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劇場版 鬼滅の刃 無限城編

日本のアニメーション映画 ウィキペディアから

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劇場版「鬼滅の刃」無限城編』(げきじょうばん きめつのやいば むげんじょうへん)は、吾峠呼世晴による漫画『鬼滅の刃』を原作としたufotable制作の日本の長編アニメーション映画。全三部作として制作され[2][3]、「第一章 猗窩座再来」(だいいっしょう あかざさいらい)は2025年7月18日に公開された(PG12指定[4][5]。2024年5月から6月に放送されたテレビアニメ版「柱稽古編」の続編として無限城での戦いを描く[6]

概要 劇場版「鬼滅の刃」無限城編, 監督 ...
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あらすじ

第一章 猗窩座再来
鬼の始祖・鬼舞辻無惨の策略により、鬼殺隊は鬼たちの根城である無限城へと落とされてしまう。各々が鬼を討伐しながら無惨を探す中、蟲柱・胡蝶しのぶは、実姉にして花柱・胡蝶カナエを殺した張本人である上弦の弐・童磨と、我妻善逸はかつての兄弟子であり、新たな上弦の陸となった獪岳と、竈門炭治郎と水柱・冨岡義勇は、かつて炎柱・煉獄杏寿郎を倒した上弦の参・猗窩座と遭遇し、激しい戦いを繰り広げる。一方、無惨を道連れに自ら妻子と共に邸宅ごと自爆し犠牲となった第97代当主・産屋敷耀哉に代わり、当主を引き継いだその長男(第98代当主)・産屋敷輝利哉が戦闘の指揮を取り、鬼殺隊に協力する珠世に付き従う愈史郎の血鬼術によって無限城を探索する鎹鴉と視覚を共有しながら、無限城の中に潜む無惨の位置を探索していく。

声の出演

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スタッフ

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主題歌

「太陽が昇らない世界」
Aimerによる第一章の主題歌[5]。作詞は近藤光、作曲は椎名豪、編曲は椎名豪と宮野幸子
「残酷な夜に輝け」
LiSAによる第一章の主題歌[5]。作詞・作曲・編曲は梶浦由記

製作

要約
視点

企画と構想

『無限城編』の企画は、劇場版『無限列車編』公開中に、アニプレックス代表取締役執行役員社長・岩上敦宏がufotable代表取締役社長・プロデューサーの近藤光から「『無限城編』は劇場版三部作で制作する」との構想を打ち明けられたことに始まる。その後、アニプレックス集英社ufotableからなる製作委員会により正式に承認され、一部のアニメスタッフにも共有されるかたちで本制作に入る前の事前準備が進められた[8]

3DCGの刷新

無限城は『竈門炭治郎 立志編』第26話において初登場していたが、当時制作された3Dモデルは『無限城編』では使用されていない。劇場の大スクリーンに対応するため、より広大かつ高密度な美術設計が求められたためである[8]。そのため、旧モデルは破棄され、『刀鍛冶の里編』で新たに構築されたモデルをベースに再設計が行われた。モデリング設計の主担当は第26話の無限城や無限列車のCGモデルを担当したufotableデジタル映像部(撮影・CG・編集)の岩田宗一郎が引き続き担当しているが、そのサポートには制作当時入社1年目の若手である紺野大晴が加わっている。さらに童磨の屋敷に関してはデジタルペイントや手描きのポスターカラーによる背景美術を担当するufotable美術部によりCGモデルから作成された[8]

