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エア・カナダ
カナダの航空会社 ウィキペディアから
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エア・カナダ(Air Canada TSX:ACE.RV)は、カナダ最大の航空会社で、同国のフラッグ・キャリアである。

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歴史
- 1937年4月11日、カナディアン・ナショナル鉄道 (CNR) の子会社として、前身のトランス・カナダ航空 (Trans-Canada Airlines, TCA) が設立された。
- 1937年9月1日、ロッキード L-10Aを使用してバンクーバーからシアトルへ、2人の乗客と郵便を運ぶ初飛行を行った。
- 1938年7月1日、客室乗務員の採用を開始した。
- 1939年、初の大陸横断路線として、モントリオール-バンクーバー間での運航を開始。
- 1942年、カナディアン航空から合併を提案されるが、当時の首相であったウィリアム・ライアン・マッケンジー・キングはTCAこそがカナダであるべき航空会社だと発言し、これを拒んだ。
- 1949年、ウィニペグからモントリオールに本社を移転。
- 1953年、 世界で初めてコンピューター予約システムを使用開始。
- 1964年、TCAはカナダにおけるナショナル・フラッグ・キャリアへと成長し、1965年1月1日より、エア・カナダへと社名を変更した。
- 1970年、政府により、競合のCPエアや地方航空会社に対してさまざまな規制が行われ、国営会社として優遇された。
- 1978年、カナダでも航空自由化が行われ、他社との平等な競争が開始された。
- 1978年、初の女性パイロットを採用。
- 1988年、カナディアン・ナショナル鉄道 (CNR)と合わせて、エア・カナダは国営企業から離脱し、民営化され、株式の43%を公開。
- 1987年12月7日、世界で初めて機内を禁煙化。
- 1990年代初頭、ペルシャ湾岸戦争によって航空需要が低迷したため、財政難に直面した。
- 1995年、米国とカナダ間のオープンスカイ協定が結ばれたことにより、アメリカ路線約30路線を開設。
- 1997年5月の創設時から、航空連合スターアライアンスに加盟。
- 1998年9月2日、パイロットによるストライキが決行される。
- 2000年1月、カナダ第2位の航空会社であるカナディアン航空を買収。
- 2003年4月1日、合併や競争激化により経営が悪化し、破産保護の申請を行った。
- 2004年10月、カナダの歌手セリーヌ・ディオンをCMに起用。
- 2004年9月30日、19か月間の破産保護状態を脱却。ACE航空ホールディングス株式会社 (ACE Aviation Holdings Inc.) がエア・カナダを所有し再建する親会社となった。
- 2004年10月19日、薄い水色をベースとした新塗装を発表。
- 2004年10月31日、フランクフルト-トロント線でボーイング747の運航を終了した。
- 2005年11月9日、ボーイング777型機16機(-300ER10機、-200LR6機)、ボーイング787-8型機14機を発注。
- 2006年7月、3億ドルを投資して、全機材の機内を改装するプロジェクトを開始。
- 2013年12月、既存のエアバスA320シリーズを置き換えるため、ボーイング737 MAXを61機発注した。
- 2017年2月9日、エア・カナダの80周年とカナダの連邦創立150周年に合わせて、赤と黒をベースとした新塗装を発表[1]。1964年から1992年まで使用された塗装に近い塗装となっている。
- 2017年7月、ワイドボディ機においてプレミアムエコノミークラスを再導入。
- 2018年6月6日、中国国際航空との合弁事業を開始。北米と中国の航空会社としては、最初の合弁事業。
- 2019年、エンブラエルE190の置き換え用として、エアバスA220の導入を開始。
- 2019年5月16日、エア・トランザットの親会社であるトランザットA.T.を、5億2,000万カナダドルで買収する交渉をしていると発表。
