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IPhone 14 Pro

2022年に発売されたAppleのスマートフォン ウィキペディアから

IPhone 14 Pro
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iPhone 14 Pro / iPhone 14 Pro Max(アイフォーン フォーティーン プロ / アイフォーン フォーティーン プロ マックス)は、Appleが設計・販売していたスマートフォンで、iPhone 13 ProとiPhone 13 Pro Maxに続く、第16世代のiPhoneのハイエンドモデルである。

概要 開発者, 製造者 ...
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概要

2022年9月8日午前2時(日本時間)に開催されたApple Special Eventで発表された[1]

予約注文は2022年9月9日21時(日本時間)から開始、Apple Storeをはじめとして、通信事業者大手のNTTドコモauKDDI沖縄セルラー電話連合)、ソフトバンク楽天モバイルのMNO 4社から、iPhone 14 Proと14 Pro MaxはiPhone 14と同時に2022年9月16日(日本時間)に発売開始された。

価格は、iPhone 14 Pro(128GBモデル)で149,800円(税込)〔Apple Store価格〕から。

2023年9月13日にiPhone 15 Pro、iPhone 15 Pro Maxの発表に伴い、Apple Storeでの販売を終了した。

デザイン

カラーバリエーション

カラーはスペースブラック、シルバー、ゴールド、ディープパープルの4色が展開されている。

さらに見る カラー, カラーネーム ...

Dynamic Island

TrueDepthカメラが約30%小型化[2]されたことで、ノッチが廃止され、新たにA16 Bionicに搭載されたDisplay Engine[3]によるDynamic Island(ダイナミック・アイランド)(パンチホール)が採用された。Dynamic Islandでは周囲に通知、アラート、アクティビティを表示することにより、画面をより有効に使用できるようになっている。

仕様

要約
視点

iPhone 14シリーズからの新機能

iPhone 14シリーズからの新機能として、「衝突事故検出」機能や、従来の「緊急SOS」に加え「衛星経由による緊急SOS[4]」が追加された。

「衝突事故検出」機能は、

  • 「速度の急激な変化」(高重力加速度センサーで最大256Gの急加速/急減速を検知)
  • 「方向の急激な変化」(ハイダイナミックレンジジャイロスコープで車の突然の向き変化を検知)
  • 「衝突実験データ」(前面/後面/側面衝突、横転の衝突実験を通じて開発したモーションアルゴリズムで、事故を認識)
  • 「車内の気圧変化」(エアバッグ作動時に生じる車内の気圧変化を気圧計で検知)
  • 「衝突時の大きな音」(衝突時の極端に大きな音をマイクで聞き取り、識別)
  • 「過去の事故データ」(衝突事故検出の精度を最大限に高めるために、一般公開データを活用)

の6点から、動きや音などのあらゆる方法で衝突を認識し、ユーザの応答がなければ自動的に救助要請を行う機能である。

「衛星通信による緊急SOS」機能は、携帯電話通信やWi-Fiの電波が届かないために緊急通報サービスに接続できない場合に、ユーザーが衛星接続を利用して助けを得られる機能であり、日本においては2024年7月30日から利用可能になった[5]

L1周波数に加えL5周波数によるデュアルバンドGNSSGPSGLONASSGalileoQZSSBeiDou)に対応している。

筐体

前面にはCeramic Shield(セラミックシールド)の高強度ガラスを、背面にはテクスチャードマットガラス高強度ガラスを採用し、側面はステンレススチール製である。

重量はiPhone 14 Proが206g、iPhone 14 Pro Maxが240g、寸法はiPhone 14 Proが147.5×71.5×7.85mm、iPhone 14 Pro Maxが160.7×77.6×7.85mm(縦×横×厚さ)である。

ディスプレイ

ディスプレイにはiPhone 14 Pro/14 Pro Max共通でHaptic Touch(触覚タッチ)に対応したOLED(有機EL)で、 高輝度のSuper Retina XDRディスプレイ(最大輝度1,000ニト(標準)、ピーク輝度1,600ニト(HDR)、ピーク輝度2,000ニト(屋外))を採用している。 また、iPhone 14 Proシリーズのディスプレイは、最大120Hz駆動が可能なほか、ロック画面の常時表示1Hz駆動にも対応している可変リフレッシュレートのものである[1]。サイズは、iPhone 14 Proが6.1インチ、iPhone 14 Pro Maxが6.7インチになっている。iPhone 14 Pro Maxは画面サイズが同等のiPhone 13 Pro Maxに比べ筐体が縦に0.5mm, 横に0.1mm細くなり、ベゼルがわずかに細くなっている[6]

