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新タイ・ロ文字 (Unicodeのブロック)

Unicodeのブロック ウィキペディアから

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新タイ・ロ文字(しんタイ・ロもじ、英語: New Tai Lue)は、Unicodeの54個目のブロック

概要 範囲, 面 ...

解説

中華人民共和国雲南省シーサンパンナ・タイ族自治州に居住するタイ(傣)族系のタイ・ロ族(タイ・ルー族)によって話されるシーサンパンナ・タイ語(タイ・ルー語英語版)を表記するためのタイ・ロ文字を収録している。

なお、U+1950-197Fにエンコードされているタイ・ナ文字(Tai Le)は似た名前だが、別の文字体系である。新タイ・ロ文字はシーサンパンナ・ダイ文字(Xishuangbanna Dai) としても知られている[1]

タイ・ロ文字はラーンナー文字(タイ・タム文字)を起源とした文字であり、音素文字のうち子音字に母音記号を付加することで発音を切り替えるアブギダに分類される。書字方向ラテン文字などと同様に左から右へ横書き(左横書き)し、原則として分かち書きはしない。なお欧文用の約物の他に中国語や和文で用いられる「」「」も約物として用いる[2]

子音字はタイ文字ラーオ文字と同様に高子音字(HIGH)と低子音字(LOW)に大別され、それぞれで暗黙の随伴母音や声調の規則が異なる。声調記号が付かない場合、高子音字は随伴母音として短母音の[a]を伴い高平調(IPA:[˥˥])で読まれ、低子音字は随伴母音として長母音の[aː]を伴い高降調(IPA:[˥˩])で読まれる。

母音記号はものによっては文字の左側に付けられることがあるが、Unicodeにおいては子音字→母音記号の順に入力することとなっており、符号上の文字の置かれる順序と実際のレンダーにおける表示順とが入れ替わる場合がある。

符号位置の順序はおおむね伝統的なタイ・ロ文字の順序に従っている。

加えて、アラビア文字やタイ文字などと同様に独自の数字体系(タイ・ロ数字)を有している。

Unicodeのバージョン4.1において初めて追加された。

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収録文字

要約
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小分類

このブロックの小分類は「子音字」(Consonants)、「母音字」(Vowels)、「末子音字」(Final consonants)、「声調記号」(Tone marks)、「数字」(Digits)、「各種記号」(Various signs)の6つとなっている[1]

子音字(Consonants

この小分類にはタイ・ロ文字のうち、基本的な子音字が収録されている。

Unicodeのバージョン6.0でこれまで欠けていた子音[sʷ]を表す子音字が追加された。

母音字(Vowels

この小分類にはタイ・ロ文字のうち、基本的な母音字が収録されている。

末子音字(Final consonants

この小分類にはタイ・ロ文字のうち、末子音を表す字母が収録されている。

声調記号(Tone marks

この小分類にはタイ・ロ文字のうち、声調を変化させるための声調記号が収録されている。

数字(Digits

この小分類にはタイ・ロ文字で用いられる固有の数字が収録されている。

各種記号(Various signs

この小分類にはタイ・ロ文字のうち、略語を表すための記号2種類が収録されている。

文字コード

新タイ・ロ文字(New Tai Lue)[1]
Official Unicode Consortium code chart (PDF)
 0123456789ABCDEF
U+198x
U+199x
U+19Ax
U+19Bx ᦿ
U+19Cx
U+19Dx
注釈
1.^バージョン16.0時点

履歴

以下の表に挙げられているUnicode関連のドキュメントには、このブロックの特定の文字を定義する目的とプロセスが記録されている。

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出典

関連項目

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