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エイシンデピュティ

日本の競走馬 (2002-) ウィキペディアから

エイシンデピュティ
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エイシンデピュティ (Eishin Deputy) とは日本競走馬である。馬名は冠名の「エイシン」と父・フレンチデピュティの馬名の一部からとった「デピュティ」が由来となっている。

概要 エイシンデピュティ, 品種 ...
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経歴

3歳、4歳

2005年、3歳時の4月24日にデビューし、3戦目で初勝利を挙げた。しかしオープン入りまでは時間を費やした。

5歳

2007年3月25日の心斎橋ステークスを勝ってオープン入りを果たすと次走4月21日オーストラリアトロフィー、さらに6月10日エプソムカップ(GIII)も制し3連勝で重賞初制覇を果たした。

その後休養を挟み秋の緒戦として10月7日毎日王冠に参戦したが、こちらは8着。続く天皇賞(秋)にも参戦し8位入線となるが直線で外側に斜行し、他馬の走行を妨害したとして14着に降着となった(この詳細はについては別段にて後述する)。

しかしその後、鳴尾記念で巻き返しを見せ2着となった。

6歳

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2008年宝塚記念

2008年京都金杯で勝利し重賞2勝目を挙げた。京都金杯後にドバイデューティーフリーへの出走登録を行ったが出走は回避した。さらに1月22日に締め切られたアジアマイルチャレンジのシリーズ登録も行った。その後東京新聞杯に出走するが、7着に敗れた。しかし続いて出走した大阪杯では、メイショウサムソンアサクサキングスなどに先着し2着だった。さらに5月31日中京競馬場での金鯱賞では、マンハッタンスカイ、カワカミプリンセスなどを引き離して逃げ切り勝ちを収めた。

金鯱賞出走後、調教師の野元昭は「次は宝塚記念に出します」と夏のグランプリレース参戦を宣言した。そして6月29日、雨まじりの阪神競馬場で行われた宝塚記念では、好スタートからハナに立つと、最後の直線走路で追いすがる1番人気メイショウサムソンをアタマ差しのぎ、初のGI制覇を飾った。

9月24日、右前脚の球節を痛めたため、予定されていた11月2日東京競馬場で行われる天皇賞(秋)への出走を断念することが明らかになった。ただ症状は軽症で軽い運動は行われており年末の有馬記念での復帰へ向けて順調に調整されていたが、12月24日の調教中に右前脚の繋靱帯炎を発症し、翌12月25日に同レースを回避することとなった。

7歳

1年3か月の休養を終えて、2009年9月27日オールカマーで復帰。レースでは2番手で追走したが、直線で失速し14着と大敗した。続く天皇賞(秋)では逃げを打つも直線で後退し9着に敗れた。続くジャパンカップでは3番手追走も直線で一杯になり6着に敗れた。

しかし入線後に右前脚の繋靱帯炎を再発[1]。2009年限りでの引退、種牡馬入りが既定路線だったことから[1]、ジャパンカップを最後に引退し、12月10日付で競走馬登録を抹消された[2]

