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2015年のFIA 世界耐久選手権
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2015年のFIA 世界耐久選手権は、国際自動車連盟 (FIA) とフランス西部自動車クラブ (ACO) が共同で開催したFIA 世界耐久選手権 (WEC) の第4回大会である。シリーズはACO規定のル・マン・プロトタイプおよびGTのカテゴリでタイトルが争われる。世界選手権はドライバーズタイトルおよびLMP1のマニュファクチャラーズタイトルが与えられ、他のカテゴリにはカップおよびトロフィーが与えられる。2015年は4月のシルバーストン・サーキット(イギリス)で開幕し、11月のバーレーン・インターナショナル・サーキット(バーレーン)まで、第83回ル・マン24時間レースを含む全8戦で争われた。
2015年のFIA 世界耐久選手権 | |||
前年: | 2014 | 翌年: | 2016 |


ポルシェは、上海6時間レースでLMP1のマニュファクチャラーズ選手権のタイトルを決めた。最終的にはアウディに80ポイント差をつけている。ポルシェチームのマーク・ウェバー、ティモ・ベルンハルト、ブレンドン・ハートレイの3人のドライバーは最終戦で、アウディのアンドレ・ロッテラー、ブノワ・トレルイエ、マルセル・フェスラーの3人に5ポイントつけてLMP1のドライバーズ選手権のタイトルを決めた。ドライバーズ選手権の3位には、ポルシェのチームメートのマルク・リープ、ロマン・デュマ、ニール・ジャニの3人のドライバーが入っている。ウェバー、ベルンハルト、ハートレイの3人組は、シーズン中に4連勝している。ポルシェはまた、最終戦でシリーズ前半をリードしていたフェラーリを破ってGTクラスのマニュファクチャラーズ世界耐久カップを獲得した。ポルシェのリヒャルト・リーツは、3度のGTドライバーズタイトルを獲り3連覇で4度目の王座を目指すディフェンディングチャンピオンである(フェラーリの)ジャンマリア・ブルーニと彼のチームメートのトニ・バイランダーを抑えて、GTクラスのドライバーズ世界耐久カップを獲得した。
レベリオン・レーシングとそのドライバーのマティアス・ベシェとニコラ・プロストは、シーズン序盤の2戦に出場していないのにもかかわらず、チームとドライバーズのLMP1プライベータートロフィーを獲得した。レベリオンは4連覇を達成し、ベシェとプロストは2連覇した。G-ドライブ・レーシングのロマン・ルシノフ、ジュリアン・カナル及びサム・バードは、KCMGチームを破ってLMP2クラスのタイトルを獲得した。ポルシェのチーム・マンタイは、フェラーリのAFコルセのチームを破ってLMGTE Proのトロフィを得た。LMGTE Amクラスでは、AFコルセとそのドライバーのヴィクトル・シャイタル、アレクセイ・バソフ及びアンドレア・ベルトリーニは、他のAGコルセ勢を抑えてトロフィを獲得した。
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開催スケジュール
2015年シーズンのカレンダーは2014年10月10日に富士スピードウェイで開催されたFIA主催のプレスコンファレンスで発表された[1]。2015年のスケジュールは前年同様全8戦で争われるが、いくつかのレースについて開催時期及び開催場所についての変更が行われた。
インテルラゴス・サーキットの改装の関係で、サンパウロ6時間レース(ブラジル)に代わって、ニュルブルクリンク6時間レース(ドイツ)が新たにWECのスケジュールに加わった。WECにおいてドイツでレースが開催されるのはこれが初めての事である。なお、2014年はサンパウロ6時間レースは最終戦として11月に開催されたが、2015年のニュルブルクリンク6時間レースは第4戦として8月に開催される。これによって前年では第3戦ル・マン24時間レースから第5戦までは約3か月のギャップがあったが、それが約1か月半に短縮され、最終戦開催の時期が前年より約1か月前倒しされることとなった。[2]。
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レギュレーションの変更
要約
視点
FIAの最高決定機関であるWMSCで、2014年12月中に2015年シーズンのレギュレーションの変更が承認された。2015年3月15日に2回目のWMSCの会合で再度レギュレーションの変更が諮られた[3]。2014年シーズンに導入されたLMP1の2 クラスへの分割は廃止され、LMP1クラスの中でハイブリッドカー(LMP1 Hybrid)と非ハイブリッドカー(LMP1 non Hybrid=ノン・ハイブリッド)のレースカー規定の違いは依然として残るが、あくまでLMP1クラスは単独のカテゴリーとしての扱いとなった。ただし、LMP1のプライベーターのトロフィは LMP1 non Hybrid の車両にのみ懸けられるものとした[4]。
2015年シーズンの大きな変更点は、「予選方式の変更」、「LMP1の使用可能なエンジン数の制限」、「使用可能なタイヤ数の制限」、「チームスタッフの人数の制限」、「LMP1ドライバーの体重の平均化」、「LMP1のカテゴライズの変更」の6点である[5]。
