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第100回東京箱根間往復大学駅伝競走

2024年の箱根駅伝 ウィキペディアから

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第100回東京箱根間往復大学駅伝競走(だい100かいとうきょうはこねかんおうふくだいがくえきでんきょうそう)は、2024年令和6年)1月2日から1月3日まで開催された100回目の東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)である。

概要 試合日程, 出場校 ...

今大会は100回目の記念大会として開催され、これにより通常回より参加校を3校増枠した23校により本大会を開催した[1]。また、「箱根駅伝100回記念ロゴ」が制作された[2]

2023年10月実施の予選では、出場校数増加に伴い予選通過校数を3校増枠する[1]とともに、関東以外の大学にも今大会に限り門戸を広げる[3][4][5][6]

一方で今大会では関東学生連合チームは編成されなかった[3]

大会前日の1月1日に能登半島地震が発生し、影響が心配されたが予定通り実施された。

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実施日程

区間

さらに見る 総距離 217.1 km, 中継所 ...
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参加大学

要約
視点

第99回大会の総合成績上位10校(シード校)と予選会通過校13校を合わせた全23校が参加する[1]。なお、今大会では関東学生連合チームは編成されない。

予選会では、前回大会で予選敗退の大学のうち5校が本大会出場となった。東京農業大学は10年ぶり、日本大学は4年ぶり、神奈川大学・中央学院大学・駿河台大学は2年ぶりの出場となる。一方、前回本大会出場の2校が予選敗退となった。前回大会総合11位の東京国際大学(予選14位)は、予選13位の山梨学院大学との差が僅かに3秒及ばず、7年ぶりの予選敗退となった(第79回-第89回のインカレポイント制導入時期を除けば過去最少差)。前回大会総合20位の専修大学(予選18位)は4年ぶりの予選敗退となった。

さらに見る シード校 (10校), No. ...

※ナンバーカードの数字はNo.1-10が前年順位、No.11-23は予選会順位の順。

出場選手

さらに見る No. / 大学名, 区間エントリー選手(No. / 選手名,学年,年齢) ...
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概要

要約
視点

前年度大学駅伝三冠を達成し、今年度も出雲全日本を制して史上初の2年連続三冠に挑む駒大を筆頭に、青学大・中大・國學院大の4校による優勝争いが展開されると予想されていた[7]

往路

1区

エントリー変更は駒大、國學院大、法大、大東大、帝京大、国士大、東農大、駿河台大。

スタート直後から駿河台大の1年生スティーブン・レマイヤンが先頭を引っ張り、最初の1kmを2分47秒、5kmを14分00秒で通過するハイペース。すると3kmを過ぎたあたりでレマイヤンと駒大・篠原倖太朗、青学大・荒巻朋熙、國學院大の主将・伊地知賢造が抜け出し、この4人の先頭集団が他の19校の大集団と新八ツ山橋の定点(7.8km)で22秒の差をつける。

その後もハイペースで競り合う先頭集団からは12kmで荒巻と伊地知が脱落すると、レマイヤンと篠原の一騎打ちとなったが、六郷橋の登り手前で篠原がスパートし、レマイヤンを大きく引き離していく。最後までハイペースを刻んだ篠原は1区歴代2位となる1時間01分02秒の快走で区間賞を獲得、駒大がトップで鶴見中継所をタスキリレー。駒大の1区区間賞は第91回大会(2015年)の中村匠吾以来9年ぶり。

後ろではペースを上げた第2集団が16kmで伊地知、荒巻を続けて捉えると、19km過ぎで日大・西村翔太、城西大の主将・野村颯斗、東海大・兵藤ジュダ、創価大・桑田大輔の4人が抜け出す。そのままレマイヤンを捉えると、ラスト1kmで桑田がスパートし、トップ駒大と23秒差の2位でタスキリレー。1秒差で城西大、2秒差で日大と続いた。

序盤で先頭争いをしていたレマイヤンは32秒差の6位、同じく荒巻は35秒差の9位でタスキを渡したものの、伊地知は後半失速し1分33秒差の17位に沈んだ。また、優勝候補と目されていた中大も、2年連続の1区出走となった溜池一太がトップと1分49秒差の区間19位と沈み、苦しいスタートとなった。

