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THIS IS US/ディス・イズ・アス

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THIS IS US/ディス・イズ・アス』(原題:This Is Us)は、2016年9月20日から2022年5月24日までNBCで放送されたアメリカ合衆国テレビドラマ[1][2]。出演はマイロ・ヴィンティミリアマンディ・ムーアスターリング・K・ブラウンクリッシー・メッツ英語版ジャスティン・ハートリースーザン・ケレチ・ワトソン英語版クリス・サリヴァンロン・シーファス・ジョーンズ英語版ジョン・ウエルタスアレクサンドラ・ブレッケンリッジら。主要人物が多数いる群像劇である。

概要 ジャンル, 脚本 ...
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概要

要約
視点

物語は、ケイト、ケヴィン、ランダルの三つ子の人生を中心に、彼らの周囲の人々のかかわりを過去、現在、未来の複数のタイムラインを交えて描く。

過去、ケイトとケヴィンは三つ子として産まれてくる予定である[3]。出産予定日は1980年10月12日だったが、6週間早い8月31日に生まれ、末の弟カイルは死産となる[4]。3人を連れて帰るつもりだった両親のジャックとレベッカは、2人が産まれたのと同じ日に実の父によって消防署の前に置き去りにされた黒人の新生児ランダルを養子にする[5]。三人は三つ子として育てられ、幼児期から現在までの彼らの人生が振り返られる。

現在は2016年以降が描かれ、30代半ばを超えた3人は恋愛や人生の岐路を迎える。各シーズンは3人の誕生日から始まり、シーズンごとに1年が経過する。

さらに、未来で三人の子供たちが成長した2030年代および2040年代も描かれる。

フラッシュバックの舞台はおもにピッツバーグ、現在の舞台はケヴィンとケイトの住むロサンゼルス、そしてランダルが住み、働くニュージャージーニューヨークフィラデルフィアである。

2016年の初放送から好意的なレビューが寄せられ、第74回ゴールデングローブ賞作品賞(テレビドラマ部門)第7回批評家協会テレビジョン賞英語版最優秀ドラマシリーズにノミネートされたほか、アメリカ映画協会が選ぶ2016年のトップ10番組に選ばれた。

レベッカ役のマンディ・ムーアとケイト役のクリッシー・メッツがゴールデングローブ賞の助演女優賞に、ランダル役のスターリング・K・ブラウンが全米映画俳優組合賞の男優賞(ドラマ部門)にノミネートされた。2017年のプライムタイム・エミー賞では、ドラマ部門の作品賞を含む10部門にノミネートされ、ブラウンが主演男優賞を受賞した。第75回ゴールデングローブ賞ではブラウンがドラマ部門主演男優賞を受賞した。

第1話放送から1週間後の2016年9月27日、NBCはシーズン1として全18話を放送することを発表[6]。2017年1月、シーズン2とシーズン3(各18話)の制作が発表され[7]2020年10月からはシーズン5が放送された。最終シーズン6[8][9]は2022年1月4日より放送された。

日本では、2017年10月1日よりNHK総合でシーズン1の放送が開始。俳優の高橋一生がケヴィンの声優を務めた[10]が、シーズン2では声優の小松史法に交代した。2018年5月からはAXNチャンネルでもシーズン1が放送された。シーズン2は2018年12月4日にDVDが発売され[11]、同時にデジタル配信され、2019年4月12日からはBSプレミアムで放送され[12]、2019年12月2日よりAXNで放送された。シーズン3は2019年10月2日、11月6日に分割してデジタル配信され、DVDは2019年12月4日に発売され、2020年12月7日よりAXNで放送されている。シーズン4は2021年1月13日よりデジタル配信された。シーズン5の前半は2021年10月27日より、後半は2021年12月22日より配信された。シーズン6は2022年8月3日よりDisney+およびAmazon Prime Videoで配信された[13][14]

