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ビアンカの大冒険

1977年のディズニーのアニメーション映画 ウィキペディアから

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ビアンカの大冒険』(ビアンカのだいぼうけん、原題:The Rescuers)はウォルト・ディズニー・プロダクション制作のアニメ映画作品。アメリカ1977年6月22日に公開された。日本での公開は1981年12月19日

概要 ビアンカの大冒険, 監督 ...
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解説

ウォルト・ディズニー・プロダクション創立50周年記念として制作された本作はマージェリー・シャープの小説『The Rescuers』(邦題『小さい勇士のものがたり』)と『Miss Bianca』(同『ミス・ビアンカのぼうけん』)が原作。二作の合成である為、内容は大幅に変えられている。

4年の月日をかけて参加したスタッフは合計250名。その内、アニメーターは40名となった。描いたスケッチは33万枚、14のシークエンスに個別場面1039と750の背景がある。グレン・キーンとロン・クレメンツは本作が長編アニメ初参戦。ナイン・オールドメンミルト・カールは本作をもって引退。共同監督の一人・ジョン・ラウンズベリーは本作製作中に急死。『王様の剣』から始まった指揮・ウォルフガング、サポート・ミルト、フランク、オリー、ジョン、エリック体制の最終作となった。

主人公のビアンカとバーナードが好評だった為、13年後の1990年に続編『ビアンカの大冒険 ゴールデン・イーグルを救え!』が公開された。

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あらすじ

ネズミの国際救助救援協会ニューヨーク本部に、少女ペニーから瓶に入った助けを求める手紙が届いた。協会のメンバーであるミス・ビアンカとバーナードは、その手紙を受け、アホウドリ航空のオービルの背中に乗ってペニーを探す旅に出る。ペニーはメデューサに連れ去られ、南部湿地帯の廃外輪船に幽閉されている。メデューサの目的は、海賊の宝である「悪魔の目」という世界一大きなダイヤモンドを小柄なペニーを使って手に入れることだった。ペニーは一度は脱出をあきらめかけて、「悪魔の目」という世界一大きなダイヤモンドを探す仕事をさせられたが、ミス・ビアンカらの説得に応じて、地元のネズミたちの助けも借りて無事脱出に成功し、「悪魔の目」はスミソニアン博物館に寄贈される。ペニーには養父母が新たに現れ、そのテレビニュースをミス・ビアンカらは満足そうに眺める。そこへエビンルードが新たな救出要請を運んできて、ミス・ビアンカとバーナードは再び救出に向かうのである。

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登場キャラクター

ミス・ビアンカ
本作品の主人公。おしゃれで好奇心旺盛なキャリアウーマンの白ネズミ。救助救援協会のメンバーでハンガリー代表。香水をつけている。ペニー救援の任務を受け、パートナーにバーナードを指名する。
※原作ではイギリス大使の息子のペット。やはり飼われていて仲のいいネコの姿が全てだと思い込み、「世界中のネコというネコが大好き」と言い放つなど、世間知らずのお嬢様だったが、「囚人友の会」からビアンカへの使者として訪問したベルナルドの懇願を受けて「友の会」の活動に参画する事になる。のちに友の会議長。
バーナード
救助救援協会で下働きをしている真面目で誠実な青年のネズミ。ビアンカとコンビを組む。縁起を担ぎ、13の数字を嫌う。オービルの飛行機も苦手で、いつも「汽車にすればよかった」と言う。態度はいつもおずおずとしているが、いざと言うときはとても勇敢な若者。
※原作ではイギリス大使館の厨房に住む「囚人友の会」の会員、のち事務局長。茶ネズミ。
ペニー
救助救援協会に助けを求めた7歳の少女。メデューサにさらわれ、悪魔の沼の洞穴に眠る世界一大きなダイヤモンド「悪魔の目」を探すために働かされていた。さらわれる前、両親欲しさからか孤児院を抜け出した経緯を持つ。両親がほしいという願いは、終盤で叶った。老猫のルーファスから、信じれば願いは叶うという事を教えられた為、希望を最後まで捨てなかった。ぬいぐるみのテディが親友。いつも優しく話しかけている。
オービル
ビアンカとバーナードが乗るアホウドリ航空のパイロット飛行機。名前は続編のウィルバーも併せて、飛行機を発明したライト兄弟に由来する。
マダム・メデューサ
派手好きでとても強欲な女性。悪魔の目を手に入れるためなら手段を選ばない。表向きは質屋。ブルータスとネロという二匹の巨大ワニを従えているが、ネズミだけは大の苦手。最後に黒焦げになったブルータスとネロに抗議される。
スヌープス
メデューサの相棒である小太りの男性。メデューサと同様、ブルータスとネロという二匹の巨大ワニを従えているが、臆病な所もあり、ドジで間抜けな上に、しょっちゅうヘマをして、メデューサに怒られている。最後にネズミたちが大量のロケット花火を飛ばしたせいでメデューサやスヌープスが住む建物の爆発に覆ったことで、服装がボロボロになった状態のまま船で脱出する事になる。
ルーファス
孤児院にいる老猫。最後にペニーに飼われる。
グランプス
ルークの友人の
デッドアイ
ルークの友人のウサギ
ディガー
ルークの友人のモグラ
ディーコン
ルークの友人の
ブルータスとネロ
メデューサやスヌープスに従えている巨大ワニ。ネズミたちが大量のロケット花火を飛ばしたせいでメデューサやスヌープスが住む建物の爆発に覆ってしまい、黒焦げになるが、最後はメデューサに抗議する事になる。