2区

エントリー変更は青学大、城西大、神奈川大、駿河台大。

先頭でタスキを受けた駒大の主将・鈴木芽吹は5kmを14分07秒で入ると、その後も快調なペースで先頭をひた走る。2位争いは創価大の1年生スティーブン・ムチーニと、予選会トップの日大の1年生シャドラック・キップケメイが競り合い、その後方では4位の城西大・斎藤将也に9校の5位集団が迫る。

先頭を走る鈴木は終盤まで安定したペースを刻み、そのまま駒大が戸塚中継所をトップでタスキリレー。鈴木は2区歴代9位となる1時間06分20秒の好タイムをマークした(区間2位)。

2位争いは、10km過ぎでムチーニがキップケメイを引き離し始めるが、その後ろの4位グループから抜け出した青学大・黒田朝日が14kmでキップケメイを捉えると、権太坂(15.2km)から一気にスピードを上げ、20kmでムチーニをも捉え単独2位に浮上する。黒田は権太坂〜戸塚中継所間を他の選手よりも30秒以上早い22分30秒という驚異的なラップタイムで駆け抜け、青学大が22秒差の2位でタスキリレー。黒田は2区歴代4位となる1時間06分07秒のタイムを叩き出し、区間賞を獲得した。

後方では國學院大・平林清澄、早大・山口智規、東洋大・梅崎蓮がそれぞれ8人抜き。山口は渡辺康幸の持つ大学記録を29年ぶりに塗り替えた。その一方で、19位でタスキを受けた前回大会2区区間賞の中大・吉居大和は権太坂以降失速し区間15位に沈み、17位に浮上するに留まった。駿河台大は6位から19位、明大は8位から22位へと大きく順位を下げた。

区間賞の黒田をはじめ6人が1時間6分台をマークするハイレベルなレースとなった。

3区

エントリー変更は青学大、國學院大、早大、城西大、東洋大、日体大、日大、国士大、中央学大、東海大。

トップの駒大は前年11月25日八王子ロングディスタンス10000mでU20日本記録(学生今季最高記録)を樹立した佐藤圭汰が、追いかける青学大は前々回においてこの区間で首位交代を果たした太田蒼生が当日変更でエントリー。5kmを13分57秒のハイペースで入った佐藤に対し、太田は更にそれを上回る13分51秒で突っ込み、戸塚中継所では22秒あった差をぐんぐん縮め7km過ぎで先頭を走る佐藤に追いつくと、その後は区間記録に迫るペースで激しく競り合う。その後ろではトップと1分19秒差の5位でタスキを受けた城西大のヴィクター・キムタイと、1分39秒差の9位でタスキを受けた國學院大・青木瑠郁が追い上げを見せる。

先頭争いは18.1kmまで抜きつ抜かれつの競り合いが続いたものの、湘南大橋を渡り終えたところで太田が一気にスパートし、佐藤を引き離してそのまま青学大がトップでタスキリレー。太田は第98回大会で東国大・丹所健がマークした1時間00分55秒の日本人最高記録を1分08秒も更新し、日本人初の59分台となる59分47秒の驚異的なタイムを叩き出し区間賞を獲得した。駒大は4秒差の2位でタスキを渡し、佐藤もこれまでの日本人最高記録を更新する1時間00分13秒のタイムをマークした。2分39秒差の3位にはキムタイが区間3位の快走を見せた城西大が入った。

4位争いは中継所直前で青木と東洋大・小林亮太、日大・安藤風羽の三つ巴の争いとなり、最後は安藤がわずかに競り勝ちトップと3分24秒差の4位でタスキリレー。1秒差で東洋大、2秒差で國學院大と続いた。

2区を終え総合17位と苦戦する中大は、前回大会3区区間賞を獲得した中野翔太を2年連続で起用したものの、区間20位のブレーキとなりトップと7分57秒差の18位。早くも優勝争いからは脱落することとなった。

