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丸出だめ夫

森田拳次による日本の漫画 ウィキペディアから

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丸出だめ夫』(まるでだめお)は、森田拳次による日本の漫画作品。または、この作品に登場する架空の人物で主人公の名前。

概要 丸出だめ夫, 漫画 ...
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概要

1964年から1967年まで週刊少年マガジンにて連載され、テレビ化後の1966年から1967年にはぼくらにも連載された。単行本は秋田書店のサンデーコミックスで全3巻、後に講談社のKCマガジンで全12巻刊行されているが、いずれも絶版になっており、後述のアニメ版が平成になって放送されても復刻されることは無かった。そのかわりにたけばやしテツによるコミカライズ版がコミックボンボンで連載され、単行本が1冊刊行されたが、2巻以降は出版されずに終わっている。だが2014年に、eBookJapanから電子書籍版全12巻が発売された。

本作品は実写テレビドラマ化されており、1966年3月7日から1967年2月27日まで日本テレビ系で毎週月曜18:00 - 18:30の時間帯に放送された。モノクロ・全52話。最終回放送の翌週から、同時間帯で1968年2月26日まで再放送された。提供スポンサーは古谷製菓(本放送)[注釈 1]ウテナ(再放送)[2]

後にテレビアニメ化され、1991年11月2日から1992年9月26日までフジテレビ系で毎週土曜18:30 - 19:00の時間帯に放送された。カラー・全47話。映像ソフト化については、2005年にDVD-BOXが全2巻リリースされたが、VHS版・Blu-ray版はリリースされていない。

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ストーリー

勉強はまるでダメな小学4年生、丸出だめ夫と科学者で父親のはげ照が発明したポンコツロボットのボロットが繰り広げるドタバタコメディ。

ボロットは言葉を話せず、板に自分の気持ちを書いて意思表示をしていたが、連載中に放映されたドラマ版ではその再現が難しいため、普通に話していた[3]。ドラマが人気を博すると、連載漫画のボロットもドラマにあわせて普通に話すようになった[3]。アニメ版は、話と板書きのどちらもできるようになっている。

登場人物

実写・アニメ共通のキャラクター

丸出 だめ夫(声優:鉄炮塚葉子 / 演:保積ぺぺ[注釈 2]
主人公。名前の通りに勉強も運動もまるでダメだが心優しい少年。
ただし、話によっては人2~3人は入れるサイズの釜型タイムマシンを持ち上げたり、自動販売機を一人で持ち上げてリヤカーで回収するほどの怪力を発揮する。
丸出 はげ照(声優:田の中勇 / 演:十朱久雄
だめ夫の父。ボロットなどを発明した、ノーベル賞を取れそうで取れない天才科学者。名前のとおり、頭のてっぺんが禿げている。そのせいでやや老けて見えるが、実年齢は30代後半。
ボロット(声優:田中真弓 / 声:辻村真人
はげ照によって作られたロボット。動力源はガソリン。原作によると名付け親はだめ夫で、名前の由来は『ボロで作ったロボットだから』。意外としっかりものであり、丸出家の家事担当(アニメ版では、だめ夫の教育用として作られたはずなのに、結果として家事担当になってしまった)。

アニメのみのキャラクター

夢代(声優:滝沢久美子
だめ夫の母ではげ照の妻。故人。心優しくしっかりした母親。幽霊として遺影から登場し、時折ボロットの相談相手になる。
山田 咲子(声優:松井菜桜子
第3話「ワンツーパンチで百点めざせ」で新しく赴任してきただめ夫たちのクラスの担任の女教師。美人。
タダノトンマ(声優:折笠愛
トテモノロリ(声優:鈴木みえ
ウメコ、モモコ(声優:白鳥由里
だめ夫のクラスメイトで双子の姉妹。姉妹でクラス委員をしている。容姿はかわいいが性格は悪い。だめ夫を事あるごとにバカにしている。
凄井 金持(声優:松本梨香
だめ夫のクラスメイト。家が金持ちの子供で、性格はそのステレオタイプ。
ヘンナ・ヘンナー(声優:緒方賢一
だめ夫の家の隣に住む、日本人が忘れてしまった日本人の心を持つアメリカ人。毎週登場する際に、自称“日本人の心の故郷”にちなんだ格好(コスプレ)で登場する。一応は善人。
ボス(声優:八奈見乗児
ブラックコブラ団のボス。丸出宅のガレージから発明品を盗み出したが、魔法の水筒(巨大タンカー1隻分の水)で何気なく栓を開けたらアジトを水浸しにさせられ、次に魔法のマッチ(1000本分の炎)でタバコに火をつけようと思ったらアジトを全焼させられる。現在はアパートで生活している。
部下A(声優:亀山助清
部下B(声優:丸山裕子

