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第82回東京箱根間往復大学駅伝競走

2006年の箱根駅伝 ウィキペディアから

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第82回東京箱根間往復大学駅伝競走(だい82かいとうきょうはこねかんおうふくだいがくえきでんきょうそう)は、2006年平成18年)1月2日から1月3日までに開催された第82回目の東京箱根間往復大学駅伝競走である。

概要 試合日程, 出場校 ...

開催日時

出場校(チーム)

國學院大學が3年ぶりに、国士舘大学が2年ぶりに出場を果たした。一方、帝京大学が初出場からの連続出場が8年で途切れ、拓殖大学が2年ぶりに予選会で敗退した。

さらに見る シード校 (10校), No. ...

※ナンバーカードの数字はNo.1 - No.10が前年順位、No.11 - No.19は予選会順位の順。

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競走路及び区間記録

  • 総合(217.9km) 最高記録:11時間03分17秒=駒澤大学・76回大会
  • 往路(108.0km) 最高記録:5時間31分06秒=山梨学院大学・79回大会
    • 1区(21.4km):東京大手町読売新聞東京本社前→鶴見市場交番前 区間記録:1時間1分13秒=渡辺康幸・早稲田大学・70回大会
    • 2区(23.2km):鶴見市場交番前→戸塚古谷商事前 区間記録:1時間06分46秒=三代直樹・順天堂大学・75回大会
    • 3区(21.5km):戸塚古谷商事前→平塚花水レストハウス前 区間記録:1時間02分49秒=小林正幹・早稲田大学・71回大会
    • 4区(18.5km):平塚花水レストハウス前→小田原メガネスーパー本社ビル前 区間記録:1時間00分56秒=藤田敦史・駒澤大学・75回大会※
    • 5区(23.4km):小田原メガネスーパー本社ビル前→箱根芦ノ湖駐車場入口前 区間記録:1時間09分12秒=今井正人・順天堂大学・81回大会※

※今大会より4区短縮5区延長のため、区間記録は旧距離(4区=21.0km,5区=20.9km)のもの。往路のコースと距離に変更はない。

  • 復路(109.9km) 最高記録:5時間28分47秒=駒澤大学・78回大会
    • 6区(20.8km):箱根芦ノ湖駐車場入口前→小田原風祭鈴廣前 区間記録:58分21秒=金子宣隆・大東文化大学・77回大会
    • 7区(21.3km):小田原風祭鈴廣前→平塚花水レストハウス前 区間記録:1時間02分53秒=武井隆次・早稲田大学・69回大会
    • 8区(21.5km):平塚花水レストハウス前→戸塚ボルボカーズ戸塚前 区間記録:1時間04分05秒=古田哲弘・山梨学院大学・73回大会
    • 9区(23.2km):戸塚ボルボカーズ戸塚前→鶴見市場交番前 区間記録:1時間08分38秒=塩川雄也・駒澤大学・81回大会
    • 10区(23.1km):鶴見市場交番前→日本橋→東京大手町読売新聞東京本社前 区間記録:1時間09分05秒=山田紘之・日本体育大学・81回大会

変更点

  • 今大会より4区→5区の小田原中継所(往路)が東京方面に2.5km移動。よって、4区は21.0km→18.5kmに短縮、5区が20.9km→23.4kmへと延長。これにより、4区は全区間中最短に、5区は最長区間になった。

概要

要約
視点

大会前予想

総合4連覇中の駒大が優勝候補筆頭と目されるも、前哨戦の出雲駅伝では4位、全日本大学駅伝では3位と例年に比べて振るわず、また他大学の実力が伸びてきたこともあり、多くの専門誌では実力伯仲の「超戦国駅伝」と呼ばれ、大会オープニングでは「駒大包囲網」との文字も踊る状況だった。

対抗馬の筆頭は前回大会で初の往路優勝、前年の出雲駅伝で初優勝を飾り、伊達秀晃佐藤悠基の2枚看板を擁し勢いに乗る東海大だった。加えて14年ぶりに全日本大学駅伝を制覇した日大、出雲・全日本共に2位に入り総合力で駒大と拮抗する中大、前回5区を全人未踏の69分台で駆け抜けて金栗四三杯(MVP)を獲得した今井正人を擁する順大、前回総合2位で主要区間を走った選手が多く残る日体大などが優勝候補の名に上がる。