背景や舞台は、その多くを3DCGで制作している。開発初期の算出では制作されたモデルデータをコンピュータが計算して実際に完成映像でみられるような3DCGに変換するレンダリング時間が、スタジオの計算資源を全て投入しても、3DCG部分をすべて完成させるまでに3年6か月を要するという試算が出された。映画三作を完成させるためにCG部分のみで合計10年以上を要することとなり、企画段階で決められている映画公開年に間に合わない点や制作を長期化したことで膨れ上がる制作予算などのリスクを考えてもそのまま進めるのは現実的ではなかった[8]。そのため、ufotableでは高性能なハイエンドGPUマシンを最大限導入し、排熱のためにサーバールームの改修を行うなど、演算処理を含む物理的な設備面への投資・拡充が行われた[8]。さらに、デジタル映像部のモデラーチームによるモデルの軽量化作業、社内ネットワークの改善、奥屋武志が率いるufotableR&Dチームの技術者による作業時間を大幅に削減させる管理効率ツールの開発や課題の個別対応といった取り組みによって、最終的に目標としていた品質を落とさない形でレンダリング時間の大幅な短縮が実現された[8]。当初はインターネットを介して外部コンピュータから高速なレンダリングを行うことができる「クラウドレンダリング」も検討されたが、それを行った場合に必要となるコストが試算したところ数億円にのぼり、限られた制作費を大幅に圧迫することから断念された[8]

ufotableデジタル映像部では他にもベテラン・中堅層だけでなく入社1年目から3年目の新人・若手層の活躍が現場を支え、加藤洋規は鴉が無限城を血鬼術を通して探索するシーンや炭治郎の透き通る世界のCGと撮影(作画・美術・CGを合成し、エフェクト処理を加えて画面を完成させる作業)を担当。木村隆貢は猗窩座が無限城を破壊しながら移動するシーンのショットアイデアの考案から作成、無残の肉塊のCGを担当。加藤と木村は勝負シーンの撮影も多く担当した[9]

制作体制

監督、キャラクターデザインなどのメインスタッフや参加するアニメーター、各部署のスタッフは過去のシリーズに引き続きufotable社員スタッフを中心にほぼ変更なく続投している。一方で、本作より、ufotable代表取締役社長・制作プロデューサーで本作の音響監督・音楽演出である近藤光が総監督・脚本・絵コンテとしても参加している[7]

本作では無限城内でキャラクターたちが縦横無尽に動き回るという演出上の要請から、背景もキャラクターの動きに追随して回転・変化する必要があり、空間設計やアクション作画に大きな負担がかかることが制作初期の時点で想定された[10]。実際に680カットを超える3D背景と作画の合成が必要となり、全体では2000カットを超える長尺の映画となった。アクション設計は3DCGで動きを作成して上から作画を合わせたカットと、作画で設計を行い3DCGを背景に合成したカットの2パターンが存在する[10]

アクション中心の内容に対応するため、ufotableは新たな制作体制を導入。これまでのシリーズにおいても主要カットの多くを担当してきたufotable作画部社員の実力派アニメーターである木村豪小船井充國弘昌之、阿部望の4人をアクションチームのリーダーに据え、それぞれがチームを組んで作業を進行した[11]。このシステムでは、4人がアクションの組み立てを「0原」として描き、それぞれのチームメンバーが0原を土台として完成画面の設計図となる第一原画のレイアウト設計から最終的に原画を完成させる第二原画までの作業を担当する[11]。このシステムの導入によって、4人のアニメーターの担当カット数を増やせるほか、作品としてのキャラクターの芝居の統一性を図ることが可能となった。また、作画における4人の作業者の意図を作業工程全体に残しながら実際にチームにも指導を行うことにより、ufotable作画部内における4人それぞれの持つ技術を若手社員たちに継承する狙いがあった[11]。各リーダーが担当した代表的なシーンとして、木村は猗窩座が自ら再生を拒む場面、小船井は善逸と獪岳の戦闘シーン、國弘は冨岡義勇の痣発現以降の猗窩座との死闘、阿部は猗窩座の「青銀乱残光」が挙げられる[11]

各作画パートについて劇場パンフレットで明かされたufotable社員の一部担当者は、映画冒頭の炭治郎と義勇が鬼と戦うシーンの原画を本シリーズのプロップデザインを担当する小山将治、泣きながらしのぶを抱く童磨のシーンの原画を半澤彩、善逸と獪岳の初対面シーンの原画を川上真菜、産屋敷輝利哉が地図を書くシーンの原画を西門健太、小船井が主担当を務めた善逸と獪岳の戦闘シーンの原画をサブキャラクターデザインの佐藤美幸、猗窩座との戦いの序盤パート作画監督をufotable徳島スタジオの緒方美枝子を中心に同スタジオ・川上真菜・坂東美佳・野村慎太郎、國弘が担当した冨岡義勇の痣発現以降の猗窩座との戦闘パートの作画監督を徳島スタジオの佐藤哲人、花火の中で告白する狛治のシーンの原画を仲敷公実子が担当した[11][9]