予選方式の変更 (全クラス)
2人のドライバーが予選を走るというところは前年までと同じだが、アタックの時間が25分から20分に短縮され、その代わりに、それぞれのドライバーのベスト2ラップの平均から、それぞれのドライバーのベストラップの平均で争われることとなった。
使用可能なエンジン数の制限 (LMP1 Hybrid)
シーズン中に使用可能なエンジン数が1台につき5機までに制限される。なお、WECに初参戦となる日産に関しては7機まで使用可能。また、それぞれのレースで使用可能なエンジンは1台につき2機までに制限される。
使用可能なタイヤ数の制限(全クラス)
2015年シーズンはレース期間中に使用可能なタイヤのセット数が制限されることとなった。レース期間中、タイヤにダメージを負った場合やパンクをした場合は2本までならペナルティ無しで交換することが出来る。また、ウエットタイヤに関してのセット数の制限は設けない。
なお、この規定は6時間レースにのみ適用される。
チームスタッフの人数の制限 (全クラス)
2015年のWEC第3戦ル・マン24時間レースより後のレースに参加することが出来るチームスタッフの数は2台の場合は65名、3台の場合は90名に制限される。
ドライバーの体重の平均化 (LMP1)
LMP1クラスのエントラントはそれぞれのドライバーの最低体重を申告しなければならない。平均体重が80kg以上であれば何もしなくて良いが、80kg以下であれば80kgになるようにウエイトを積まなければならない。
LMP1のカテゴライズの変更
LMP1-HとLMP1-Lという呼称を、メーカーが参加する"LMP1 Hybrid"とプライベーターが参加する"LMP1 non Hybrid"に変更する。なお、プライベーターを対象としたチャンピオンシップは依然として継続される。
※ガソリンエンジン車とディーゼルエンジン車の性能調整の為の値。黄色で色分けされた箇所の値は、LMP1カー各車の性能差が著しい場合において、その性能調整を図る為シーズン中に変更される可能性があり得るとされているものである。
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エントリー
要約
視点
2015年2月5日にFIAは、LMP1、LMP2、LMGTE Pro、LMGTE Amと4つに分けられたカテゴリーにそれぞれエントリーした35台のレースカーを公表した。
LMP1
LMP2
LMGTE Pro
LMGTE Am
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結果およびランキング
要約
視点
レース結果
世界耐久選手権にエントリーした上位ドライバーを以下に記載する。選手権ドライバーよりも上位でフィニッシュした招待エントリードライバーは個々のレースの項目を参照のこと。
選手権ポイントを獲得するには優勝者の走行距離の70%以上を走行しなければならない。各カテゴリーのポールポジション獲得ドライバーおよびチームにはボーナスポイント1が与えられる。ル・マン24時間レースでは全てのポイントが2倍になる。更に、一つのレースが成立する為には、最低でもグリーンフラッグでドライバー同士が争うことの出来る状況下が完全に3周以上にわたってなければならない。
ドライバーズ・ランキング
2015年シーズンはドライバーに5つのタイトルが与えられる。世界選手権タイトルはLMP1とLMP2に与えられる。世界耐久カップはLMGTEに与えられる。3つのFIA耐久トロフィーはLMP2とLMGTE Am及びLMP1のプライベーターに与えられる。
ドライバーズ選手権
GTクラスのドライバーズ世界耐久カップ
LMP1プライベーターチームに所属するドライバーズトロフィー
LMP2耐久ドライバーズトロフィー
LMGTE Am耐久ドライバーズトロフィー
マニュファクチャラーズ・ランキング
2つのマニュファクチャラーズタイトルがスポーツプロトタイプおよびGTに与えられる。世界選手権タイトルはLMP1に与えられ、各レースにおいて各マニュファクチャラー最上位の車両にのみポイントが与えられる。世界耐久カップはLMGTE ProとLMGTE Amに与えられ、各レースにおいて各マニュファクチャラー上位2台にポイントが与えられる。
マニュファクチャラーズ選手権
GTクラスのマニュファクチャラーズ世界耐久カップ
チームズ・ランキング
LMP1クラスのマニュファクチャラーを除く全てのカテゴリーで、各チームは該当クラスでのFIA耐久トロフィーを争う資格を持つ。同一チーム内で車種が同じ2台のレースカーを使って参戦した場合、車ごとに分けてポイントを計算し、その獲得したポイントの合計を以って争う。
LMP1プライベーターチームズトロフィー
LMP2チームズトロフィー

LMGTE Proチームズトロフィー
LMGTE Amチームズトロフィー
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脚注
関連項目
外部リンク
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