キャスト

さらに見る 役名, 原語版声優 ...
  • 劇場公開版:1981年公開。当時発売されたドラマ編LPレコードに、楽曲の訳と歌手を変更した上で一部音声が収録。
  • ソフト版:2000年発売のVHSに初収録。Disney+などの各種VOD配信にも使用。
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スタッフ

映像制作

製作総指揮ドン・B・テータム
製作E・カードン・ウォーカー
原作マージェリー・シャープ
脚本ラリー・クレモンズケン・アンダーソンフランク・トーマスヴァンス・ジェリーデイヴィッド・ミッチェナーテッド・バーマンフレッド・ラッキーバーニー・マッティンソンディック・セバスト
音楽アーティ・バトラー
ビアンカ担当作画監督フランク・トーマス
バーナード、会長、ルーファス、猫、オービル、アルバトロス担当作画監督オリー・ジョンストン
ペニー、マダム・メデューサ、スヌープス、ブルータス、ネロ担当作画監督ミルト・カール
作画監督ドン・ブルース
作画監督補佐スタン・グリーン、デイル・オリヴァーチャック・ウィリアムズハリー・ヘスターウォルト・スタンチフィールドデイヴ・サディングリロイ・クロス
レイアウトジョー・ヘイルガイ・ディールトム・レイシルヴィア・ローマー
ペニー、バーナード担当原画グレン・キーン
原画ジョン・ポメロイクリフ・ノードバーグアンディ・ガスキルゲイリー・ゴールドマンアート・スティーヴンズデイル・ベアチャック・ハーヴィーロン・クレメンツボブ・マクレイ
ビル・ハジーディック・セバストロン・ハズバンドハンク・タッカー
エフェクト原画ジャック・バックリーテッド・カーシードース・A・ランファージェームズ・L・ジョージディック・ルーカス
動画ランディ・カートライトエド・ゴンベールタッド・ストーンズ
美術監督ドン・グリフィス
背景ジム・コールマンアン・ガンザーダニエラ・ビエレッカ
ブルースケッチアレックス・マン
色彩設計アル・デンプスター
撮影ボブ・ブロートン
録音ハーブ・テイラー
音楽編集イヴリン・ケネディ
タイトルエリック・ラーソンメルヴィン・ショウバーニー・マッティンソン
編集ジェームズ・メルトンジム・コフォード
助監督ジェフリー・C・パッチリチャード・リッチ
制作担当ドン・A・ダックウェル
アニメーション制作ウォルト・ディズニー・プロダクション
プロデューサーウォルフガング・ライザーマン
エグゼクティブプロデューサーロナルド・W・ミラー
監督ウォルフガング・ライザーマンジョン・ラウンズベリーアート・スティーヴンズ
配給ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント

日本語版音声制作

劇場公開版
訳詞若谷和子
ソフト版
演出高橋剛
翻訳/訳詞杉田朋子
音楽演出近藤浩章(C・オーグメント)
ミキサー高橋昭雄荒井孝(オムニバス・ジャパン)
音楽ミキサー久連石由文アオイスタジオ
録音制作東北新社
制作監修岡本企美子
日本語版制作DISNEY CHARACTER VOICES INTERNATIONAL, INC.
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主題曲

さらに見る 使用箇所, 曲名 ...

ソフト化

アメリカでのソフト回収

1999年1月8日、アメリカのウォルト・ディズニー・カンパニーは映画の背景に不快な画像があるとして約340万本のソフトの回収を発表した[2][3]

問題となったのは、映画のフィルム全体の11万コマに、2コマだけ表示されるトップレスの女性の画像だった。ビアンカとバーナードがオービルに乗ってニューヨークの街を飛行中、建物の窓に2コマ表示される[4]。再生速度の問題で通常は見えなかったのだが、ビデオソフトが発売されコマ送りができるようになったため発覚した。(1988年の映画『ロジャー・ラビット』でも似た事態が起こっている。)

以後は該当のシーンを修整したバージョンが発売されている。

脚注

外部リンク

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