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ファミリーコンピュータ ディスクシステムのゲームタイトル一覧

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ファミリーコンピュータ ディスクシステムのゲームタイトル一覧(ディスクシステムのゲームタイトルいちらん)では、ファミリーコンピュータ ディスクシステム対応のゲームソフトを発売順に列記する。ただしハッカーインターナショナルのものをはじめとする非公認ソフトや書き換え確認用のソフトは含まず。一部のタイトルはパッケージ版と書き換え専用版でゲーム内容が一部異なっていることがある。

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ディスクシステムはファミリーコンピュータのROMカセットの容量問題を解決するため、ファミリーコンピュータ用の周辺機器として誕生した経緯を持つ[1]。そのための媒体として当時のROMカセットより大容量であった「ディスクカード」が採用された。容量の増加により、キャラクターの動きにバリエーションを付けられるようになった[2]。また、ディスクカードへの記録は店頭にあるディスクライターを介して行われるほか、工場での製造も同様の手法で行われたことから、製造にかかる期間の抑制に成功した[注 1]

ディスクシステム本体は当初の予定から遅れる形で1986年2月21日に発売され、ローンチタイトルとして『スーパーマリオブラザーズ』や『ゴルフ』といったROMカートリッジからの移植作のほか、新規タイトルとしてアクションアドベンチャー『ゼルダの伝説』が発売された[4]。アクションアドベンチャー(アクションRPG)である同作は、全128画面(縦8画面×横16画面)という当時としては広大なフィールドにトライフォースのかけらが眠るダンジョンへの入り口が点在しつつも、各ダンジョンの攻略の順番はプレイヤーにゆだねられているなど、自由度の高さを特徴としていた[5]。また、ゲーム本編をクリアすることで解放される高難易度モード「裏ゼルダ」は、当時としては画期的だった[注 2][4]。同作は1986年5月末時点で50万本が売れる[7]などの人気商品となり、のちにシリーズ化した[5]。ローンチから少し後の1986年8月6日に発売された『メトロイド』は、探索型アクションゲームというジャンルの先駆けとなり、のちにメトロイドヴァニアと呼ばれるジャンルの語源の一つとなった[8]。サードパーティにおいてはコナミの『悪魔城ドラキュラ』(1986年9月26日発売)が、ホラー映画のような世界観や緻密なグラフィック、そして絶妙なゲームバランスで人気を博し、のちにシリーズ化を果たした[9]

これまで任天堂は「一度遊んだら二度と遊ばない」という懸念からアドベンチャーゲームのようなストーリー中心のゲームの開発を避けてきたが、ディスクシステムの書き換え機能を活かし、『ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島』(1987年発売)でこのジャンルに挑んだ[3]。同作は当時のアドベンチャーゲーム[注 3]としては珍しく、おとぎ話を題材としたユーモアあふれるシナリオや、縦書きで表示されるテクスト、そして前編、後編に分けての販売は当時のゲームファンの注目を集めた[10]。同作以降のディスクシステム用のアドベンチャーゲームでは分冊形式で発売されるようになった[10]。一方で『ドラキュラII 呪いの封印』のように、国によって発売されるソフトの形態が異なるケースもあった[11]。とりわけ、『夢工場ドキドキパニック』の場合、日本国外ではROMカートリッジタイトル"Super Mario Bros. 2"として発売され、のちに日本においても『スーパーマリオUSA』として逆輸入された[12]。その結果、キャサリンヘイホーといった『夢工場ドキドキパニック』を初出とする敵キャラクターがマリオファミリーの一員として認知されるようになった[13]

このほかにも、『レリクス 暗黒要塞』[14]といったPCゲームからの移植作品や、マイケルEnglish大冒険といった学習ソフト[15]も発売された。

一部のソフトでは、ディスクのデータを「ディスクファクス」と呼ばれる装置から任天堂に送ることでスコアアタックに参加できた[注 4]。これはネットワークゲームの先駆けとみなされている[1]。また、『ゴルフJAPANコース』や『中山美穂のトキメキハイスクール』のように景品の送付ツールとして用いられた例もあった[11]

他方、ROMカセット同様、ディスクシステムにおいても非公式のソフトやコピーツールを密かに売る者もいた[16]

ディスクシステムでは当初の構想としてパズルゲームなどの販売を想定していたが、『ゼルダの伝説』の大ヒットによりゲーム業界に大容量主義という考えをもたらした[17]。この大容量化によってディスクでも容量の限界に到達したが、ディスク媒体は容量を追加できない欠点がある[1][17][注 5]。一方でROMカートリッジでは技術の進歩や半導体価格の下落により、ディスクを上回る容量が搭載可能になったほか、セーブ機能も搭載されるなど、ディスクが持つ特徴を得ることができた[1][17][注 6]。また、ソフトメーカーの多くもディスクシステム用ソフトの供給には消極的で、ファミコンの古参のサードパーティの中には専用ソフトを出さなかったところもあった[19][注 7]。ディスクカード本体および書き換え代金の安さも、小売店としては流通上のメリットを見いだせていなかった[19]

こうしてディスク特有の役割がなくなったことで再びROMカートリッジに回帰することになり[1][17]、1992年12月22日に徳間書店インターメディアが発売した『じゃんけんディスク城』を最後に新作ソフトの発売を終了した[1]。一方、ROMカセットでは不可能なディスクの書き換えサービスは2003年9月30日まで継続した[1]

書き換えサービス終了後、『ディスクシステムセレクション[21][11]といったオムニバス作品への収録や、バーチャルコンソールなどのダウンロードサービスでの配信、および「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」などのプラグ&プレイ型ゲーム機を利用することでも一部タイトルを遊ぶことができる。

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凡例

  • ID:ディスクシステムのゲームのID(非公認、海賊版のものを含まず。ケースにはxxx(メーカーコード)-yyy(ゲームID)のように表示されている)
  • 移植:ロムカセット版からの移植
  • 片面:片面ソフト
  • 販路:は書き換え専用ソフト。はパッケージ販売専用ソフト

発売されたタイトル

要約
視点
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本節の「発売されたタイトル一覧表」には合計で「199」のゲームタイトルを発売日・発売元とともに列記している。1986年から1992年にかけて発売された、発売年ごとのタイトル数は以下の通り。

  • 1986年(全34タイトル)
  • 1987年(全69タイトル)
  • 1988年(全55タイトル)
  • 1989年(全20タイトル)
  • 1990年(全13タイトル)
  • 1991年(全6タイトル)
  • 1992年(全2タイトル)
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非売品

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発売されなかったタイトル

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脚注

参考文献

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