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日本文化チャンネル桜

日本のテレビ番組制作・動画配信サイト運営会社 ウィキペディアから

日本文化チャンネル桜
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日本文化チャンネル桜(にっぽんぶんかチャンネルさくら)は、日本テレビ番組制作動画配信サイト運営会社。元衛星役務利用放送事業者及び同社がかつてスカパー!で放送した専門チャンネルの名称。略称・通称はチャンネル桜

概要 種類, 市場情報 ...
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概要

要約
視点

2004年平成16年)4月6日、田形竹尾水島総梅沢重雄高橋史朗松浦芳子が発起人[1]となり株式会社日本文化チャンネル桜を設立する。2004年8月15日午前6時からスカパー!Ch.767で開局。『日本の伝統文化の復興と保持を目指し日本人本来の「心」を取り戻すために設立された』としており[2]、概ね保守系テレビ番組制作プロダクションと位置づけられている[3][4]

社是は「草莽崛起」と「敬天愛人[5]

2007年(平成19年)3月31日に経営難で閉局するも、4月1日以降はスカパー!他チャンネル内の一部放送枠での放送に移行。2007年5月22日に動画配信サイト「So-TV」を開設し、インターネット上での配信も開始。2008年9月に「チャンネル桜二千人委員会」を設立し、支援者からの寄付を募る形での会社運営を開始する[6]2009年YouTubeニコニコチャンネルで公式チャンネルを開設。セレクトショッピング・So-TVで視聴できる番組を一部無料での配信を開始し、2017年4月時点で国防・防人チャンネルで配信している番組以外視聴が可能。

2013年(平成25年)3月から、ニコニコチャンネルで「国防・防人チャンネル」を開設(有料)。沖縄政治や政治運動等を取り上げ、ニコニコ生放送から生放送およびYouTube、ニコニコ動画でアーカイブ放送されている。2014年(平成26年)10月25日からニコニコチャンネルで、スカパー!と同時刻・同内容の放送を有料会員向けに開始され[7]2016年(平成28年)11月7日から「FRESH! by CyberAgent」で配信が開始された[8]

2008年(平成20年)11月から復活させた、スカパー!でのテレビ放送を、2017年(平成29年)11月30日の放送で終了し、インターネット配信のみの配信体系になった[9]

放送内容

放送の開始時に日章旗を掲揚する映像を背景に、国歌「君が代」を流している。単独の放送局として24時間放送を行っていた時期は、『桜講談劇場』・『桜 詩吟の魂』・『桜寄席』・『桜浪曲劇場』・『民謡 日本の祭り』といった、落語詩吟講談浪曲民謡など日本の文化伝統芸能に関する内容の番組も放送していたこともあったが、ほかチャンネル内の一部放送枠へ移行後はオピニオン討論番組を中心とする。

言志

2012年(平成24年)8月1日から電子書籍言志(げんし)』の発行を開始。以降毎月発行されていたが、2014年2月以降発行が途絶える。同年5月から不定期で復刊すると共に、製本版としての発行も開始。製本版はビジネス社から発売。標語は、「日本を主語とした電子言論マガジン」。誌名は佐藤一斎の語録『言志四録』に由来する[10]。復刊した電子版も2016年1月の第5号を最後に刊行されていない。

水島総が編集長を務め、チャンネル桜キャスター陣による寄稿を中心に、西部邁伊藤貫中野剛志東谷暁藤井聡らも寄稿[10]

訴訟

2016年10月に「【沖縄の声】ヘリパッド反対派を初起訴、香山リカのツイートが法に触れる可能性あり」と題する動画を制作。この中で出演者に香山リカのツイッターでの投稿について「医師法の違反が疑われて監査が入った」などと、事実と異なる発言をさせ取り消しもしなかった事が名誉毀損に当たるとして香山に提訴される。賠償を命じられ控訴・上告したが2020年12月3日、最高裁判所で敗訴が確定した[11]

