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厚沢部町

北海道檜山郡の町 ウィキペディアから

厚沢部町map
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厚沢部町(あっさぶちょう)は、北海道南西部、檜山振興局南東部にある檜山郡に属する町。基幹産業は農林業で、ヒバ(ヒノキアスナロ)や五葉松(ゴヨウマツ)の北限地であるとともに、トドマツの南限地でもあり学術的に貴重な地域である[1]。地名の由来はアイヌ語であるが、「アッ・サム(楡皮・のそば)」や「ハッチャム・ベツ(桜鳥・川)」といった説がある[1]

概要 あっさぶちょう 厚沢部町, 国 ...
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鶉川上流部、天然記念物「鶉川ゴヨウマツ自生北限地帯」の下流側

厚沢部」と書いて「あっさぶ」と読む、道南の難読地名のひとつである。

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地理

檜山管内南東部に位置し、北に八雲町・森町、南に上ノ国町・木古内町、西に乙部町・江差町、東に北斗市と境界を有する。面積の約8割を山林が占める[1]。町の中央に位置する太鼓山(標高145.9m)は春のツツジや秋の紅葉で知られる景勝地となっている[1]

  • 山: 太鼓山、二つ山
  • 河川: 厚沢部川、安野呂川、鶉川、館川
  • 湖沼:

隣接している自治体

人口

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厚沢部町と全国の年齢別人口分布(2005年) 厚沢部町の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 厚沢部町
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
厚沢部町(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 8,039人
1975年(昭和50年) 7,379人
1980年(昭和55年) 6,862人
1985年(昭和60年) 6,330人
1990年(平成2年) 5,755人
1995年(平成7年) 5,385人
2000年(平成12年) 5,105人
2005年(平成17年) 4,775人
2010年(平成22年) 4,414人
2015年(平成27年) 4,049人
2020年(令和2年) 3,592人
総務省統計局 国勢調査より

消滅集落

2015年国勢調査によれば、以下の集落は調査時点で人口0人の消滅集落となっている[2]

  • 厚沢部町 - 字須賀、字峠下、字上の山
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気候

要約
視点

ケッペンの気候区分によると、厚沢部町は亜寒帯湿潤気候または湿潤大陸性気候(Dfb)に属する。寒暖の差が大きく気温の年較差、日較差が大きい顕著な大陸性気候である。降雪量が多く、周辺の自治体と同様に特別豪雪地帯に指定されている。冬季は-20℃前後の気温が観測されることが珍しくない。

さらに見る 鶉(1991年 - 2020年)の気候, 月 ...
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沿革・歴史

古くは松前藩の所領。1678年延宝6年)同藩のヒバ(ヒノキアスナロ)山開放により、この伐採のため本州から杣夫(そまふ)が渡来した。農業を副業として定着し、各河川流域の開墾が始められた。

  • 1869年明治2年)榎本武揚率いる旧幕府脱走軍が松前藩の居城、福山城を攻略したため、松前藩主らは築城途上の館城(現在の厚沢部町城丘)に避難したが、追撃してきた旧幕府軍の攻撃で落城。藩主らは海路対岸の津軽半島に避難した。官軍の攻撃で旧幕府軍が箱館・五稜郭で降伏し、松前の所領回復後も松前藩は館城を拠点として「館藩」と名乗り、1871年(明治4年)の廃藩置県の際には青森県に属した。
  • 1872年(明治5年)北海道開拓使の管轄となり、1876年(明治9年)俄虫村戸長役場を設置。
  • 1906年(明治39年)4月に二級町村制を施行し、村名を厚沢部村とした。
  • 1960年昭和35年)字名地番改正、1963年(昭和38年)3月に町政施行し厚沢部町となり現在に至る。
  • 1970年(昭和45年)5月12日 - 航空自衛隊の戦闘機 F-104Jが町内の山林に墜落。乗員1人が死亡[4]

姉妹都市・提携都市

なし

経済

基幹産業は農業林業

立地企業

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札幌酒精工業厚沢部工場

農協

金融機関

郵便局

  • 厚沢部郵便局(集配局):市街地・鶉・木間内地区
  • 館郵便局(集配局):館町・富里地区
  • 鶉郵便局

宅配便

公共機関

警察

消防

教育

  • 中学校
    • 厚沢部
  • 小学校
    • 厚沢部、鶉、館

交通

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道の駅あっさぶ

鉄道

2019年(令和元年)現在、町内に鉄道は存在しないが、現在工事中の北海道新幹線新函館北斗 - 札幌間開業時には渡島トンネルが町内を通過する予定である(駅は設置されない)。鉄道を利用する場合の最寄り駅は、JR北海道函館本線八雲駅、あるいは北海道新幹線新函館北斗駅など。

道路

バス

タクシー

  • 檜山圏エリアに属する

タクシー会社

  • 俄虫タクシー

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

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鶉川のゴヨウマツ
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佐市のケヤキ

文化財

史跡

天然記念物

厚沢部町指定無形民俗文化財

  • 安野呂鹿子舞 - 滝野鹿子舞保存会
  • 上俄虫鹿子舞 - 上里獅子舞保存会
  • 土橋鹿子舞 - 富栄鹿子舞保存会
  • 当路鹿子舞 - 当路鹿子舞保存会

名所

  • 土橋自然観察教育林
  • 太鼓山展望台
  • 松前氏城跡館城跡
  • 五葉松自生北限の地(天然記念物)
  • 鶉ダムオートキャンプ場(ハチャムの森)

温泉

  • うずら温泉:国道227号から1.5kmの田園地帯にあり、研修施設として研修室・宿泊施設・食事等が完備(有料)。入浴料400円。休館は月曜日。
  • 館町いこいの家:北海道道29号上磯厚沢部線沿い館町市街地から約1kmにあり、地域住民の憩いの場として親しまれている。入浴料370円。休館は金曜日。
  • 俄虫温泉:北海道道67号八雲厚沢部線沿い厚沢部市街地からは約1.2kmの所にあり、日本庭園を配した露天風呂が自慢。入浴料400円。

イベント

毎年の夏まつりに商工会青年部によって、直径1 - 2m以上のメークインコロッケを作っていて、メートル級の巨大コロッケを作ることになった先駆けである。2022年7月23日にはその夏まつりにおいて重量279kg、約1300人分のコロッケが作られ「最大のコロッケ」としてギネス世界記録に認定された[5]

特産品等

  • メークイン・光黒大豆(ひかりくろだいず)・大根など
  • 土橋自然観察教育林(通称:レクの森)は2002年平成14年)に「日本の遊歩100選」に選ばれた。

脚注

関連項目

外部リンク

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