また、駒大は前回大会の4区から学生三大駅伝において23区間連続でのトップ通過が続いていたが、今大会の3区で途切れることとなった。

4区

エントリー変更は駒大、中大、順大、早大、法大、東洋大、大東大、明大、立大、神奈川大、国士大、中央学大、駿河台大、山梨学大。

雨が降りしきる中、先頭でタスキを受けた青学大・佐藤一世は快調なペースを刻み2位の駒大・山川拓馬を引き離していく。一方、追いかける山川は中盤あたりから腰を押さえる仕草を見せ苦しい走りとなり、二宮の定点(8.9km)でその差は41秒に広がる。後ろでは5位でタスキを受けた東洋大の主将・松山和希が國學院大の1年生・辻原輝を引き連れ、46秒前を行く3位の城西大・山中秀真を追いかける。

先頭を走る佐藤は4区歴代7位となる1時間01分10秒の快走で区間賞を獲得し、青学大が2年ぶりに小田原中継所をトップでタスキリレー。再逆転を狙う駒大は山川が区間6位と粘ったものの、青学大との差は1分26秒と大きく広がった。

3位争いは酒匂橋(15.2km)で山中が松山・辻原に4秒差まで詰められるが、その後引き離しトップと3分35秒差で城西大が3位を守ってタスキリレー。17秒差で東洋大、23秒差で國學院大と続いた。松山は区間2位(4区歴代10位)の快走。後方では18位でタスキを受けた中大の主将・湯浅仁が区間3位と意地を見せ、5人を抜いて総合13位に順位を押し上げた。一方、13位でタスキを受けた順大の1年生・吉岡大翔は区間8位と粘りの走りを見せ、2人を抜いて11位に浮上。また、ここまで4位と健闘していた日大は久保昇陽が区間最下位に沈み、8つ順位を落とし総合12位でタスキを渡した。 区間6位となった中央学大・黒岩勇禅は父との親子給水を果たした。

5区

エントリー変更は立大、神奈川大。

流れに乗る青学大は、前々回大会で区間3位と好走するも前回大会では直前の体調不良で出走が叶わなかった若林宏樹がエントリー。追いかける駒大は、前々回で区間4位と好走し今年度は副主将を務める金子伊吹がエントリー。両者ともに序盤は快調なペースを刻むも、上りに入ってから若林がその差を広げ大平台では1分33秒、小涌園では1分53秒差をつける。また、その後ろでは、3位でタスキを受けた城西大・山本唯翔が前回大会で自らが作った区間記録を更新するべく山を駆け上る。

雨が強くなり寒さが襲う中、先頭の若林は最後までハイペースで押し切り、前回大会で山本がマークした1時間10分04秒の区間記録を32秒更新する1時間09分32秒(区間2位)の快走を見せ、2年ぶりに青学大が往路優勝のテープを切った。また青学大は、第96回大会(2020年)で自校が記録した5時間21分16秒の往路記録を3分以上更新し、史上初めて5時間20分を切る5時間18分13秒という圧巻の往路新記録を打ち立てた。金子は終盤引き離され、駒大が2分38秒差の2位でフィニッシュ。こちらも5時間20分51秒と往路記録を更新したものの、2年連続の大学駅伝三冠には黄色信号が灯った。

3位を走る山本はタスキを受けた時点で2分09秒あった2位・駒大との差を39秒まで縮め、自らの区間記録を50秒更新し、さらには第81回大会(2005年)でほぼ同じコースを走った順大・今井正人が記録した1時間09分12秒の記録[注 2]に迫る、1時間09分14秒の区間新記録を樹立して2年連続で区間賞を獲得した。城西大は過去最高の往路3位。4位は東洋大、5位には1年生・工藤慎作が区間6位の走りを見せた早大が入った。

一方、優勝候補の一角とされた國學院大は上原琉翔が区間17位と苦しみ、トップと8分54秒差の6位で往路を終えた。また、2023年4月に東海大から創価大に編入した後に全日本5区で区間賞を獲得し[注 3]、今大会でも区間賞候補と目され区間新記録の更新も期待されていた創価大・吉田響は苦手としていた寒さのため力が出し切れず、区間9位の走りで順位を総合8位から7位と1つだけ上げて、トップと9分55秒差でフィニッシュした。

