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高雄捷運

台湾・高雄の都市鉄道 ウィキペディアから

高雄捷運
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高雄捷運(たかおしょううん)は、台湾高雄市の交通渋滞を緩和するために開業された捷運地下鉄ライトレール)である。高雄メトロ(カオションメトロ)とも呼ばれる。正式名称は高雄都会区大衆捷運系統(たかおとかいくたいしゅうしょううんけいとう)。略称は高捷、タカメ。

概要 高雄捷運 Kaohsiung Metro, 基本情報 ...
概要 高雄捷運 高雄都会区大衆捷運系統, 各種表記 ...
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高雄捷運計画路線図
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美麗島駅の“光之穹頂”
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概要

民間主体の高雄捷運公司(Kaohsiung Rapid Transit Corporation)によって、36年間のBOT方式で運営されている。 台北捷運と同様、法令により構内放送、車内放送は国語(北京語)・台湾語・客家語・英語の4種で放送される。また、一部の駅(乗換駅、主要駅)では日本語によるアナウンスも流れる。駅名は、駅によって原語(国語)のままの場合と日本語読みの場合が混在している。捷運システムの完成後は、地下鉄・高架区間による交通体系となる。
またライトレールである環状軽軌も存在している。

訪台日本人観光客による利用促進のため、日本の鉄道会社との連携に積極的である。2016年に江ノ島電鉄と、2017年に京福電気鉄道と観光連携協定を結んだ[2]ほか、京王電鉄とも双方での乗車促進キャンペーンを実施している[3]

歴史

要約
視点

2006年末の開業に向けて建設中であったが、工事の遅れのため、まず2007年10月に延期、更に紅線は2007年末、橘線2008年9月、と再び延期され、その後更に延期を重ねることとなった。これまでに紅線、橘線、ライトレール環状線1期が開業し、紅線岡山延伸とライトレール2期が着工済み[4][5]、紅線路竹延伸と黄線は行政院で実現可能性調査(F/S、フィジビリティスタディ)の審査を通過して総合計画策定に着手している[6][7]

  • 2008年
    • 2月8日 - 小港駅 - 三多商圏駅間で4日間の無料乗車が実施された[8]
    • 3月9日 - 小港 - 橋頭駅[9]間が正式開業。ただし工事の遅れていた美麗島駅は通過扱い。また開業後29日間(4月7日まで)は全線を無料として運行された[10]
    • 4月7日 - 紅線有料化とともに全駅で一卡通の利用が可能に[11]
    • 9月14日 - 遅れていた美麗島駅の開業。橘線の西子湾駅(現在の哈瑪星駅) - 大寮駅間の開業[12]
    • 9月21日 - 開通記念式典が行われ、正式開業[13]。翌日より30日間(10月21日まで)は全線15元の優待運賃を実施した[14]
  • 2012年12月23日 - 紅線南岡山駅延伸開業[15]
  • 2014年 - イメージキャラクターの『高捷少女(たかめしょうじょ)』が初登場
  • 2015年10月16日 - 環状軽軌籬仔内駅 - 凱旋中華駅間暫定開業[16]
  • 2016年
  • 2017年
    • 6月30日 - 環状軽軌高雄展覧館駅 - 駁二大義駅間開業[19]
    • 9月26日 - 環状軽軌駁二大義駅 - 哈瑪星駅間開業、第1段階区間全通[20]
    • 11月1日 - 環状軽軌有料化[21]
    • 12月1日 - 2018年2月まで、IC利用に限り、環状軽軌、平日朝夕の通勤時間帯の捷運が無料になる[22]
  • 2018年
    • 1月27日 - 新北市在住児童(小学生)を対象に普通運賃の半額となる小児割引を新設。損失補填は新北市政府の財源でなされる[23]
    • 1月29日 - 非接触型決済サービスと電子財布「iPASS Pay(一卡通付)」導入に伴い1日券・2日券を対象にQRコード方式のチケットレス乗車券を導入。各駅の一部改札機で利用可[24]
    • 4月3日 - 開業10周年を記念し、従来の一卡通に上書きする1・2日券の他に、専用カードによる24・48時間券を追加。デザインは高捷少女柄を採用[25][26]
    • 4月4日 - 高雄市在住児童のIC割引開始[27]
  • 2021年
    • 1月12日 - 環状軽軌哈瑪星 - 鼓山区公所、凱旋公園 - 籬仔内間が延伸開業[28]
    • 12月16日 - 環状軽軌鼓山区公所 - 台鉄美術館間が延伸開業[29]
  • 2022年
    • 10月5日 - 環状軽軌台鉄美術館 - 愛河之心間2.3kmが延伸開業[30]
  • 2024年
  • 2024年
    • 6月30日 - 紅線の岡山駅延伸開業[32]
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路線一覧

さらに見る 高雄捷運の路線図及び路線一覧(工事中・計画中を含む), 線名 ...