- 2019年6月27日、トランザットA.T.を、1株あたり13カナダドルで買収することに合意した。2019年8月11日には、買収価格をが1株あたり18カナダドルに引き上げられた。
- 2021年2月11日、カナダ政府によって買収が承認された。
- 2021年4月、欧州委員会の承認を確保できなかったため、買収計画は白紙となった。
- 2020年3月18日、新型コロナウイルスの感染拡大により、ほとんどのフライトの運航を停止すると発表した。
- 2020年5月22日、運航を再開。
- 2021年4月、COVID-19のパンデミックに対する支援として、カナダ政府が株式6.4%を取得した。
- 2025年から、ベル・カナダと提携し、高速かつ無料のWi-Fi提供を開始。
- 2025年8月16日より、1万人以上の客室乗務員がストライキを決行し、全便が欠航した。1日あたり推定13万人の乗客が影響を受けた。→詳細は「2025年、エアカナダの客室乗務員ストライキ」を参照
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保有機材
要約
視点
運航機材
同社が発注したボーイング製航空機の顧客番号(カスタマーコード)は33で、航空機の形か式名は767-333ER、777-233LR、777-333ERなどとなる。ただし、合併前にカナディアン航空で使用していた機材については、カナディアン航空時代のカスタマーコード75が与えられている。
- エアバスA220-300
- エアバスA220-300(レトロ塗装)
- エアバスA319-100(旧塗装)
- エアバスA319-100(エア・カナダ・ルージュ)
- エアバスA320-200
- エアバスA320-200(エア・カナダ・ルージュ)
- エアバスA321-200
- エアバスA321-200(エア・カナダ・ルージュ)
- エアバスA330-300
- エアバスA330-300(スターアライアンス塗装)
- ボーイング737 MAX 8
- ボーイング767-300ER
- ボーイング777-200LR
- ボーイング777-300ER
- ボーイング787-8
- ボーイング787-9
- ボンバルディアCRJ-900
- デ・ハビラント・カナダ DHC-8-400
- エンブラエル175
退役済機材
- アブロ ランカストリアン
- エアバスA340-300/500
- BAe 146-200
- ボーイング・ステアマン モデル75
- ボーイング727-200
- ボーイング737-200
- ボーイング747-100/200B(M)
- ボーイング747-400/400M
- ボーイング767-200/200ER/300F
- ボンバルディア CRJ-100/200
- ブリストル31フレイター
- カナデアー ノーススターDC-4M2
- デ・ハビランド・カナダ DHC-8-100/300
- ダグラス DC-3
- ダグラス DC-8-40/50/60/70
- エンブラエル E190
- フォッカー F28
- ロッキード L-10A エレクトラ
- ロッキード L-14 スーパーエレクトラ
- ロッキード L-18 ロードスター1808A
- ロッキード L-1011-1/15/100/500 トライスター
- ロッキード L-1049 スーパーコンステレーション
- マクドネル・ダグラス DC-9-32
- マクドネル・ダグラス DC-10-10/30
- ビッカース ヴァンガード
- エアバスA340-300
- エアバスA340-300(スターアライアンス塗装)
- エアバスA340-500
- BAe 146-200(エア・カナダ・ジャズ)
- ボーイング727-200
- ボーイング737-200adv
- ボーイング747-100
- ボーイング747-200B(M)
- ボーイング747-400
- ボーイング747-400M
- ボーイング767-200(スターアライアンス塗装)
- ボーイング767-200ER
- デ・ハビランド・カナダ DHC-8-100(エア・カナダ・ジャズ)
- デ・ハビランド・カナダ DHC-8-300(エア・カナダ・エクスプレス)
- ダグラス DC-8-54
- ダグラス DC-8-73F(エア・カナダ・カーゴ・エクスプレス)
