トップQs
タイムライン
チャット
視点

猪名野神社

兵庫県伊丹市宮ノ前にある神社 ウィキペディアから

猪名野神社map
Remove ads

猪名野神社(いなのじんじゃ)は、兵庫県伊丹市宮ノ前にある神社戦国時代には有岡城総構えの北端に位置し、「岸の砦」が置かれていた場所にある。また、江戸時代の伊丹郷町の北端でもある。旧社格県社。境内は有岡城跡の一部として国の史跡に指定されている[1]

概要 猪名野神社, 所在地 ...
Thumb
摂津名所図会の野宮牛頭天王社

祭神

歴史

言い伝えによれば、孝徳天皇の時代に猪名寺(現・尼崎市猪名寺)に創建されていたものが、延喜4年(904年)に現在地に遷座したという。

伊丹郷町の氏神で古くは「野ノ宮(ののみや)」「天王宮」「牛頭天王宮」などと呼ばれていた[2]

戦国時代には荒木村重が居城である伊丹城総構えを持った有岡城に大改造したが、その際当社は有岡城の総構えの一部として取り込まれた。当社の境内に有岡城最北端の砦である「岸の砦」が築かれ、有岡城の戦いの際には渡辺勘大夫が守っていたが、最後は陥落している。

寛文元年(1661年)に伊丹郷町は近衛家の所領となっていることから、貞享2年(1685年)に近衛基煕が本殿の玉垣を再建している。現在の本殿は翌貞享3年(1686年)に再建されたものである。

明治2年(1869年)の神仏分離により、観音堂・地蔵堂および仏教関係の諸記録等を金剛院に移し、野ノ宮から猪名野神社と改称され[3]、後に県社に列せられた。(確認・調査中)

境内には酒造家・商人の寄進した石灯籠が97基あり、一番古いものは寛永20年(1643年)、狛犬の台座は明和5年(1768年)に作成されている[4]

Remove ads

境内

  • 本殿(兵庫県指定有形文化財) - 貞享3年(1686年)再建。
  • 幣殿(兵庫県指定有形文化財) - 文政10年(1827年)頃再建。

祭事

Thumb
夏越祭(大祓)での茅の輪
  • 1月1日 元日祭(歳旦祭)[8]
  • 1月10日 十日戎(戎祭)
  • 1月15日 成人式(小正月)
  • 2月3日(または4日)節分祭
  • 2月11日 紀元節
  • 3月21日 春季皇霊祭
  • 4月23日 春祭
  • 4月23日 三社祭・本殿祭・護国祭
  • 6月30日 夏越祭(大祓)
  • 7月16日 夏祭
  • 7月21日 稲荷祭
  • 7月25日 天神祭
  • 8月24日 愛宕祭
  • 9月23日 秋季皇霊祭
  • 10月12日 宵宮祭(例年10月第2土曜日)
  • 10月13日 秋季例大祭(例年10月第2日曜日)
  • 11月15日 七五三
  • 12月23日 天皇誕生祭
  • 12月31日 除夜祭

文化財

国指定史跡

  • 有岡城跡 - 1979.12.28(昭和54.12.28)猪名野神社の境内全域。

兵庫県指定有形文化財

  • 本殿 - 2020年令和2年)3月13日指定。
  • 拝殿 - 2020年(令和2年)3月13日指定。
  • 幣殿 - 2020年(令和2年)3月13日指定。

伊丹市指定有形文化財

  • 猪名野神社神幸絵巻 3巻 - 所在地・伊丹市立博物館1991年平成3年)12月26日指定。江戸時代、伊丹郷町の氏神野宮(今の猪名野神社)の祭礼は、町を挙げての一大行事だった。元禄16年(1703年)から行列が猪名寺村(今の尼崎市)の御旅所まで巡行するようになり、この様子が3巻の絵巻に描かれている。第3巻は、玉手孟(号眉山)が1898年(明治31年)に描いた[9][10]
  • 建造物 所在地・猪名野神社令和元年5月30日(2019年)、伊丹市は市指定有形文化財に指定。

伊丹市指定天然記念物

  • 猪名野神社のムクロジ(無患子) - 樹高約13、5m、枝張り東西約14m、南北約12m、根張り95cm、樹齢200年以上。1986年昭和61年)11月28日指定[11]

その他

Remove ads

出典

関連項目

外部リンク

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Remove ads