Loading AI tools
日本の政治家 ウィキペディアから
鈴木 英敬(すずき えいけい、1974年〈昭和49年〉8月15日 - )は、日本の政治家、経産官僚。自由民主党所属の衆議院議員(1期)。
兵庫県西宮市甲子園生まれ(現住所は三重県伊勢市岡本2丁目[4])。灘中学校・高等学校卒業。1998年3月、東京大学経済学部卒業。同年4月、通商産業省に入省。大臣官房総務課に配属される。
2006年7月、内閣官房長官の安倍晋三は自民党総裁選挙の準備運動として、文藝春秋から『美しい国へ』を上梓[5]。鈴木は「日本のトップ、総理大臣がどんな国を創りたいと思っているのか、我々は知っておくべきではないか」と言って、当時西宮市職員だった杉田水脈に本書をすすめた[6]。2006年9月26日に安倍が内閣総理大臣に就任すると、翌10月、鈴木は内閣官房へ参事官補佐として出向した[7]。
2008年、自由民主党の三重2区支部長に就任。2009年8月30日に行われた第45回衆議院議員総選挙に立候補するが民主党現職の中川正春に敗れ落選した。
2011年2月、自由民主党を離党し、同年の三重県知事選挙に立候補する意向を表明[8]。同年4月10日に行われた三重県知事選挙では自民党推薦・みんなの党推薦・公明党三重県本部の支持を受け立候補[9]。37万9472票を獲得し、元津市長の松田直久を僅差で下して初当選した。就任時点では、大阪府の橋下徹知事を抜いて、36歳の全国最年少現職知事となった。
戦後の歴代三重県知事は、初当選のときは、田中覚(1955年の知事選挙で日本社会党の推薦で当選)・田川亮三(1972年の知事選挙で民社党・日本社会党の推薦で当選)・北川正恭(1995年の知事選挙で新進党・新党さきがけの推薦で当選)・野呂昭彦(2003年の知事選挙で民主党・社民党の推薦で当選)と全て非自民党系候補として当選している。鈴木は、自由民主党(及びみんなの党・公明党三重県本部)推薦候補として初当選した初の三重県知事となった。
2014年11月21日、2期目への立候補を表明した[10]。2015年4月12日、自民党、公明党、新政みえの推薦を受けて再選を果たした。
2019年4月、3期目の当選を果たした。
2021年8月5日、会見で年内に予定される第49回衆議院議員総選挙に三重4区からの立候補を表明。合わせて9月12日付で三重県知事を辞職する意向を示した[11]。投開票の結果、初当選を果たす。11月25日、清和政策研究会に加入する。
2022年8月12日、第2次岸田第1次改造内閣で内閣府大臣政務官(担務は経済再生(物価高騰対策、成長戦略など、経済財政政策の司令塔機能)、新しい資本主義、スタートアップ、新型コロナ対策、全世代型社会保障改革、金融庁)に就任。同年9月24日、「日本を取り戻す~安倍晋三元首相に誓う」と題したオンライン討論会を櫻井よしこ、杉田水脈とともに行った[12]。
三重県知事に就任する直前まで暴力団員との交友が指摘される砂利砕石業者から顧問料として計330万円を受け取っていたことが2012年(平成24年)に分かった[21]。自由民主党三重県第2選挙区支部長を務めていた2010年(平成22年)5月から2011年(平成23年)3月までに顧問料として月30万円を受け取っていた[22]。会社の事業には関与せず、勤務実態はほとんどなかったという[21]。鈴木知事は2012年(平成24年)2月23日に記者会見し「既に確定申告を済ませており、法的には問題ないが、就任前のこととはいえお騒がせしたことは三重県民に申し訳ない」と話した[21]。問題の業者については、暴力団と関わりがある企業であるとの認識は無いとも述べた[22]。この業者は自由民主党の三ツ矢憲生衆院議員にも献金しており、和歌山県警によって暴力団との関わりを指摘されていた[23]。
鈴木が代表を務める自由民主党三重県第四選挙区支部が、2021年(令和3年)10月14日の衆議院解散から10月31日の第49回衆議院議員総選挙投票日までの期間に、国の公共工事を受注している建設会社13社から1060万円の寄付を受け取っていたことが、2023年(令和5年)に明らかとなった[24][25]。公職選挙法では国の公共事業の受注企業が国政選挙に係る寄付をすることを禁じているが、寄付した企業側は選挙応援のためで、法律違反を知らなかったと回答し、鈴木の事務所は寄付した企業が公共事業を受注していた事実を知らず、確認不足であったとした[24]。その上で、道義的観点から寄付額を全額返金し、政治資金収支報告書を訂正する予定であると発表した[24]。
2023年(令和5年)2月17日の衆議院予算委員会で、鈴木は全額返金したことを明らかにするとともに、野党側が要求した内閣府政務官の辞任を拒否した[26]。
同月、日本共産党三重県委員会南部地区委員長が三重県警察に告発状を提出、同年5月に告発を受理した[27]。2024年(令和5年)1月、三重県警は鈴木を公職選挙法違反の疑いで書類送検した[28]。4月5日、津地方検察庁は嫌疑不十分で不起訴処分とした[29]。
また、2024年に政治資金パーティー収入の裏金問題で1年間に280万円の不記載が発覚したが[30]、処分は免れた[31]。
2011年(平成23年)3月11日に起きた東日本大震災による福島第一原子力発電所事故を受けて、3月17日に四日市の中央建設が日本に3台しかない50メートルアームの生コン圧送車を操縦士とともに2台提供できる準備が整っていることを東京電力に仲介して紹介した[32]。生コン圧送車は福島に派遣されたが、3月22日から日本政府が外国から借り上げた生コン車を利用することとしたために三重に引き返させられるなどした後、再び福島に派遣されている[32]。
ジャーナリストの鈴木エイトが作成した「旧統一教会関連団体と関係があった現職国会議員168人」によれば、旧統一教会関連団体との関係について、2019年10月に、愛知県国際展示場で開催された教団系のイベント「考情文化祝福フェスティバル」に祝電を打っていたとされる[33]。
当落 | 選挙 | 執行日 | 選挙区 | 政党 | 得票数 | 得票率 | 定数 | 得票順位 /候補者数 | 政党内比例順位 /政党当選者数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
落 | 第45回衆議院議員総選挙 | 2009年 8月30日 | 三重県第2区 | 自由民主党 | 7万1626票 | 32.03% | 1 | 2/4 | 7/6 |
当 | 2011年三重県知事選挙 | 2011年4月11日 | 無所属 | 37万9472票 | 46.46% | 1 | 1/3 | / | |
当 | 2015年三重県知事選挙 | 2015年4月12日 | 無所属 | 60万3697票 | 85.68% | 1 | 1/2 | / | |
当 | 2019年三重県知事選挙 | 2019年4月7日 | 無所属 | 61万5281票 | 89.7% | 1 | 1/2 | / | |
当 | 第49回衆議院議員総選挙 | 2021年10月31日 | 三重県第4区 | 自由民主党 | 12万8753票 | 72.36% | 1 | 1/3 | / |
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.