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日本の作曲家、編曲家 ウィキペディアから
山下 毅雄(やました たけお、1930年3月7日 - 2005年11月21日)は、日本の作曲家、編曲家である。兵庫県神戸市出身。幼稚舎から一貫して慶應義塾で学び[1]、慶應義塾大学経済学部を卒業。愛称はヤマタケ。
次男の山下透も作曲家で、父親のリスペクト・アルバムやリスペクト本に係わっている。
幼少期からフルートに親しみ、ジャズ、ハワイアンの手法を独学で学ぶ。大学在学中に作曲を始め、ラジオ放送で賞を獲得し、その才能を発揮する。同じころに影絵作家の藤城清治と出会い、NHK『学生の時間』の音楽を担当。後にビクターレコード専属となり、1960年(昭和35年)にLP『黒猫』、翌年に『黒い足音』を発表。
主としてラジオ、テレビドラマ、アニメ、CMの音楽を数多く作曲し、『七人の刑事』の主題歌で1962年(昭和37年)第4回日本レコード大賞新人作曲賞を受賞した。
他の代表作には『プレイガール』、『大岡越前』、『佐武と市捕物控』、『ルパン三世』(TV第1シリーズ)、『クイズタイムショック』(田宮二郎・山口崇が司会の時代)、『霊感ヤマカン第六感』、『パネルクイズ アタック25』などがある。手がけた楽曲は7000曲に及ぶといわれる。ただし、これについては実子の山下透が自身も作曲に関わっていたことを明かしており、本人が作曲した正確な曲数は不明。
口笛の名手であり、作曲にあたっては、スキャット(伊集加代子によるものが多い)や自らの口笛・声を曲に多く取り入れ、同一の旋律の繰り返しを多用する技法で親しみやすい曲作りに努めた。『大岡越前』や『霊感ヤマカン第六感』、『パネルクイズアタック25』、『おはようワイド・土曜の朝に』、『スーパージェッター』などの主題曲の口笛、『クイズタイムショック』の主題曲中の「タ~イムショック!!」や『パネルクイズアタック25』の主題曲の「アタック!!」の声は本人のものである。
1970年頃には、日本テレビ『崑ちゃんのとんかちうたじまん』(大村崑司会)の審査員長として出演したこともあった。
付加六度や変位11や13の和音など、モダン・ジャズの世界で可能性が究められたテンションコードが、テレビやラジオなどの日本の放送音楽で何の障害もなく流れるようになったのは、当時としてはかなり画期的なことであり、1980年代以後のテクノ歌謡に関ったミュージシャンがこれらのコードの正確な知識を持たずに単純な主和音しか用いることが出来なかったことで、かえって独創性が明らかになった。
その一方でルパン三世 (TV第1シリーズ)のOPでは本来のテンションコードの乱発がないが、「主要三和音」の平行移動と転調進行が巧みに混ぜられている。
同一の旋律のみならず、同一の歌詞の繰り返しも多く、日本的なセンスからはかなり遠くに位置する音楽性を定着させたことが、後年大友良英らのミュージシャンによって改めて再評価されている。
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