なお、シーズン1の日本語題名ははNHKおよびDVD発売元の20世紀フォックスジャパンにおいて『THIS IS US 36歳、これから』となっていたが[15]、シーズン2の題名は三つ子の37歳の誕生日に始まるためか、前者では『THIS IS US 2』、後者では『THIS IS US/ディス・イズ・アス』となっている[16]。後者のシーズン3、4、5の題名も同様である。

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キャスト

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メインキャストたち、左から順にジョーンズ、ワトソン、ブラウン、ヴィンティミリア、ムーア、ハートリー、メッツ、サリヴァン

メイン

  • ジャック・ピアソン
    • 演 - マイロ・ヴィンティミリア、吹替 - 宮内敦士
    • レベッカの夫。ケイト、ケヴィン、ランダルの父親。ピッツバーグ在住。
    • 母親につらくあたり、暴力を振るう酒浸りの父親を見て育ち、それを反面教師として、自分は立派な人間になろうと心がけ、理想の家族を持つことを目標にする。 やがて、レベッカとめぐりあい、幸せな家庭を築き上げ、理想の父親となるが、アルコール依存症に苦しむ。 ケヴィン・ケイト・ランダルが17歳の時、この世を去る。
  • レベッカ・ピアソン
    • 演 - マンディ・ムーア、吹替 - 園崎未恵
    • ジャックの妻。ケイト、ケヴィン、ランダルの母親。
    • 若い頃は地元の酒場などでシンガーをしており、レベッカが歌っていた酒場に訪れたジャックが一目惚れして交際がスタートする。
    • ジャックの死の10年後にミゲルと再婚している。次第に認知症を発する。
  • ランダル・ピアソン
    • 演 - スターリング・K・ブラウン(15歳:ナイルズ・フィッチ / 8歳 - 10歳:ロニー・シェイヴィス)、吹替 - 杉村憲司
    • ジャックとレベッカの養子で黒人。ケイトとケヴィンとは三つ子として育つ。幼少期は「ウェブスター」などとからかわれる[注 1]。幼児よりしばしば不安障害を発する。幼児から優秀であり、ジャックの死後はレベッカに尽くす。
    • 現在は、ニュージャージー州で妻と2人の娘と裕福な暮らしをし、S1ではトレーダーとしてニューヨークで勤務する。S2では仕事を辞め、実父ウィリアムの住んでいたフィラデルフィアの貧困者向けアパートの住人を助ける仕事をする。S3ではフィラデルフィアの市会議員となる。S6では州上院議員となる。
    • 子どもたちに対しては、声を荒げることもなく、陽気に振る舞う優しい良き父である。
  • ケイト・ピアソン
    • 演 - クリッシー・メッツ英語版(15歳:ハンナ・ジール / 8歳 - 10歳:マッケンジー・ハンシザック)、吹替 - 林りんこ
    • ジャックとレベッカの実の娘。ケヴィンとランダルとは三つ子として育つ。脱肥満を目指して減量サポートのサークルに参加する。ロサンゼルス在住。S1ではケヴィンのエージェント。S2ではシンガーを目指しトビーと結婚する。S3では盲目の息子ジャックを出産する。S5では養女ヘイリーを迎える。S6ではトビーと離婚し、勤務する視覚障害者のための音楽学校の上司フィリップと再婚する。
  • ケヴィン・ピアソン
    • 演 - ジャスティン・ハートリー(15歳:ローガン・シュロイヤー / 8歳 - 10歳:パーカー・ベイツ)、吹替 - 高橋一生(S1)→小松史法(S2)
    • ジャックとレベッカの実の息子。ケイトとランダルとは三つ子として育つ。俳優。S1ではロサンゼルスで『シッターマン』(The Manny)という人気番組に主演していたが、その役柄に辟易して降板し、ニューヨークの舞台にでる。S2ではハリウッド映画に出演するも古傷の痛みから鎮痛剤およびアルコール中毒となる。S3で俳優業に復帰する。S5では一夜の情事から双子を授かる。S6では『シッターマン』のリブートに出演しながら双子の育児を助ける。若いころ一時結婚していたソフィーと再び一緒になる。
  • ベス・ピアソン