予選会トップ通過の大東大は、2年連続の山上りとなった菊地駿介が区間4位の力走で14位から6人抜きの8位でフィニッシュ。続いて法大、順大、国士大の順番でゴールした。昨年準優勝の中大は3区までの失速がたたり総合13位。4区終了時点ではシード圏内の9位にいた東海大は、喜早駿介が区間22位の大ブレーキでシード圏内まで1分16秒差の16位まで順位を落とした。また、予選会2位通過の明大は2区以降波に乗れず最下位で往路を終えた。

シード権争いは7位・創価大から19位・日大まで13校が3分43秒の間にいる大混戦となった。また、青学大と10分以上の差がついた8位・大東大以下16校が復路一斉スタートとなった。この校数は、第70回大会(1994年)と並び史上最多タイである[8][9]

復路

6区

前日とは打って変わり、雨が止んでのスタート。復路は、駒大が7~9区に経験者を配置したのに対し、青学大は復路の走者全員が箱根初出走というオーダーとなった。

復路の幕開けとなる6区に、青学大は野村昭夢、駒大は帰山侑大がそれぞれエントリー。その青学大と駒大は芦ノ湖で2分38秒だった差が、芦之湯の定点で2分52秒、小涌園前の定点で3分18秒と差が開いていく。復路一斉スタートは歴代最多タイの16チームとなった。復路一斉スタートの集団は、法大・武田和馬と中大・浦田優斗が集団を引っ張り、7km付近で武田が抜け出した。

野村は傾斜が緩やかになる終盤もペースを落とさず、区間2位(6区歴代10位)の好走を見せた。一方、帰山は区間12位と振るわず、トップ青学大との差は4分17秒に広がり、2連覇及び2年連続三冠が厳しくなった。

法大は武田が区間賞(6区歴代5位)を獲得する快走で時差スタートの創価大、早大、國學院大をかわして5番目にタスキリレー、総合順位も7位に浮上。創価大も川上翔太が6区の1年生歴代最高タイム(区間3位)をマークして5位に順位を上げた。芦ノ湖を5位でスタートした早大は区間20位のブレーキで8位に転落し、シード権争いに巻き込まれてしまった。浦田が区間5位の走りを見せた中大がシード圏内の10位に入り、往路16位からポジションを上げた11位・東海大との差は1分27秒となった。

7区

トップの青学大は4年生で初めての箱根路となった山内健登、2位駒大は2年連続の7区となる安原太陽、中大は吉居駿恭、東海大はエースの石原翔太郎、東農大は予選会日本人選手トップの1年生・前田和摩が起用された。スタートしてから吉居は前のランナーを次々と抜いていく。11.8km地点・二宮では、トップ青学大と2位駒大の差は小田原中継所から少し詰まった。平塚中継所まで2.9kmの大磯では、駒大は青学大と4分33秒差と再び差が開いた。山内は終盤苦しい表情を見せるも2位駒大との差を4分44秒に広げ、青学大が平塚中継所をトップでタスキリレー、3位城西大との差も5分36秒に広がった。また、大東大が7位に浮上し、9年ぶりのシード権獲得に大きく近づいた。中大は10位をキープし、9位の早大とは2秒差に近づいた。11位には帝京大が浮上したが中大とは2分2秒と差が広がった。東海大は、石原が故障明けの影響で区間15位に沈み13位に後退した。順大は6区、7区と振るわず10位中大と5分以上離されシード権争いから脱落した。東農大は、前田が故障明けの影響で区間13位と不発、20位と順位は1つ上げるのみにとどまった。

区間賞は5人抜きの快走を見せ、1時間02分27秒と区間歴代3位の好タイムを記録した吉居が獲得。15km地点では前日2区を走った兄・大和から給水を受けた[10]。また、区間4位の安原は弟の海晴(駒大・1年生)から給水を受けた[11]