実写版 (1966年)

要約
視点
  • 本作品のポジフィルムの現存状況について、東映には第1話『ボロット君誕生』の保存が確認されており、第2話『そのウソほんと?』以降については行方不明になっている。東映チャンネルでこの第1話が不定期に放送されることがある。2005年ごろ、第1話がスカパー!で放映された[4]
  • 本作品は『東映TV特撮主題歌大全集vol.1』に、主題歌入りのオープニング映像が収録され、ソフト化されている。全52話分が収録されたDVD、ブルーレイは未発売。
  • 2020年1月8日に、ベストフィールドから『往年のテレビ傑作映画 第1話特集』として「アラーの使者」、「アタック拳」と共に保存が確認されている第1話を収録したデジタルリマスター版のDVDが発売された。

スタッフ

主題歌

オープニングのラストは、だめ夫の漫画イラストが描かれた壁紙をいきなり突き破り、黒縁眼鏡を掛けていない実写のだめ夫(保積ペペ)が笑みを浮かべて画面に登場する。そこへアニメ版のだめ夫[注釈 3]が画面に現れ「君、だれ〜?」と語りかける。その声に気付いた実写のだめ夫が「丸出だめ夫!」と笑顔で元気に答えると、アニメのだめ夫が「じゃあ君、これが無きゃあ〜!」と声をかけ、実写のだめ夫に黒縁眼鏡を掛けさせてあげている。アニメのだめ夫が去った後に提供クレジットが出され、ボロットが「テーキョー、フルヤセイカ!(古谷製菓)」とスポンサーを読み上げて終了となる。なお提供がウテナに変更された再放送版の詳細は不明。
  • DVDも発売した「東映TV特撮主題歌大全集1」には「古谷製菓」がクレジットされたオープニング主題歌が収録されている。