    • 演 - スーザン・ケレチ・ワトソン英語版、吹替 - 木下紗華
    • ランダルの妻。テスとアニーの母親。若いころにはバレリーナを目指すも断念し大学でランダルに出会う。S4でバレエ教室を開く。教室を閉じた後、S6ではバレエ学校に勤務する。
  • トビー・デイモン
    • 演 - クリス・サリヴァン、吹替 - 遠藤純一
    • ケイトが減量サークルで知り合う男性。S2でケイトと結婚する。
    • 幼少の頃から、ジョークを飛ばして周囲を笑わせることが得意で、疲れた母親の心を救ったりと人の心を癒やす術に長けている。
    • 長じてケイトと出会ってからは、ケイトを献身的に支えるが、自身も鬱病を患っており心に問題を抱えている。
    • 盲目の息子ジャックや自身の仕事をめぐって次第にケイトと溝が広がり、S6で離婚する。
  • ウィリアム・ヒル
    • 演 - ロン・シーファス・ジョーンズ英語版(青年期:Jermel Nakia、吹替 - 永井将貴)、吹替 - 水野龍司
    • ランダルの実の父で詩人。妻の死と自身のコカイン中毒が原因で、産まれたばかりの息子を消防署の前に捨ててしまう。ニックネームはシェイクスピア。ランダルと再会し同居した後に死亡。
    • 同居したランダルの家族に限らず、近所の住人や配送業の人間、元々住んでいたアパートの住人からも慕われる。
  • ミゲル・リヴァス
    • 演 - ジョン・ウエルタス 、吹替 - 西村太佑
    • ジャックの親友。レベッカの2番目の夫。S2よりメイン。
    • 幼少時、プエルトリコより家族とともに移住する。
    • テーラーで店員をしていた際、レベッカの両親と会う際に着るスーツを購入しようとジャックと知り合う。後に建設会社に勤め、その縁でジャックも同じ職場に勤める。
    • 結婚し子をもうけるも、離婚後は疎遠となる。
    • ジャックの死の10年後にレベッカと再婚する。ジャックの元親友として、子供らから反感を買わないように、自分を抑制して出来る限り存在を殺す。レベッカが認知症を発した後は自らの健康を顧みずに献身的に世話をする。
  • ソフィー
    • 演 - アレクサンドラ・ブレッケンリッジ(15歳:アマンダ・レイトン英語版 / 10歳:ソフィア・コト、吹替 - 甲斐田裕子
    • ケイトとケヴィンの幼なじみで看護師。高校卒業後にケヴィンと短期間結婚するも、ケヴィンの浮気が原因で離婚する。グラントと再婚するも離婚し、S6でケヴィンと再会する。
    • S2でメイン[17]。その後はゲスト。
  • テス・ピアソン
    • 演 - エリス・ベイカー、吹替 - 宇山玲加
    • ランダルとベスの長女。将来はソーシャルワーカー。S2よりメイン。同性愛者。
  • アニー・ピアソン
    • 演 - フェイス・ハーマン、吹替 - 小堀幸
    • ランダルとベスの次女。喘息を患う。S2よりメイン。
  • ゾーイ・ベイカー 
    • 演 - メランー・リバード
    • ベスの従妹。S3でメイン。その後はゲスト。
  • デジャ・ピアソン
    • 演 - リリック・ロス
    • ランダルとベスの養女。S3よりメイン。
  • ニック・ピアソン
    • 演 - マイケル・アンガラノ (青年期)、グリフィン・ダン (壮年期)
    • ジャックの弟。ベトナム戦争で死んだとジャックが家族に偽り音信を絶っていた衛生兵。トレーラーハウスで世捨て人の生活を送り、アルコール依存症に苦しむ。(S3-)
  • マリク・ホッジス
    • 演 - アサンテ・ブラック英語版
    • シングル・ファーザーの高校生、後にハーバード大生。デジャのボーイフレンド。(S4-)
  • マディソン
    • 演 - Caitlin Thompson
    • ケイトが減量サークルで知り合う友人。S5では一夜の情事でケヴィンの双子を産むも結婚式寸前で思いとどまり、イライジャと結婚する。 (S2-、S5からメイン)
  • フィリップ
    • 演 - Chris Geere
    • ケイトが勤める盲学校の上司。後に夫。(S5-、S6からメイン)

