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海峡

より大きな2つの水域を結ぶ、自然に形成された、狭く、通常航行可能な水路 ウィキペディアから

海峡
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海峡(かいきょう、: Strait, Channel)とは、陸地によって狭められている水域[1]。日本語では「海」の一字が含まれるが、必ずしもに限ったものではない[注 1]。マキノー海峡のようににある場合は「湖峡」ということもある。

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ジブラルタル海峡

概念

「海峡」は英語Strait の最も一般的な訳語であり、英語の呼称法が地形の呼称に導入されるようになって用いられるようになった[2]

英語の Strait古フランス語estreit の派生語で、ラテン語strictum[注 2] に由来する地形表現である[2]。また、Strait よりもやや大きい地形は Sound と呼ばれ、スウェーデン語Sund に由来する地形表現である[2]。ただし、Sound は日本には相当する地形がなく「大湾」のような意味であるが、Gulf と区別しにくくなる問題がある[2]デンマークにある英語名 The Soundエーレスンド海峡アメリカ合衆国Puget Soundピュージェット湾と訳されている。

日本古来の海域の呼称として明治以前の文献において船が出入りできる可航水路に用いられるものには「瀬戸」や「澪」があった[2]。しかし、ChannelStraitPassagePass などに相当する地形表現を日本古来の呼称で表現するには限界があったので、ChannelStrait などに「水道」や「海峡」などの訳語が用いられるようになった[2]

ただし、「海峡」と「水道」は明確な基準で分けられているわけではない。同じ海域に複数の名称を有するものもある(紀淡海峡と友ヶ島水道など[2])。また、歴史的に呼称が変化したものもある(明治初期に鳴戸水道と呼ばれていた鳴門海峡など[2])。

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地政学における海峡

海上交通路が絞られるポイント(チョークポイント)である海峡は、その確保や制限(海上封鎖)のために、軍事・国際政治上の焦点となることが多い[1]

国連海洋法条約では、国際航行に使用されている国際海峡について定義しており、軍用・民間を問わず全ての外国船舶・航空機に対し、海峡を迅速かつ継続的に通過するための通過通航権が与えられる[3]。日本においては領海法により、宗谷津軽大隅および対馬海峡東西水道の5カ所が「特定海域」として国際海峡に位置付けられている[3][4]

生物地理学における海峡

陸上生物の移動は往々に海によって阻害される。そのため、海峡は陸上生物の分布の境界となることが多く、いわゆる分布境界線は海峡に引かれることが多い。生物区系の境界も海峡であることは多い。ベーリング海峡旧北区新北区を区切る。

世界の海峡の例

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日本の海峡

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二見沖から明石海峡大橋を望む(左側に見える陸地は明石あたり
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紀淡海峡と友ヶ島(手前から地ノ島、沖ノ島、その向こうが淡路島

脚注

関連項目

外部リンク

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