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オーストリアのサッカー選手 ウィキペディアから
ダヴィド・オラトゥクンボ・アラバ(David Olatukunbo Alaba, 1992年6月24日 - )は、オーストリア・ウィーン出身のサッカー選手。ポジションはディフェンダー。レアル・マドリード所属。オーストリア代表。
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バイエルン・ミュンヘンでのアラバ(2019年) | ||||||
名前 | ||||||
本名 |
ダヴィド・オラトゥクンボ・アラバ David Olatukunbo Alaba | |||||
ラテン文字 | David Alaba | |||||
基本情報 | ||||||
国籍 |
オーストリア ナイジェリア フィリピン | |||||
生年月日 | 1992年6月24日(32歳) | |||||
出身地 | ウィーン | |||||
身長 | 180cm | |||||
体重 | 78kg | |||||
選手情報 | ||||||
在籍チーム | レアル・マドリード | |||||
ポジション |
DF (LSB・CB) MF (CMF) | |||||
背番号 | 4 | |||||
利き足 | 左足 | |||||
ユース | ||||||
2001-2002 | SVアスペルン | |||||
2002-2008 | アウストリア・ウィーン | |||||
2008-2009 | バイエルン・ミュンヘン | |||||
クラブ1 | ||||||
年 | クラブ | 出場 | (得点) | |||
2009-2010 | バイエルン・ミュンヘンII | 33 | (1) | |||
2010-2021 | バイエルン・ミュンヘン | 281 | (22) | |||
2011 | → 1899ホッフェンハイム (loan) | 17 | (2) | |||
2021- | レアル・マドリード | 67 | (3) | |||
代表歴2 | ||||||
2007-2009 | オーストリア U-17 | 20 | (5) | |||
2010 | オーストリア U-19 | 5 | (1) | |||
2009-2010 | オーストリア U-21 | 5 | (0) | |||
2009- | オーストリア | 105 | (15) | |||
1. 国内リーグ戦に限る。2024年5月27日現在。 2. 2023年11月21日現在。 ■テンプレート(■ノート ■解説)■サッカー選手pj |
本人の発音によると、名前の読みは『デイヴィッド』である[1]。
オーストリアのSVアスペルンのユースチームでキャリアをスタートさせ、2002年にFKアウストリア・ウィーンに移籍した。2008年、ドイツのバイエルン・ミュンヘンのユースチームに移籍した。
2010年1月にチームメートのディエゴ・コンテント、メーメット・エキッチと共にトップチームに昇格し、1月13日にプロ契約を結んだ。2月10日、DFBポカールのSpVggグロイター・フュルト戦でベンチ入りし、59分にクリスティアン・レルとの交代でトップチームデビューを飾った。 2011年1月3日、TSG1899ホッフェンハイムにレンタル移籍した。2010-2011シーズン終了後、バイエルンに復帰した。2011年12月、ナセル・バラジテ(オランダ国籍、FKアウストリア・ウィーン)やマーティン・ハルニック(VfBシュトゥットガルト)らを抑えてオーストリア年間最優秀選手に選ばれた[2]。2011-12年はチャンピオンズリーグ決勝の進出に貢献したが、累積警告で決勝には出場出来なかった[3]。
2013-14年シーズンからはジョゼップ・グアルディオラが監督になり、サイドバックだけでなくインサイドハーフとしても起用されるようになった。1試合の中で、守備時はSBのポジションを取りながら、攻撃時には中盤の底にポジションを移動して攻撃の起点となる「偽サイドバック」としての役割は、後に他のチームにもトレンドとして取り入れられ、メディアによって「アラバロール」と名付けられた。
2014-15年シーズンは4バックだけではなく3バックも導入され、3バックの左でも起用されるようになった。2015年1月、3年連続でUEFAのベストイレブンに選出された[4]。
2016年8月、契約を2021年まで延長した[5]。2019-20シーズン、DFBポカール決勝のレバークーゼン戦で先制ゴールを決め[6]優勝に貢献、リーグ優勝、チャンピオンズリーグ優勝と3冠を獲得した。