- エンブラエル190
- ロッキード L-10A エレクトラ
- ロッキード L-1011-500 トライスター
- マクドネル・ダグラス DC-9-32
- マクドネル・ダグラス DC-10-30(カナディアン航空時代)
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サービス
キャビン
長距離国際線においては、ビジネスクラス「エアカナダ・シグネチャークラス」、プレミアムエコノミー、エコノミークラスの3クラス仕様、近距離国際線や国内線では1クラス、または、2クラス仕様となっている。なお、4機のエアバスA320型機は、全席ビジネスクラスの特別仕様となっている[15]。
機内食
機内食は、国際線においては全席に提供され、ビジネスクラスでは、カナダ行きの場合はプレミアムミールが、カナダ発は3人のカナダ人トップシェフが監修した特別メニューがそれぞれ提供される。プレミアムエコノミー・エコノミークラスでは、環境にやさしいボックスミールや白ワイン・赤ワイン・ジンジャーエール・コーヒーなどが提供される。北米・カリブ海路線のエコノミークラスでは「エア・カナダ・ビストロ」と呼ばれる機内食も用意されており、カナダ国内の主要空港を出発し、飛行時間が2時間以上のフライト時に提供される。22時より前の出発便はホットミールなども提供され、紅茶・ジュースは無料で提供される。なお22時以降の出発便は、スナックと飲み物が用意される。
マイレージサービス
エアロプランというマイレージ特典プログラムを運営している。ポイントの獲得と利用、ステータス、特典などの恩恵が得られる。なお、ポイントの獲得と交換の区分を変更した後、アエロプランを補完するマイレージプログラムとして、「アルティチュード」を導入したが、現在はエアロプランに統一されている。
言語
機内サービスを行う際の言語は、英語とフランス語で行われている。これはカナダの法律で少数派の母語を使用する国民の権利を守るため、フランス語を母語とする乗客が常時5%以上いる定期便では、両方の言語で機内サービスを提供するよう定められているためである。2011年には、乗客がフランス語で機内サービスが受けられなかったとしてエア・カナダを訴え、カナダの裁判所が1万2000ドルの賠償を命じる判決を言い渡した例がある[16]。
就航都市
要約
視点
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日本との関係
要約
視点
運航便
※コードシェア
エアカナダは、トップナンバーを含む1-6便、9-10便など、数字の小さい便名を日本路線に割り当てている。エアカナダ1便は長らく成田-トロント線だったが、2014年の羽田線開設に伴って羽田-トロントのフライトに変更された。
歴史
- 1994年、大阪/関西-バンクーバー線の運航を開始[18]。
- 1996年、全日本空輸がエアカナダ運航便へのコードシェアを開始[18]。
- 2001年、カナディアン航空を買収し、成田-バンクーバー線、成田-トロント線、名古屋-バンクーバー線の運航を引き継いだ[18]。
- 名古屋(名古屋飛行場)-バンクーバー線を2005年に運休した[18]。
- 2008年、関西-バンクーバー線の運航を休止[18]。
- 2009年4月に航空当局間協議が行われ、カナダ側の航空会社が成田路線で一定の増便ができる発着枠の付与、両国の航空会社がそれぞれ羽田空港(深夜/早朝)とバンクーバー又はトロントを結ぶ路線を運航できる発着枠の付与、成田・羽田関連以外の路線の自由化の3点について合意した。それもあり、2010年3月に成田-カルガリー-トロント線を開設した[18]。
- 2010年10月の羽田空港再国際化にともなって、深夜便のカナダ直行便開設を検討したが、需要が見込めないことから昼間時間帯の発着枠が確保できるまで、就航を延期した。
- また、2011年1月(後に3月に延期)から羽田-バンクーバー線に週7便で就航する旨を発表したが、直前の2011年1月になって就航を無期延期する旨を発表した[18]。
- 2014年7月2日、羽田-トロント線を毎日運行で開設した。エアカナダにとって羽田空港とカナダを結ぶ初の直行便となった。