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沿革

  • 2004年(平成16年)
    • 4月6日 - 会社設立。
    • 8月15日 - スカパー!Ch.767で開局。
    • 9月1日 - 有料放送開始。
  • 2006年(平成18年)
    • 5月1日 - インターネット上でオンデマンド放送を開始。
    • 12月1日 - 親会社「株式会社ウィンズ・ジャパン」(社長は同じく水島総)が所有する「株式会社ウィンズ・インターナショナル[注釈 1]」の全株式をオープンインタフェースへ譲渡し、売却益で負債を返済。余剰金は映画『南京の真実』の製作費に充てることを発表。
  • 2007年(平成19年)
    • 3月31日 - 経営難で閉局。
    • 4月1日 - トランスデジタルの子会社である「ハッピー241」(スカパー!Ch.241)の一部放送枠での放送に移行。これに先だち、トランスデジタルは増資をきっかけとして仕手筋に乗っ取られていたことが後に明らかになる[12][13]
    • 5月22日 - オンデマンド放送をリニューアルし、「So-TV」に改称。
    • 6月23日 - 映画『南京の真実』制作のため、「株式会社チャンネル桜エンタテインメント」を設立。
    • 7月1日 - 放送時間短縮、日曜日の放送を中止。
  • 2008年(平成20年)
    • 4月1日 - 開局以来の看板番組『報道ワイド日本』をリニューアルし、平日分を『桜プロジェクト』に改称。放送時間短縮。
    • 8月7日 - チャンネル桜が制作に関与する「ハッピー241」の新番組『ガンバレ自衛隊! 安全保障アワー』の制作発表会および披露パーティーが開催され[14]林芳正小池百合子高市早苗など自民党防衛族の政治家などが出席、産経新聞に報道される[15]
    • 9月11日 - 経営難を公表して視聴者の支援を呼びかける「チャンネル桜二千人委員会」発足を発表。
    • 9月30日 - 「ハッピー241」は親会社トランスデジタルが倒産して閉局する。スカパー!の放送から一時完全撤退する。『ガンバレ自衛隊! 安全保障アワー』も制作を中止する。番組制作とSo-TVの配信は継続。
    • 11月1日 - 「ベターライフチャンネル」(スカパー!Ch.216、スタイルキャスト運営)の一部放送枠で放送を再開。
    • 12月1日 - 放送時間の一部変更。
  • 2009年(平成21年)
    • 1月1日 - 放送時間の一部変更。
    • 3月2日 - 放送時間の一部変更。
    • 5月31日 - 「ベターライフチャンネル」での放送を終了。
    • 6月1日 - 「スカイアイ/日本文化チャンネル桜」(スカパー!Ch.219)を開局(24時間放送)。うち自社制作番組放送枠は1日4時間。
    • 8月1日 - 前日で「スカイアイチャンネル」枠が打ち切られたため、放送時間を1日11時間に短縮。
    • 8月31日 - 「スカイアイ/日本文化チャンネル桜」を閉局。
    • 9月1日 - 「セレクトショッピング Ch.217」(スカパー!Ch.217、スタイルキャスト運営)の一部の放送枠での放送に移行。
    • 11月2日 - 放送時間の一部変更。
  • 2013年(平成25年)
    • 8月19日 - 初の支局として「沖縄支局」を開局。
  • 2014年(平成26年)
    • 1月 - 水島総が2014年東京都知事選挙に出馬する田母神俊雄の選挙対策本部長を務めるために社長を辞任[16]。プロデューサーの井上敏治が社長に就任した。選挙終了後、3月に水島総が代表取締役社長に復帰。
  • 2018年(平成30年)
    • 8月20日 - 北海道支局として「チャンネル北海道」を本開局。
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放送形態の変遷

さらに見る 期間, 放送局 ...

So-TV

2006年(平成18年)5月1日から、ウェブサイトでオンデマンド放送を開始した後、2007年(平成19年)5月22日からオンデマンド放送をリニューアルした動画配信サイトSo-TV(ソーティーヴィー)」を設立。料金は月額3150円。購入する事で、過去のチャンネル桜の番組が全て閲覧できる。「チャンネル桜二千人委員会」に入会する事でも視聴ができる。名称の由来は、「草莽崛起」の「草」、その草莽が集まり新しい価値を創り上げていく意味での「創」、英語の接続詞「so」の「さて」「それから」と常に新しく展開していく意味での「So」、水島総の「総」に由来する[18]