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競走成績

要約
視点
年月日 競馬場 競走名


オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量 距離(馬場) タイム
(上り3F
タイム
勝ち馬/(2着馬)
2005 4. 24 京都 3歳未勝利 16 7 13 04.9 0(2人) 04着 野元昭嘉 56 ダ1200m(良) 1:14.0(37.7) 1.1 アドマイヤイチ
5. 7 新潟 3歳未勝利 15 8 15 01.9 0(1人) 03着 野元昭嘉 56 ダ1200m(稍) 1:13.1(38.1) 0.4 アーマメント
5. 28 中京 3歳未勝利 16 5 9 02.0 0(1人) 01着 安藤勝己 56 ダ1000m(良) 0:59.7(36.1) -0.2 (アイティパレス)
6. 18 阪神 3歳500万下 16 4 8 04.4 0(2人) 05着 田中学 54 ダ1400m(良) 1:25.4(38.3) 0.6 ミッキーシャーマン
7. 17 小倉 有田特別 500万下 17 1 1 04.1 0(2人) 10着 安藤勝己 54 芝1200m(良) 1:09.0(35.2) 0.8 オメガスピリット
2006 1. 15 京都 4歳500万下 15 5 8 09.5 0(4人) 01着 安藤勝己 56 ダ1400m(重) 1:24.0(35.0) 0.0 (ホッコーランチャー)
2. 18 京都 宇治川特別 1000万下 13 2 2 26.2 0(7人) 04着 安藤勝己 57 芝1400m(良) 1:23.4(35.2) 0.7 マイケルバローズ
3. 12 阪神 須磨特別 1000万下 15 6 11 18.8 0(6人) 03着 安藤勝己 57 芝1400m(稍) 1:22.8(35.8) 0.3 フィレンツェ
4. 2 阪神 播磨特別 1000万下 14 7 11 05.1 0(1人) 01着 安藤勝己 56 芝1400m(稍) 1:25.5(38.2) -0.5 (ルタンティール)
4. 29 京都 洛陽S 1600万下 15 8 15 18.9 0(7人) 03着 小牧太 57 芝1400m(良) 1:20.5(34.1) 0.2 アグネスラズベリ
5. 21 東京 フリーウェイS 1600万下 18 2 4 05.0 0(3人) 06着 安藤勝己 57 芝1400m(良) 1:22.3(34.2) 0.5 ダイワメンフィス
11. 4 京都 宝ヶ池特別 1000万下 10 4 4 06.4 0(4人) 01着 安藤勝己 57 芝1600m(良) 1:33.2(33.8) -0.3 (タイキマドレーヌ)
12. 2 阪神 ゴールデンHT 1600万下 14 8 13 05.0 0(2人) 05着 D.ビードマン 58 芝1600m(良) 1:34.3(34.3) 0.2 エイシンドーバー
12. 24 阪神 サンタクロースS 1600万下 18 2 4 04.1 0(1人) 02着 小牧太 57 芝1400m(良) 1:20.3(34.1) 0.0 サイキョウワールド
2007 1. 28 東京 早春S 1600万下 16 3 6 08.1 0(5人) 03着 福永祐一 57 芝1800m(良) 1:46.4(34.3) 0.2 アグネスアーク
2. 25 阪神 なにわS 1600万下 16 5 9 03.3 0(2人) 07着 安藤勝己 57 ダ1400m(良) 1:24.9(38.0) 0.9 トシザヘネシー
3. 25 阪神 心斎橋S 1600万下 18 8 18 02.9 0(1人) 01着 岩田康誠 57 芝1400m(良) 1:21.6(35.3) -0.2 (トウショウカレッジ)
4. 21 京都 オーストラリアT OP 12 4 4 09.6 0(5人) 01着 岩田康誠 56 芝1800m(良) 1:46.2(33.1) -0.1 ブラックタイド
6. 10 東京 エプソムC GIII 18 1 2 09.3 0(5人) 01着 田中勝春 56 芝1800m(稍) 1:48.3(35.3) 0.0 ブライトトゥモロー
10. 7 東京 毎日王冠 GII 14 4 6 11.3 0(4人) 08着 田中勝春 57 芝1800m(良) 1:44.9(34.7) 0.7 チョウサン
10. 28 東京 天皇賞(秋) GI 16 1 2 92.3 (14人) *14着 柴山雄一 58 芝2000m(稍) 1:59.2(35.6) 0.8 メイショウサムソン
12. 8 阪神 鳴尾記念 GIII 16 2 3 05.2 0(3人) 02着 岩田康誠 57 芝1800m(良) 1:47.5(34.2) 0.0 ハイアーゲーム
2008 1. 5 京都 京都金杯 GIII 16 5 9 07.3 0(3人) 01着 岩田康誠 57 芝1600m(良) 1:33.6(34.4) 0.0 アドマイヤオーラ
2. 2 東京 東京新聞杯 GIII 16 4 8 04.7 0(2人) 07着 岩田康誠 58 芝1600m(良) 1:33.1(34.4) 0.3 ローレルゲレイロ
4. 6 阪神 大阪杯 GII 11 7 8 32.5 0(7人) 02着 岩田康誠 57 芝2000m(良) 1:58.8(34.7) 0.1 ダイワスカーレット
5. 31 中京 金鯱賞 GII 17 6 12 04.6 0(2人) 01着 岩田康誠 57 芝2000m(稍) 1:59.1(35.1) -0.2 マンハッタンスカイ
6. 29 阪神 宝塚記念 GI 14 6 9 11.3 0(5人) 01着 内田博幸 58 芝2200m(重) 2:15.3(37.3) 0.0 (メイショウサムソン)
2009 9. 27 中山 オールカマー GII 15 4 7 18.8 0(5人) 14着 田中勝春 58 芝2200m(良) 2:12.7(35.2) 1.3 マツリダゴッホ
11. 1 東京 天皇賞(秋) GI 18 8 17 84.6 (14人) 09着 戸崎圭太 58 芝2000m(良) 1:58.3(34.8) 1.1 カンパニー
11. 29 東京 ジャパンC GI 18 2 4 39.0 0(9人) 06着 戸崎圭太 57 芝2400m(良) 2:23.1(35.7) 0.7 ウオッカ

※「*」は8位入線降着。

特徴

マイルから中距離競走での活躍が多いが、デビューしてから1年余りは1400m以下の短距離を中心に使われていた。

降着について

2007年10月28日に行われた天皇賞(秋)における降着については、最後の直線走路において当馬の斜行が他馬に大きく影響を与えた。この斜行により他馬が玉突きのように次々と馬体を接触させる多重のアクシデントを引き起こしたとされている。そのためこの時に騎乗していた柴山雄一は4日間の騎乗停止処分になった。ただし、この事件は内側からよれてきたコスモバルクが原因であるとの声もあり、同レースでカンパニーに騎乗していた福永祐一は「あの馬(コスモバルク)は毎回何かをやる」と同馬の悪癖を指摘している。

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種牡馬時代

2010年より北海道新ひだか町レックススタッドにて種牡馬となる。受胎条件50万円、または出生条件80万円に設定された[3]。2013年に産駒がデビュー。2013年5月30日笠松競馬第1競走新馬戦でカツゲキイチバンが産駒初勝利をあげた。

2018年からは栄進牧場で繋養されることになった。

2019年に引退名馬繋養展示事業の助成対象馬となり、種牡馬を引退した。

主な産駒

血統表

エイシンデピュティ血統(血統表の出典)[§ 1]
父系ヴァイスリージェント系
[§ 2]

*フレンチデピュティ
French Deputy
1992 栗毛
父の父
Deputy Minister
1979 黒鹿毛
Vice Regent Northern Dancer
Victria Regina
Mint Copy Bunty's Flight
Shakney
父の母
*Mitterand
1981 鹿毛
Hold Your Peace Speak John
Blue Moon
Laredo Lass Bold Ruler
Fortunate Isle

*エイシンマッカレン
1995 栗毛
ウッドマン
Woodman
1983 栗毛
Mr. Prospector Raise a Native
Gold Digger
*Playmate Buckpasser
Intriguing
母の母
Ladanum
1984 鹿毛
Green Dancer Nijinsky
Green Valley
Gay Style Sir Gaylord
Style
母系(F-No.) 5号族(FN:5-g) [§ 3]
5代内の近親交配 Northern Dancer4×5=9.38% [§ 4]
出典
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脚注

外部リンク

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