リカーリング

  • ネイサン・カタウスキー医師
  • オリヴィア・メイン
  • スローン・サンドバーグ
    • 演 - Milana Vayntrub、吹替 - 森なな子
    • 舞台脚本家で一時ケヴィンと付き合う。(S1)
  • ジェシー
  • デューク
    • 演 - Adam Bartley
    • 減量キャンプの厩舎従業員 (S1)
  • リンダ
  • ゲイル・ジャスパー
  • ジェイ=ワン・ユー
    • 演 - Tim Jo
    • ランダルの選挙参謀のちにスタッフ。(S3-)
  • キャシディ・シャープ
  • デイヴ・マローン
  • グレゴリー
  • キャロル・クラーク
    • 演 - Phylicia Rashad
    • ベスの母親。教師。
  • マーク
  • コーリー・ローレンス
    • 演 - Brandon Scott
    • ランダルの中学時代の教師。(S4)
  • ジャック・デイモン
    • 演 - Blake Stadnik
    • ケイトとトビーの盲目の息子の未来での成長した姿。シンガー。(S4、S6)
  • ルーシー
    • 演 - Auden Thornton、吹替 - 大平あひる
    • ジャック・デイモンのフィアンセでその娘ホープの母。(S4、S6)
  • ローレル・デュボア
    • 演 - Jennifer C. Holmes
    • ウィリアムの恋人、ランダルの実母。 (S5)
  • ハイ・ラン
    • 演 - Vien Hong
    • ベトナムからの難民でローレルの友人。 (S5)
  • イライジャ
    • 演 - Adam Korson
    • マディソンのボーイフレンド、後に夫。(S6)
  • イーディ
  • マット・ディクソン
    • 演 - Matt Corboy
    • ジャックの死後のレベッカのボーイフレンド。(S6)
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あらすじ

要約
視点

シーズン1のあらすじ

過去、1980年、ピッツバーグに住むジャックとレベッカのピアソン夫妻は三つ子出産に備えるが、三人目は死産となる。その日、捨てられていた黒人の男の子ランダルを三人目として養子にする。夫のジャックは慣れないデスクワークに移って必死に働き、家族に尽くす。レベッカはランダルを捨てたウィリアムを見つけるが、自分だけの秘密にする。やがて子供たちは成長し、三つ子のうちハンサムなケヴィンは花形のクォーターバックとなり、ケイトは肥満に悩み、成績の良いランダルは一人だけ別の学校に移る。子育てが一段落し、レベッカは歌手のキャリアを再開しようとするが、それがジャックとの間に溝を生む。

現在、2016年、三つ子は36才となっている。ジャックは亡くなってレベッカはジャックの親友のミゲルと再婚している。ケヴィンはロサンゼルスでテレビ番組「シッターマン」主演により有名となるが、マンネリに飽きてニューヨークに移り、舞台俳優を目指す。ケイトはロサンゼルスでケヴィンのマネージャーをしていたが、同じく肥満に悩むトビーと出会う。ランダルはニューヨークでトレーダーをし、妻と娘たちと共にニュージャージーの高級住宅地で豊かな生活を送るが、フィラデルフィアに住む実父のウィリアムを見つけ出して一緒に住む。ランダルは白人優位社会で暮らすことのストレス、仕事のプレッシャー、家族への義務、父の末期がんを抱えて押しつぶされそうになる。ウィリアムは亡くなり、ランダルは会社を辞職する。ケヴィンは元妻ソフィーと関係を復活させ、舞台デビューを飾る。

