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海底少年マリン

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海底少年マリン』(かいていしょうねんマリン)は、1969年1月13日から1970年7月27日までフジテレビ系列局で放送されていたテレビアニメである。本項では前身の作品『ドルフィン王子』および『がんばれ!マリンキッド』についても記述するが、特に注釈のない限り『海底少年マリン』のデータとする。

概要 海底少年マリン, アニメ:ドルフィン王子 ...
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概要

ドルフィン王子

1965年4月4日から同年4月18日までフジテレビ系列局で放送された。虫プロダクションの『ジャングル大帝』に先駆けること半年前に全3話が試験的にカラーで制作・放送された、日本初の本格的な30分カラーテレビアニメとされている[2]

がんばれ!マリンキッド

上記の『ドルフィン王子』を原案とした、本格的な連続作品として1966年10月6日から同年12月29日までTBS系列局で放送された。国内では全13話の放送だが、編集担当の中島順三によると実際には全26話として制作されていたが、残り1クール分は日本で売れなかったとのことである。国内版における残り1クール分の所在は不明。

放送当時では珍しく、絵コンテをアメリカの企業に送ると英語吹き替えのテープが送られてくるので、そのテープの長さに合わせて作画作業を行うといった体制で制作された[3]

スポンサーは松下電器産業(現・パナソニックホールディングス)1社が提供。

海底少年マリン

がんばれ!マリンキッド』の話数に新作話数を追加する形で放送された事実上の改題作品。放送の際、『マリンキッド』としての制作分は主題歌や音声など一部分を『海底少年マリン』に合わせる形で編集・修正が行われた。

1969年1月13日から同年9月22日までフジテレビ系で月曜18:00で第36話まで放送後[4][5]、月曜午前7:15に放送枠が移動となり1969年10月13日[6]から1970年7月27日[7]まで残りの話数を放送し、全78話が放送された[注釈 1]

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ストーリー

マリンが悪者から海を守るというストーリー。7つの海の守りを1人で引き受けている。海中に潜る前に「オキシガム」というガムを噛む。このガムで酸素が供給されるという設定。ハイドロジェットという装置を水中の移動に使用する。これは、足の裏からの噴流でウォータージェット推進するというものである。また武器としてブーメランを使用する。以上の内容のほとんどは主題歌の一番で歌われている。

キャスト

マリン(『ドルフィン王子』ではドルフィン王子、『がんばれ!マリンキッド』ではマリンキッド)
- 小原乃梨子
ネプティーナ(『ドルフィン王子』ではネプチューナ)
声 - 松尾佳子
ホワイティ(『ドルフィン王子』ではシロ)
声 - 野沢雅子
ガラリン
声 - 野沢那智
ブルトン
声 - 神山卓三
アッケラン博士
声 - 熊倉一雄
指令
声 - 大塚周夫
マリーナ博士
声 - 納谷悟朗

スタッフ

ドルフィン王子

  • 原案 - 岡部一彦、北川幸比古杉山卓
  • 脚本 - 北川幸比古
  • 演出 - 杉山卓
  • 作画 - 杉山卓、松本元宏、真島文祐、青木たかし
  • 美術 - 伊藤主計
  • 背景 - 伊藤攻洋
  • 撮影 - 辻友一、坂東昭雄、弘野正之
  • 製作 - テレビ動画

がんばれ!マリンキッド/海底少年マリン

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主題歌

ドルフィン王子

オープニングテーマ 「(タイトル不詳)」
歌 - 不明 / 作詞 - 白鳥朝詠 / 作曲 - 広瀬健次郎

がんばれ!マリンキッド

オープニングテーマ1 「マリン・キッドの歌」
歌 - ボニージャックスヴォーチェ・アンジェリカ / 作詞 - 横井弘 / 作曲 - 広瀬健次郎
オープニングテーマ2 「がんばれ!マリンキッド」
歌 - トニーズ / 作詞 - 白鳥朝詠 / 作曲 - 塚原晢夫
エンディングテーマ「ネプティーナのワルツ」
歌 - 西六郷少年少女合唱団 / 作詞 - 白鳥朝詠 / 作曲 - 塚原晢夫

海底少年マリン

オープニングテーマ「ゴーゴーマリン」
歌 - 小原乃梨子、若草児童合唱団 / 作詞 - 白鳥朝詠 / 作曲 - 広瀬健次郎
エンディングテーマ「ぼくホワイティ」
歌 - 若草児童合唱団 / 作詞 - 白鳥朝詠 / 作曲 - 広瀬健次郎

作品リスト

要約
視点

ドルフィン王子

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がんばれ!マリンキッド

放送された話すべてが後に『海底少年マリン』においても放送されている。

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海底少年マリン

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放送局

ドルフィン王子

がんばれ!マリンキッド

海底少年マリン

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フィルムの現存・映像ソフト化について

ビデオソフトが1980年代初頭に株式会社ポニービデオ(現・ポニーキャニオン)から、第1話「海の忍者」、第13話「太平洋ギャング同盟」、第34話「海底要塞」を収録[25]した全3巻が主に業務用として発売されたのみである。

2005年に全話を収録したDVD-BOXがi-cfから発売された。DVD収録の映像は、唯一現存が確認されている著しく退色・劣化した放送用ポジフィルムを元に補正を行ったのもので、本放送当時の色調は失われている。以降のCS等での再放送も、このDVDと同じ素材を基にして行われている。

2015年にはHDリマスター化されたDVD-BOXがTCエンタテインメントから発売された。[9]

海外には輸出された複製ネガフィルムが現存しているようで、後年でも鮮明な発色の放送が行われている。2013年、北米でDVD-BOXが発売された[26]

前身の作品『ドルフィン王子』および『がんばれ!マリンキッド』については現在までに一切ビデオソフト化されたことがなく、製作元のテレビ動画が既に解散していることもあってフィルムの所在も不明となっている。

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その他

  • アメリカやイギリスなどへは「Marine Boy」のタイトルで輸出された。
  • 1970年代には業務用に16mmフィルムが販売され、現在でも図書館等で所蔵・貸出されていることがある。
  • 2006年にはニューギンからパチンコ「CR 海底少年マリン」がリリースされた。
  • 2015年現在、著作権は株式会社シネマパラダイスが保有している。
  • 杉山卓の著書『青春アニメ・グラフィティ テレビ編』(1981年8月15日 / 集英社)に「ドルフィン王子」についての記述などが見られる。

脚注

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