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無職の英雄 〜別にスキルなんか要らなかったんだが〜
日本のライトノベル ウィキペディアから
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『無職の英雄 〜別にスキルなんか要らなかったんだが〜』(むしょくのえいゆう べつにスキルなんかいらなかったんだが)は九頭七尾による日本のライトノベル。小説投稿サイト『小説家になろう』にて2017年11月15日から2020年5月15日まで連載され[1][2][3]、2018年7月よりアース・スターノベル(アース・スター エンターテイメント)から書籍化されている。イラストは上田夢人。
メディアミックスとしては名苗秋緒によるコミカライズ『無職の英雄 別にスキルなんか要らなかったんだが -才能ゼロの成り上がり-』が『コミック アース・スター』(アース・スター エンターテイメント)にて2018年11月10日より連載中[4][5][6]。テレビアニメ化が発表され、2025年10月より放送中[7]。
原作ノベルとコミカライズ版の累計で、100万部の発行部数を記録している[8]。
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あらすじ
十歳になると女神からの祝福として「職業」を与えられる世界。最上級職である《剣姫》の母と《魔導王》の父の間に生まれた主人公アレルは、祝福の儀を受けたが職業の祝福を持たない《無職》であることが判明する。しかしアレルは全く悲観することなく、人並外れた修行をすることで職業によって得られる「スキル」を自分自身の力のみで再現することに成功。
職業に縛られず、剣の都市では剣士系スキルを極め、魔法都市では魔法学園内の6つの学院全てを同時に履修するといった具合に、特定職のスキルを極める毎に別の職業を学んでいくアレルは、《無職》でありながら様々な上級職のスキルを併用できる非常識な強さを身に着けることになる。
登場人物
アレルとその関係者
- アレル
- 声 - 小野賢章(15歳以降)[7]、津田美波(幼少時代)
- 本作の主人公。《魔導王》・レオンと《剣姫》・ファラの息子。一人称は「俺」。年齢は初登場時10歳。10歳で《無職》と認定されるが、努力して《剣士》、《魔術師》、《調教師》と各職業系統の使うスキルを身に着け、異常な強さを発揮する。スキルの模倣は実際に他人が使うのを見なければ行えないため、修行のために各都市を回り、行く先々で騒動を起こすことになる。
- 15歳になって剣の都市ブレスギアに旅立ち、母・ファラが所属してたギルド「ドラゴンファング」に入る。《無職》でありながら剣神杯トーナメントに優勝して剣士系の頂点に立ち、自分の知る最強の剣士であるファラに再戦するため故郷へと帰る。
- ライナ
- 声 - 早見沙織[9]
- ヒロイン。年齢は初登場時11歳。自警団長・エバンスの娘。一人称は「私」。アレルと同郷の少女《剣士》。アレルより1歳年上。ブレスギアでアレルと再会する。後にアレルと結婚して21歳の頃に男女の双子・アークとレイラを産む。
- レオン
- 声 - 高橋伸也[10]
- アステアとアレルとミラの父。魔術師系の最上級職である《魔導王》。アークとレイラの祖父。年齢は初登場時35歳。
- ファラ
- 声 - 中原麻衣[10]
- アステアとアレルとミラの母。《剣士》系の最上級職である《剣姫》と思われているが、実は超級職である《剣神》(騒がれるのが面倒で、昇格を黙っていた)。アークとレイラの祖母。年齢は初登場時35歳。
- アステア
- 声 - 礒部花凜[10]
- アレルの姉。一人称は「私」。ブラコン。《女皇》のスキル〈天命〉を使い、アレルが不自由なく暮らせる世界を創るため「皇国」を創る。年齢は初登場時13歳。アレルより3歳年上。アークとレイラの伯母。
- ミラ
- 声 - 井口裕香[10]
- アレルの妹。一人称は「私」。ブラコン。《殺し屋》系の最上級職《暗殺姫》だが、兄も含めて周囲には隠している。アレルが10歳の頃に生まれた。アークとレイラの叔母。
- アーク
- アレルとライナの息子。レイラと双子。一人称は「僕」。アレルが20歳でライナが21歳の頃に生まれた。
