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第81回東京箱根間往復大学駅伝競走

2005年の箱根駅伝 ウィキペディアから

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第81回東京箱根間往復大学駅伝競走(だい81かいとうきょうはこねかんおうふくだいがくえきでんきょうそう)は、2005年平成17年)1月2日から1月3日までに開催された第81回目の東京箱根間往復大学駅伝競走である。

概要 試合日程, 出場校 ...

実施日程

参加大学

明大が第67回大会以来14年ぶりに予選突破。前回わずか4秒差で予選落ちした拓大、前回予選11位だった専大も2年ぶりに予選を突破した。前回予選を通過した東農大はわずか4秒の差で帝京大に届かず予選落ち。国士大も連続出場はならず、関東学院大は連続出場が3年で途絶えた。

1 駒澤大学前年1位39年連続39回目
2 東海大学前年2位33年連続33回目
3 亜細亜大学前年3位4年連続28回目
4 法政大学前年4位7年連続69回目
5 順天堂大学前年5位48年連続48回目
6 東洋大学前年6位3年連続63回目
7 中央大学前年7位76年連続79回目
8 神奈川大学前年8位14年連続37回目
9 日本体育大学前年9位57年連続57回目
10 日本大学前年10位8年連続76回目
11 早稲田大学予選1位/前年16位29年連続74回目
12 大東文化大学予選2位/前年13位38年連続38回目
13 明治大学予選3位/第67回 14位14年ぶり48回目
14 専修大学予選4位/第79回 19位2年ぶり61回目
15 山梨学院大学予選5位/前年12位19年連続19回目
16 中央学院大学予選6位/前年11位3年連続6回目
17 拓殖大学予選7位/第79回 12位2年ぶり31回目
18 城西大学予選8位/前年19位2年連続2回目
19 帝京大学予選9位/前年14位8年連続8回目
20 関東学連選抜(オープン参加/区間記録のみ公認)
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概要

要約
視点

今大会前に距離を再計測した結果217.9kmで、従来より1.5km長くなった。

往路は東海大学が初優勝。7区で逆転した駒澤大学が総合4連覇および復路優勝を果たした。

往路

1区

前回1区で区間賞を獲得した日体大・鷲見知彦が集団を引っ張るかたちで進む。ハイペースではなかったが、当日変更で入った拓大・磯洋行が3km手前で集団からこぼれると、何度も集団から飛び出すそぶりを見せていた中大のスーパールーキー・上野裕一郎が新八ツ山橋で集団から脱落してしまう波乱の出だしとなった。

先頭集団は六郷橋の下りで亜大・木許史博がスパート。これに東海大・丸山敬三が反応しマッチレースとなる。丸山が木許の表情を何度も確認し様子を窺うと、残り700mでスパート。木許に8秒差をつけトップでタスキリレー。東海大の鶴見中継所トップ通過は31年ぶり。鷲見は14秒差の3位。12位までがトップと1分差以内でタスキリレーする混戦だったが、中大は3分31秒、拓大は5分28秒の大差をつけられた。

2区

東海大のスーパールーキー・伊達秀晃が後続を寄せ付けずトップをキープ。トップと1分06秒差の14位でタスキを受けた山梨学大のオンベチェ・モカンバが8.6kmで12人を抜き2位に浮上する。その後ろでは2回目の出場となる城西大・田上貴之が、駒大や日大・早大など常連校を抑え単独5位に浮上する健闘を見せる。

伊達は日本人1年生では歴代最速となる1時間08分04秒の区間2位と好走。モカンバは区間賞の走りで49秒差の2位。亜大は岩﨑洋平が区間4位と健闘し1分15秒差の3位でタスキを繋ぐ。4連覇がかかる駒大はトップと2分差の8位。1区で大きく出遅れた中大は主将の高橋憲昭が区間3位と好走し15位まで盛り返す。1年生ながら予選会日本人1位を獲得した専大・座間マボロベネディックは終盤に急失速し11位から16位に後退。拓大は繰り上げスタートまで残り41秒というところでなんとかタスキを繋いだ。

3区

東海大・北澤賢悟は区間3位の好走でトップを守る。トップと1分44秒差の6位でタスキを受けた日大初の留学生ディラング・サイモンが猛追を見せ、7.4kmで2位に浮上。区間賞の走りでトップとの差を49秒まで縮めた。駒大は5位に浮上したがタイム差は開き2分32秒差。

序盤で大きく出遅れトップと7分33秒の18位でタスキを受けた大東大・古川茂は区間2位と好走するも、17位に浮上するのがやっとであった。

4区

東海大は4区の一井裕介も区間3位の好走で首位を堅持。2位日大は阿久津尚二が区間4位の走りを見せるもトップとの差は1分08秒に広がる。5位駒大は田中宏樹が区間賞の快走で3位に浮上し、トップとの差を1分14秒まで縮め、往路連覇に望みを繋いだ。

