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塩尻市立図書館
長野県塩尻市にある市立図書館 ウィキペディアから
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塩尻市立図書館(しおじりしりつとしょかん)は、長野県塩尻市にある市立図書館である。本館のほか、市内8カ所に分館がある[1]。
歴史

1959年(昭和34年)4月1日の塩尻市制の発足時に、各地区の公民館が図書室を運営していた。1966年(昭和41年)8月に、旧桔梗ヶ原高等学校図書館を、塩尻市が長野県から買い受ける形で、塩尻市教育委員会附属図書室として開設した(蔵書数:1,000冊)。この当時は、資料の館外貸出のサービスは実施されていなかった。
1971年(昭和46年)4月、塩尻市立図書館条例が施行され、同年8月1日に塩尻市立図書館として開館する(蔵書数:4,600冊、1人2冊を10日間の貸出)。1981年(昭和56年)12月、複合施設の塩尻総合文化センターが開館し、図書館はその3階に入る(蔵書数:合計33,000冊、1人3冊を3週間の貸出)[3]。1983年(昭和58年)の広丘分館に始まり、1988年(昭和63年)の吉田分館まで、市内の各地区に分館が設置され、1本館7分館体制となる。1990年(平成2年)、コンピュータ・システムが導入される(1人6冊を2週間の貸出)。その後、サービスが拡充され、1996年(平成8年)に、1人12冊を2週間の貸出となり、2008年(平成20年)には、1人15冊を2週間の貸出と変更されてきた。
2003年(平成15年)、「市立図書館の在り方ワーキンググループ」が発足し、翌年に新図書館建設のための提言書が提出された。2005年(平成17年)、木曽郡楢川村と合併し、旧村立図書館を分館としたことで、1本館8分館の体制となる。2006年(平成18年)3月、塩尻市立図書館と信州大学とが包括的連携協定を締結した。4月、「塩尻市立図書館基本計画」が策定された[4]。
2010年(平成22年)7月29日に塩尻市市民交流センター「えんぱーく」が竣工し、本館が移転・開館した。
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運営方針
塩尻市立図書館サービス計画
- 役立つ情報を提供する図書館
- 資料収集、組織化の方針や方法を定めたうえで、図書館資料の有効活用を可能とする資料の配置や館内での業務についての共通認識を、分館も含めて全市的なサービスとして定める。
- 意欲と活動を応援する図書館
- 市民の多様な活動に対して、図書館として有効に支援できるような機能を備えたサービスへの取り組みを推進する。その際の活動分野として、以下の諸点に特に留意しながら、これらのサービスと並行して、図書館サポーターや、読書活動ボランティアとの連携、あるいは支援も進めていく。
- 乳幼児サービス
- 児童サービス
- 青少年サービス
- 高齢者サービス
- 図書館利用に障害のある方へのサービス
- ビジネス支援サービス
- 子育て支援サービス
- 多文化サービス
- 医療・健康情報サービス
- 進化する図書館
- 常に新機軸を創出しつづけられるよう、「地域」を活動の根幹として、地域と密接に関連した活動を常に意識する。そのため、地域資料、郷土資料を収集保存することによって、地域の記憶を保つ機関として機能できるようにする。また、地域に拠点を置く書店や出版社等との連携を図ることで、地域の読書に対する環境整備を推進し、図書館員と市内の書店員が共同で『ブックファンニュースレター(Book Fan Newsletter)』発行するなど[5]、地域の出版文化にも貢献できるような活動にも取り組む[6]。
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塩尻市立図書館本館
要約
視点
塩尻市立図書館本館は、塩尻市大門一番町12番2号にある。
施設構造
本館は塩尻市市民交流センター「えんぱーく」内の1階から2階を図書館として利用できる。また地下1階には書庫がある。蔵書収容能力の46万冊に対して、令和元年度(2019年度)の蔵書数は、407,942点である。
- 建物概要
- 地上5階地下1階(うち図書館:地上1-2階地下1階)
- 建物設計:柳澤潤
- 建築面積:約3,388.71m2
- 延床面積:11,901.64m2(うち図書館:3,285.52m2)
- 鉄筋コンクリート造及び鉄骨造
- 工期:2008年(平成20年)11月‐2010年(平成22年)8月