- レイラ
- アレルとライナの娘。アークと双子。一人称は「私」。アレルが20歳でライナが21歳の頃に生まれた。
- エバンス
- ライナの父親。自警団長の男性。アークとレイラの祖父。
剣の都市ブレスギア
- リリア
- 声 - 上坂すみれ[9]
- ロッドの娘で、職業は上級職《細剣士》。一人称は「私」。アレルやライナより年上。やる気を失った父に代わり、ギルド「ドラゴンファング」を支える中心人物。ギルド対抗戦に必要な最低人数3人を揃えるため、アレルに目をつけて強引に勧誘する。《無職》と知った当初は手のひらを返して追い出そうとするが、アレルがブラックブレードのA級剣士5人を圧倒したことで態度を一変。色仕掛けで婚姻を迫りギルドに縛り付けようとするが、貧乳であるため巨乳好みのアレルには全く相手にされていない。
- ロッド
- 声⁻四宮豪
- リリアの父で、「ドラゴンファング」のギルド長。一人称は「俺」。かつてはファラと並ぶトップレベルの剣士で、メンバー育成にも熱心だったが、片腕を失ったことで二刀流が前提の最上級職《双剣王》のスキルが使えなくなり、酒に溺れて没落。しかし、スキルが使えない《無職》のアレルが剣神杯トーナメントを制した姿に感化されて復活。再び多くのメンバーが所属するようになったギルドを率い、厳しく鍛える日々を取り戻す。
- ゲオルグ
- 声-荻野晴朗
- 剣の都市ブレスギアにあるトップランクのギルド「ブラックブレード」のギルド長。職業は最上級職《剣帝》。中年の男で、一人称は「私」。表向きは実力者として振る舞うが、裏ではギルドの地位を守るために卑劣な妨害行為も辞さない。
- ギオ
- 声⁻堀金蒼平
- 上級職《細剣士》の男性。一人称は「俺」。
- マサムネ
- 声⁻森嶋秀太
- 東方の《侍》系の上級職《剣豪》の男性。一人称は「拙者」。
魔法都市アルスベル
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用語
- 職業
- 本作の世界における「職業」とは、生活の糧を得る「仕事」を指すものではなく、10歳になると受ける「祝福の儀」によって女神から授けられる才能の特典を意味する。作中では《剣士》《商人》などのように《》で括って表記され、RPGにおけるキャラクタークラスに近い概念である。
- 親と同じものになることが多いが、実際に儀式を受けるまでは何が授けられるかは分からない。職業には「基本職」「上級職」「最上級職」「超級職」の4段階あり、通常は基本職として経験を積むことで上位の職へと昇格するが、まれに最初から上級職を授かる者も存在する。超級職は伝説に残るレベルの幻の職業である。
- また、《盗賊》《殺し屋》《詐欺師》など、いわゆる悪党系の職業も存在し、これらを授けられた者は本人の資質に関係なく社会的に差別され、結果として裏社会で生きる道を選ばざるを得ないケースが多い。
- スキル
- 職業を授かると同時に自動的に得られる能力で、作中では<>で括って表記される。たとえば、《剣士》であれば<剣技>、《商人》であれば<目利き>といった具合に、職業に対応した特定のスキルが付与される。スキルを持たない者と比べて、戦闘や生活面で圧倒的な優位性を持つとされる。
- 《無職》
- 主人公・アレルが祝福の儀で授かった職業。いかなるスキルも得られず、別の職業に成長することもないため、世間では「才能無し」として極端に蔑視される存在である。しかしアレルは、並外れた努力と修練によって、スキルを持つ者と同等以上の能力を自力で再現しており、その生き様が物語の核心となっている。
- 加護
- 職業と同様に、女神から《無職》を含むすべての人間に授けられる能力。全身を覆う微かに光るオーラのようなもので、受けたダメージを一定量肩代わりする防護機能を持つ。RPGにおける「ヒットポイント」に相当する概念であり、減少した加護は時間の経過による自然回復、あるいは聖水の摂取によって回復する。
反響