8区

トップで通過した青学大は駅伝デビュー戦の塩出翔太、追う駒大は前回大会も8区を走った赤星雄斗がそれぞれエントリー。

前回この区間で4位と好走した赤星だったが、茅ヶ崎の定点で4分52秒、遊行寺坂で5分21秒と塩出に差を広げられる展開になる。塩出はそのまま流れに乗り、1時間04分00秒(8区歴代3位)のタイムで区間賞を獲得。対する赤星も差を広げられたものの、塩出から49秒差の区間4位でタスキを繋いだ。國學院大、法大が1つずつ順位を上げ、それぞれ5位、6位となった。帝京大は2つ、東海大は3つ順位を上げそれぞれ9位、10位となり、シード圏内に入る。

ここまで往路での遅れを挽回して10位に位置していた中大は、過去2年5区で好走した阿部陽樹が直前での体調不良の影響で区間22位、7位の大東大はピーター・ワンジルが区間最下位とそれぞれ大ブレーキとなり、11位大東大・12位中大とシード圏外に後退した。

なお戸塚中継所では、山梨学大がわずか9秒間に合わず繰り上げスタートとなった[12]

9区

2位駒大と5分33秒差をつけ独走態勢となった青学大は、最初で最後の箱根路となった倉本玄太も区間賞を獲得。駒大との差は6分23秒とリードをさらに広げた。

シード権争いは、10位をキープした東海大との差が、11位大東大でわずか4秒、12位国士大で34秒、13位中大で1分09秒と、残る1つのシード権を巡り4校が最終10区で争うこととなった。

鶴見中継所では、順大・中央学大・駿河台大・山梨学大が繰り上げスタート。順大は第84回大会(2008年、このときは5区で棄権)以来16年ぶり、中央学大は第75回大会(1999年)以来25年ぶり、駿河台大は初めての中継所での繰り上げスタートとなった。一方、日大は第95回大会(2019年)以来5年ぶりに繰り上げを回避し、東農大もタスキを最後まで繋いだ。

10区

青学大は、駅伝デビュー戦の宇田川瞬矢も区間2位の好走でフィニッシュ。青学大が2年ぶり7回目の総合優勝となった。総合タイムは10時間41分25秒で、前々回において自校が記録した10時間43分42秒を2分以上更新し、大会新記録を達成した。

駒大は6分35秒差の総合2位となり、史上初の2年連続大学駅伝三冠を達成することができなかった。城西大は、中田侑希が区間16位と苦しい走りとなり、東洋大・岸本遼太郎の追い上げを許したものの21秒差で逃げ切り、城西大史上最高成績となる総合3位を死守した。岸本の逆転はならなかったが、区間賞を獲得した。

4校によるシード権争いは、東海大のロホマン・シュモンと大東大・佐々木真人が共に蒲田の定点をハイペースで通過したが、この時点で10位東海大と11位大東大の差が1秒差に縮まる。ロホマンは序盤のハイペースから徐々に失速したのに対し、佐々木は神奈川大と並走し快調なペースを維持。新八ツ山橋の定点で大東大が東海大を逆転し10位に浮上。12位国士大・13位中大も、大東大から1分以上離され追い上げることができず、大東大が10位で9年ぶりのシード権を獲得した。東海大は第98回大会(2022年)同様、10区で逆転を許してシード権を逃す結果となった。

総合12位の国士大は34年ぶりのシード権を逃し(それでも大学史上最高タイム)、優勝候補だった中大はエントリーメンバー16人中14人が体調不良[13]というアクシデントが影響し、総合13位で3年ぶりのシード落ちとなった。往路10位だった順大は、復路では失速が続き最終的に復路22位、総合17位と、4年ぶりのシード落ちを喫した。

10年ぶりの出場となった東農大は、青学大と27分51秒差の総合22位となった。

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成績

さらに見る 大会成績, 第99回大会までの最高記録 ...
完全優勝(総合・往路・復路の全部門優勝)
青山学院大学 - 2年ぶり 5回目(第98回大会以来、大会史上3年連続45回目)

総合成績

さらに見る 総合 順位, No./大学名 ...

