時候の挨拶一覧(じこうのあいさついちらん)は、日本における、手紙やはがきなどを書く際において、文章の冒頭に使用する礼儀文のこと。「時候」とは四季折々の気候のことである。
本稿は、よく使われる文例を一覧にしたものである。
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時候の挨拶の例
時期 |
漢語調 |
口語調 |
備考 |
1月(睦月) |
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- 厳寒の候
- 厳冬の候
- 大寒の候
- 寒冷の候
- 酷寒の候
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- 謹賀新年
- 新春の喜び
- 厳寒のみぎり
- 酷寒のみぎり
- 寒気厳しき折柄
- 初春とはいえ
- 厳しい寒さ
- 一面の銀世界
- 寒さ厳しき折柄
- 例年にない寒さ
- いよいよ寒気がつのり
- 星も凍るような寒い夜
- 寒気ことのほか厳しく
- 雪の晴れ間
- 積雪は軒につかえ
- 霜柱を踏んで
- 水道の蛇口も凍る寒さ
- ビルの谷間を抜ける木枯らしの音
- 冬来たりなば春遠からじ
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上旬 |
- 新春の候
- 初春の候
- 七草の候
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中旬 |
- 小寒の候
- 寒中の候
- 甚寒の候
- 降雪の候
- 晩冬の候
- 寒風の候
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下旬 |
- 大寒の候
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2月(如月) |
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- 向春の候
- 梅花の候
- 梅鶯の候
- 厳寒の候
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- 春まだ浅く
- 立春とは名のみの寒さ
- 冬の名残りがなかなか去らず
- 寒気は冴えかえり
- 春とは名ばかりでまだ真冬のように寒く
- 余寒厳しき折柄
- 暦の上に春は立ちながら
- 三寒四暖と申しますが
- 三寒四温とか言われる季節
- いくらか寒さもゆるみ
- 梅のつぼみもそろそろ膨らみ
- 何となく春めいて
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上旬 |
- 暮冬の候
- 晩冬の候
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中旬 |
- 立春の候
- 余寒の候
- 春寒の候
- 残寒の候
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下旬 |
- 雨水の候
- 残雪の候
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3月(弥生) |
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- 弥生の候
- 萌芽の候
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- 風はまだ寒く
- 寒さも緩み
- 春寒しだいに緩み
- 春暖快適の候
- 春の彼岸の頃
- 春色とみに濃く
- 春寒料峭のみぎり
- 日増しに暖かさを増し
- 小川の水もぬるみ
- つぼみも膨らむころ
- 桃の蕾もふくらみ
- 日増しに暖かくなり
- 急に春めいて
- 木々の緑日ごとに色めく季節
- 若草萌ゆる候
- 一雨ごとの暖かさ
- 日毎にのどかになり
- 菜の花は今が盛り
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上旬 |
- 早春の候
- 浅春の候
- 解氷の候
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中旬 |
- 啓蟄の候
- 仲春の候
- 春情の候
- 軽暖の候
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下旬 |
- 春分の候
- 麗日の候
- 春陽の候
- 春光の候
- 春風の候
- 桜花の候
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4月(卯月) |
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- 春和の候
- 春陽の候
- 陽春の候
- 春暖の候
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- 春風駘蕩の候
- 春陽麗和の好季節
- 春たけなわ
- 花曇りの昨今
- 春もたけなわの日和
- 花便りも伝わる今日このごろ
- うららかな好季節を迎え
- 春光うららかな
- 桜花爛漫
- 春の愁いにとらわれ
- 春宵一刻千金の候
- 春も深くなり
- 葉桜の季節となり
- 春も半ばを過ぎ
- 惜春の思いは深く
- 若草萌える季節
- かげろうもえる季節
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上旬 |
- 麗日の候
- 春光の候
- 春風の候
- 桜花の候
- 春分の候
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中旬 |
- 清明の候
- 春嵐の候
- 桜端の候
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下旬 |
- 穀雨の候
- 葉桜の候
- 若草の候
- 麗春の候
- 惜春の候
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5月(皐月) |
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- 新緑の候
- 若葉の候
- 青葉の候
- 薫風の候
- 緑風の候
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- 新緑の色増す季節
- 新緑の野山に萌える今日この頃
- 風薫るこのごろ
- 風薫る五月の空に鯉のぼりが
- 若葉の目にしみる候
- 緑濃く
- 緑したたる
- 五月晴れ
- 大空にこいのぼりの躍るころ
- 吹く風も夏めいて
- 青田を渡る風
- 新茶の香り
- 牡丹の花が咲き誇り
- 初夏の風もさわやかな頃となり
- 深緑の色増す頃
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上旬 |
- 晩春の候
- 残春の候
- 惜春の候
- 葉桜の候
- 麗春の候
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中旬 |
- 立夏の候
- 初夏の候
- 薄暑の候
- 軽暑の候
- 新茶の候
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下旬 |
- 小満の候
- 向暑の候
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6月(水無月) |
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- 深緑の候
- 桜桃の候
- 梅雨の候
- 向夏の候
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- 若葉青葉の候
- さわやかな初夏の季節
- 梅雨がうっとうしい折から
- 時候不順の折
- うっとうしい梅雨の季節
- 長かった梅雨もようやくあがり
- 爽やかな初夏を迎え
- 初夏の風に肌も汗ばむ頃
- 樹々の緑深くなり
- 若鮎のおどる
- 暑さ日増しに厳しく
- 空には白い雲が浮かび
- 暑気日ごとに加わり
- 日の光も青く
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上旬 |
- 麦秋の候