社外からの参加アニメーターとしては、本シリーズに長年参加してきた三輪和宏がしのぶの百足蛇原、狛治の多人数との喧嘩や稽古、道場襲撃の原画を担当。同じくシリーズに長期間参加している荒井怜子が草鞋を編むシーンを担当し、そのパートの作画監督をufotable社員の渡邉八恵子が担当した[12]

作画の統一性確保

本作の制作においては、膨大な作業量に対応するため、原画マンが0原とレイアウト設計を担当する第一原画を合わせて約200名、各パート監督である演出が10名、原画マンごとの絵柄の違いや画面設計を監督・修正する作画監督が40名と社員演出家・アニメーターを中心に多数のアニメーターが参加した[12]。社外を含めた制作チームの個性を統一してキャラクターと世界観を守り、さらには一本の映画として違和感なくまとめるため、本作では様々な施策が講じられた[12]。その一環として、キャラクターごとの「槗り」のパターンをCGで先行して作成し、その動きをタイムシート化して作画の参考とした[12]。また、各キャラクターのダメージ表現に関する資料など、統一のための設定資料も多数用意された[12]

監督の外崎春雄とキャラクターデザイン・総作画監督の松島晃はこれまでのシリーズと同様に作画全体を統括した[13]。外崎は監督・演出としてレイアウトのチェックを終えた後、各部署への監督チェックも行いながら松島の総作画監督作業の補佐も務めた[13]。松島は補佐をつけながらも、これまでのシリーズと同様に作画監督ごとの細かな絵柄の違いを修正して統一する総作画監督作業を一人でこなした[13]

一方で本作からの制作における大きな変化として、外崎や松島といったベテラン社員を含むufotableの全演出・作画スタッフが、制作開始時からデジタル作画に完全に移行したことが挙げられる[13]。『遊郭編』の頃は半数程度が紙による作画で制作していたが、『無限城編』では全社員がデジタル作画に移行する形となった[13]。これにより、全スタッフが各社員の進捗確認をリアルタイムで行えるほか、コミュニケーションなどの意思疎通や各種チェック作業も迅速となる。また、紙のスキャンによるズレがデジタル化により発生しないため、原画マンごとに細かな差異の出る線の癖を全て統一してアニメーションの動きの部分を完成させる動画作業の精度も向上した。一方で、阿部望が担当した「青銀乱残光」は本人の希望もあり紙による作画で行われたほか、ufotable美術部の海老沢一男を中心とするポスターカラーによる手描き背景は継続して採用されている[13]

音楽

劇伴担当のひとりである椎名豪によれば、楽曲制作は2024年より開始され、総監督・音響監督・音楽演出を務める近藤光との綿密なやりとりが行われた。Mラインと呼ばれるタイミング指示のもと、セリフやアクションの間をつなぐ楽曲が、約70曲制作された[14]。即座にOKが出ることは少なく、両者の間で深夜まで作業が続くことも多かった。収録間近になると、近藤が椎名の作業場所に直接入るかたちで、ほぼ合宿状態となった。椎名はこれを「ほぼ喧嘩だったが、あれで吹っ切れた」と振り返っている[14]。最終的には、椎名の曲作りと並行して、もう一人の音楽家である梶浦由記が手がける主題歌についても、近藤が現場で調整を行っていたという[14]。完成したデモ曲の数々は、この合宿の1週間後に出揃った[14]

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公開リスト

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イベント

公開直前 萬来祈願イベント
劇場公開に先がけて、2025年7月11日に増上寺にて「公開直前 萬来祈願イベント」が開催された。約60分間のイベントで合計13人のキャストが出演し、トークイベントも行なわれた[15]

興行収入

要約
視点

興行収入(第一章)

2025年9月22日までに、全世界で累計観客動員6702万204人、総興行収入823億5948万810円(1ドル=145円換算)を記録し、全世界で公開された日本映画における歴代興行収入の最高記録を達成した[16][17]