往路成績

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復路成績

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区間賞

さらに見る 区間記録, 第99回大会までの最高記録 ...

区間成績

さらに見る 区間 順位, 選手名 ...
さらに見る 区間 順位, 選手名 ...
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予選会

要約
視点

2023年10月14日東京都立川市で開催。陸上自衛隊立川駐屯地を周回し、立川市街を経て国営昭和記念公園周回コース内をフィニッシュとする21.0975kmのコース(JAAF/世界陸連公認)で実施。

予選会からの本大会への出場枠は例年10校であるが、第100回の記念大会により例年よりも多い13校となっている。なお、今大会では「関東学生連合チーム」の本大会出場はない。

今大会の予選会では関東学連所属校以外にも門戸を開き、関東以外の11校が予選会に出場、全57校により争われた(選手登録754人)。当日の出走は665人(完走660人)、57校中56校が完走した(1校は出場選手の途中棄権により記録なし)。

予選会では、前回第99回大会の本大会出場校8校と予選敗退校5校が本大会出場となった。詳しくは、#参加大学を参照のこと。

関東学連所属校以外のチームでは、27位の京都産業大学(関西、13位との差は14分37秒)が最上位であった。

日程・コース

  • 予選会:2023年10月14日 9時35分 レーススタート
(ハーフマラソン = 21.0975km <国際陸上競技連盟(IAAF)認証コース>)
陸上自衛隊立川駐屯地(スタート)~立川市街地~国営昭和記念公園(ゴール)
  • スタート後 1時間24分00秒 経過時点(10時59分00秒)でレース終了。
  • 以下の選手は失格となる。
  • スタート後 29分30秒 経過時点(10時04分30秒)において 8.0km 地点に到達しない競技者
  • スタート後 47分30秒 経過時点(10時22分30秒)において 12.5km 地点に到達しない競技者
  • 先頭走者が国営昭和記念公園内の最終周回に入った時点で合流点に到達していない競技者
  • 給水所は8km・13.5km・17km 地点付近に設置。8km地点では各大学別の給水机を併設。

予選会エントリー校

前回より14校多い、史上最多となる57校がエントリーした[14]。前回出場校のうち、東京工業大学帝京平成大学が不出場となった一方、東京工業大学大学院と防衛大学校が3年ぶり、国際武道大学千葉大学第94回大会以来6年ぶり、群馬大学第86回大会以来14年ぶりにエントリーした。

関東学連所属校以外では、北海道地区から札幌学院大学、北信越地区から信州大学、東海地区からは皇學館大学愛知工業大学中京大学、関西地区からは京都産業大学立命館大学大阪経済大学放送大学関西、中国四国地区から環太平洋大学、九州地区から日本文理大学の計11校がエントリーした[15]

出場校の増加に伴い、第100回予選会の登録選手数754名は前回予選会(578名)から176名増え、こちらも史上最多となっている。

  • 登録選手数はエントリー時の人数(最大14名)。予選会に実際に出場できるのは12名まで。
エントリー一覧(関東学生陸上連盟) (PDF)
さらに見る No.1-10 第99回 本戦出場校 / No.11-41 前回予選会 出場校 / No.42-57 前回予選会 未出場校, No. ...

予選会参加資格

  • 2023年度日本学生陸上競技連合男子登録者で、本予選会並びに箱根駅伝本大会出場回数が通算4回未満である者に限る。なお、出場とはエントリーした時点で出場とする。ただし、別個加盟の大学院の競技者は、学部での出場回数に関係なく新たに4回まで出場できる。
  • 1校1チームとする。ただし、エントリーは10名以上14名以下とし、出場人数は10名以上12名以下とする。
  • 2022年1月1日より申込期日前日(2023年10月1日)までに各校エントリー者全員が10000m34分00秒以内のトラックでの公認記録を有していること。

