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W・レーシングチーム
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W・レーシングチーム(WRT)は、2009年にエンジニアで、フォルクスワーゲン・モータースポーツの元トップであるルネ・バービスト、レーシングドライバーのヴィンセント・フォッセ、起業家のイヴ・ウェールツによって設立された、ベルギーのレーシングチームである。チームは国際的なスポーツカーレースに参戦し、複数のタイトルを獲得している。
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チームの歴史
要約
視点
2009年後半、チーム設立の際、WRTはベルギーのアウディモータースポーツの公式輸入代理店として、3台のアウディ・R8 LMSを購入した。
2010年、3台の車は国内のベルカー耐久選手権、フランスのFFSA GT選手権、スパ・24時間レースにそれぞれ参戦した。チームは最初から成功を収め、グレゴリー・フランキとアンソニー・クンペンによる2回の勝利と、フランソワ・バービスト、バート・ロンギン、ビル・ベイリーで、ゾルダー・サーキットでの10時間耐久レースでの3回目の勝利を含め、1台の車で全てのベルカー耐久選手権で表彰台を獲得した。フランキとクンペンはドライバーズ、WRTはチームタイトルを獲得した。フランキはステファン・レメレとのペアで、FFSA GTでさらに2回表彰台を獲得した。このプログラムに加えて、2台のフォルクスワーゲン・シロッコGT24がベルギーツーリングカーシリーズで使用する為に購入され、チームはそのカテゴリーで2位だった。
2011年、WRTはアウディスポーツのセミワークスチームとなり、FIA GT3ヨーロッパ選手権[2]、ブランパン耐久シリーズに参戦。FIA GT3選手権の初戦で、フランキとエンツォ・イデは、第2レースで優勝した。フランス人ドライバーのデヴィッド・ハリデーとステファン・オルテリによるチームアウディフランスでのGTツアープログラムもディジョン・プルノワで最初の勝利を獲得した。7月、2度目の参戦となった、スパ・24時間レースにグレゴリー・フランキと、アウディのファクトリードライバーであるティモ・シャイダー、マティアス・エクストロームのトリオで、総合優勝を果たした[3]。
2012年、アウディスポーツの代表としてFIA GT1世界選手権へ参戦を発表した[4]。ランキング3位に終わり、3レースで優勝した。
2013年、新たに命名された、FIA GTシリーズのチーム、ドライバーズタイトル獲得した。
2014年、ブランパン耐久シリーズと、FIA GTシリーズの後継であるブランパンスプリントシリーズに参戦。チームは耐久シリーズとスプリントシリーズ両シリーズにフルエントリーするドライバー、チームにタイトルを争う権利を得る、ブランパンGTシリーズとブランパン耐久シリーズでチーム、ドライバーズタイトルを獲得した。またブランパンスプリントシリーズのチームタイトルを獲得した。7月には、ローレンス・ヴァントール、レネ・ラスト、マルクス・ヴィンケルホックとともにスパ・24時間レースで2度目の優勝を果たした。

2015年、ブランパンGTシリーズでチーム、ドライバータイトルを連覇した。またスプリントと、耐久シリーズではチームタイトルを獲得。5月、新型アウディ・R8 LMSのデビュー戦、ニュルブルクリンク・24時間レースで総合優勝を果たした。
2016年、WRTはツーリングカーレースにデビューし、TCRインターナショナルシリーズでフォルクスワーゲン・ゴルフを2台、レオパードレーシングのバッジで走らせた。ドライバーは、ステファノ・コミニとジャン=カール・ベルネイだった。コノミがドライバーズタイトルを獲得した。また新たにル・マン・プロトタイプ2(LMP2)マシン、リジェ・JS P2を使用し、ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ(ELMS)にデビュー、スパ4時間レースのみの参戦だが2位になった。
2018年、初参戦した、バサースト12時間レースで優勝した。10月12日、WRTは2019年のDTMに2台のアウディ・RS5ターボ DTMを使用するカスタマーチームとして参戦すると発表した[5][6]。後にジョナサン・アバーディンと、F1王者エマーソン・フィッティパルディの孫である、ピエトロ・フィッティパルディをドライバーとして発表した。
DTM