政治的スタンス

要約
視点

肯定する傾向のある対象

思想

保守的とみなしたシンポジウムや講演会、市民運動を多く取り上げており、代表取締役社長の水島総が幹事長を務める頑張れ日本!全国行動委員会の活動を取り上げる事も多い。討論番組『日本よ、今...「闘論!倒論!討論!」』では、保守思想について議論する事も多い[動画 1][動画 2]
2007年に中国人映画監督である李纓が制作した映画「靖国 YASUKUNI」に多数問題点がある事を指摘。キャスターの大高未貴が出演者の刈谷直治に取材し、「出演依頼の際に受けた説明と実際の扱い方が全く違う」など制作・編集上の問題点を批判的に報道した[19][20]

国防

開局時から、自衛隊に対する国民の理解を広げ深める事を目的とする自衛隊専門の報道番組「防人の道 今日の自衛隊」を放送[注釈 4]。震災復興時の自衛隊と国民のエピソードなどを紹介している[動画 3]。自衛隊を否定・侮辱する傾向のある団体に対して批判する傾向もある[動画 4]

内政

デフレ下の消費税増税には一貫して反対している[動画 5]。安保では左派だが経済では積極財政派の森永卓郎が出演したこともある[21]

否定する傾向のある対象

マスメディア

NHKの番組『NHKスペシャル シリーズ 「JAPANデビュー」』を捏造番組として頻繁に非難し、現地調査や問題点の議論、抗議活動した後、1万人の訴訟委任状を添えて東京地方裁判所提訴した[注釈 5]。この訴訟はNHK側の勝訴で終わった[22]
新聞社の中では特に朝日新聞を批判しており、いわゆる従軍慰安婦問題の強制性を指摘した吉田証言福島第一原子力発電所事故に関する吉田調書を巡る疑惑を朝日新聞が誤報と認め謝罪した以後更に糾弾運動を強め、朝日新聞のねつ造歪曲報道を徹底的に糺すとして、「朝日新聞を糺す国民会議」を結成[23]し、2015年1月に8749人による集団訴訟を起こした。3月25日には17019人による追加提訴がされ、計25768名の原告団となった[24]。この訴訟では朝日新聞の報道は原告の名誉毀損を認めず朝日新聞の勝訴となった[25]

継続的に北朝鮮に抗議すると共に、長期化させてしまっている日本政府の拉致問題への対応を批判する事も多い。韓国が主張するいわゆる従軍慰安婦問題については、根拠の無いデマとしている。米連邦議会下院における「従軍慰安婦問題の対日謝罪要求決議」へ全面撤回を要求する抗議運動も行った。竹島を巡る領土問題についても韓国による侵略であるとして返還を求めている。

外国語メディアによる位置付け

一部の日本の英字紙や国外のメディアは、水島総が監督を務める南京大虐殺否定論を扱った映画『南京の真実』を取り上げると共に、「Rightwing(右翼・右派)」、「Revisionist(歴史修正主義者)」の放送局と位置づけられている。以下は一例。

チャンネル桜及び社長の水島自身は右翼・歴史修正主義者である事を否定しており、2015年(平成27年)2月に日本外国特派員協会で行われた朝日新聞を糺す国民会議の会見では、「Conservative(保守)」と形容される事については肯定すると述べた。水島と会見に同席した加瀬英明は、外国記者に対して「日本について全く無知で、いい加減なことを触れ回っている」、「朝日新聞と同じようなイデオロギー色に満ちた報道しかしていない」といった批判をし、日本の保守派を右翼・歴史修正主義者という形で非難している事に対して、「残念であり、怒りすら覚える」、「真実を伝えていただきたい」、「大変悲しんでいる」と述べた[30][31]

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主な番組

現在配信中の番組

ニコニコ生放送での配信後、YouTube及びFresh!にもアップロード
  • Front Japan 桜(月曜日 - 金曜日)
前番組の『桜プロジェクト』、『報道ワイド日本 Weekend』から番組構成を変更し、記事解説メインの構成からキャスターのオピニオンメインの番組構成へ変更。
番組構成ラインナップ
  • キャスターのオピニオンコーナー(前、後半)
    • 政治運動・シンポジウム等のVTR特集
    • ゲストを招いて著書や時事内容、活動等についてインタビュー(火、金曜以外)
さらに見る 月, 火 ...
  • 頑固亭異聞
前番組のオピニオンコーナーが独立し、放送回毎に一つのテーマに対して議論する番組構成。
さらに見る 月, 火 ...
コラム
さらに見る コラムニスト, タイトル ...
さらに見る 番組名, 出演 ...