日本

2025年7月18日より、IMAX53館を含む全国452館で劇場公開され、7月18日から20日にかけての公開3日間で動員384万3613人、興行収入55億2429万8500円を記録し、興行通信社の調査による全国映画動員ランキングで初登場第1位となった[18][19]

この成績は『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』で記録したオープニング成績(46億2311万7450円)を上回った。また初日成績(12.6億円)、単日成績(17.0億円)を含め、『無限列車編』が保持していた日本映画史上のオープニング成績、初日成績、単日成績の3つの記録を塗り替えた[20][21]また、公開3日間で興行収入50億円を突破するのは史上初となった。

さらに7月21日(祝日)を含んだ公開4日間で動員516万4348人、興行収入73億1584万6800円を記録した[22]

7月27日までの公開10日間で動員910万4483人、興行収入128億7217万6700円を突破し、公開から8日で興行収入100億円を突破した[23][24]。これにより『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の記録 (公開10日間) を上回り、日本映画史上最速で興行収入100億円を突破する快挙となった[25]

その後も勢いが止まらず、公開17日間で動員1255万8582人、興行収入176億3955万7600円を記録し、『ハウルの動く城』(2004年、196億円)に次いで歴代10位に浮上した[26][27]

8月11日(祝日)を含めた公開25日間で動員1569万8202人、興行収入220億7219万1500円となり、8月9日までの公開23日目にて日本映画史上最速で興行収入が200億円を超えた[28]これにより日本歴代興行収入ランキングで『ONE PIECE FILM RED』(2022年、203億円)を上回り歴代6位に浮上となった[29][30]

8月17日までの公開31日間で動員1827万2941人、興行収入257億8265万6600円を突破し、『アナと雪の女王』(2014年、255億円)、『君の名は。』(2016年、251億7000万円)を上回り歴代興行収入ランキングで4位に浮上した[31][32][33]

8月24日までの公開38日間で動員1982万5555人、興行収入280億8769万4600円を記録し、『タイタニック』(1997年、277.7億円)を上回り歴代興行収入ランキング3位に浮上した[34][35]

8月31日までの公開45日間で動員2110万2792人、興収299億8348万3800円を記録した[36][37]

9月1日までの公開46日間で日本映画史上最速で興行収入が300億円を突破した。9月7日までの公開52日間で動員2200万7405人、興行収入314億2591万6900円を記録した[28][38]

9月15日(祝日)を含めた公開60日間で、動員2304万2671人、興行収入330億5606万6300円となり、『千と千尋の神隠し』 (2001年、316.8億円) を上回り、歴代興行収入ランキングで2位に浮上した[39][40]

9月21日までの公開66日間で、動員2362万1279人、興行収入340億1149万700円を記録している[41][42]

9月28日までの公開73日間で、動員2426万6753人、興行収入は350億6433万1400円となっている[43][44]

さらに見る 動員数 (万人), 興行収入 (億円) ...

以下は本作により更新された国内の興行記録を示す。ただし、以下の記録が全て公的に記録されているものではない為、あくまで参考である。

さらに見る 内容, 記録 ...

台湾

前売り興行収入は4000万台湾元を超え、前売り券の売上はこれまでの映画興行記録を大幅に塗り替える4566万台湾元を記録し、アベンジャーズ/エンドゲーム』を上回る歴代1位の新記録を樹立した[47]

8月8日の公開初日の興行収入は5207万台湾元を記録した[48]。これは『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018年) についで歴代4位の初日興行収入となった[49]。さらに、公開2日間で1億1000万台湾元、公開3日間で1億7000万台湾元の興行収入を達成し、台湾における興行収入ランキングで初登場第1位となった。また、この時点で2020年に公開された『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が3日間で1億1000万台湾元を突破した記録を上回った。

公開7日間の興行収入は累計で2億8100万台湾元を突破し、台湾における日本映画の興行収入ランキングで歴代第3位になった[50]。公開8日間の興行収入は累計で3億台湾元を突破し、観客動員数は100万人を突破した。これにより台湾におけるアニメーション映画で歴代8位に浮上した[51]