中位争いは大混戦となっており、中大は池永和樹が区間2位の走りで12位から7位まで浮上。1区4位から16位まで順位を落としていた早大も藤森憲秀が5人を抜き11位に浮上する。一方で順大は9位から15位に転落している。

5区

3位でタスキを受けた駒大・村上和春は並走していた日大を5km過ぎに振り切ると、先頭を行く東海大・越川秀宣との差をじわじわと詰めていく。その後ろではトップと3分36秒差の4位でタスキを受けた日体大のスーパールーキー・北村聡が快調なペースを刻み、大平台では区間記録を29秒上回るペースで前を追う。しかしさらに後方では、トップと6分57秒差の15位でタスキを受けた順大・今井正人が大平台までに6人を抜き9位に浮上。大平台では区間記録を50秒も上回るタイムを刻む。

北村は小涌園前を区間記録より27秒早いタイムで通過。15kmを過ぎついに3位の日大を目前にするが、その直後脚に痙攣を起こし大きくペースダウン。16.35kmで別府健至監督の指示を受けて一旦立ち止まり、屈伸をして再び走り始めるが、今度は両腕に痙攣を起こし痛みに顔を歪めながらの走りとなる。その後ろからは、小涌園前を区間記録より1分44秒も早いタイムで通過した今井が10人を抜いて5位まで順位を押し上げてきており、18.75kmで北村を捉え逆転。苦しい表情の北村に対し、今井は笑顔の激走であった。

先頭の越川は小涌園前を過ぎると急激にペースダウン。下りに入ってもペースが全く上がらず、村上が一気に差を詰める。残り1.5kmの箱根神社大鳥居で二人の差はわずか5秒にまで縮まるも、最後の平地で越川が再びペースアップ。東海大が1区から一度も首位を譲らず初の往路優勝を飾った。駒大は村上が区間2位の好走を見せるも、30秒差の2位で往路を終えた。日大は1分58秒差の3位。

順大はトップと2分35秒差の4位でゴール。今井は東海大・中井祥太の持つ区間記録を2分17秒も上回る、1時間09分12秒の区間新記録を樹立した。翌年から5区のコースが延長されたため今井の記録は不滅のものとなったが、旧東海道杉並木を通っていた第75回大会以前や、再びコースが短縮された第93回大会以降も1時間10分を切ったランナーは第100回大会まで現れなかった。11人のごぼう抜きも5区歴代最多である。

日体大はトップと3分30秒差の5位。北村もアクシデントがありながら区間4位の力走であった。中大は中村和哉が区間2位タイの走りで4分25秒差の6位。

シード権争いは7位の亜大から15位の早大まで2分30秒以内に9校がひしめく混戦。往路で見せ場を作った城西大はシード圏内の9位に食い込んだ。14年ぶり出場の明大は9分42秒差の16位。学連選抜・専大・帝京大・拓大の4チームが復路一斉スタートとなった。

復路

6区

山を下りきるまで東海大と駒大の差は30秒前後で推移していたが、平地に入ると駒大の藤山哲隆が一気に差を詰め、14秒差でタスキリレー。3位日大も1分37秒差まで縮める。6位の中大・野村俊輔は4年連続の60分切りこそならなかったものの3年連続の区間賞を獲得。7位の亜大・板倉克宜は函嶺洞門まで野村を上回るタイムで下っていたが、終盤ペースを落とし区間3位であった。法大の松垣省吾が区間2位の好走で13位からシード圏内の10位に浮上。城西大が9位から12位に後退したが、8位神大から12位城西大までわずか40秒差という混戦であった。

7区

トップと14秒差でタスキを受けた駒大・糟谷悟が、2.8kmで東海大・角田貴則に追いつくと、8.3kmで角田を突き放しついに首位浮上。ぐんぐんと差を広げ、平塚中継所では1分06秒の差をつける。糟谷は2年連続の区間賞。3位日大とは3分08秒の差が開き、日大から6位順大まで1分以内という混戦となった。

シード権争いは神大・山梨学大・法大・中央学大・城西大の5校が8位集団を形成するも、17kmで仕掛けた中央学大・杉本芳規が他校を大きく突き放し単独8位に浮上。一方山梨学大は大きく後退し、城西大・神大・法大の3校が接戦のままタスキを渡した。

8区

駒大・藤井輝と東海大・前川雄の1年生対決となった。前川がじわじわと差を詰めるが、その後方では3位の日大・福井誠、4位に浮上した中大・奥田実が区間記録に迫るペースで一気に差を詰める。藤井は残り3kmから急激に失速し、東海大との差は27秒に縮まった。日大・福井は区間2位の好走で2分以上差を詰め41秒差の3位、中大・奥田は区間賞の走りで3分近く差を詰め、1分09秒差の4位に浮上。日大は9・10区にエース格の選手を残しており、優勝争いは混沌とした展開となった。

