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東京・生活者ネットワーク

日本の左派系地域政党 ウィキペディアから

東京・生活者ネットワーク
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東京・生活者ネットワーク(とうきょう せいかつしゃネットワーク、英語: Seikatsusha Network of Tokyo[1])は、東京都地域政党政治団体[注 1])である。略称は、生活者ネットワーク生活者ネットネット生ネ。東京都内の生活クラブ生活協同組合代理人運動部門である。また、全国市民政治ネットワークに加盟しており、中核を担っている。

概要 東京・生活者ネットワークSeikatsusha Network of Tokyo, 代表委員 ...
概要 東京・生活者ネットワーク, YouTube ...
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概要

1977年、東京都練馬区で生活者ネットの前身である「グループ生活者」が結成され、現在に至る。

市民の政治改革を目的におく生活者ネットの独自ルールの1つに、議員の「ローテーション」(交代)があり、所属議員の任期は原則2期、最長3期までと定めている。これにより特権化を防ぎ、広範囲に参加者を求めることを目的としている。ただこの「ローテーション」は必ずしも円滑に機能してはおらず、選挙前に現職が離党して再度立候補し当選する一方で、公認候補が落選する例も出ている(詳しくは後述#ローテーション制と議員動向を参照)。

基本方針・路線は神奈川ネットワーク運動などに類似する。国政では緑の党グリーンズジャパン立憲民主党を支持する[2][3] 。かつては民主党を支持していたが2001年以降「非拘束名簿」が導入された比例区については、制度の改悪であるとして態度表明をしていない。 自治体議会では、立憲民主党や社民党と統一会派を組むこともある。世田谷区小平市などでは、区・市長与党的立場に立っている。

構成員は女性が中心で、所属都議会議員および区・市議会議員も全員が女性である。なお、各区・市の生活者ネットの支部組織はそれぞれ「○○・生活者ネットワーク」(○○の部分に区や市の名前が入る)と称する。現在議席を持っていない区や市においても、これらの支部組織が残っている場合もある(大田区、板橋区など)。

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沿革

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党勢

2025年7月現在、東京都議会に1議席を有する。

2010年3月現在、区部では11の区に19人、市部では21の市に33人の議席を有している。

ローテーション制と議員動向

要約
視点

ネットの議員は代理人運動の代理人という位置づけで活動を始めるものの、地方議会を志向する以上は地方政治家であり、2期から3期で交代し難い状況や、議員個人の動機も生じている。

ネットを離党して立憲民主党や緑の党グリーンズジャパンなどから立候補する事例が見られる。

  • ネットは東村山市議会において、1991年4月の市議選で勝部レイ子が当選して初めて同市の議席を得、1995年4月の市議選では勝部に加えて島崎洋子を公認し2議席獲得を目指したものの、島崎が当選、勝部が落選という結果に終わった。1999年4月にはネット公認で島崎が立候補し再選されたが、元職の勝部がネットを離れ、民主党系無所属で立候補し最下位で2選。勝部は島崎と会派を組まず、民主党・社会民主党系会派に参加した。2003年4月の市議選でネットは島崎に加えて新人の桑原理佐を擁立。両名当選し初めて2議席を有した。一方民主党系無所属で立候補した勝部も最下位で3選を果たした。その後東村山駅西口再開発事業に関し、ネットは勝部ら民主党系会派(予算案等には賛成している)、日本共産党朝木直子矢野穂積、そのほか無党派議員とともに再開発反対の姿勢を取ったが、島崎は自民党公明党の市議とともに再開発に賛成、ネット内に意見相違が生じる事態となった。これを受け3期目の島崎は4選を目指して立候補する意向を示し、引退を拒否。2006年11月、離党。1人会派「市民自治の会」として活動するに至った。2007年4月の市議選に勝部は出馬せず民主党公認の新人奥谷浩一(前大阪府守口市議会議員、1999年2003年当選。2期)を支援(奥谷は当選。2011年2015年も当選し、2017年立憲民主党に参加、2019年、同党公認で立候補するも落選)、一方島崎は無所属で立候補し4選を果たした。これに対しネットは1期目の桑原に加え新人の大塚恵美子を擁立し、2議席回復を図った。選挙の結果大塚は当選するも桑原が次点落選し、議席回復はならなかった。島崎は同じ統一地方選で行われた都知事選については「都民のハートに火をつける会」に賛同し浅野史郎を支持するなどしていたものの、選挙後は駅前再開発賛成で一致する自民党会派に合流した。ネットは2011年の市議選では大塚のみの擁立にとどまった(再選)。大塚は奥谷らの民主党会派に参加していたが、民主党会派が国政選挙等を経るにつれ党支部組織化の傾向を強めたことなどから会派離脱。無党派議員と別の会派を結成し、民主党との連携は行わなかった。大塚は2015年の市議選にて3選、また同選挙においてネットは新人の白石悦子も擁立し当選させた。東村山市では9年ぶりに2議席を回復し、引き続き無党派議員と会派を組んだ。島崎は駅前再開発が終わると自民党会派を離脱、1人会派「市民自治の会」を経て、2011年に最下位で5選。大塚との会派を解消した奥谷ら民主党系市議および朝木、矢野と会派「東村山を良くする会」を組んだ後、再び1人会派「市民自治の会」として活動。2015年には最下位で6選を果たし、ネットの議員の「ローテーション」ルールとは異なる多選議員となった。その後2019年東村山市議選では3期務めた大塚が引退、後継候補として元職の桑原を再び擁立、白石とともに2議席維持を目指したものの苦戦、白石が最下位当選するも桑原は及ばなかった。また島崎は次点落選した。
  • 2018年6月の立川市議選に際しても「ローテーション」ルールを巡る大きな混乱が生じ、3期務めた稲橋裕美子が引退を拒否、選挙前に離党し、立憲民主党公認で立候補して4選を果たしている。また1期目の現職谷山恭子も離党し、無所属で出馬した。ネットは2014年6月の選挙で両名の当選によって得た立川市議会の2議席を選挙を待たずして全部失う事態となり、ネットは急遽元職(1998年2002年当選。2期)の坂下香澄と新人の富永文子を公認、2議席確保を狙った。開票の結果、稲垣は前回より票を伸ばし第1位で4選を果たすも、谷山・坂下・富永は次点にも届かず落選。特に谷山は票をほぼ半減させる惨敗となった。公認候補が全員落選したため、ネットは立川市での議席を維持できなかった。

一部の市議には自民党と協力する姿勢が見られる。

  • 生活者ネット所属だった西東京市議会議員保谷七緒美(2002年2006年当選。2期)は、2009年2月の西東京市長選に自民党推薦で出馬することを表明し2008年9月、生活者ネットを離脱。民主党・生活者ネットほかが推薦する現職坂口光治と争う構図となった。保谷は落選したが、2010年の西東京市議会議員選挙に再立候補し3選。市議選立候補に際して再び自民党の推薦を得、当選後は自民党会派参加を経て入党している。2014年には自民党公認で4選、自民党の会派代表を務めた。2018年には同じく公認で5選を果たし、ネットの議員の「ローテーション」ルールとは異なる多選議員となっている。
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脚注

関連項目

外部リンク

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