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太陽石油
日本の東京都千代田区にある石油精製・販売等をおこなっている石油元売会社 ウィキペディアから
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太陽石油株式会社(たいようせきゆ、Taiyo Oil Company, Limited)は、石油製品の精製および販売等を行う日本の会社。国内市場占有率は4位。本社は東京都千代田区内幸町二丁目2番3号(日比谷国際ビル)に置く。

現在のコーポレートスローガンは「この星と人のチカラに。」。
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概説
民族系石油元売会社の1つで、愛媛県を地盤とし、主に西日本(特に、近畿・四国地方)に事業展開している。ソ連やルーマニアから日本で初めて石油の輸入を行うなど、旧東側諸国からの石油輸入に積極的であった。
ガソリンスタンドの現在のブランド名は、SOLATO(ソラト)である[注釈 1]。ブランド名は太陽を意味する「ソーラー」と明日を意味する「トゥモロー」に由来する。2008年9月まではTAIYO。
なお、石油販売を中心に行っている太陽鉱油とは別会社である。
沿革
- 1908年9月 - 高知県高岡郡(現・土佐市)にて青木石油店創業。
- 1915年2月 - 愛媛県八幡浜市に移転。
- 1918年 - ライジングサン九州西戸崎製油所から原料供給を受け灯油精製を開始。
- 1923年8月 - ヘッグマン蒸留釜で石油精製開始。
- 1930年5月 - 「青木石油株式会社」設立。
- 1938年10月 - 工場を愛媛県越智郡亀岡村(現・今治市菊間町。現在の四国事業所)に移転
- 1941年2月 - 青木石油、ミカド製油、松岡石油の石油精製部門を統合し、太陽石油株式会社を設立。東京市芝区三田豊岡町に本社設置。
- 1943年7月 - 本社を東京市芝区三田豊岡町50番地(現在の東京都港区三田)から愛媛県八幡浜市1581番地に移転。
- 1949年12月 - GHQより太平洋岸製油所の再開許可があり、石油精製再開に向け設備建設に着手。
- 1951年2月 - 石油精製が許可され、シェル石油から500バーレル/日を受託し精製開始。
- 1953年7月 - 自社精製開始。
- 1958年10月 - 日本初のソ連産原油輸入。
- 1960年10月10日 - 本店を東京都港区赤坂檜町3番地に移転。
- 1964年
- 9月 - 日本初のルーマニア産原油輸入。
- 11月 - 常圧蒸留装置59,000バーレル/日に認定。
- 1969年4月 - 石油連盟に加盟。
- 1974年9月 - 常圧蒸留装置設備能力69,000バーレル/日に増強。
- 1977年1月 - マレーシア国営石油会社(ペトロナス)と、わが国初のDD原油取引開始。
- 1979年10月 - シンガポールに現地法人太陽インターナショナルプライベートリミテッドを設立。
- 1981年11月 - 本社を現所在地(東京都千代田区)に移転。
- 1982年3月 - 石油地下備蓄実証プラントが菊間製油所構内に完工、太陽石油が実証運転を担当。
- 1983年9月 - 常圧蒸留装置4,000バーレル/日減少処理し、設備能力65,000バーレル/日となる。
- 1985年 - 太陽ブランドの潤滑油販売開始。関東地区で太陽石油サービスステーションの運営開始。
- 1986年
- 3月 - アンゴラ海上鉱区開発プロジェクトに資本参加。
- 11月 - マレーシア海上鉱区開発プロジェクトへ参加。
- 1988年 -「TAIYO」のロゴマークを導入。
- 1991年
- 6月 - 原油船「第一太陽丸」(88,543DWT)就航。BTX製造設備完成・稼動により石油化学分野に進出。
- 12月 - プロダクト(製品)船「第二太陽丸」(58,950DWT)就航。
- 1996年7月 - 本社機能の一部移管に伴い、菊間製油所を四国事業所に改名。
- 2003年
- 2004年1月 - 山口事業所を開設。
- 2006年1月17日 - 四国事業所にて原油貯蔵タンク火災事故(後述)。
- 2008年
- 3月 - 四国事業所新事務所竣工。
- 9月 - 創業100周年を機に、新ブランド「SOLATO」の展開開始。
- 12月 - 新陸上出荷設備竣工。
- 2010年11月 - 残油流動接触分解設備25,000バーレル/日完成・稼動。
- 2014年
- 3月 - 太陽石油化学株式会社を吸収合併。常圧蒸留装置設備能力118,000バーレル/日となる。
- 8月 - 残油流動接触分解装置能力29,000バーレル/日に増強。
- 11月 - 不均化装置10,000バーレル/日完成・稼動。
- 2016年12月 - 南西石油の発行済全株式を取得し、子会社化。
- 2017年
- 3月 - 常圧蒸留装置設備能力138,000バーレル/日に増強。残油流動接触分解設備32,000バーレル/日に増強。
- 4月 - 当社初の沖縄県内拠点となる、沖縄営業所(現・沖縄総合事務所)を開設。
- 2018年9月 - 軽油深度脱硫装置33,000バーレル/日に増強。
- 2024年12月 - 南西石油を吸収合併。
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事業所
サービスステーション事業展開エリア
2023年9月現在では、地盤の愛媛県を中心に、四国4県(愛媛、香川、高知、徳島)、九州7県(福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島)と、中国地方(岡山、広島、山口)、近畿地方(京都、大阪、兵庫、奈良)、中部地方(愛知、岐阜、三重、静岡)、関東地方(千葉、茨城、栃木)、東北地方(福島)の全国26府県に展開している[注釈 2]。
関連会社
国内
海外
- 太陽インターナショナル プライベート リミテッド(シンガポール、原油・石油製品の販売・輸出入)
宣伝・広報活動
テレビ
ラジオ
モータースポーツ
- TEAM TAKEUCHI - チームスポンサー
イメージガール
イメージソング
- CoCo - 無敵のOnly You 1991年
スポーツ
- 愛媛FC(ユニホーム胸スポンサー)
- 四国アイランドリーグplus(2008年までオフィシャルスポンサー)
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不祥事
太陽石油四国事業所・原油貯蔵タンク火災事件
2006年1月17日14時頃、太陽石油四国事業所で敷地内の原油貯蔵タンク内で火災が起こり、原油の抜き取り作業をしていた作業員7人のうち5人が全身火傷などで殉職する事故が起こった。太陽石油の規定ではタンク内での作業には社員が立ち会うことになっていたが、火災当日は一度も社員が現場におらず、作業マニュアルの任意提出を求め、安全管理に問題がなかったかどうか事情聴取を進めている。
関係者は、作業員らはタンク内でスタンド式の照明3基を使っており、ライトが倒れた後出火したと供述しているため、愛媛県警はアスファルト状の油分を含んだ汚泥が、タンク底から高さ20cmから30cm程度まで残っていたため、何らかの原因でこの汚泥などに火がついた可能性があるとして捜査を進めている。また、この事件を重く見た消防庁や経済産業省、厚生労働省などの職員も、原因調査のため現地入りしている。
高圧ガス保安法違反
2021年9月、愛媛県は高圧ガス保安法に違反したとして、太陽石油に対し、四国事業所を安全に運用するために定めた危害予防規程の変更や遵守などを命令する行政処分を行った[2]。
2022年3月に経済産業省は、太陽石油に対して、四国事業所の高圧ガス保安法に基づく完成検査及び保安検査に係る認定を取り消す行政処分を行った[3]。
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関連項目
- 青木繁吉 - 創業者
出典
外部リンク
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