ではなさそうな描写・挿話が入るようになっている。
ストーリー
動物達が忍者として暮らす山々の一つ・念雅山にある日、じいやさんがペンギンを連れてきた。「まん丸」と名づけられた天然ボケなペンギンは、頭領のネンガ、先輩のタヌ太郎・ツネ次郎など、お山の変な仲間たちと修行に励む毎日を送ることになるが、念雅に代々伝わる天容の笛がネンガの弟ギオが率いる羅門衆の手により奪われてしまった。それを取り返すべく、まん丸とタヌ太郎とツネ次郎がギオを探しに旅に出る。
原作版ではストーリーの途中まん丸達がギオを探すため、山から離れ旅に出る長い話となり登場人物も限られていたが、アニメ化が決定すると旅に区切りをつけ再び念雅山付近が中心の話に戻った。
アニメ版では旅はするもののすぐに終わった。旅の中での話はほとんどが山付近で起きたギオ探しとは関係ない話に直されている。
登場人物
→詳細は「忍ペンまん丸の登場人物」を参照
用語
- 意念
- 念雅流の技を使うために重要となる生体エネルギーの一種。意識を集中することにより額の「印堂」から発生し、腹部の「丹田」に集積する。なお、念雅流の「忍法」は、正しくは「意念の法」を略して「念法(ねんぽう)」と呼ぶのが正しいという。
- 天容の笛(てんようのふえ)
- 念雅流に代々伝わる、丸い形をした笛。「全ての忍者の頂点に立つ者」の証であり、かつて念雅と甲賀と伊賀が争いを起こした原因であった。念雅流の正当な後継者がこの笛を吹くと、あらゆるもの全てが「天に落ちる」と言われている(重力が逆転して空の彼方に吹き飛ぶ)。また、後継者以外が吹くと、吹いた者自身が天に落ちてしまう。
- 念雅流の後継者は、額に「後継者の印」の印が刻まれる。その印を持つ者は、笛を守るために永遠に生き続ける必要があって、笛にエネルギーを与えられ続けて若いままになる。しかし、長いこと笛から離れていると老化が進んで、最終的には死んだも同然の状態で生き続けることになる(原作での設定)。
- アニメ版では若干単純になっており、「吹いた者が山の全ての忍者の頂点に立つ」と言い伝えられているが、正しく吹けるのは念雅流の後継者に値する存在のみになっている。それ以外の者が吹くと「天に落ちる」。
- 印堂帯(いんどうたい)
- 念雅流の証となるもの。ピンク色のニコちゃんマークがついたヘアバンド。頭につけているだけで意念を鍛えて増幅させる。
- 元々は黄色い別のデザインだったが、アニメ化の際、前記のように変更され、以後出版された単行本では全て修正されている。
- 現神の術(げんしんのじゅつ)
- 念雅流最大奥義とされる術。強大な意念によって、物質物体から神のように姿形を作り出して、さらに極めれば命さえも作り出してしまう。
- 手印念(しゅいんねん)
- 念雅流忍者の基本技。丹田で意念を練り合わせて、手指から発射する。まん丸・タヌ太郎・ツネ次郎の3人で同時に技を出すと、「合体手印念」になる。場合によっては、「合体手印念・意念スーパーボム」「合体手印念・意念トルネードマキシマムスペシャル」といったふうに、後ろにやたらと強そうなカタカナが並ぶことがある。また、ネンガ級の実力者が使う強化版「意念砲」、進みながら分裂させて加速度を付ける「意念大連砲」もある。
- 雲球(うんきゅう)
- 意念を伝えることで自在に姿を変えて武器にも乗り物にもなる、念雅流唯一の武器。また、そのままの状態で飛び道具にもなって(ちょうどビー玉のように飛ばす)、熟練者が使うと銃弾並みの威力をもつ。漫画ではビー玉サイズだが、アニメではちょうど手のひらほどの大きさ。
- サトルさん
- まん丸の雲球が亀の形に変化した物。顔つきが飼育員のサトルさんに似ていたことからまん丸が名づけた。まん丸の意念に応じて、幾度も窮地を救っている。当初はスピードが遅かったが、物語の後半では、まん丸が成長したためかスピードが若干上がっている。
- ドベ
- 主にアニメに登場する作品独特の用語。原作では「バカ」である。簡単に言えば、語感の通り「どうしようもない」などの意。キャラが何らかのボケをかまして、それに対してツッコミを入れる際に使われる。主にタヌ太郎とツネ次郎が発する。漫画版でもタヌ太郎が一度だけ使用したが、ツネ次郎に「ドベってなんだ?」と突っ込まれていた[注 1]。
- 例:「この1536倍ドベがーーっ!!」
- あれま
- いわゆるツッコミ。ずっこけた時の擬音。
- 暗黒意念(あんこくいねん)
- アニメオリジナルの設定で、念雅流において禁忌とされる力。ギオが羅門衆にこの力を与えてパワーアップさせることも。
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単行本
通常版
ガンガンコミックスについてはいずれも絶版。
- 1996年1月、ISBN 4-87025-141-8
- 1996年9月、ISBN 4-87025-161-2
- 1997年2月、ISBN 4-87025-189-2
- 1997年3月、ISBN 4-87025-195-7
- 1997年7月、ISBN 4-87025-213-9
- 1997年9月、ISBN 4-87025-224-4
- 1998年1月、ISBN 4-87025-243-0
- 1998年3月、ISBN 4-87025-271-6
- 1998年9月、ISBN 4-87025-370-4
- 1999年3月、ISBN 4-87025-478-6
- 1999年6月、ISBN 4-7575-0045-9
新装版
ぶんか社より「しんそー版」として2017年3月より順次刊行。
- 2017年3月27日、ISBN 4-82117-986-5
- 2017年4月27日、ISBN 4-82113-425-X
- 2017年4月27日、ISBN 4-82117-986-5
- 2017年5月27日、ISBN 4-82113-440-3
- 2017年5月27日、ISBN 4-82113-441-1
- 2017年6月27日、ISBN 4-82113-460-8
- 2017年6月27日、ISBN 4-82113-461-6
- 2017年7月27日、ISBN 4-82113-486-1
- 2017年7月27日、ISBN 4-82113-487-X
- 2017年8月26日、ISBN 4-82113-508-6
- 2017年8月26日、ISBN 4-82113-509-4
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テレビアニメ
要約
視点
アニメはテレビ朝日系列(ただしフルネット局のみ)にて1997年7月5日から1998年3月28日、全30回・60話放送された。最初の3か月は毎週土曜19時30分から、その後の6か月は毎週土曜18時00分から放送されていた。
アニメでありながら、昨今見られるバラエティ番組のようなテロップを多用していたのが特徴的であった[注 2]。
映像ソフト化については、バンダイビジュアルよりVHS版がリリースされたが、現在は全巻廃盤となっており、DVD版・Blu-ray版はリリースされていない。
dアニメストア[2]等にて動画が配信されている。
スタッフ
主題歌
アニメでの歌詞表記は大半が漢字表記のないひらがなやカタカナで表記された。
各話リスト
ネット局
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ゲーム
『忍ペンまん丸』。1997年12月18日発売。価格は6800円。セガサターン用ソフト、3Dアクションゲーム、エニックスより発売。
プレイヤーはまん丸を操作し、ステージを次々とクリアしていく。
注釈
出典
関連項目
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