Amazon.co.jpの書籍版1巻販売ページにて、ある読者が本作について「不快感の塊のような主人公」「バトルシーンもひどく擬音だらけの落書き」などと酷評。これに対して作者の九頭は『小説家になろう』に投稿した最新話のあとがきにて、この感想に対して「単なる読解力不足」と反論し「たぶん書籍版はもとよりWEB版もちゃんと読んではないんだろうなぁ」と苦言を呈す。後日、反論を受けたユーザーは投稿を追記し、再び本作品および作者を批判する、という口論が起こり、ネット上で話題になった[12]。
既刊一覧
小説
- 九頭七尾(著)・上田夢人(イラスト) 『無職の英雄 〜別にスキルなんか要らなかったんだが〜』 アース・スター エンターテイメント〈アース・スターノベル〉、全4巻[3]
- 2018年7月14日発売[13]、ISBN 978-4-8030-1204-0
- 2018年11月15日発売[14]、ISBN 978-4-8030-1248-4
- 2019年3月15日発売[15]、ISBN 978-4-8030-1274-3
- 2019年6月15日発売[16]、ISBN 978-4-8030-1303-0
漫画
- 九頭七尾(原作)・上田夢人(原作)・名苗秋緒(漫画) 『無職の英雄 別にスキルなんか要らなかったんだが -才能ゼロの成り上がり-』 アース・スター エンターテイメント〈アース・スターコミックス〉、既刊10巻(2025年10月10日現在)
- 2019年6月12日発売[17]、ISBN 978-4-8030-1298-9
- 2020年3月12日発売[18]、ISBN 978-4-8030-1395-5
- 2020年9月12日発売[19]、ISBN 978-4-8030-1447-1
- 2021年3月12日発売[20]、ISBN 978-4-8030-1497-6
- 2021年10月12日発売[21]、ISBN 978-4-8030-1568-3
- 2022年5月12日発売[22]、ISBN 978-4-8030-1642-0
- 2023年10月12日発売[23][24]、ISBN 978-4-8030-1846-2
- 2024年6月12日発売[25]、ISBN 978-4-8030-1959-9
- 2025年3月12日発売[26]、ISBN 978-4-8030-2090-8
- 2025年10月10日発売[27]、ISBN 978-4-8030-2195-0
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テレビアニメ
要約
視点
2023年10月にテレビアニメ化が発表された[24][28]。2025年10月よりTOKYO MXほかにて放送中[11][29]。
スタッフ
- 原作 - 九頭七尾[7]
- キャラクター原案 - 上田夢人、名苗秋緒[7]
- 監督 - 矢花馨[7]
- シリーズ構成 - 日暮茶坊[7]
- キャラクターデザイン - 千葉孝幸、徐学文[30]
- プロップデザイン - 山本恭平
- 色彩設計 - 勝田綾太、山本真希[30]
- 美術設定 - 金延連[30]
- 美術監督 - 安田ゆかり[30]
- 3D監督 - 後藤優一
- 撮影監督 - 加納篤[30]
- 編集 - 村井秀明[30]
- 音響監督 - 森下広人[7]
- 音響効果 - 林佑樹[30]
- 音響制作 - ダックスプロダクション[7]
- 音響制作担当 - 川添憲五[30]
- 音楽 - 朝比奈健人[7]
- 音楽制作 - MAGNET
- 音楽プロデューサー - 君塚耕太
- チーフプロデューサー - 江波戸憲司、松田大洋、山岡勇輝、大森慎司、後藤哲、大貫佑介
- プロデューサー - 村上滋基、佐藤友紀、柴山智歩、猪狩秋帆、君塚耕太、清水美幸、佐藤俊亮、髙橋暁、馬場哲平
- アニメーションプロデューサー - 本田稔裕
- アニメーション制作 - studio A-CAT[7]
- 製作 - 無職の英雄製作委員会[30](YTE、ドコモ・アニメストア、アース・スター エンターテイメント、MAGNET、BSフジ、studio A-CAT、カルチュア・エンタテインメント、ブシロードムーブ)
主題歌
各話リスト
放送局
BD
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脚注
外部リンク
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