書籍のほか、地域ブランド資料としてはワイン、短歌、漆器、重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)などの資料を所蔵・公開している。雑誌は427タイトルに及び、郷土資料、地元文芸誌、県内大学の研究紀要、多言語にわたる外国語資料も有する。
視聴覚資料では、映画、音楽、教養などのDVD資料や、音楽、朗読、教養などのCD資料を、約9,000点、所蔵している(令和元年度時点)。利用できるデータベースは、新聞、法令・判例などの検索・閲覧、雑誌掲載記事の検索などができる。また、施設設備としては、ICタグによる資料管理が行なわれており、館内にはセルフ貸出機が設置されている。また、感知センサーによる盗難防止対策もとられている[12]。
筑摩書房コレクション
特色ある蔵書としては、現在は塩尻市の一部となっている筑摩地村出身で、筑摩書房を創業した古田晁にちなんだ古田晁文庫と筑摩書房コレクションがある[1]。古田が郷里に寄贈した書籍を引き継いで、その後も古書店からの購入を含めて蒐集を続け、2万点を超える筑摩書房の刊行物のうち1万9735点を所蔵する[1]。大半は開架で館外貸し出しに応じるが、貴重なものは閉架で管理しており、閲覧には職員が立ち会いが必要な蔵書もある[1]。
利用時間
- 平日:午前10時00分 - 午後8時(児童コーナーは午前9時から)
- 土日:午前9時30分 - 午後8時(児童コーナーは午前9時から)
- 日曜日・祝日:午前9時30分 - 午後6時(児童コーナーは午前9時から)
休館日
毎週水曜日、資料整理日(毎月最終月曜日)、年末年始(12月29日〜1月3日)、蔵書点検期間
- 東側から見た建物
- 受付
- 雑誌書架
- 書架
- セルフ貸出機
本の寺子屋
2012年(平成24年)から始まった、著名な作家や文化人を招いて講演会などを開く事業である。年間を通して多彩な活動が実施されている。
正式名称は「信州しおじり 本の寺子屋」。鳥取県米子市で実施されていた「本の学校」をモデルとして、長田洋一『文藝』元編集長が提唱した[13]。その趣旨は、図書館での諸々の事業(講座や講演会)によって、図書館と密接な「本」という媒体のことを深く考える機会を創造しようとするものであり、塩尻市立図書館を中心に展開されている。
塩尻市を中心とした地域の市民生活の場において、再び本をとらえ直し、同時に読書活動を活性化させる上での方向性を、この事業に参加する、本という存在と多様なかかわりを持った人たちの共同作業として創出するための活動である[14]。
- 顧問(肩書きは当時): 辻井喬(作家)、熊沢俊之(筑摩書房代表取締役社長)、常世田良(日本図書館協会理事)、永井伸和(今井書店グループ会長、「本の学校」理事)
- 後援: 塩尻書店組合、長野県出版協会、信州大学、松本大学、信濃毎日新聞、ほか[15]。
2012年の開校第1回目の講演会は、7月29日、佐高信「本が変える風景」であった[16]。
開講記録
![]() | この項目「塩尻市立図書館」は加筆依頼に出されており、内容をより充実させるために次の点に関する加筆が求められています。 加筆の要点 - 2021年以降の詳細 (貼付後はWikipedia:加筆依頼のページに依頼内容を記述してください。記述が無いとタグは除去されます) (2023年5月) |
以下は「信州しおじり 本の寺子屋」研究会『「本の寺子屋」が地方を創る』 東洋出版、2016年、p.140-147より。
本の帯デザインコンテスト
2016年(平成28年)11月に塩尻市市立図書館で「本の帯デザインコンテスト」を実施した。コンテストは、塩尻書店組合推薦の絵本や小説10作品が対象となり、その中で7作品に対して組合と図書館で選考した8作品が最優秀賞に選ばれた。同年12月には、この最優秀賞作品が、実際の本に巻かれた状態で市内の書店で並べられた。地元の藤原印刷の協力によって、1作品につき20枚から40枚を印刷し、塩尻市内など組合加盟の書店に並ぶ市販本に巻かれて店頭に並べられた[17]。
- 書店一覧
- 丸文塩尻書店(大門一番町)
- 興文堂書店 松本平田店
- 興文堂書店 アイシティ店(山形村)
- 中島書店(広丘高出)
- 神田堂(広丘野村)
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分館
塩尻市立図書館には本館のほか8か所の分館がある。
- 塩尻東分館
- 吉田分館
- 宗賀分館
- 洗馬分館
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脚注
参考文献
関連項目
外部リンク
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