シーズン2のあらすじ

過去、1998年、三つ子が高校三年生となって進路に悩み、ピッツバーグの家の火事によりジャックが死ぬ時期が主に描かれる。ジャックはアルコール依存症となり、レベッカの助けで必死に克服しようとする。ジャックは、肥満症の傾向を見せ、歌でも母親に劣等感を持つケイトに甘くなる。レベッカは、優等生のランダルに甘くなる。両親のどちらにもひいきされないケヴィンはクォーターバックとして将来を嘱望されるが大怪我をしてフットボールと大学をあきらめ、後に俳優を目指す。スーパーボウルの夜に家に火事が起き、家族を救った後にジャックが死ぬ。ケイトは父の死で自分を責める。

現在、2017年、三つ子は37歳となる。ケイトは歌手としてのキャリアを求め、トビーと婚約し妊娠するが流産する。ランダルは里子のデジャを迎え、ウィリアムの住んでいたフィラデルフィアで妻ベスとともに新たな仕事を始める。ケヴィンは映画の撮影で古傷を痛め、鎮痛剤と酒の依存症となり、再びソフィアと別れるが、家族の支えで立直る。ケイトとトビーは結婚式を挙げる。

未来のフラッシュフォワードで、ランダルはケースワーカーとなったテスとともにある人物に会いに行く。トビーは鬱状態となっている。

シーズン3のあらすじ

過去、レベッカに出会う前のジャックはベトナム戦争に徴兵された弟ニックを救うために、心臓疾患を隠して軍に志願する。だがジャックはニックが憎悪からベトナム人の少年を殺したと誤解し、二人は音信を断つ。レベッカはジャックと出会い、その支えで歌手の夢を追うが挫折する。

過去、1998年、ジャックの死後、父を失ったことから立ち直れないケイトは進学せず、ケヴィンはソフィーとともにニューヨークに行き俳優を目指す。ベスはバレリーナの道に挫折し、大学でランダルと出会って結婚し、その後はランダルのために自分の人生を犠牲にし続ける。

現在、2018年、三つ子は38歳となる。ケヴィンはベスの従妹のゾーイと付き合い始める。父親のベトナム戦争時の過去に興味を持って二人でベトナムを訪れ、死んだと聞かされていた叔父ニックが生きていることを知る。ケヴィンは、酒に溺れうらぶれたニックと会って落ち込み、再び酒に戻り、ゾーイに支えられる。だがゾーイは子供を持つことを拒否してケヴィンと別れる。ケイトは学位を取り、不妊治療を受けて男の子を産みジャックと名付ける。トビーは妊活のために一時期抗鬱剤を止めて鬱に苦しむ。レベッカとミゲルはケイトのそばに引っ越そうとする。ランダルとベスはデジャを正式に養女とする。テスは同性愛者であることを告白する。ランダルはウィリアムの住んだフィラデルフィアの貧困地区の現状に胸を痛めて市会議員となり、ニュージャージーから通う多忙な生活を始める。新たにバレエ教師の仕事を始めたベスも多忙となり、二人の間に溝が広がる。二人はフィラデルフィアに引っ越し、ベスが自分自身のバレエスタジオを開くことで問題を解決する。

未来のフラッシュフォワードで、ケヴィンの息子やジャックを含むピアソン家が集まり、病気のレベッカを見舞う。

シーズン4のあらすじ

過去、結婚前の貧しいジャックはレベッカの富裕な家族に紹介され、父親の反対のために一時は結婚を躊躇する。三つ子が中学の頃、ジャックは山小屋を買い、タイムカプセルを埋める。ジャックの死後、18才の三つ子は高校を卒業しそれぞれの道を進む。ケヴィンはニューヨークで俳優を目指し、突然にソフィーと結婚する。進学しなかったケイトは実家で暇を持て余し、レコード店に勤めてマークと付き合い始めるが、そのむら気に苦労した末に別れる。ランダルは大学でベスと付き合いながら、しばしば実家の面倒を見る。レベッカは仕事に就き、家を買う。