また中距離選手の門戸開放を狙い4区の距離短縮(21.0km→18.5km)、及び5区の距離延長(20.9km→23.4km)が実施された。

往路

1区

スタート直後から日体大・鷲見知彦が飛び出し、他校との差を大きく広げる波乱の展開。10km地点で2位集団に40秒の差をつける。しかし2位集団も中大・奥田実や駒大・藤山哲隆が引っ張ってペースを上げ、17kmで鷲見を吸収。

六郷橋を終えて先頭集団は6人となり、19.7kmで駒大・中大・中央学大の三つ巴に。20kmでスパートをかけた中央学大の1年生・木原真佐人が大学史上初の区間賞をもたらした。2秒差の2位に駒大、4秒差の3位で中大が続いた。

優勝候補の日大は、土橋啓太がトップと12秒差の4位と好走。一方、順大は5000m高校記録保持者(当時)のスーパールーキー・佐藤秀和を起用するも、17kmで集団から脱落し、45秒差の11位でタスキリレー。東海大は1年生の杉本将友が59秒差の14位(区間15位)、スタートダッシュを見せた鷲見は六郷橋から大きく失速しトップと1分09秒差の16位(区間17位)と出遅れる。

2区

トップと12秒差の4位でタスキを受けた日大のディラング・サイモンが1.2kmで先頭に立つも、トップと50秒差の13番手でタスキを受けた山梨学大のメクボ・ジョブ・モグスが脅威的なスピードで11人を抜き、8.4kmでサイモンに追いつく。モグスは9.1kmでサイモンを引き離すと圧倒的なスピードで独走。20km地点では区間記録を58秒上回っていたもののラスト3kmで失速し、期待された区間新記録には届かなかったが、2区歴代4位の1時間07分29秒をマークし区間賞を獲得した。

一方モグスに突き放されたサイモンは、2区中盤から降り出した雨の影響か10km過ぎから腹痛を起こして権太坂以降ペースを大きく落とし、19kmで東洋大・中大にかわされると20km以降はジョギングのような走りになってしまう。戸塚中継所にたどり着いた時にはトップと3分33秒差の15位まで順位を落とし、区間19位に終わった。

2位争いは東洋大・黒崎拓克が21.2kmで中大・池永和樹を突き放し、日本人トップタイム・区間2位の走りで3人を抜きトップと41秒差の2位に浮上。51秒差の3位で中大、1分18秒差の4位で中央学大、1分21秒差の5位で駒大が続く。1区で出遅れた日体大はエース・保科光作が11人抜きの快走で6位に浮上。一方、予選会日本人トップ・チームでは渡辺康幸以来13年ぶりに1年生で2区を任された竹澤健介は区間11位に終わり、トップと2分09秒差の8位でタスキリレー。

3区

先頭の山梨学大・片貝勝浩は7.6kmで東洋大・尾田寛幸に追いつかれるも、9kmから尾田をじわじわと引き離すと、区間5位の安定した走りで第73回大会以来9年ぶりに平塚中継所をトップでタスキリレー。

2位争いは前回1区でブレーキに泣いた中大・上野裕一郎が16.1kmで尾田を逆転。区間3位の走りでトップと21秒差の2位に浮上する。かわされた尾田も区間4位と健闘し33秒差の3位。

後方では12番手でタスキを受けた東海大・佐藤悠基がこれまでの区間記録を37秒も更新する1時間02分12秒の区間新記録を樹立し、8人を抜いて4位に浮上。16番手でタスキを受けた日大は福井誠が区間2位の力走で10人を抜き6位にジャンプアップする。

一方、優勝候補の日体大が6位から13位に、中央学大は4位から18位に転落する大ブレーキを喫する。

4区

距離が短縮された4区では、中大・小林賢輔が21秒の差を一気に詰めて2.1kmで山梨学大・飯塚伸彦に追いつくと、3km過ぎから単独先頭に立つ。飯塚も粘って12km地点で一旦3秒差まで詰め寄るが、その後は10秒ほどの差で推移。小林は残り500mから左脚の痙攣に襲われ苦痛に顔を歪めるが、10秒差でトップを守ってタスキリレー。中大の小田原中継所トップ通過は38年ぶり。

3位は43秒差で東洋大、4位は47秒差で東海大が続く。直前の怪我で主将の座を降りた駒大・齊藤弘幸は5位から順位を上げられず区間8位タイに留まり、トップと1分56秒差でタスキリレー。