カメラ

背面には4800万画素のメインカメラ(24mm相当、ƒ/1.78絞り値、第2世代センサーシフト光学式手ぶれ補正、7枚構成のレンズ、100% Focus Pixels)、1200万画素の超広角カメラ(13mm相当、ƒ/2.2絞り値と120°視野角、6枚構成のレンズ、100% Focus Pixels)、1200万画素の望遠カメラ(77mm相当、ƒ/2.8絞り値、光学式手ぶれ補正、6枚構成のレンズ)のトリプルカメラを搭載し、最大4K・60fpsまでのドルビービジョン対応HDRビデオ撮影ができる他、シネマティックモードでの最大4K HDR、30fpsもしくは24fps撮影も可能である[7][8]。また、最大6300万画素のパノラマ撮影、バーストモードでの撮影にも対応している。 前面には、Focus Pixelsを使ったオートフォーカス対応の1200万画素のTrueDepthカメラ(ƒ/1.9絞り値、6枚構成のレンズ)が搭載されている。背面カメラ同様に、最大4K・60fpsまでのドルビービジョン対応HDRビデオ撮影ができる他、シネマティックモードでの最大4K HDR、30fpsもしくは24fps撮影も可能である[8]。 メインカメラに関しては、先行機のiPhone 13 Pro/Pro Maxの1200万画素から4倍になっているが、4800万画素の写真は、Apple ProRAWでの撮影時のみ利用できる[9]。標準のHEIFもしくはJPEGでは、4画素を1つとして使うピクセルビニングにより1200万画素のカメラとして動作する。 カメラの画角に応じて照射範囲を調整するアダプティブTrue Toneフラッシュが新たに搭載された[8][7]

急速充電 

iPhone 14 Pro/Pro Maxには急速充電に対応するApple USB-C - Lightningケーブルが添付されている。20Wで急速充電を行うと30分で50%まで充電できる。iPhone 14 Pro Maxでは、30Wを超えるUSB-C電源アダプタを使用すると27Wが最大出力になる[10]。MacのUSB-Cポートでは最大15Wでの急速充電が出来る他、MacのUSB-AポートでもUSB-PDより遅い10Wで急速充電ができる。

無線充電には、Qiで7.5W給電に対応する他、MagSafeおよびQi2(iOS 17.2以降)による最大15W給電にも対応している[11]

ハードウェア

128GB、256GB、512GB、1TBの4種類の内部ストレージ容量の構成。

SoC

SoCA16 Bionicを搭載[1]

無線通信

iPhone 13シリーズ同様に、リーダーモード対応NFCFeliCa、及び予備電力機能付きエクスプレスカードに対応している。

Wi-Fi6と、Bluetooth 5.3に対応している。

5G対応と通信速度

4x4 MIMOを使用した5G Sub-6に対応しており、高速通信が可能になっている。

今回、米国モデルのiPhoneではiPhone 13シリーズから搭載されていた5G(ミリ波)による通信への対応が期待されていたが、日本向けiPhone 14シリーズでは見送りとなった。また、iOS 16.4以降で5G SAに対応している[12]

au Starlink Direct対応[13]

5G NR

ドコモでは受信最大4.2Gbps/送信最大218Mbpsと発表されている[14]KDDIでは受信最大4.2〜3.7Gbps/送信最大218Mbpsと発表されている[15]ソフトバンクでは受信最大2.6Gbps/送信最大159Mbpsに留まる[16]。いずれもiPhone 13 Pro/13 Pro Maxと変わっていないが、新型モデムSnapdragon X65採用[17]により実効速度が上がったことが判明している[18]

5G NRの対応周波数: n1 (2100MHz)・n2 (1900MHz)・n3 (1800MHz)・n5 (850MHz)・n7 (2600MHz)・n8 (900MHz)・n12 (700MHz) ・n20 (800DD)・n25 (1900MHz)・n28 (700APT)・n29 (700Lower SMH)・n30 (2300WCS)・n38 (TD2600)・n40 (TD2300)・n41 (TD2500)・n48(TDD3500)n53(TDD2400)・n66 (AWS-3)・n70(FDD2000)・n71 (600 MHz)・n77 (TD3700)・n78 (TD3500)・n79 (TD4700)

※太字は新たに加わったバンド。

※斜体は、日本国内で対応するsub-6GHz帯。

Appleと米Globalstarとの提携によって衛星通信n53(2.4GHz帯)の電波による緊急SOSに対応、アメリカとカナダでは一部を除いて2022年11月から利用(通信料は購入から2年間は無料)できる[19]

4G

ドコモでは受信最大1.7Gbps/送信最大131.3Mbpsと発表されている[20]。ソフトバンクでは受信最大838Mbps/送信最大46Mbpsに留まる[16]

  • FDD-LTE:バンド1、2、3、4、5、7、8、11、12、13、14、17、18、19、20、21、25、26、28、29、30、32、66、71
  • TD-LTE:バンド34、38、39、40、41、42、46、48、53

その他

IEC規格60529の防沫・耐水・防塵性ではIP68の評価を受けており、水深6メートルで最大30分間利用できる。

これまでのものに加え、背面にも環境光センサーが加えられている[21]

Apple ProResドルビービジョンHDRでの動画記録に対応している[8]

SIMスロットは米国モデルではなくなったが、日本向けモデルではnano-SIMスロットが1つある。物理SIMとeSIMを併用したデュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)、デュアルeSIMにも対応している。

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同梱物

脚注

関連項目

外部リンク

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