現在、2019年、三つ子は39歳となる。ケヴィンは自身のアルコール依存症に向き合いながら、しばし叔父のニックと一緒に過ごしてその生活の再建を助ける。やはりアルコール依存症を抱える復員軍人のキャシディと出会う。ソフィーは別の男と婚約している。ケイトの友人のマディソンがケヴィンの子である双子を身ごもる。ケイトとトビーの間には、息子ジャックが盲目であることから一時溝ができる。二人は養子を迎えようと決める。ランダルは一家でフィラデルフィアに引っ越して市会議員に専念し、ベスはバレエスタジオを開く。デジャはシングルファーザーの高校生マリクと付き合い始める。家に侵入者が入ったのち、ランダルは不安障害に苦しみ心理カウンセラーにかかる。ミゲルとともにロサンゼルスに引っ越したレベッカはアルツハイマー病を発症する。セントルイスで母に実験的治療を受けさせたいランダルは、家族と共に穏やかな暮らしをさせたいケヴィンと仲たがいする。

未来、ケイトとトビーの盲目の息子ジャックはシンガーとなり、ルーシーと婚約し娘ホープをもうける。ジャックの妹のヘイリーが見舞う。

シーズン5のあらすじ

過去、1980年、恋人ローレルが麻薬の過剰使用で死んだと思ったウィリアムは、ランダルを捨てる。だがローレルは蘇生して逮捕され、ウィリアムの知らぬままに5年の刑期を務めた後に故郷のニューオーリンズで死ぬ。8年生のケヴィンはジャックとともにフットボールに夢をかける。ジャックの死後、ランダルは大学に通い、ケイトは密かにマークとの子を中絶し、新婚のケヴィンは単身ロサンゼルスに住むも俳優業はうまく行かない。

現在、2020年、三つ子は40歳となる。COVID-19BLM運動が人々に大きく影響する。レベッカの実験的治療は中止され、ミゲルと山小屋にこもる。ランダルは白人家庭の黒人養子として育った苦痛と向き合い始め、最近までニューオーリンズで生存していた母ローレルの人生を知る。ベスは長女テスの性嗜好の受け入れに苦労する。ケヴィンはマディソンと同居し、カナダで撮影途中の映画を捨てて出産に駆けつける。ケイトはトビーに中絶体験を打ち明ける。マディソンはニコラスとフランセスの双子を生み、ケイトとトビーはエリーという女性が同じ夜に生んだヘイリーを養女に迎え、新ビッグ・スリーと呼ぶ。トビーは失職し、ケイトは息子ジャックの通う視覚障害者のための音楽学校で働き始める。ケヴィンはランダルに結婚式の介添えを頼み、ランダルが抱いてきた差別感について話し合う。ケヴィンはマディソンと結婚しようとするも、愛がないことに気づいた二人は式直前に別れる。

未来、2026年、ケイトは上司フィリップと結婚しようとしている。

シーズン6のあらすじ

過去、1999年、ケヴィンはLAで役者としての芽が出ずに浮気をしてソフィーと離婚する。進学せず母と同居してウエイトレスをするケイトは閉塞感に苦しむ。ランダルは順調に大学に通い、ベスと交際する。離婚していたミゲルがヒューストンに引っ越すと聞いたレベッカは悲しむ。2008年、ミゲルとレベッカは連絡を取り合うようになり、やがて結婚する。