区間賞は1500mの中距離を得意とする順大・村上康則が獲得。9位から6位に浮上し、前回5区で区間新記録を打ち立てた今井正人へタスキを繋ぐ。中央学大は鶴見中継所のトップ通過から小田原中継所では最後尾まで後退。

5区

距離が2.5km延長された5区山登りでは、強い雨が降りしきるコンディションの中で山梨学大・森本直人が序盤から積極的に飛ばし、1.8kmで中大・中村和哉を捉えて再びトップに立つ。3位争いは東洋大の1年生・大西智也に東海大・伊達秀晃が500mで追いつき併走しながら前を追う。後方ではトップと2分26秒差の6位でタスキを受け取った順大・今井が本格的な上りに入ると徐々に追い上げ、12.3kmで駒大をかわすと、12.7kmで東海大と東洋大をまとめてかわし3位に浮上。小涌園前ではトップと1分20秒差まで詰め寄る。

森本は14kmから脚に痙攣を起こしてペースが落ち、今井との差が一気に縮まる。今井は15.7kmで中村をかわすと、17.8kmでついに森本をかわしてトップに立ち、順大が第65回大会以来17年ぶりの往路優勝を果たした。今井は2年連続の区間賞獲得。

10.5kmで今井にかわされた駒大・村上和春は18.1kmで中村をかわして3位に浮上すると、山下りで森本を逆転し2位に浮上。村上は山下りに入ると今井との差を詰め、区間2位の好走で30秒差の2位でフィニッシュ。3位は1分19秒差で中大、山梨学大は1分24秒差の4位に終わった。

8位でタスキを受けた日大・下重正樹が区間3位の走りで2分01秒差の5位。6位の亜大までがトップから3分以内にゴールする混戦であった。序盤3位を争っていた東洋大・大西は7位に順位を落とし、東海大・伊達は直前の体調不良もありよもやの区間18位に終わり、4分20秒差の8位まで後退した。

シード権争いは9位早大から12位國學院大まで1分以内の混戦。優勝候補の一角であった日体大は10位神大と2分15秒差の14位で往路を終えた。専大・中央学大・学連選抜・国士大の4チームが復路一斉スタートとなった。

復路

6区

トップでスタートした順大・長谷川清勝が区間6位ながらも1時間を切る好タイムでトップをキープ。2位の駒大・藤井輝は小涌園前で17秒差まで詰め寄ったが、中盤から長谷川に突き放されると終盤の平地でペースダウン。山登りで3位に浮上していた山梨学大・梅本雅哉との差が一気に縮まり、20kmで逆転。山梨学大がトップと1分05秒差の2位に浮上、駒大は1分14秒差の3位に後退した。

シード権争いは、大東大が往路11位から9位に浮上。往路15位の法大は松垣省吾が区間2位の好走で4人をかわし、10位早大と36秒差の11位に浮上した。一方で往路10位だった神大は区間19位、往路12位だった國學院大は区間最下位とブレーキ。それぞれ14位・16位まで後退した。

区間賞は復路一斉スタートの専大主将・辰巳陽亮が獲得。専大としては第74回大会3区以来の区間賞となった。

7区

順大の1年生・小野裕幸は快調なペースを刻み、区間2位の快走で平塚中継所を5年ぶりにトップでタスキリレー。

2位争いは、駒大・安西秀幸が8kmで山梨学大・親崎慎吾に一旦は追い付いたものの、親崎が15.3kmでスパートをかけ安西を突き放す。しかし、トップと2分01秒差の4位でタスキを受けた中大の森勇基が17kmで安西をかわすと、中継所手前300mで親崎もかわし、2分53秒差の2位に浮上した。5秒差で3位山梨学大が続いた。安西は区間17位に終わり、トップと3分37秒の差がついた。

5位争いは東洋大と日大が激しく競り合っていたが、7位でタスキを受けた亜大・綿引一貴が50秒の差をひたひたと縮め、16.6kmで2人をかわし単独5位に浮上する。

シード権争いは、11位でタスキを受けた法大・柳沼晃太が前半から積極的に飛ばして早大と大東大の9位争いに追いつくと、12.9kmで大東大が集団から脱落する。柳沼は終盤早大に突き放されたものの、区間賞の走りでシード圏内の10位に浮上。大東大は11位に後退したが、8位早大から11位大東大まで26秒の間にひしめく混戦状態が続く。

