トップQs
タイムライン
チャット
視点

ブリティッシュ・アンド・アイリッシュ・ライオンズ

ラグビーユニオン競技の特別チーム。イングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランドの各代表選手から選抜され、4年に一度結成される。 ウィキペディアから

ブリティッシュ・アンド・アイリッシュ・ライオンズ
Remove ads

ブリティッシュ・アンド・アイリッシュ・ライオンズ英語: The British and Irish Lions) は、ラグビーユニオンホームユニオンイングランドスコットランドウェールズアイルランド)の代表選手から選ばれ構成された特別チーム。「ライオンズ」の愛称を持つ。

概要 ユニオン, 愛称 ...
Remove ads

概要

→ 直近「2025年ブリティッシュ・アンド・アイリッシュ・ライオンズのオーストラリア遠征」も参照。

ライオンズは南半球南アフリカオーストラリアニュージーランド)への遠征に向けて結成される。第二次大戦前には、アルゼンチンへの遠征も2回あった[1]

1970~1980年代は3年ごとに遠征が行われ、4年ごと開催のワールドカップが始まった1990年代以降は、それに2年ずらす形で4年ごとに、南アフリカ共和国・オーストラリア・ニュージーランドのいずれかへ遠征している。

ライオンズ・シリーズ・トロフィー

2021年南アフリカ遠征から、遠征相手国との3連戦で、多く勝利した側に「ライオンズ・シリーズ・トロフィー」が授与される。

エンブレム

エンブレムにはイングランド代表の薔薇、スコットランド代表のアザミ、ウェールズ代表のプリンス・オブ・ウェールズの羽根、アイルランド代表のシャムロックが描かれている。

ユニフォームについても、ジャージはウェールズの赤、パンツはイングランドの白で、ソックスはスコットランドの青とアイルランドの緑が配置され、4か国のカラーがあしらわれている[2]

→ 後述「ジャージ」も参照

アンセム

テストマッチにおいて国歌やそれに準ずるアンセムは演奏されず、試合前には相手国の国歌のみが演奏される。2005年の遠征チームのアンセムとして「The Power of Four」が制定されたものの、選手・ファンの評価は得られず同回限りで廃止されている[3]

キャップ対象

選手にとってライオンズに選ばれることは名誉のこととされ、遠征先の国代表チームとの試合はテストマッチ扱いとなり、ライオンズも含めて出場選手には各国のキャップが与えられる。

チームマスコット

チームマスコットとして、ライオンのぬいぐるみ「ビル(BIL=チーム名の頭文字)」がいる。トレーニングや試合の場に帯同する[4][5][6]

2013年までのマスコットは、同じくライオンのぬいぐるみ「レオ(Leo)」だった[4][5]

Remove ads

歴史

Thumb
1888年、第1回遠征チーム
Thumb
1910年、第8回遠征チーム

最初の遠征は、クリケットのプロチームを持つ起業家だったアルフレッド・ショー(Alfred Shaw)とアーサー・シュルーズベリー(Arthur Shrewsbury)が、は、アンドリュー・ストッダート(Andrew Stoddart)と共に、イングランドのラグビーチームが南半球のイギリス植民地でプレーする企画を立案したことで実現した。イングランドラグビー協会(RFU)に後援を求めたが、個人プロモーターの利益のために組織されたチームであるという理由で、拒否された[7]

1888年3月8日にイギリスを出発し、オーストラリアおよびニュージーランドに滞在し、同年11月11日に帰国。わずか22人の選手で合計53試合を戦った[7]イングランドスコットランドおよびウェールズの選手によって構成されたチームだった(アイルランドの選手はいない)[1]

アイルランドを含めたホームユニオン4協会の選手で構成されたチームは、8回目の1910年アルゼンチン遠征から[1]

Remove ads

近年の活動

2021年(南アフリカ遠征)

南アフリカ遠征の前にスコットランドのエディンバラで、2021年6月26日に日本代表と対戦した。日本にとって、ワールドカップ2019以来1年8か月ぶりのテストマッチとなった。28-10でライオンズが勝利したが、試合後半は日本のほうが多く得点した。この対戦の開始7分で、キャプテンのアラン=ウィン・ジョーンズウエールズ)が肩を負傷退場し、南アフリカ遠征の前半は離脱することになった[8][9]

遠征前の前哨戦・壮行戦となった日本代表戦は「Lions 1888 Cup(ライオンズ1888カップ)」と名付けられ、専用のトロフィーが用意された[10]。今後の遠征の前哨戦で、同カップが行われる。スポンサー名をつけて「Vodafon Lions 1888 Cup」ともいう。[11]

遠征先とのテストマッチ連戦を「ライオンズ・シリーズ・トロフィー」として創設、南アフリカ共和国が勝利した。

2025年(オーストラリア遠征)

2回目の「Lions 1888 Cup(ライオンズ1888カップ)」として、アイルランドでアルゼンチン代表戦を行う[12]

その後、オーストラリア遠征を2025年6月28日から8月2日まで行う。オーストラリア代表と3試合、オーストラリアのスーパーラグビーチームと4試合のほか、オーストラリアとニュージーランドの選手で編成したチーム「ANZAC XV」(1989年以来36年ぶり)との試合など、9試合を行う[13]

ライオンズ・シリーズ・トロフィー」は、3連戦のうち2試合目で、ライオンズが勝利を決めた。

2029年(ニュージーランド遠征)

2029年の男子ブリティッシュ・アンド・アイリッシュ・ライオンズの遠征先は、ニュージーランドとなる[14]

選手

主な対戦記録

要約
視点

原則として、国代表との対戦(テストマッチ)のみを記述した。これ以外に、遠征中に現地クラブチームなどと多くの対戦を行っている[1][15]。出典:[1][15]

さらに見る 年, 遠征先 ...
Remove ads

テストマッチの戦績

2025年8月2日現在。

さらに見る 対戦相手, 試合数 ...
Remove ads

ジャージ

歴代ジャージのデザイン。

第二次世界大戦後(1950年以降)は、4つの協会代表を象徴する4色の配置変更はない。赤:ウェールズ、白:イングランド、緑:アイルランド、青:スコットランド

1888
1891–1896
1899–1904
1908
1910–1938
1950–現在

出典

関連項目

外部リンク

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Remove ads