トップQs
タイムライン
チャット
視点
新東名高速道路のトンネルと橋
ウィキメディアの一覧記事 ウィキペディアから
Remove ads
新東名高速道路のトンネルと橋(しんとうめいこうそくどうろのトンネルとはし)では、新東名高速道路にあるトンネルと橋について記述する。
トンネル・主な橋梁
要約
視点
- 凡例 : IC - インターチェンジ、SIC - スマートインターチェンジ、JCT - ジャンクション、SA - サービスエリア、PA - パーキングエリア。
本線
清水連絡路
引佐連絡路
Remove ads
新相模川橋
高取山トンネル
高取山トンネル(たかとりやまトンネル)は、神奈川県伊勢原市-神奈川県秦野市にある新東名高速道路のトンネルである。
概要
・上り線(東京方面):長さ3,855m
・下り線(名古屋方面):長さ3,902m
やどりき双扇橋
やどりき双扇橋(やどりきそうせんきょう)は、神奈川県足柄上郡松田町寄(やどりき)に架かる新東名高速道路の橋梁である。
概要
丹沢山地の鍋割山を源流とする中津川の上空に架かり、仮称は「中津川橋」とされていた。位置は萱沼トンネル(仮称)と高松トンネル(仮称)の間にある。
この地帯は設計当時は見抜けなかった広範囲の断層破砕帯が広がっており、なおかつ急峻な地形もあり高松トンネルとともに屈指の難工事となった。2014年から工事をスタートし、橋梁本体の工事をスタートするまで5年を要している。断層破砕帯が広がっている関係もあり、地震等による変位に粘り強く対応するために「エクストラドーズド」形式を採用した。さらに、広範囲に広がる破砕帯との離隔を確保するために、橋の下部構造を左右で非対称な支間割(橋脚と橋脚の間)で設計しており、さらに生まれた左右の重さのアンバランスを解消するため、側面に「バタフライウェブ」と呼ばれる部材を採用した。「バタフライウェブ」の数や位置を調整することにより、左右のアンバランスを解消し、2面吊りの「エクストラドーズド」と「バタフライウェブ」の併用、さらに大型の「バタフライウェブ」は世界初の構造とされている[23]。
正式名称の命名にあたっては、近隣に存在した松田町立寄中学校が2019年3月で廃校されることになり、松田町とNEXCO中日本はその最後の卒業生に命名を依頼した。卒業生は「エクストラドーズド」の形状を扇に見立て、地名の「やどりき」を合わせて「やどりき双扇橋」と命名し、2025年6月14日の「松田町・寄村合併70周年記念式典」で発表された[24]。
Remove ads
新富士川橋
新富士川橋(しんふじがわばし)は新東名高速道路 新富士IC - 新清水IC間にある、日本初の鋼・コンクリート複合アーチ橋。
橋梁データ
- 工事名 : 新東名高速道路 新富士川橋
- 事業者 : 旧 日本道路公団(現 中日本高速道路株式会社)
- 位置 : 静岡県富士宮市星山-静岡県富士市木島
- 道路規格 : 道路構造令第1種第1級A規格
- 設計 : 日本道路公団静岡建設局/長大/大成建設・フジタ・ピーエス三菱・共同企業体
- 施工 : 大成建設・フジタ・ピーエス三菱・共同企業体
- 形式 : 鋼・コンクリート複合アーチ橋[25]
- 荷重 : B活荷重
- 橋長[25]
- 上り線 : 365 m
- 下り線 : 381 m
- アーチ支間長 : 265 m[25]
- 幅員 : 18.05 m
- 有効幅員 : 16.5 m[25]
- 架設工法 : 送り出し工法
- 着工 : 1999年(平成11年)7月
- 竣工 : 2005年(平成17年)3月
- 供用開始 : 2012年(平成24年)4月14日
- 新東名高速道路 新富士川橋(近景)
Remove ads
富士川トンネル
富士川トンネル(ふじかわトンネル)は、静岡県富士市 - 静岡県静岡市清水区 - 静岡県富士宮市にある新東名高速道路のトンネルである。
概要
新東名高速道路 新富士IC - 新清水IC間にあり、新東名高速道路の中では2番目に長いトンネルである。
TBM導坑先進拡幅掘削工法で施工され、最大掘削断面は262 m2もの断面積がある。
笹子トンネル崩落事故による緊急点検
2012年(平成24年)12月2日午前8時頃に発生した中央道上り線笹子トンネル天井板落下事故を受けて、NEXCO中日本は全国にある笹子トンネルと同型のトンネルすべてを緊急点検すると発表した。富士川トンネルもこれに該当し、3日から順次点検が行われた。[26]
歴史
Remove ads
芝川高架橋