- 薄暑の候
- 芒種の候
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中旬 |
- 入梅の候
- 梅雨の候
- 長雨の候
- 霖雨の候
- 黄梅の候
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下旬 |
- 夏至の候
- 短夜の候
- 向暑の候
- 向夏の候
- 小夏の候
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7月(文月) |
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- 盛夏の候
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- 爽快な夏
- まぶしいほどの夏
- 海山の恋しい季節
- 楽しい夏休み
- 連日厳しい暑さ
- 夏祭りのにぎわうころ
- 炎暑のみぎり
- 日々暑さ厳しき折から
- 涼風肌に心地よく
- 旱天続きで
- 草木も生気を失い
- 土用の入りとなり
- 近年にない暑さが続き
- 蝉の声に更に暑さを覚え
- 一雨欲しいこのごろ
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上旬 |
- 長雨の候
- 小夏の候
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中旬 |
- 小暑の候
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下旬 |
- 大暑の候
- 甚暑の候
- 猛暑の候
- 烈暑の候
- 酷暑の候
- 厳暑の候
- 炎暑の候
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8月(葉月) |
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- 残暑厳しき折から
- 残暑凌ぎ難き候
- 土用あけの暑さは厳しく
- 立秋とは名ばかりの暑さ続き
- 青草を蒸すような強い日射し
- 残暑なお厳しい折柄
- 秋暑厳しき折柄
- 秋にはまだ遠く
- 秋立つとはいえ
- 朝夕涼味を覚えるころ
- 夜空に秋の気配を感じるころ
- 避暑客の姿も少なくなり
- 暑さも峠を越しいよいよ秋
- 虫の声に秋も近づいた事を感じる昨今
- まだまだ暑い日が続いておりますが
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上旬 |
- 晩夏の候
- 暮夏の候
- 残夏の候
- 厳暑の候
- 甚暑の候
- 猛暑の候
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中旬 |
- 立秋の候
- 残暑の候
- 残炎の候
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下旬 |
- 処暑の候
- 早涼の候
- 初秋の候
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9月(長月) |
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- 残暑去り難く
- 二百十日も無事に過ぎ
- 爽やかな季節を迎え
- 朝夕はめっきり涼しく
- 朝夕日毎に涼しくなり
- 虫の音美しい
- 秋の気配が次第に濃くなって
- 新秋快適のみぎり
- 秋色次第に濃く
- 初雁の姿に秋を感じる頃
- 野山もにわかに秋色をおび
- スポーツの秋を迎え
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上旬 |
- 処暑の候
- 早涼の候
- 初秋の候
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中旬 |
- 白露の候
- 秋涼の候
- 仲秋の候
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下旬 |
- 秋分の候
- 秋冷の候
- 秋雨の候
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10月(神無月) |
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- 清秋の候
- 金風の候
- 夜長の候
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- さわやかな好季節
- さわやかな秋晴れの続く
- 秋涼爽快のみぎり
- 秋気肌にしみ
- 秋涼爽快の候
- 秋色日毎に深まり
- 日増しに秋も深まり
- 燈火親しむの候
- 木々の梢も色づいて
- 実りの秋となり
- 灯火親しむの候
- 空は深く澄み渡り
- 夜長の頃となり
- 冷気は日増しに加わり
- スポーツの秋
- 味覚の秋
- 天高く馬肥ゆるの候
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上旬 |
- 秋涼の候
- 仲秋の候
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中旬 |
- 夜長の候
- 寒露の候
- 秋冷の候
- 秋雨の候
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下旬 |
- 紅葉の候
- 秋麗の候
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11月(霜月) |
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- 向寒の候
- 深冷の候
- 霜寒の候
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- 菊薫る今日このごろ
- ゆく秋の寂しさ身にしみるころ
- 秋気いよいよ深く
- 秋も一段と深まり
- 鮮やかな紅葉の候となり
- 舗道に落ち葉が散る頃
- 小春日和の今日此頃
- 朝夕一際冷え込むころ
- 吐く息も白くなり
- 夜寒の折柄
- 冷気日ごとに加わり
- 日毎冷気が加わり
- 追々寒さ向かいますが
- 冷雨が降り続く
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上旬 |
- 夜寒の候
- 暮秋の候
- 晩秋の候
- 菊花の候
- 初霜の候
- 霜降の候
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中旬 |
- 立冬の候
- 冷雨の候
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下旬 |
- 初冬の候
- 孟冬の候
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12月(師走) |
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- 師走の候
- 寒冷の候
- 霜寒の候
- 霜夜の候
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- 寒気厳しき折柄
- 寒気いよいよ厳しく
- めっきり寒くなり
- あわただしい師走となり
- 師走に入って一段と寒く
- 年の瀬もいよいよ押し詰まり
- 歳末何かとご多端の折柄
- 木枯らし吹きすさぶころ
- 今年もいよいよおしつまり
- 年末御多忙の折から
- 年もせまり何かとご繁忙のこと
- 寒さもひとしお身にしみるころ
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上旬 |
- 向寒の候
- 初冬の候
- 小雪の候
- 初雪の候
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中旬 |
- 大雪の候
- 短日の候
- 寒気の候
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下旬 |
- 冬至の候
- 月迫の候
- 歳晩の候
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