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Bunkamura

東京都渋谷区にある複合文化施設 ウィキペディアから

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Bunkamura(ぶんかむら、文化村)は、日本の東京都渋谷区道玄坂にある大型複合文化施設である。企画展用の美術館ミニシアターコンサートホールなどで構成されている。1989年に開業した。

概要 Bunkamura, 情報 ...
概要 種類, 本社所在地 ...
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概要

東急グループ総帥五島昇の弟分・岡田茂東映社長が1975年に開設したテーマパーク東映太秦映画村命名したことに[3]、「お前いいタイトル付けたなあ」と感心し、五島が本プロジェクトを発案[3]、同じような「〇〇村」という名前を付けた[3]

1980年代の東急グループ全体の戦略であった「3C戦略」に基づき設立された、株式会社東急文化村が運営する東急グループの施設である。

東急グループの「3C」とは「culture文化)」、「CATV(東急有線テレビ 現:イッツ・コミュニケーションズ)」、card(クレジット・イチマルキュウ 現・東急カード)の頭文字をとったもので、Bunkamuraはカルチャー(文化)の中心的プロジェクトであり、東急グループの「文化戦略」の中核を担うものである。

良質の文化を創造し提供する「発表の場」、新しい文化の育成のための「創造の場」、人・芸術・物の交流を促進する「出会いの場」の3つをコンセプトに[1]、コンサートホール(音楽)、劇場演劇)、美術館(美術)、ミニシアター(映画)の各施設をはじめ、カフェやアート関連ショップなどがある。かつてファンハウス(現・アリオラジャパン)が東急グループ傘下に入っていた時期には、共同で東急ファン事業を行っていた。

最寄り駅は渋谷駅渋谷スクランブル交差点界隈から文化村通りで接続する。隣接する東急百貨店本店とは各階の連絡通路で結ばれていた。

大規模改修工事

2023年4月、隣接する東急百貨店本店の老朽化に伴う閉店・建て替え計画「Shibuya Upper West Project」推進のため、Bunkamuraもそれに併せ大規模改修工事を行うことになり、オーチャードホールを除く各施設は2027年度まで長期休館に入った[4][5]

休館中の自主制作公演は、横浜みなとみらいホール東急シアターオーブTHEATER MILANO-Zaなど東急グループの代替施設で開催する。また、美術館のザ・ミュージアムは渋谷ヒカリエ9階の「ヒカリエホール」などで展覧会を開催、ギャラリーは渋谷ヒカリエ8階の「クリエイティブスペース 8/(はち)」に「Bunkamura Gallery 8/」として移転、ミニシアターのル・シネマは閉館した渋谷TOEI跡に「Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下」として移転し営業を継続する[6]

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沿革

  • 1964年- 渋谷区立大向小学校の土地を東急が購入。
  • 1967年- 同地に東急百貨店本店(東急本店)が開店。
  • 1982年6月 - 渋谷の商業再開発における東急の戦略を確立するため、渋谷商業開発のマスタープラン「渋谷計画1985」の作成を日本都市総合研究所に依頼。
  • 1984年2月 - 東急グループ経営会議常務会において、「東急文化村」の設立が決定。
  • 1984年4月11日 - 「渋谷計画1985」を基に東急百貨店内に「文化事業開発室」が創設。
  • 1984年6月 - 東京急行電鉄と東急百貨店の出資(約240億円)で、東急百貨店本店の隣の余剰地(同じく大向小学校跡地)にて「東急文化村」の建設が始まる。
  • 1988年 - 「Bunkamura」の管理・運営を目的として、株式会社東急文化村設立。
  • 1989年 - ファンハウスが東急グループ入りしたのと同時に、共同で東急ファン事業を展開する。
  • 1989年 - 東京フィルハーモニー交響楽団オーチャードホールと日本で初めてフランチャイズ契約を結び本拠地とする。
  • 1989年9月3日 - 日本初の大型の複合文化施設として「Bunkamura」開業。
  • 1990年 - 「Bunkamura ドゥ マゴ 文学賞」を創設。
  • 1992年 - 「創造と才能への支援」の一環から、「シアターコクーン戯曲賞」を創設。
  • 1994年 - 「シアターコクーン戯曲賞の運営」で、1994年度の「メセナ育成賞」(社団法人企業 メセナ協議会主催)を受賞。
  • 1995年12月31日 - 第一回「東急ジルベスターコンサート」開催。
  • 1999年 - 「複合文化施設Bunkamuraの運営」で、1999年度「メセナ大賞」(社団法人企業 メセナ協議会主催)を受賞。
  • 1999年 - 東急ファン事業が終了。ファンハウスはBMGジャパンと合併しBMGファンハウス(→BMG JAPAN→アリオラジャパン)となる。レコーディングスタジオ「TOKYU FUN STUDIO」はBunkamuraに売却されBunkamuraスタジオとなる。
  • 2000年4月 - 会員組織「フレンズ」発足。
  • 2002年4月 - 会員組織「倶楽部B」発足。
  • 2005年4月1日 - それまでの会員組織「Bunkamura Member's Club」をリニューアルし、「Bunkamura チケットメイト」発足。
  • 2007年10月16日 - インターネットショッピングサイト「Bunkamura オンライン市場」開始。
  • 2009年6月 - 開館20周年キャンペーンとして、「Bunkamura POINT CARD」開始。
  • 2011年7月4日 - 改装工事のため休館[7]
  • 2011年12月23日 - リニューアルオープン。
  • 2016年12月1日 - 松涛カフェがフランネル スタイル コーヒーにリニューアル。
  • 2023年4月10日- 土地開発計画「Shibuya Upper West Project」に伴い、オーチャードホールを除き2027年度まで長期休館する予定[8]
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Bunkamura内の施設

