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豊後水道地震

2024年豊後水道地震 ウィキペディアから

豊後水道地震map
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豊後水道地震(ぶんごすいどうじしん)とは、2024年令和6年)4月17日23時14分(JST)に豊後水道で発生した気象庁マグニチュード (Mj) 6.6の地震である。愛媛県高知県で最大震度6弱を観測した[1]

概要 豊後水道地震, 本震 ...

四国地方および愛媛・高知の2県で震度6弱以上の揺れを観測した地震の発生は、いずれも気象庁が現在の震度階級を導入した1996年(平成8年)以降では初である[3][4][注 1]

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震度

震度5弱以上の揺れを観測した地域は以下の通り。

さらに見る 階級, 都道府県 ...

このほか東海地方から九州地方にかけての広範囲で震度1以上の揺れを観測した。また韓国気象庁は、釜山慶南慶北蔚山改正メルカリ震度階級II程度の揺れを観測したと発表した[6]

高知県西部では、長周期地震動階級2を観測した。

さらに見る 階級, 都道府県 ...
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メカニズム

この地震の発震機構は東西方向に張力軸を持つ正断層型の地震であり[8]フィリピン海プレートの中で起きた「スラブ内地震」である[9]

南海トラフ地震との関連

この地震は南海トラフ巨大地震の想定震源域内で発生したが、想定される南海トラフ地震とはメカニズムが異なることなどから、巨大地震が発生する可能性が急激に高まったわけではないと気象庁は発表した[3][4]

被害

さらに見る 都道府県, 人的被害 (人) ...

この地震で16人の負傷者が確認されており、うち2人は顔の骨を折るなどの重傷を負った[2][10]。揺れが強かった四国では、各地で土砂崩れ水道管の破裂などの被害が多発している[10]

本地震は、震度6弱という強い地震動であったにもかかわらず、他の同規模の地震に比べて被害が比較的少なかった。強い揺れが局地的であったことや[11]、周期1秒以下の短周期の地震動が主体であったこと[12]、400ガルを超える強い揺れの継続時間が2秒前後と短かったことなどが、震度6という大きな震度の割に建物被害が少なかった要因であると考えられている[13][14][15]

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過去の主な地震

豊後水道では過去にもフィリピン海プレートのスラブ内地震と推定されている地震の記録がある[16]

1749年
寛延2年4月10日(1749年5月25日)に、宇和島城が破損し、大分では千石橋が破損した。大洲城では櫓の石垣が痛んだ[17]。M6 3/4と推定され、1968年の地震に似る[18]
1841年
天保12年9月20日(1841年11月3日)に発生し、宇和島城で塀や壁に破損があった。M6程度と推定されている[19]
1854年
安政南海地震の2日後の嘉永7年11月7日(1854年12月26日)に発生し、伊予国西部や豊後国豊前国などでは本震より強く感じられ、被害もあった[20]
1968年
昭和43年(1968年)8月6日に発生した。宇和島や大洲で震度5を観測し、M6.6と推定される。負傷者22,建物破損7、道路の損壊、山崩れがあった[21]
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脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

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