2021年2月16日、バイエルンとの再契約交渉を打ち切り、2020-21シーズン終了後に退団することを表明[7]。5月に正式にバイエルンを退団することが発表された[8]。
後にアラバは退団理由について以下のように説明した。
「成長するためには、人は『安定した場所』を離れなければならない。僕は思う。おそらく人は知らない場所へと入ったときに再び成熟の機会を得るのだと。とはいえここを離れるまでにはもう少し時間がある。まだ完全に受け入れることはできないよ。何年もの間本当に素晴らしい時を過ごした。涙を浮かべてバイエルン・ミュンヘンを離れるが、同時に自分の将来を楽しみにもしている。退団を決めたのはクラブと対立したからではない。信じられないほどの感謝を抱いているよ。バイエルンが素晴らしいサクセスストーリーを描き続けてくれることを願う」[9]
2021年5月28日、レアル・マドリードと契約したことが発表された[10][11]。背番号は同年に退団したセルヒオ・ラモスが背負っていた4番[12]。トランスファーマルクトによれば、当時のアラバの市場価値は5500万ユーロであり、移籍金なしで移籍をした史上最も価値の高い選手となった[13]。10月24日のFCバルセロナ戦では、前半32分に移籍後初ゴールを決め、初のエル・クラシコで2-1の勝利に貢献した[14]。その後も継続的に左CBとして出場し、CLとリーガの2冠に大きく貢献した。
2022年8月10日に行われたUEFAスーパーカップ、アイントラハト・フランクフルト戦では先制ゴールを決めてタイトル獲得に貢献した[15]。
2023年12月17日に行われた対ビジャレアルCF戦で負傷交代、検査の結果、左膝前十字靭帯断裂と発表された。19日に手術を実施、復帰には6ヶ月以上を要すとみられており、シーズン絶望となった。なおレアル・マドリードではこのシーズンにティボ・クルトゥワ、エデル・ミリトンも同じく左膝前十字靱帯断裂の重傷を負っており、アラバが3人目の重傷者となってしまった[16]。2024年5月、当初の想定よりも回復具合が芳しくなく、クリーニング手術を実施した。6月にはインタビューにてアラバ本人が近日中にランニングを再開する予定を明かしたが、復帰は最短で10月、回復が遅れれば2025年になると報じられている[17]。
オーストリア代表として、2009年10月、フランス代表戦で代表デビューを果たした。オーストリア代表での最年少デビューとなった。2012年10月16日のW杯予選、カザフスタン戦で代表初得点を挙げた。
元々はミッドフィールダーであったが左サイドバックへコンバートされ、ジョゼップ・グアルディオラのもと従来のサイドバックより中央にポジションを取りビルドアップや攻撃参加を行う偽サイドバックとしてプレーした。スピードやスタミナ、左足のキック精度に優れるだけでなく戦術眼も併せ持ち、ミッドフィールダーやサイドバックだけでなくセンターバックやウィングでもプレーできる[18][19][20]。
父親はナイジェリア出身のDJで、母親はフィリピン人の看護師。母親の故郷であるフィリピン代表からも声がかかったが、代表デビューは生まれ故郷のオーストリアを選択している。
クラブ | シーズン | リーグ | リーグ戦 | カップ戦 | 国際大会 | その他 | 合計 | |||||
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出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | |||
バイエルン・ミュンヘン | 2009–10 | ブンデスリーガ | 3 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 6 | 0 |
2010–11 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | ||
通算 | 5 | 0 | 2 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 9 | 0 | ||
ホッフェンハイム | 2010–11 | ブンデスリーガ | 17 | 2 | 1 | 0 | - | 0 | 0 | 18 | 2 | |
通算 | 17 | 2 | 1 | 0 | - | 0 | 0 | 18 | 2 | |||
バイエルン・ミュンヘン | 2011–12 | ブンデスリーガ | 30 | 2 | 6 | 1 | 11 | 0 | 0 | 0 | 47 | 3 |
2012–13 | 23 | 3 | 4 | 0 | 11 | 2 | 0 | 0 | 38 | 5 | ||
2013–14 | 28 | 2 | 5 | 0 | 12 | 2 | 4 | 0 | 49 | 4 | ||
