トップQs
タイムライン
チャット
視点

緊急災害対策派遣隊

ウィキペディアから

緊急災害対策派遣隊
Remove ads

緊急災害対策派遣隊(きんきゅうさいがいたいさくはけんたい、英称:Technical Emergency Control Force)は、地震水害土砂災害等の大規模自然災害に対応するため、被災自治体等が行う被災状況の迅速な把握、被害の発生および拡大の防止、被災地の早期復旧その他災害応急対策に対する技術的な支援を円滑かつ迅速に実施するために国土交通省に設置されたものである。英称の略でもあるTEC-FORCE(テック・フォース)で呼ばれることが多い。

Thumb
九州北部豪雨の被災地にて緊急災害対策派遣隊を激励する石井啓一国土交通大臣(左手前)(2017年7月9日

発足の経緯

災害復旧は、災害が発生する都度、施設を管理する各自治体が体制をとって対応してきたが、被害が起こる前の事前準備という側面で見ると、特に大規模な災害が発生した地域においては人的にも技術的にも十分な事前の準備ができていたとは言えなかった。そこで、今後増大するであろう自然災害への対応の迅速化と充実を目指し、事前に隊員を指名し研修を実施するとともに必要な資機材の準備を行い、地方公共団体の支援を実施する目的で創設された。

  • 2012年(平成24年)5月29日に東日本大震災における問題点を解消し、今後発生が想定される首都直下地震東海・東南海・南海地震等の大規模災害時において、全国からのTEC-FORCEの迅速な派遣や、派遣隊の組織を超えた被災地での統合的な運用などが可能となるよう「緊急災害対策派遣隊の設置に関する訓令」を定めた。大臣の指揮監督のもと、被災地での指揮監督権を現地の地方整備局長等に集約するなど指揮命令系統の明確化を図るとともに、TEC-FORCEを専門的に担当する事務局を設置して具体的な活動計画の策定や隊の管理・運営を行うこととした [1]
Remove ads

概要

国土交通省本省、国土技術政策総合研究所国土地理院地方支分部局地方整備局地方運輸局地方航空局)、気象庁に設置される。

具体的な任務は「被災状況の迅速な把握」「被害の発生および拡大の防止」「被災地の早期復旧」であり、「先遣班」「現地支援班」「情報通信班」「高度技術指導班」「被災状況調査班」「応急対策班」(以上、国土技術政策総合研究所・地方整備局が担当)「輸送支援班」(地方運輸局が担当)「地理情報支援班」(国土地理院が担当)「気象・地象情報提供班」(気象庁が担当)で構成される。

災害対策用機械

先遣班

先遣班が使用するものに各地方整備局が所有する災害対策用ヘリコプターがある。

情報通信班
Thumb
衛星通信車
  • 衛星通信車 - 災害現場における通信手段の確保や情報収集を行う。
  • 衛星小型画像転送装置 - Ku-SATとも呼び、可搬型で災害現場に搬入し、カメラ(ビデオカメラ等)で撮影した画像を通信衛星JCSAT)を利用して画像伝送する。なお、リアルタイムの動画像伝送が可能。 
応急対策班
  • 排水ポンプ車
  • 遠隔バックホー
  • 照明車
  • 土のう造成機
  • 橋梁点検車
  • 対策本部車-災害現場で打合せ等に使用する。
  • 大型土のう袋詰機(九州地方整備局)[5]
  • 遠隔ラフテレーンクレーン(北陸地方整備局)

国内派遣活動

Thumb
亘理町での排水作業状況
Remove ads

関連項目

脚注

外部リンク

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Remove ads