予選会における変更点

  • 上述のとおり、今大会は関東以外の大学にも門戸を広げるため、参加資格が関東学生陸上競技連盟登録者から日本学生陸上競技連合登録者に変更されている。

予選会競走成績

チーム成績
※上位13校(太字)が本大会出場
順位チーム名最終総合タイム地区名備考
1大東文化大学10時間33分39秒
2明治大学10時間34分38秒
3帝京大学10時間35分08秒
4日本体育大学10時間36分42秒
5日本大学10時間36分54秒4年ぶり出場
6立教大学10時間37分06秒
7神奈川大学10時間37分20秒2年ぶり出場
8国士舘大学10時間37分21秒
9中央学院大学10時間37分27秒2年ぶり出場
10東海大学10時間37分58秒
11東京農業大学10時間39分05秒10年ぶり出場
12駿河台大学10時間39分40秒2年ぶり出場
13山梨学院大学10時間39分47秒
14東京国際大学10時間39分50秒
(13位との差=0分3秒)
7年ぶり予選敗退
15麗澤大学10時間43分15秒
16拓殖大学10時間43分16秒
17上武大学10時間44分41秒
18専修大学10時間44分51秒4年ぶり予選敗退
19日本薬科大学10時間48分34秒
20筑波大学10時間49分07秒
21平成国際大学10時間49分18秒
22慶應義塾大学10時間49分20秒
23芝浦工業大学10時間50分14秒
24明治学院大学10時間51分41秒
25亜細亜大学10時間52分37秒
26桜美林大学10時間53分27秒
27京都産業大学10時間54分22秒関西関東以外の最上位
28流通経済大学10時間55分02秒
29東京経済大学10時間55分55秒
30武蔵野学院大学10時間58分41秒
順位チーム名最終総合タイム地区名備考
31関東学院大学11時間01分18秒
32立正大学11時間01分54秒
33育英大学11時間02分24秒
34立命館大学11時間05分23秒関西
35皇學館大学11時間10分00秒東海
36湘南工科大学11時間15分34秒
37札幌学院大学11時間20分26秒北海道
38東京大学11時間25分40秒
39日本文理大学11時間26分01秒九州
40国際武道大学11時間29分39秒
41東京大学大学院11時間31分26秒
42清和大学11時間33分24秒
43大阪経済大学11時間33分43秒関西
44中京大学11時間35分05秒東海
45環太平洋大学11時間41分25秒中国四国
46愛知工業大学11時間43分30秒東海
47信州大学11時間53分05秒北信越
48東京工業大学大学院11時間57分31秒
49東京理科大学12時間03分59秒
50一橋大学12時間14分28秒
51防衛大学校12時間14分57秒
52埼玉大学12時間19分19秒
53千葉大学12時間24分09秒
54成蹊大学12時間25分09秒
55放送大学関西12時間28分57秒関西
56群馬大学12時間48分48秒
高崎経済大学記録なし完走9人
  • 地区名の ※ は関東所属校

予選会個人記録

さらに見る 予選会個人記録, 個人 順位 ...
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メディアによる中継・配信

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駅伝で使われた中継車

予選会

  • テレビ
  • インターネット
    • TVer、スタートから予選通過校発表までライブ配信を実施。

本大会

  • テレビ
    • 日本テレビ系列(【番組記事】・全国30局ネット)
      • 2024年1月2日(火)7:50 - 14:05(生中継[注 5]
      • 2024年1月3日(水)7:50 - 14:18(生中継)[注 6]
  • ラジオ
    • NHKラジオ第1(一部FM[注 7]
      • 2024年1月2日(火)7:40 - 11:55, 12:15 - 14:15
      • 2024年1月3日(水)7:40 - 11:55, 12:15 - 14:15
    • 文化放送(全国33局ネット、放送時間は各局によって異なる)[16]
      • 2024年1月2日(火)7:30 - 14:30
      • 2024年1月3日(水)7:30 - 14:30
    • RFラジオ日本[17]
      • 2024年1月2日(火)7:30 - 14:25
      • 2024年1月3日(水)7:30 - 14:30
  • インターネット
    • TVerは両日ともスタート直前から番組終了までライブ配信を実施。また、NHKラジオ第1・文化放送・RFラジオ日本・radikoらじる★らじるでもサイマル配信(radikoはフリーエリアのみ無料聴取可能)。
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脚注

外部リンク

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