2014–15 | 19 | 2 | 3 | 3 | 6 | 0 | 1 | 0 | 29 | 5 | ||
2015–16 | 30 | 1 | 5 | 0 | 10 | 1 | 1 | 0 | 46 | 2 | ||
2016–17 | 32 | 4 | 5 | 1 | 9 | 0 | 0 | 0 | 47 | 5 | ||
2017–18 | 23 | 2 | 6 | 0 | 7 | 0 | 0 | 0 | 36 | 2 | ||
2018–19 | 31 | 3 | 4 | 0 | 7 | 0 | 1 | 0 | 43 | 3 | ||
2019–20 | 28 | 1 | 5 | 1 | 8 | 0 | 1 | 0 | 42 | 2 | ||
2020–21 | 33 | 2 | 1 | 0 | 8 | 0 | 3 | 0 | 45 | 2 | ||
通算 | 277 | 22 | 44 | 6 | 89 | 5 | 11 | 0 | 422 | 33 | ||
レアル・マドリード | 2021-22 | プリメーラ | 30 | 2 | 3 | 0 | 12 | 1 | 1 | 0 | 46 | 3 |
2022-23 | 23 | 1 | 2 | 0 | 11 | 0 | 3 | 1 | 39 | 2 | ||
通算 | 53 | 3 | 5 | 0 | 23 | 1 | 4 | 1 | 85 | 5 | ||
総通算 | 352 | 27 | 52 | 6 | 114 | 6 | 15 | 1 | 534 | 40 |
クラブ | シーズン | リーグ | リーグ戦 | 合計 | ||
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出場 | 得点 | 出場 | 得点 | |||
バイエルン・ミュンヘンII | 2009–10 | 3. リーガ | 23 | 1 | 23 | 1 |
2010–11 | 10 | 0 | 10 | 0 | ||
総通算 | 33 | 1 | 33 | 1 |
# | 日付 | 場所 | 対戦相手 | スコア | 結果 | 試合 |
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1. | 2012年10月16日 | ウィーン、エルンスト・ハッペル・シュターディオン | カザフスタン | 3-0 | 4-0 | 2014 FIFAワールドカップ・ヨーロッパ予選 |
2. | 2013年3月22日 | フェロー諸島 | 5-0 | 6-0 | ||
3. | 2013年3月26日 | ダブリン、アビバ・スタジアム | アイルランド | 2-2 | 2-2 | |
4. | 2013年6月7日 | ウィーン、エルンスト・ハッペル・シュターディオン | スウェーデン | 1-0 | 2-1 | |
5. | 2013年9月10日 | アイルランド | 1-0 | 1-0 | ||
6. | 2013年10月15日 | トースハウン、トースヴェリュール | フェロー諸島 | 0-3 | 0-3 | |
7. | 2014年9月8日 | ウィーン、エルンスト・ハッペル・シュターディオン | スウェーデン | 1-0 | 1-1 | UEFA EURO 2016予選 |
8. | 2014年10月9日 | キシナウ、スタディオヌル・ジンブル | モルドバ | 0-1 | 1-2 | |
9. | 2015年3月27日 | ファドゥーツ、ラインパーク・シュタディオン | リヒテンシュタイン | 0-3 | 0-5 | |
10. | 2015年9月8日 | ソルナ、フレンズ・アレーナ | スウェーデン | 0-1 | 1-4 | |
11. | 2015年11月17日 | ウィーン、エルンスト・ハッペル・シュターディオン | スイス | 1-1 | 1-2 | 親善試合 |
12. | 2018年3月23日 | クラーゲンフルト、ヴェルターゼー・シュターディオン | スロベニア | 1-0 | 3-0 | |
13 | 2018年9月6日 | ウィーン、レトナ・スタジアム | スウェーデン | 2–0 | 2–0 | |
14 | 2019年11月16日 | ウィーン、エルンスト・ハッペル・シュターディオン | 北マケドニア | 1–0 | 2–1 | UEFA EURO 2020予選 |
15 | 2022年11月20日 | ウィーン、エルンスト・ハッペル・シュターディオン | イタリア | 2-0 | 2-0 | 親善試合 |
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