要約
視点
さらに見る 階 (階の名前), 店 ...
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Bunkamuraで行われてきた主なイベント

フランチャイズ・システム

  • 東京フィルハーモニー交響楽団(オーチャードホール)
    • 日本で初めてフランチャイズ契約を結び、本拠地として年8回の定期演奏会を行っている。
  • K-BALLET COMPANY(オーチャードホール)
    • 熊川哲也が芸術監督を務める日本を代表するバレエ団。2018年11月よりフランチャイズ契約を締結。都内での公演のほとんどをオーチャードホールで開催している。
  • オンシアター自由劇場(シアターコクーン)
    • 1985年から串田和美がシアターコクーンの芸術監督に就任、設計段階から関わっており、1989年より「オンシアター自由劇場」としてフランチャイズ契約を結んだが、1996年2月の「オンシアター自由劇場最終記念公演」を以って、フランチャイズ劇団としての任期を満了(解散)した。

オフィシャルサプライヤー

Bunkamuraでは文化・芸術を長期的に支援・育成してもらうため、複数の企業による単発的な協賛ではない長期のスポンサーシステムを採用している。これがオフィシャルサプライヤーである。

現在の参加企業

2020年11月現在。

過去の参加企業

会員組織

要約
視点

MY Bunkamura

Bunkamuraが提供するオンラインサービスの総称で、 Bunkamura、東急シアターオーブ、セルリアンタワー能楽堂のチケット販売とメールマガジン配信を行う登録制度。パソコン、スマートフォンにて利用可。

  • 2013年11月に発足し、登録無料、年会費無料、システム利用料無料である。次のような特典がある。
チケット先行販売
抽選制または先着制のいづれかにてチケットの先行販売を実施(対象外の公演もあり)。
メールマガジンの配信
「MY Bunkamura」で取り扱うチケット情報を月2回配信。他に、登録時のアンケートに基づき、自分の興味に合った公演情報をタイムリーに配信。
登録者限定サービス
プレゼントやイベント開催などを実施。

オーチャード フレンズ

Bunkamuraが企画したオーチャードホールで行われる公演をシリーズ化したもので、チケットが優待価格で提供される。2000年4月に発足。法人会員であれば、会費は年間一口200,000円で1年間有効である。特典としては一口につき11公演、合計22枚(全てS券)のチケットが提供される。また、Bunkamuraのホームページに開設する「オーチャードフレンズ」のページに、本会員の法人名を希望により記載する事が出来る。記載の際は本会員が指定するロゴマークを使用し、本会員のホームページとリンクさせることも可能。

倶楽部B

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情報誌

Bunkamura magazine
音楽、演劇、映画、美術等の様々なジャンルの情報を載せたもので、Bunkamuraのイベントスケジュールやチケット発売情報等を紹介している。価格は無料で、Bunkamura内各所、東急百貨店各店、渋谷エクセルホテル東急、都内主要コンサート会場他で配布されている。

通信販売

Bunkamura オンライン市場
2007年10月16日に営業開始した。音楽・演劇・映画・美術にちなんだアートグッズ等を販売している。

アクセス

脚注

関連項目

外部リンク

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