視聴率

  • 初回視聴率:19.8%
  • 最高視聴率:27.0%

放映リスト

  1. ボロット君誕生 1966年3月7日放送[注釈 4]
  2. そのウソほんと? 3月14日放送
  3. 野球はだめ夫 3月21日放送
  4. ダイヤ泥棒 3月28日放送
  5. びり脱出作戦 4月4日放送
  6. ボロット君家出の巻 4月11日放送
  7. お家騒動の巻 4月18日放送
  8. がんばれベンチャーズの巻 4月25日放送
  9. われらビリっこの巻 5月2日放送
  10. お見合いストップゲリラ作戦の巻 5月9日放送
  11. 万事さかさまの巻 5月16日放送
  12. ボロットのアルバイトの巻 5月23日放送
  13. ボロットの遠足の巻 5月30日放送
  14. 少年パトロール隊の巻 6月6日放送
  15. テストカーの秘密の巻 6月13日放送
  16. 大暴れ0点お化けの巻 6月20日放送
  17. 取りそこなった身代金の巻 6月27日放送
  18. 世界最大の七夕の巻 7月4日放送
  19. ボロット2号誕生の巻 7月11日放送
  20. さよならボロット2号の巻 7月18日放送
  21. ボロット竜宮へ行くの巻 7月25日放送
  22. びっくり宝探しの巻 8月1日放送
  23. ハッスル偉人伝の巻 8月8日放送
  24. うなぎレーシングの巻 8月15日放送
  25. ボロット災難の巻 8月22日放送
  26. 恐竜まかり通るの巻 8月29日放送
  27. 黒ん坊コンテストの巻 9月5日放送
  28. メガトン台風頭上にありの巻 9月12日放送
  29. だめ夫 透明人間になるの巻 9月19日放送
  30. 酋長になりそこなったけどの巻 9月26日放送
  31. ボロットのエン魔大王の巻 10月3日放送
  32. 大空高く舞い上がれの巻 10月10日放送
  33. 盗まれたテスト用紙の巻 10月17日放送
  34. 磁石魔ロボットの巻 10月24日放送
  35. イタズラ九官鳥の巻 10月31日放送
  36. ボロットの一日消防署長の巻 11月7日放送
  37. 日本一ゼッケン0の巻 11月14日放送
  38. 柔道まるで三四郎の巻 11月21日放送
  39. 柔道0段の巻 11月28日放送
  40. くすり騒動の巻 12月5日放送
  41. 殺人光線銃完成の巻 12月12日放送
  42. カムカム・サンタクロースの巻 12月19日放送
  43. ふたりのだめ夫の巻 12月26日放送
  44. 一席お伺いいたしますの巻 1967年1月2日放送
  45. タイムマシンの巻 1月9日放送
  46. だめ夫危機一ぱつの巻 1月16日放送
  47. ボロットの自転車競走 1月23日放送
  48. 殺人鬼登場の巻 1月30日放送
  49. 父ちゃん転任の巻 2月6日放送
  50. 毒ガスボロットの巻 2月13日放送
  51. スタジオは大騒ぎの巻 2月20日放送
  52. ブラボー火星人! 2月27日放送

放送局

ソノシート

朝日ソノラマソノシートは、まずテレビ化前の1965年9月に第1集(商品ナンバーM23)を発売、収録されたテーマ曲は「丸出だめ夫の歌」[注釈 5]で、テレビで使用された曲とは別曲であり、また収録ドラマ「ありゃこの100点は?」では、だめ夫役は保積ではなく曽我町子、はげ照役は十朱ではなく人見明だった。その後テレビ化に合わせて1966年3月に第2集(同・M40)を発売し、同時に第1集を、テレビ版の曲を追加し、だめ夫役・はげ照役をそれぞれ保積・十朱に変更してリニューアル再発売した(同・M39)[20]

また1966年には本作の他、『レインボー戦隊ロビン』・『忍者ハットリくん(実写版)』・『バットマン(実写版)』の主題歌を集めた「びっくり大マンガ」(同・M48)を発売した[21]

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アニメ版 (1991年)

要約
視点

スタッフ

主題歌

オープニングテーマ「三百六十五歩のマーチ
作詞 - 星野哲郎 / 作曲 - 米山正夫 / 編曲 - 松井忠重 / 歌 - 水前寺清子
エンディングテーマ「子供はつらいよ」
作詞 - 山田孝雄 / 作曲 - 三島大輔 / 編曲 - 松井忠重 / 歌 - 水前寺清子

各話リスト

さらに見る 話数, サブタイトル ...

放送局

フジテレビ系列の土曜18時台はローカルセールス枠のため、一部地域では遅れネットもしくは非ネットとなった。

放送日時は1992年5月中旬 - 6月上旬時点、放送系列は放送当時のものとする[22]

さらに見る 放送地域, 放送局 ...
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注釈

  1. 当時の本作品の企画段階ですでに「丸出だめ夫」の登録商標が古谷製菓から出されていたため、東映の要請により単独スポンサーになった[1]
  2. 当時保積は、本作品のスポンサーだった古谷製菓の同業ライバル社、コビトCMに出演していたが、東映側からの要請によりコビトのCMを降板した[1]
  3. アニメ版で登場するだめ夫の声優名は不明である。
  4. 東映で現在、ポジフィルムの保存が確認されているのはこの回のみとなっている。
  5. 作詞:森田拳次 / 作曲:山下毅雄 / 歌:曽我町子、みすず児童合唱団

出典

外部リンク

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