- 2015年5月2日、エア・カナダのレジャー路線を運航するエア・カナダ・ルージュが関西-バンクーバー線に就航した。エア・カナダ・ルージュとしては初の日本路線となった。(夏季限定)
- 2017年夏スケジュールより、エア・カナダ・ルージュが名古屋/中部-バンクーバー線の直行便を開設した。(夏季限定)
- 2018年6月より、成田-モントリオール線に週7便で就航した[18]。
- 2023年4月22日より、羽田-トロント線の運航を再開した[19]。
- 2023年6月3日、関西-バンクーバー線の運航を週4便で再開した。関西国際空港へは、約3年半ぶりに乗り入れた。
- 2024年の夏ダイヤでは、成田/モントリオール線、成田/トロント線を毎日運航へ増便し、また、5月1日からは週3-4便で関西/バンクーバー線を運航再開し、2023年の夏ダイヤと比較して便数と座席数がほぼ倍増した。
- 2024年12月中旬に開催された投資家向け説明会で、今後数年間で、中部国際空港と新千歳空港に就航する可能性があると言及された[20]。
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子会社・関連会社
エア・カナダ カーゴ
→詳細は「en:Air Canada Cargo」を参照
エア・カナダ エクスプレス
→詳細は「エア・カナダ エクスプレス」を参照
エア・カナダ エクスプレスはジャズ航空、スカイ・リージョナル航空、エア・ジョージアン、セントラルマウンテン航空などの地域航空会社がエア・カナダのために地域路線の運航を行っているブランド名である。
ジャズ航空はこれまで「エア・カナダJazz」名で運航していたが、2011年6月より「エア・カナダ・エクスプレス」名に変更となった[22]。
- ボンバルディアCRJ-200ER(エア・カナダ・ジャズ)
エア・カナダ ジェッツ
→詳細は「en:Air Canada Jetz」を参照
エア・カナダ Jetz(Air Canada Jetz)はエア・カナダの高級チャーターサービスのブランド名である[23]。 エアバスA319を3機、このサービスの為にエア・カナダ本体の運用を外れ、モノビジネスクラス58席仕様に改装後別途稼働させている[24]。
エア・カナダ ルージュ
→詳細は「エア・カナダ ルージュ」を参照
2012年12月18日に設立され、翌2013年7月1日から運航開始した。トロント・ピアソン国際空港を拠点とし、エア・カナダから譲渡されたアジア・ヨーロッパ・カリブ海へのレジャー路線を展開する格安航空会社[25]。機材は、A319とB767により運航され、全機が親会社のエア・カナダから移籍している。
通常のエア・カナダ国際線と違い、エア・カナダ ルージュ路線の機材には個人用テレビやイヤホンジャックが搭載されていない[26]。Adobe Flash Playerのインストールされたパソコンか専用アプリをインストールしたiOSまたはAndroidで動作する携帯電話かタブレットとイヤフォンを持参することで機内エンターテイメントにアクセス出来るが、原則としてルージュ路線の機材には座席電源が搭載されていないため、搭乗前に充電しておく必要がある。また、飛行機の位置情報や音楽は無料だが、動画の視聴は有料である。
エア・カナダ バケーションズ
エア・カナダ バケーションズはエア・カナダの旅行業務部門である。エア・カナダ及び提携航空会社の路線網を利用したパッケージツアーの企画、販売を行なう。
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主な航空事故
旧・カナダ太平洋航空→旧・カナディアン航空の事故は除く。
- トランスカナダ航空831便墜落事故 : 1963年11月29日
- エア・カナダ621便墜落事故 : 1970年7月5日
- エア・カナダ189便離陸失敗事故 :1978年6月26日
- エア・カナダ797便火災事故 : 1983年6月2日
- エア・カナダ143便滑空事故(ギムリー・グライダー) : 1983年7月23日
- エア・カナダ759便ニアミス事故 : 2017年7月7日
- エア・カナダ2259便胴体着陸事故:2024年12月29日
脚注
関連項目
外部リンク
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