8月23日までの興行収入は日本映画史上最速で5億台湾元を超え、前作の『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』に次いで日本映画の歴代興行収入ランキングで2位に浮上した[52]。また、8月24日までの興行収入は5億6100万台湾元を超え、2025年に台湾で公開された映画で最も興行収入が高い映画となった。

公開23日で興行収入は6億3900万台湾元を突破し、前作『無限列車編』が記録した6億3600万台湾元を上回り、台湾で公開されたアニメーション映画および日本映画で歴代1位になった[53][54]公開24日間で興行収入は6億5800万台湾元を突破し、台湾で公開された全映画で歴代9位の興行収入となった[55]

9月21日までの興行収入は7億7000万台湾元となり、『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』 (2011年、7億6200万台湾元) を上回り、台湾の歴代興行ランキングで6位に浮上した[56]

香港

公開初日の興行収入は730万香港元を突破し、『ナタ 魔童の大暴れ』が2月に樹立した667万香港元の記録を破り、2025年公開の初日興行収入としては1位の滑り出しとなった[57]公開3日間で興行収入は2000万香港元を超えている[58]。また、この記録は『STAND BY ME ドラえもん』(2014年、香港では2015年)の日本映画初日興行収入を10年ぶりに更新した。

8月23日までの累計興行収入は5300万香港元を突破し、『STAND BY ME ドラえもん』(4690万香港元)を上回り香港で公開された日本映画の歴代興行収入ランキングを10年ぶりに塗り替える快挙を達成した[59]

公開から2週間で興行収入は6400万香港元を突破し、香港で公開されたアニメーション映画で歴代8位に浮上した。公開から17日で累計興行収入は7215万香港元を突破し、『F1/エフワン』を上回り2025年に香港で公開された全映画で第1位に浮上した[60]

韓国

公開初日で動員51万7956人を記録し、公開2日目には動員が100万人を突破した。これは、2025年に公開された映画、また日本映画としても史上最速記録で、これまで最速だった『すずめの戸締まり』(2022年、公開6日間)の記録を大幅に更新した[61]。最終的に、公開3日間で動員164万人、興行収入179.6億ウォンを突破し、週末の興行収入ランキングで1位を獲得した[62]

9月1日までの公開11日間で、動員324万2000人を記録し、興行収入は350億ウォンを突破した。公開から10日での300万人突破は、韓国で今年公開された映画では最速記録となった。また、韓国で公開された日本アニメ映画の歴代興行収入ランキングでは『ハウルの動く城』(2004年、301万人)を抜いて4位に浮上した[63]

フィリピン

フィリピンでは公開初日である8月20日の興行収入は5040万ペソを記録し、日本映画および2025年公開映画で1位の快挙を樹立した。8月24日までの興行収入は2億3700万ぺソを突破し、2025年にフィリピンで公開された映画で最高のオープニング興行収入記録を樹立した[64]

公開2週目には興行収入が4億6280万ペソに達し、それまで1位だった 『ファイナル・デッドブラッド英語版』 を上回り、2025年にフィリピンで公開された全映画で1位に浮上した[65]

北米

9月12日の公開初日の興行収入は約3300万ドルで、『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』 (1998年、アメリカでは1999年) が公開3日間で記録した約3100万ドルを初日のみで上回り、日本映画のオープニング興行収入を26年ぶりに塗り替える快挙を達成した[66][67][68][69]

9月14日までの公開3日間で、動員600万8511人、興行収入7060万ドルを記録[70]。『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』を初動でも上回り、26年ぶりに初登場1位を獲得した[71][72]。この記録は、『シャン・チー/テン・リングスの伝説』 (2021年) が記録した7538万ドルに次いで、9月に公開された映画のオープニング興行収入記録で歴代6位となった[73]

9月21日までの公開10日間で、『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』を上回り、北米で公開された日本映画で歴代1位に浮上かつ日本映画史上初となる興行収入1億ドルを突破した[74][75] また、2週目の週末でも興行収入ランキングで第1位となり、こちらも日本映画史上初の快挙である[76]

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脚注

参考文献

外部リンク

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