現在、2021年、三つ子は41才となる。レベッカの病状は悪化する。ミゲルは自らの健康も顧みず、献身的にレベッカの世話をする。ケヴィンは『シッターマン』のリブートの役を得て、マディソンの育児を手助けする。マディソンはイライジャと結婚し、子をもうける。ケヴィンはペンシルバニアの山小屋の隣に、父が夢見た家を建て始め、ニックやキャシディと協力して復員軍人たちを雇用する。衰えつつあるレベッカとミゲルがその家に住む。サンフランシスコでやりがいのある仕事を得たトビーはケイトに引っ越しを望むも、視覚障害者のための音楽学校で天職を見つけたケイトは拒否し、二人の間に溝が広がる。ジャックの怪我をきっかけにトビーは再びLAに住むが結婚は破綻し、離婚する。ニックはCAのイーディと結婚する。数年後、ケイトとフィリップの婚約パーティーで、ケヴィンは結婚したソフィーに再会する。

未来、2026年、ケイトはフィリップと結婚する。ランダルは州上院議員となっている。式の前夜、ケヴィンは離婚したソフィーに再会し、二人は愛を蘇らせる。ミゲルはレベッカを置いて逝く。三つ子たちは母の介護方針を話し合い、ケヴィンとソフィーがペンシルバニアのレベッカの家に同居し、隣の山小屋にニックとイーディが住むこととなる。マディソンとイライジャも近所に引っ越す。

2032年、レベッカは家族に看取られて逝く。研修医のデジャはランダルの初孫を身ごもり、ランダルは大統領選を目指すことにする。

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エピソードリスト

要約
視点
さらに見る シーズン, 話数 ...

シーズン1 (2016年 – 2017年)

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シーズン2 (2017年 – 2018年)

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シーズン3 (2018年 – 2019年)

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シーズン4 (2019年 – 2020年)

さらに見る 話数, タイトル 原題 ...
  1. シーズン3第7話
  2. シーズン1第4話

シーズン5 (2020年 – 2021年)

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  1. 第15話

シーズン6 (2022年)

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反応

要約
視点

批評家の反応

レビューサイト「Rotten Tomatoes(ロッテン・トマト)」によると、シーズン1に寄せられた56のレビューの平均点は10点満点中7.7点で、89%が好意的な評価をした。多かった意見をまとめると「放送が終わってしまった"Parenthood" [注 2]に代わって、心に空いた穴を埋めてくれる、心を揺さぶるようなファミリードラマである」[124]などがある。同様のレビューサイトでも平均を重視する「Metacritic(メタクリティック)」は、「おおむね好意的なレビューだった」とし34人の批評家の意見から100点満点中76点とはじき出した[125]。シーズン2は「ロッテン・トマト」で92%の好意的な評価を得た[126]

エンターテインメント・ウィークリー』は、「話題をさらうような暴力や悲観的な作品を続けて見た後にリフレッシュできる」と最初の数話に対してB評価を下した。さらに、ランダル役のスターリング・K・ブラウンの演技について「知性的で、信頼でき、カリスマ的である」と絶賛した[127]

受賞・ノミネート

2016年

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2017年

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2018年

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2019年

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2020年

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2021年

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脚注

  1. ウェブスター英語版』は、1983年から1989年までアメリカで製作・放送されたシットコム作品で、スーザン・クラークと元アメフト選手の俳優アレックス・カラス英語版演じる白人夫妻が、エマニエル・ルイス演じる黒人の男の子を養子にする物語。
  2. 2010年から2015年まで放送されたホームドラマ。
  3. 2017年、ハラ・バーメット、マリーナ・レイ、エリノア・バーダックがプライムタイム・エミー賞の衣装賞(現代劇部門)にノミネートされた。主催する芸術科学アカデミーの規則で、現代劇部門はエピソードの50%以上が現代(放送日から25年以内)のパートでなければならないとされていたため、ノミネートの対象となった第18話"Moonshadow" の舞台が主に1970年代であることから後にノミネートは無効となった[141]

出典

外部リンク

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