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ニッキー・ティーム
デンマークのレーシングドライバー (1989 - ) ウィキペディアから
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ニッキー・ティーム(Nicki Thiim, 1989年4月17日 - )はデンマーク・スナボー出身のレーシングドライバー。2013年のポルシェ・スーパーカップ王者。2013年よりアストンマーティン・レーシングからFIA 世界耐久選手権(WEC)に出場しており、2016年、2019-20年にはマルコ・ソレンセンと共にGTクラスのドライバーズ選手権のチャンピオンを獲得している。
1980年代から90年代にかけてツーリングカーを中心に活躍し、1986年のドイツツーリングカー選手権のチャンピオンであるクルト・ティームは父。
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経歴
要約
視点
初期の経歴
ティームは10歳でカートを始め、2004年にデンマーク・フォーミュラ・フォード選手権に参戦して四輪レースデビューを果たした。2006年に同選手権でチャンピオンを獲得すると、翌年からはツーリングカーレースに転向し、GAG・レーシングチームからセアト・レオンのワンメイクレースであるセアト・レオン・スーペルコパ・ドイツに参戦した。参戦2年目の2008年には8勝を挙げてチャンピオンを獲得している。
ポルシェカップ

ティームは2009年に、アテンプト・レーシングチームからポルシェ・カレラカップ・ドイツに参戦を始めた。ザントフォールト戦で初の表彰台を獲得し、ランキング5位で最初のシーズンを終えた。2010年は同選手権に参戦しなかったものの、翌年には再びアテンプト・レーシングチームから復帰し、第4戦ラウジッツリンクで初優勝を飾った。
2012年からはポルシェ・スーパーカップにも本格的に参戦を始めた。参戦2年目となった2013年には、最終ラウンドを残して首位のシーン・エドワーズに次ぐランキング2位に着けていたが、10月にエドワーズはクイーンズランド・レースウェイでクラッシュのために亡くなった[1]。ティームはアブダビで行われた終盤2戦をいずれも優勝でレースを終え、この結果、エドワーズを22ポイント上回ってこの年のポルシェ・スーパーカップのチャンピオンを獲得した。
翌年もジェフリー・シュミットに代わってウォルター・レヒナー・レーシングから4戦目以降のポルシェ・スーパーカップに途中参戦し、2勝を挙げたほか、カレラカップ・ドイツには2015年まで参戦を続けた。
スポーツカー
ティームは2009年から2011年にかけて、フォルクスワーゲン・モータースポーツのドライバーとして、バイオ燃料を使用するフォルクスワーゲン・シロッコをドライブしてニュルブルクリンク24時間レースに出場した。このうち、2009年にはSP3Tクラスで優勝を果たしている。
2013年のニュルブルクリンク24時間レースにティームはベルント・シュナイダー、ジェロエン・ブリークモレン、シーン・エドワーズと共にメルセデス・ベンツ・SLS AMG GT3を使用するブラックファルコン9号車に乗り込み、雨のために9時間以上の中断を挟んだレースで総合優勝を果たした。この勝利はメルセデスにとって初のニュルブルクリンク24時間レースでの勝利であった[2]。
2014年から15年にかけ、ティームはポルシェ・カレラカップ・ドイツと並行して、アウディ・R8 LMSを使用するW・レーシングチームやアプト・スポーツラインから、ADAC GTマスターズやニュルブルクリンク24時間レースに出場した。2015年にはクリストファー・ミース、クリスチャン・マメロウと共に、スパ24時間レースで3位を獲得している[3]。
アストンマーティン(2013-)
2013年のル・マン24時間レースで事故死したアラン・シモンセンに代わり、アストンマーティン・レーシングよりLMGTE Amクラスに起用された[4]。ティームはインテルラゴス戦以降、ポルシェ・カレラカップ・ドイツと日程が重なった富士を除くすべてのレースに参戦し、最終戦バーレーン6時間レースではクラス優勝を飾った。翌年もLMGTE Amクラスに参戦し、リッチー・スタナウェイと出場するレースを分担して、デイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソン、クリスティアン・ポールセンという2人のデンマーク人と共にクラス4勝を挙げた。
2015年には、LMGTE Proクラスに出場するマルコ・ソレンセン、クリストファー・ニギャルドの「デーン・トレイン」コンビに第三ドライバーとして加わり、ル・マンを含む3戦に出走した[5]。ル・マンでは序盤に予選5番手からトップに躍り出たものの、パワーステアリングのトラブルの修復に時間を要し、クラス首位から4周遅れの7位でレースを終えた[6]。

2016年も引き続きソレンセンと共に95号車をドライブしたが、ティームにとって初めてシリーズの全戦に参加したシーズンとなった[7]。この年よりタイヤサプライヤーがミシュランからダンロップに変更され、アストンマーティンに最適化されたタイヤが供給された利点を生かし、第6戦オースティンで優勝したほか、シーズンを通して表彰台を安定して獲得し、最終戦バーレーンでも勝利してLMGTE Proクラスのタイトルを獲得した[8]。
2018年からは市販車のモデルチェンジに合わせ、新型のアストンマーティン・ヴァンテージがWECに投入された[9]。しかし、バランス・オブ・パフォーマンス(BOP)に加え、再びミシュランにタイヤサプライヤーを変更したことが響き、とりわけ前半戦は他メーカーに比べてマシンの競争力に欠け、ティーム、ソレンセン組の勝利は悪天候となった上海戦のみにとどまった[10]。
翌シーズンに向けて、アストンマーティンはタイヤの開発を重点的に行った。これが功を奏し、10月の富士戦でドライコンディション下での初勝利を収めると、バーレーンとオースティンでもクラス優勝を果たして、ソレンセンと共に自身二度目のチャンピオンに輝いた[11]。加えて、僚友の97号車と共にアストンマーティンの初のマニュファクチャラーズタイトル獲得にも貢献したが、このシーズンを最後にWECのGTE Proクラスから撤退した同社にとって、これが唯一のマニュファクチャラーズタイトルとなった。
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レース戦績
ポルシェカップ
ポルシェ・カレラカップ・ドイツ
ポルシェ・スーパーカップ
グランドツーリング
ADAC GTマスターズ
イギリスGT選手権
スパ・フランコルシャン24時間レース
ニュルブルクリンク24時間レース
スポーツカー
FIA 世界耐久選手権
ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ
ル・マン24時間レース
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脚注
外部リンク
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