シード権争いは法大・田中宏幸が城西大・神大を大きく突き放し、50秒前を行く8位の中央学大・信田雄一に追いつく。しかし遊行寺坂から信田が仕掛け、7位の亜大を捉え逆転。7位中央学大・8位亜大・9位法大の順でタスキを繋ぐ。10位争いは城西大・川野竜男が神大・小村章悟に一時30秒以上差をつけるも、終盤から小村が大きく差を詰め残り600mで逆転。10位神大、5秒差で11位城西大の順でタスキリレー。さらに1分30秒ほど離れて大東大と早大が追う展開となった。

9区

2位争いは日大・武者由幸が1km手前で東海大・倉平幸治に追いつき、並走しながら前を追う。しかし先頭の駒大・塩川雄也は区間記録を上回るペースで突っ込み後続を突き放していく。武者は11km手前で倉平を突き放し単独2位に浮上したものの、塩川は快調なピッチで後続との差を開いていき、トップでタスキリレー。西田隆維の持つ区間記録を22秒更新する1時間08分38秒の快走であった。武者は区間5位でまとめたものの駒大との差は2分27秒に開き、逆転優勝は厳しくなった。中大は森勇基が区間14位と苦しい走りで、トップと4分20秒差の3位。倉平は中盤以降大きく失速し、日体大・順大にもかわされ6位まで後退した。

神大・村井勇二と城西大・川﨑英哉による10位争いは、川﨑が2.6kmでスパートし一時17秒の差をつけるも、9.9kmで村井が追いつき並走、16.8kmで川﨑を一気に突き放した。神大は10位をキープしたままアンカーにタスキリレー。後方では13位でタスキを受けた早大・河野隼人が18.4kmで大東大をかわすと、失速した川﨑も20.5kmで捉え11位に浮上。神大と1分04秒差でタスキをつなぐ。さらに33秒遅れて大東大が12位、城西大は13位に後退した。

塩川が区間新記録の走りを見せながらも、鶴見中継所では繰り上げスタートなく2年ぶりに全チームが一本のタスキを繋いだ。

10区

駒大・柴田尚輝は序盤こそ日大・下重正樹に20秒ほど詰められるも、その後は差を詰めさせない。その後方では4位でタスキを受けた日体大・山田紘之と、5位でタスキを受けた順大・松瀬元太がともに区間記録を30秒以上上回るタイムで前を追う。

シード権争いは、11位の早大・髙岡弘が山田や松瀬をさらに上回るペースで神大の主将・内野雅貴を猛追。鶴見中継所で1分04秒あった差が、16kmでわずか7秒差まで接近する。

柴田は安定した走りで後続を寄せ付けずフィニッシュ。駒大は2位に3分35秒の差をつけ総合4連覇・復路優勝を果たした。

山田は17.9kmで中大をかわし3位に浮上すると、ゴールまで残り500mというところでビル風に煽られ失速していた下重をも捉え、総合2位でフィニッシュ。山田は駒大・北浦政史が持つ区間記録を49秒も上回る区間新記録を樹立した。日体大の総合2位は16年ぶり。日大はトップと4分差の3位、直後に中大が入った。中大は駒大にわずか6秒届かず復路優勝を逃した。5位でゴールした順大・松瀬は終盤にややペースを落とし区間新記録には3秒及ばなかった。

10位争いは髙岡の追い上げに気づいた内野が16kmから再び差を広げ、区間5位と粘りの走りを見せ総合10位でフィニッシュ。髙岡は区間記録を14秒上回る区間新記録(区間2位)の走りで最後まで追い詰めたが、22秒届かず3年ぶりのシード権獲得を逃した。

中央学大が総合9位で2年ぶりにシードに返り咲いた一方、東洋大が総合13位で3年ぶりのシード落ちとなった。

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成績

  • 総合優勝 駒澤大学 11時間03分48秒 (4年連続)
    • 往路優勝 東海大学 5時間32分11秒
    • 復路優勝 駒澤大学 5時間31分07秒
  • 金栗四三杯 今井正人(順天堂大学)=5区・区間新記録

総合成績

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(「-」はオープン参加による順位なし)
上位10校は次大会のシード校。
*1:復路一斉スタート

往路成績

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(「-」はオープン参加による順位なし)


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'注1')メンバーの名前の()内の数字は学年。

復路成績

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(「-」はオープン参加による順位なし)
*1:復路一斉スタート


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'注1')メンバーの名前の()内の数字は学年。

個人記録

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区間賞

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各区間順位

1区

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2区

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3区

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4区

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5区

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6区

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7区

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8区

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9区

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10区

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区間エントリー一覧

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予選会

成績

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個人順位

  • 上位10名
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外部リンク

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