車両

MRT
LRT

運賃

要約
視点
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1回用ICトークン
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一卡通などIC乗車券での改札通過時

いずれも大人普通運賃。台北捷運よりも若干割高な設定となっており、IC利用時の割引率(約15%)も低い。 定期券は30日間有効で、区分は通勤(3割引)と通学(4割引)。運賃は指定の2駅間24往復(48片道分)の基本料金で普通運賃50元以上の区間は一律50元で算出する。 定期区間外の乗車時はIC運賃が適用される。各駅窓口で購入できるが、金融機関発行の市民カード一体型カード「認同卡」が必要な点で、誰もが券売機で購入できる日本の制度とは異なる[18]

当初の目的だったICカード普及が達成されたこと、またTPASS月票など高頻度利用者への割引策が整備されたことから、2024年11月1日をもって、IC利用時の割引(約15%)は廃止され、現金乗車と同額になった。

さらに見る 距離, 普通運賃 ...

利用できるICカード

MRT

  • 悠遊卡(easy card)
    • 2016年7月1日より改札機利用が可能だが、チャージ機でのチャージはできなかった[34]。これは台北捷運との南北相互利用開始時に取り決めた発行枚数シェアに応じた相手先の機器更新費用負担を悠遊卡公司が拒否し、高雄捷運側に一部しか支払わず滞納していることによる[35]。2018年2月13日より駅有人窓口でのチャージに対応[36][37]。同年6月25日より捷運駅券売機でのチャージも可能となった[38]
  • icash2.0(愛金卡)
    • 2016年7月1日より改札機・券売機・チャージ機利用が可能[34]
  • HappyCash(有錢卡)
    • 2016年7月1日より改札機・券売機・チャージ機利用が可能[34]。2022年7月末限りで撤退。

ライトレール 

2024年の全線開通時より、距離制運賃を導入。高雄捷運と同一運賃が適用され、5kmまでは20元、その後2kmごとに5元ずつ加算され、9km以上は一律35元となる。乗車時・下車時ともホームにある端末をタッチする。

2023年までは、大人運賃で全線一律30元(IC25元)だが、IC利用(一卡通、Happycash、悠遊卡、愛金卡)に限り大人・小人同額となる10元の優待運賃を適用。ICは乗車時にホームか車内の読み取り端末でタッチするだけでよい。ICを所持していない場合は各駅ホームにある券売機での現金購入となる。駅ではICの購入やチャージはできない。優待期間中は捷運やバスとの乗継割引、敬老割引は適用されない。不正乗車や検札拒否などの行為は1,500元の罰金が科される[39]。2018年2月13日より悠遊卡の利用も開放[36]。翌日より愛金卡の利用も開放し、台湾国内で流通するすべてのICカードに対応した[40]

QRコード・NFC乗車チケット

MRTでは以下のQR決済では普通運賃が適用される。

Line Pay Money

2018年9月3日より「LINE Pay一卡通」の名称で正式開放。公共交通機関はこの時点では高雄捷運のみ対応[41]。2020年1月1日より現行名に改名[42]

MastercardコンタクトレスApple PayGoogle PaySamsung Pay

2019年1月4日より改札機で利用が可能[43]

中国銀聯閃付中国語版 Quick Pass)

2019年1月9日より改札機で利用が可能[44]

2020年1月16日より上記に加えVisaのタッチ決済、JCBも参入、同時に市内交通にコンタクトレス決済を本格導入(捷運、ライトレール、鼓山フェリー、港都客運運行の高雄市公車が対象[45])。

輪行

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輪行の注意

「腳踏車客票」を窓口で購入すれば、自転車を車内(指定場所に限る)に持ち込める(輪行)。なお高雄市は、自転車道の総延長が約250kmに及び、無人のレンタサイクル(YouBike)ステーションも、駅前など市内各所に設置されている。

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運営状況

さらに見る 年, MRT ...
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脚注

関連項目

外部リンク

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