2019年、アウディ・RS5ターボ DTMでDTMに参戦。アバデインは表彰台は無かったものの、ルーキーとして最高位のシーズン10位で終えた。8月、WRTはIGTCの1戦となった第48回鈴鹿10時間レースで優勝した。
2020年、デイトナ24時間レースに参戦し、GTDクラス3位に入った。また2016年のインディ・ライツチャンピオンのエド・ジョーンズとFIA F3のファビオ・シェーラーからなる、2020年のDTMの新ラインナップを発表した。その後以前はアストンマーティンをドライブしていた、フェルディナント・ハプスブルクが3台目のマシンに乗ることを発表した。しかしシーズンが始まる前にジョーンズは、COVID-19パンデミックのために渡航が困難になり、ハリソン・ニューウェイと交代となった。ハプスブルクは自身とチームの初表彰台とポールポジションを獲得した。しかし、シーズンの終わりにアウディがDTMから撤退した結果[7]、DTMはクラス1を廃止し、GT3マシンに置き換えられることになり、WRTは2021年のDTMに参戦しない決定をした。
LMP2プログラム

2021年、WRTは2023年から導入となるLMDhプログラムの準備のため、2021年のWECのLMP2クラスに、オレカ・07で参戦する意向を発表した[8][9]。ドライバーはロビン・フラインス、フェルディナント・ハプスブルク、シャルル・ミレッシの3名。また2021年のELMSにもオレカ・07で参戦、ロバート・クビサがドライブすると発表した[10]。チームメイトはルイ・デレトラズとイェ・イーフェイ。またWRTは、ル・マン24時間レースに2台のマシンで初参戦した。レース前半にリードを奪った後、WRTはル・マンデビュー戦でクラス1-2フィニッシュを達成するためにレースを進めた。しかし最終ラップでイーフェイがドライブした41号車はスロットルセンサーが壊れてしまいフィニッシュできず、後につけていた31号車が逆転しLMP2クラス優勝を収めた[11]。その後WECでも31号車はトータルで3勝を収め、初のフル参戦でLMP2クラスのドライバーズタイトル及びチームズタイトルを獲得した。またELMSでも3レースで優勝し、ドライバーズ及びチームズの両タイトルを獲得。さらにGTレースでも、GT・ワールドチャレンジシリーズの6つの総合タイトルのうち5つを獲得し、これまでで最も成功したシーズンを締めくくった。
2022年、WECでは2台体制に拡大した。また、GT・ワールドチャレンジ・ヨーロッパで数台のアウディ・R8 LMS Evo2を走らせ、MotoGPの伝説的なライダーであったバレンティーノ・ロッシが加入した。彼はアウディスポーツのファクトリードライバーであったフレデリック・ヴェルヴィッシュ、ニコ・ミュラーと共にチームを組んだ。
BMWへ
しかし2022年の途中で、アウディがモータースポーツ活動の方針を大きく変更。LMDhマシンの開発を中止し、自社でのツーリングカーレース応援体制も縮小、そしてF1へのパワーユニット開発を行う方向に転換した。これに伴い、WRTとアウディとの関係も同年限りで終了することになった[12]。WRTは急遽代わりの提携メーカーを探す必要に迫られたが、LMDhマシンを開発中のBMWとの交渉が成立し、2024年よりBMWのワークスチームの実働部隊として、BMW・M Hybrid V8をWECにて走らせることになった[13]。
またそれに先立ち2023年シーズンは、BMW・M4 GT3でインターコンチネンタルGTチャレンジ(IGTC)並びにGTワールドチャレンジ・ヨーロッパに参戦する[14]。
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チームの戦績

注目すべき勝利
- 総合優勝- 2011年、2012年のゾルダー24時間レース
- 総合優勝- 2011年、2014年のスパ・フランコルシャン24時間レース
- 総合優勝- 2013年、2014年のバクーワールドチャレンジ
- 総合優勝- 2015年のニュルブルクリンク24時間レース
- 総合優勝- 2015年のセパン12時間レース
- 総合優勝- 2016年のドバイ24時間レース
- 総合優勝- 2016年のFIA GTワールドカップ
- 総合優勝- 2018年のバサースト12時間レース
- 総合優勝-2019年の鈴鹿10時間レース
- LMP2クラス優勝- 2021年のル・マン24時間レース
- 総合優勝‐2022年のドバイ24時間レース
主な選手権タイトル
- ブランパン耐久シリーズ/ GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ・エンデュランスカップ
- FIA GTシリーズ/ブランパンスプリントシリーズ/ブランパンGTシリーズスプリントカップ/ GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ・スプリントカップ
- ブランパンGTシリーズ/ GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ
- アンドロストロフィー
- ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ
- 2021年、LMP2チームチャンピオン
- 2021年、LMP2ドライバーズチャンピオン
- FIA 世界耐久選手権
- 2021年、LMP2チームチャンピオン
- 2021年、LMP2ドライバーズチャンピオン
FIA 世界耐久選手権
ヨーロピアン・ル・マンシリーズ
ドイツツーリングカー選手権
ル・マン24時間レース
バサースト12時間レース
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脚注
外部リンク
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