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ジュエラー

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ジュエラー
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ジュエラー(欧字名:Jeweler2013年1月17日 - )は、日本競走馬繁殖牝馬[1]

概要 ジュエラー, 品種 ...

2016年の桜花賞GI)優勝馬である。

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経歴

要約
視点

デビュー前

バルドウィナは、1998年にフランスで生産された父ピストレブルーの牝馬である[6]。競走馬として、2001年のペネロープ賞英語版G3)を優勝するなど16戦3勝。引退後は繁殖牝馬となり、イギリスで父テイルオブザキャットの初仔を生産した[7]。2年目には、社台スタリオンステーションからイギリスに出張していたファルブラヴと交配した後、日本に輸入[8]。2006年に北海道千歳市の社台ファームで生産された2番仔は、青山洋一が所有してワンカラットと命名され、藤岡健一厩舎の管理により、26戦5勝[9]。2009年のフィリーズレビュー (JpnII) の他、GIIIを3勝している[9]

2012年のバルドウィナは、供用初年度となる、GI級3勝のヴィクトワールピサと交配[7]。2013年1月17日、北海道千歳市の社台ファームで鹿毛の牝馬(後のジュエラー)が生産される。仔は、社台ファームでの育成では正岡稔調教厩舎長によれば「全く悪い印象が無い馬でした。[10]」という。2歳1月には「パワー、スタミナ、瞬発力。三拍子揃った馬」と評する報告書が作成されている[10]。仔は、ワンカラットと同じく青山が所有し、藤岡厩舎に入厩、「宝石職人」を由来とする「ジュエラー」と命名された[11]

競走馬時代

2015年11月29日、京都競馬場新馬戦(芝1800メートル)に秋山真一郎が騎乗し、2番人気でデビュー[12]。中団待機から、直線外に持ち出してすべて差し切り、後方に2馬身半差をつけて初勝利を挙げた[12]。3歳となった2016年、1月10日のシンザン記念GIII)で重賞初出走。父ヴィクトワールピサを有馬記念ドバイワールドカップ優勝に導いたミルコ・デムーロに乗り替わり[13]、2番人気であった[14]。スタート直後の不利で控え、最後方に位置。直線では大外から追い込んだが[15]、先に抜け出していた8番人気のロジクライに差し切るには至らず、クビ差の2着となった[16]

3月5日、桜花賞トライアル競走であるチューリップ賞GIII)に、単勝オッズ2.0倍の1番人気で出走。スタートから中団後方に位置[17]。直線では外に持ち出し、2番人気シンハライトと並んで追い上げた[17]。並んですべて差し切った後は、2頭並んで競り合ったまま入線[18]写真判定により、シンハライトがハナ差先着が認められ、2着[17]。桜花賞の優先出走権を獲得した[19]

概要 映像外部リンク ...

続いて、4月10日の桜花賞(GI)に出走。阪神ジュベナイルフィリーズを優勝し、始動戦のクイーンカップ優勝から臨むメジャーエンブレムが単勝オッズ1.5倍の1番人気、シンハライトが4.9倍の2番人気となり、それに次ぐ5.0倍の3番人気で出走[20]。スタートから後方2番手、馬群の最後方に位置。最終コーナーも後方2番手で通過し、直線では大外に持ち出し追い上げた[21]。前方では、メジャーエンブレムとシンハライトが抜け出して競り合い、シンハライトが制していたが、その後方外からジュエラーが末脚で以て迫った[21]。残り50メートルで並び立ち、2頭が競り合ったまま入線した[21]。チューリップ賞に続いてこの2頭での写真判定が行われ、今度はジュエラーがハナ差、約2センチの先着が認められ、GI優勝を果たした[21]。桜花賞がハナ差で決着したのは、1994年(1着オグリローマン、2着ツィンクルブライド)以来4例目であった[注釈 2][22]

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桜花賞の優勝レイ
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桜花賞の優勝馬服

ヴィクトワールピサ産駒としては、初めて重賞、GIを優勝[23][22]。デムーロは、父の父ネオユニヴァースに騎乗し、2003年の皐月賞東京優駿(日本ダービー)を勝利していることから、3代続けてGIに導いた[24]。また青山は、GI優勝を目標に馬主業を始め、これまでの所有馬にはGI2着9回のシーキングザダイヤがいたが[25]、ジュエラーで初めてGIに到達した[26]。青山は桜花賞出走直前に、願掛けのために住吉大社を参拝していたが、そこで幸運を呼ぶとされるが2匹出現したという[27]。その後は、5月22日の優駿牝馬(オークス)を目指したが、5月5日に左前第1指骨の剥離骨折が判明[28]。宮城県の山元トレーニングセンターにて放牧に出され、優駿牝馬には出走できなかった[29]。その後は、骨片除去手術を受けた[30]

9月18日のローズステークスGII)で戦線に復帰するも11着[31]。10月16日の秋華賞GI)では、2番人気に支持された[32]。中団内側に位置したが、最終コーナーで進路確保に手間取り、追い上げたが4着となった[32][33]。それから、エリザベス女王杯を目指したが[34]、左後肢の筋肉痛により回避[35]。その後も、症状が回復せず年内休養となった[36]

古馬となった2017年、5月のヴィクトリアマイルを目標としたが、3月2日に放牧先で左後第2指骨骨折が判明[37][38]。復帰を諦めて競走馬を引退、3月6日付でJRAの競走馬登録を抹消した[38]

繁殖牝馬時代

引退後は社台ファーム繁殖牝馬となる[39]。初年度はエイシンフラッシュを種付けされ、2018年3月10日に初仔の牝馬(ハイジュエラー)が誕生した[40]。2番仔のヴェールランス(父:キタサンブラック)が、2021年10月、中京競馬場の新馬戦で産駒初出走及び初勝利を果たした[41]

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競走成績

以下の内容は、netkeiba.com[42]、JBISサーチ[43]の情報に基づく。

さらに見る 競走日, 競馬場 ...
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繁殖牝馬時代

さらに見る 馬名, 誕生年 ...
  • 情報は、2025年4月11日現在[50]

血統表

ジュエラー血統(血統表の出典)[§ 1]
父系サンデーサイレンス系
[§ 2]

ヴィクトワールピサ
2007 黒鹿毛
北海道千歳市
父の父
ネオユニヴァース
2000 鹿毛
北海道千歳市
*サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
*ポインテッドパス Kris
Silken Way
父の母
*ホワイトウォーターアフェア
1993 栗毛
イギリス
Machiavellian Mr. Prospector
Coup de Folie
Much Too Risky Bustino
Short Rations

*バルドウィナ
1998 鹿毛
フランス
Pistolet Bleu
1988 鹿毛
Top Ville High Top
Sega Ville
Pampa Bella Armos
Kendie
母の母
Balioka
1985 鹿毛
Tourangeau Val de Loir
Torbella
Bangalore Cadmus
Balbona
母系(F-No.) (FN:1-n) [§ 3]
5代内の近親交配 Halo=4×5 [§ 4]
出典
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脚注

外部リンク

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