過去に放送された主な番組

  • 桜プロジェクト(月曜日 - 木曜日)
  • 報道ワイド日本 Weekend(金曜日)
2004年(平成16年)8月の開局から2008年(平成20年)3月28日まで「報道ワイド日本」という番組名で続いていたが、2008年(平成20年)4月に改題。2016年(平成28年)4月21、22日に終了。
番組構成は、新聞記事解説[注釈 20]、政治運動・シンポジウム等のVTR特集、ゲストインタビュー、コラム
過去のキャスター
さらに見る 名前, 期間 ...
さらに見る 歴代キャスター, 名前 ...
  • 桜講談劇場
  • さくらじ
    • 第一期さくらじ: 古谷経衡・木間ゆり
    • 第二期さくらじ SATURDAY:古谷経衡・Kaoru・山野車輪・田中聡=クルーンP・MC K-LA・日美子・斉藤"七生報國"俊介
    • 第三期さくらじ: 古谷経衡・saya
  • 桜 詩吟の魂 - 主に詩吟朗詠錦城流の大会の模様を中継する
  • 桜ジャーナル「解体新書21」 - 遠藤浩一
  • 桜塾講座
  • 桜戦略研究所 - 潮匡人
  • 桜寄席
  • 桜らぷそでぃ - 山口裕美、扇さや、ゲスト
  • 桜浪曲劇場
  • 佐藤勝巳の「現代コリア研究」 - 佐藤勝巳花岡信昭、丹羽文生
  • 週刊どこんぜう - 小澤いずみ、小山和伸
  • 週刊ほめ殺し - さかもと未明、小山和伸
  • 新・アジアの息吹 - 児玉千洋
  • 政党は主張する!
  • 世界最強だった!帝国陸海軍 - 濱口和久、倉山満(国防・防人チャンネル)
  • 世界の眼 日本の眼 - 英国『エコノミスト誌』から - 中村晃生、杉山慎策
  • 装道アワー - 山中典士
  • 草莽崛起 - 局の主張・方針に賛同する各界の名士らが日替わりでアピールする番組
  • 草莽崛起SP
    • 小平市アワー
    • 自然と生きる -食と健康- - 東城百合子
    • 杉並区民アワー
    • 生命の教育 - 主に「新教育者連盟」の活動を紹介する番組
    • 台東区アワー
    • 山田区長の一言申しあげます-杉並区アワー - 山田宏
  • 起ちあがれ!地方議員 - 土屋たかゆき、児玉千洋
  • 田母神塾[注釈 28] - 田母神俊雄saya
  • 探訪 SP盤の世界 - 郡修彦
  • 中国ロビイストの研究 - 水島総、青木直人
  • 西村眞悟の「眞悟十番勝負!」[注釈 29] - 西村眞悟
  • 日本共産党と戦後史 - 兵本達吉
  • 日本航空学園アワー
  • 日本の息吹 - 水島総、崎山茂子
  • 日本よ、今... 「テレビ掲示板討論会」 - ハンドルネーム「河内屋蒼湖堂」、「啓蒙主義者」、「みや東亞」、「いちのへ」、「しおつき」、「原風景」、「Doronpa」他
  • 人間の杜 - 水島総
  • 爆弾! - 水島総、ゲスト
  • フィリピンスペシャル
  • ふるさとから日本へ! - 松浦芳子ほか地方議会議員
  • 暴走246 Part2 - 大高未貴、金森由利子、早瀬史麻
  • 民謡 日本の祭り
  • よくわかる!ミサイル白書 - 鍛冶俊樹・濱口和久(国防・防人チャンネル)
    • よくわかる!現代戦闘機ファイル - 鍛冶俊樹・濱口和久(国防・防人チャンネル)
  • 夜桜 ○曜[注釈 30]は眠らナイト - 水島総、あずさシスターズ、水沢美架、鍛冶俊樹、前田有一
  • リアルジャパンプロレス - 第1回 - 13回大会まで特番として録画中継
  • 良書紹介
スカイアイチャンネルの番組
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脚注

関連項目

外部リンク

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