8区

復路スタートから順調にトップを守り続けていた順大であったが、難波祐樹が14kmからペースを落とすと、遊行寺坂終盤で脱水症状を起こし急失速。13.2kmで山梨学大・中大を逆転し単独2位に浮上した駒大・堺晃一とは藤沢の定点で3分25秒の差があったが、そのリードがみるみる間に縮まっていく。難波は中継所まで残り1km地点で堺にかわされると、残り300mを切った所からはほとんど歩くようなペースになってしまい、亜大・山梨学大にもかわされる。最終的に難波はトップと1分39秒差の4位で戸塚中継所になんとかたどり着いた。

5連覇を目指す駒大は堺の区間2位の快走で今大会初めて首位に立つ。3年前は前を行く山梨学大を逆転し、前年は優勝を大きく手繰り寄せた9区にトップでタスキリレー。

山梨学大は区間14位、中大は区間15位と伸び悩み、区間6位にまとめた亜大・益田稔が1分12秒差の単独2位に浮上した。

シード権争いは法大が10位から8位に浮上し、東洋大が6位から10位に大きく後退。1分29秒差の11位に城西大、1分46秒差の12位に大東大が続く。

最後尾でタスキを受け取り17番手に浮上した中央学大・杉本芳規が、1区の木原に続き今大会2つ目の区間賞を獲得した。

9区

1位でタスキを受け取った駒大の平野護は総合5連覇に向けてひた走るも、中盤以降もペースが上がらない。横浜駅前の定点では2位亜大と31秒、3位順大も33秒差と徐々に差を詰められてしまう。また4位以下の山梨学大・中大・日大が駒大と2分差以内にひしめき、7位東海大も2分34秒差と僅差での優勝争いが展開された。

難波から4位でタスキを受けた順大・長門俊介は序盤から積極的に飛ばして2kmで山梨学大をかわすと、12.8kmで2位の亜大・山下拓郎にその差5mまで迫る。しかし山下は冷静にペースを上げて長門を引き離すと、19.5kmで先頭の駒大・平野に追いつき、20.7kmでスパートをかけ単独先頭に躍り出た。

山下はただ一人1時間10分を切るタイムで区間賞を獲得する快走を見せ、亜大が大学史上初めてトップでアンカーにタスキリレー。5連覇を目指す駒大は平野が区間11位と走りが伸びず、42秒差で4連覇に3度貢献した糟谷悟へタスキリレー。

長門は山下に引き離されはしたものの粘りの走りを見せトップと1分10秒差。以降4位山梨学大・5位日大まで2分30秒以内と優勝争いは混沌としていく。

シード権争いは、10位東洋大と2分17秒差の13位でタスキを受けた日体大・岩崎喬也が区間4位の走りで3人を抜き、シード圏内の10位に浮上。9区終了時点で9位早大、10秒差の10位に日体大、さらに20秒離れて11位の大東大・東洋大、さらに20秒差で13位の城西大という5校に絞られた。また、前回大会に続いて中継所での繰り上げスタートが一度も発生しなかった。

10区

トップでタスキを受けた亜大・岡田直寛は、蒲田の定点で駒大・糟谷に11秒差まで詰められるも、8kmからペースを上げてそれ以上差を詰めさせず、新八ツ山橋の定点では31秒差、田町の定点では53秒差と逆に差を広げていく。

3位争いは日大・山梨学大が10.1kmで順大に追いつき3人の集団となると、山梨学大・小山祐太が抜け出して前を追う。岡田に突き放された糟谷は脱水症状を起こして徐々にペースを落とし、20.6kmで小山が2位に浮上する。

シード権争いでは早大が13位に後退し早々に脱落。日体大・東洋大の9位集団を30秒ほどの差で城西大・大東大の11位集団が追いかける展開となる。その後大東大が脱落し、14.1kmで城西大が日体大・東洋大に追いつき3校の9位集団となった。

先頭の岡田は最後まで堅実な走りを見せ、亜大が往路6位から大逆転で初優勝を飾った。前回14位だった山梨学大は1分40秒差の2位と大きく躍進した。3位は2分27秒差で日大、8区のアクシデントが響いた順大は2分41秒差の4位であった。5連覇を狙った駒大は土壇場での失速が大きく響き、6位東海に3秒差まで詰められるよもやの5位に終わった。

