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ラ・マンチャの男
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『ラ・マンチャの男』(ラ・マンチャのおとこ、英: Man of La Mancha)は、セルバンテスの小説『ドン・キホーテ』をもとにしたミュージカル作品。脚本はデイル・ワッサーマン、音楽はミッチ・リー。1965年にブロードウェイでリチャード・カイリーの主演によって初演され、ニューヨーク演劇批評家賞などを受賞し、5年6か月のロングラン公演を記録した。その後も、世界各地で公演されている。
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脚本は、セルバンテスが小説『ドン・キホーテ』を着想したのはセビリアで入牢している時だったという事実をもとにしている。セルバンテスと牢獄の囚人たちの現実、彼らが演じる劇中劇におけるラ・マンチャの田舎郷士アロンソ・キハーナの「現実」、そしてキハーナの「妄想」としてのドン・キホーテという多重構造となっている。当初はテレビドラマとして書かれたこれをミュージカルにすることを提案したのが、製作者のアルバート・シェルダンと演出家のアルバート・マールである。
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あらすじと曲目
舞台は中世のスペイン。劇作家ミゲル・デ・セルバンテスはカトリック教会を冒涜したという疑いで逮捕され、投獄される。牢獄で盗賊や人殺しなどの囚人たちに所持品を身ぐるみはがされそうになったセルバンテスは、自分の脚本を守るために「ドン・キホーテ」の物語を牢獄内で演じ、囚人たちを即興劇に巻き込んでいく。
ミュージカル・ナンバーとしては、タイトル曲『ラ・マンチャの男〜われこそはドン・キホーテ(Man of La Mancha - I, Don Quixote)』、ドン・キホーテが宿屋の下働きかつ売春婦のアルドンサを高貴な姫と信じて歌う『ドルシネア(Dulcinea)』などが知られる。なかでも『見果てぬ夢(The Impossible Dream)』は、本作品のテーマとして、中盤でドン・キホーテが歌い、ラストでも大合唱によって繰り返される。なお、2001年に全米で巡業された公演では、1966年に『見果てぬ夢』をヒットさせた(ビルボードのチャート35位まで上昇した)歌手のジャック・ジョーンズ自身がドン・キホーテ(ミゲルデ・セルバンテス)役を演じた。
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日本での上演
要約
視点
1960年代後半、東宝取締役菊田一夫から「ニューヨークで『ラ・マンチャの男』をやっているから観てきなさい」と勧められた草笛光子は、ニューヨークで『ラ・マンチャの男』を見て衝撃を受けた。日本に戻った草笛は菊田に頼み込んでラ・マンチャの男の上演権(版権)を買ってもらったという[1]。
日本では1969年より現・二代目松本白鸚(初演時、当時・六代目市川染五郎、1982年より、九代目松本幸四郎)が主役を務める日本語版が名高いが、彼が六代目市川染五郎だった当時の1970年には、ブロードウェイにわたってこの役を英語でもこなしている。俳優の二瓶正也は、当初は天本英世が主演を務める予定であったが、東宝の判断により人気のある(六代目)市川染五郎に変更されたと証言している[2]。
2019年10月21日 公演回数1300回突破。(当初10/19 夜公演が予定日だったが10/12 2公演中止により順延)
上演記録
キャスト
※ 芸名は出演当時の表記。
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劇場映画
→詳細は「en:Man of La Mancha (film)」を参照
1972年にユナイテッド・アーティスツ社によって映画化された。監督・製作はアーサー・ヒラー、製作総指揮はアルベルト・グリマルディ。主な出演者は次のとおり。
関連項目
脚注
外部リンク
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