往路15位と出遅れた法大は、6区松垣が区間2位、7区柳沼が区間賞を獲得したほか、8区以降も安定した走りで総合7位でゴール。総合優勝した亜大を14秒抑え、初の復路優勝を飾った。7区まで2位につけていた中大は8区以降区間二桁順位のブレーキが続き8位まで後退した。

3校によるシード権争いは、強い向かい風の中で15.3kmから城西大・高岡寛典が集団を引っ張り縦一列になったが、残り1km地点で東洋大・渡辺史侑と日体大・熊本剛の両主将がスパート。これに高岡がついていけず、9位に日体大、その1秒後に10位で東洋大がゴールしシード権を獲得。城西大は高岡が大学史上初の区間賞を獲得するも、日体大・熊本が区間4位、東洋大・渡辺が区間3位と共に好走を見せたこともあり、わずか10秒届かず初めてのシード権を逃した。往路10位の神大は復路17位と失速し、過去最低の16位に終わり、3年ぶりのシード落ちを喫した。

総括

この年は稀に見る大混戦の箱根駅伝であり、以下の出来事があった。

  • 優勝した亜大で区間賞を獲得したのは9区の山下拓郎1人のみで、これは第22回大会の日大の区間賞0人での優勝に次ぐ記録(当時は第77回大会・順大以来2度目の出来事だった)。
  • 区間賞の最多獲得校が順大(4・5区)と中央学大(1・8区)の2区間、シード落ち校から4区間の区間賞(中央学大、6区の専大、10区の城西大)獲得があった。
  • 各中継所及びゴールにおいて6校(1区:中央学大、2・3区:山梨学大、4区:中央大、5〜7区:順大、8区:駒大、9・10区:亜大)が首位に立つのは史上最多。
  • 総合優勝の亜大から最下位の国士大までのタイム差23分36秒は歴代最小記録(後に第85回大会で総合優勝した東洋大と完走チーム最下位の青学大の19分46秒差が記録されたが、この時は城西大が途中棄権しており、全チーム完走ではこの年の記録が歴代最少タイム差である)。
  • 亜大は2区を13位で通過しているが、これは当時の歴代総合優勝校の中では最低通過順位(後に第85回大会で東洋大が14位通過で記録を更新)。また往路6位および6区7位通過、7区5位通過も歴代総合優勝校の中では最低通過順位である。
  • 第71回大会(往路:早大、復路:中大、総合:山梨学大)以来11年ぶりに、往路・復路・総合の優勝校がすべて異なる大学だった。この様な事例は13年後の第95回大会(往路:東洋大、復路:青学大、総合:東海大)まで起きなかった。また、往路優勝校と復路優勝校が共に総合3位以内に入らないのは史上初の出来事で、2023年現在でも史上唯一である。

最終結果を見ても往路・復路それぞれで一桁順位に終わったのは僅か4校(亜大{往路6位・復路2位}・山梨学大{往路4位・復路6位}・日大{往路5位・復路7位}・東海大{往路8位・復路4位})。往路1位の順大(復路10位)・2位の駒大(復路11位)・3位の中大(復路14位)が復路で、復路1位の法大(往路15位)・3位の日体大(往路14位)が往路でタイムを上積みできなかったことが、今大会の混沌ぶりに更に拍車を掛けた形になった。

一方で大会前優勝候補にも目されていなかった亜大は2区で13位と出遅れるも、結果的には2区・6区以外で区間一桁順位にまとめ、優勝候補と呼ばれた他大学に起きた失速のダメージを最小限に抑えた。山梨学大は2区のモグスで流れを作り終始上位争いに食い込み、それぞれ総合優勝・総合2位に輝いた。

優勝候補筆頭で5連覇を目指した駒大は10区糟谷が、往路優勝の順大は8区難波がそれぞれ脱水症状を引き起こし、出雲駅伝優勝の東海大は5区伊達が体調不良、全日本優勝の日大は2区サイモンが腹痛を発症しブレーキ。選手のコンディション不良による失速が目立つ大会でもあった。

この大会で総合優勝した亜細亜大学は往路6位スタートだったが、これは順位上の最大差の逆転劇となる[1]

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成績

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総合成績

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往路成績

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復路成績

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区間賞

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金栗四三杯(MVP

  • 今井正人(順天堂大学3年)=5区区間賞

区間成績

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エントリー一覧

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予選会

要約
視点

成績

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※上位9校が本大会出場権獲得。

個人順位(上位10名)

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脚注

外部リンク

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