芝川高架橋(しばかわこうかきょう)は、新東名高速道路 新富士IC - 新清水IC間に架かる橋梁である。
概要
平均斜度45度の急傾斜地の上空を通過させるために作られた高架橋[27]で、最大橋脚高は83 m[25]。これは、新東名高速道路で最も高い橋脚である。
橋梁データ
関連項目
Remove ads
和田島トンネル
和田島トンネル(わだしまトンネル)は、静岡県静岡市清水区にある新東名高速道路のトンネルである。
概要
新東名高速道路 清水PA - 新清水JCT間にある。テレビドラマ「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」の撮影が行われていた。
歴史
伊佐布トンネル
伊佐布トンネル(いさぶトンネル)は、静岡県静岡市清水区、葵区にある新東名高速道路のトンネルである。
概要
歴史
内牧高架橋
内牧高架橋(うちまきこうかきょう)は、静岡県静岡市葵区内牧の新東名高速道路に架かる橋梁である。
概要
芝川高架橋と同じく「ストラット付PC箱桁」という国内で前例のない構造形式が採用されている。これは、プレキャストPC箱桁の両側に張出床版を現場打ちし、ストラットと呼ばれる斜めの支柱を等間隔に配して支持部材とすることで主桁の断面を小さくすることで、上部構造の軽量化を図り、主桁を載せる橋脚とその基礎のスリム化を目指したものである。2006年度(平成18年度)土木学会田中賞を受賞している。
周囲は静岡茶の茶畑が広がっている所である。
橋梁データ
- 工事名 : 第二東名高速道路 内牧高架橋
- 事業者 : 旧・日本道路公団(現・中日本高速道路株式会社)
- 位置 : 静岡県静岡市葵区内牧
- 道路規格 : 道路構造令第1種第1級A規格
- 設計 : 日本構造橋梁研究所
- 施工 : 鹿島・安部日鋼工業・JV
- 形式 : 21径間連続PC箱桁橋[25]
- 荷重 :
- 橋長[25]
- 上り線 : 1,048 m
- 下り線 : 1,024 m
- 支間長[25]
- 上り線 : 42.0 + 8@53.0 + 10@51.5 + 39.0 + 25.0 m
- 下り線 : 28.0 + 18@51.5 + 41.0 + 25.0 m
- 幅員 : 18.05(3車線)×2
- 有効幅員 : 16.5 m[25]
- 架設工法 : スパイバイスパン工法
- 着工 : 2000年(平成12年)10月
- 竣工 : 2004年(平成16年)1月
- 供用開始 : 2012年(平成24年)4月14日
Remove ads
藁科川橋
藁科川橋(わらしながわばし)は新東名高速道路 新静岡IC - 静岡SA/SIC間にある橋梁。
新東名高速道路の下層に市道が併設される二層構造となっている[29]。二層構造を実現するために採用された逆台形型の橋脚が特徴である[29]。広幅員に対応するために長支間のPC床版が計画されたが、現場施工による長支間のPC床版は国内で施工されたことがなかった。このため、FEM解析や実物大の模型を用いた実験を通して検証を行いながら独自の断面形状や設計手法が開発された[30]。2003年(平成15年)に土木学会田中賞を受賞[29]。
橋梁データ
Remove ads
桂島高架橋
桂島高架橋(かつらしまこうかきょう)は、静岡県藤枝市岡部町桂島の新東名高速道路に架かる橋梁である。
概要
橋梁データ
新大井川橋
新大井川橋(しんおおいがわばし)は、新東名高速道路 藤枝PA-島田金谷IC間にある。仮称は大井川橋。
2009年(平成21年)8月11日に発生した駿河湾地震で東名高速道路の一部区間が通行止になったことから、迂回路の渋滞緩和のために、8月15日午前9時 - 午後4時まで大井川橋の上り線約1.3 kmを緊急供用した。建設中のため、普通車・小型車のみの通行で、制限速度は20 km/hであった。
橋梁データ
粟ヶ岳トンネル
粟ケ岳トンネル(あわがたけトンネル、英語 : Awagatake Tunnel)は、静岡県島田市から同県掛川市に至る新東名高速道路のトンネルである。開通前の仮称は「金谷トンネル」であった。
トンネルデータ
- 上り線(東京方面) : 4,522 m
- 下り線(名古屋方面) : 4,662 m
新東名高速道路 島田金谷IC - 掛川PA間の島田市と掛川市の市境にある粟ヶ岳を貫いており、新東名の中で最も長いトンネルである。
上下線別に各3車線分の大断面が掘削され、その掘削量は日本国内で最大級である。また、2007年度(平成19年度)の土木学会技術賞を受賞している[31]。
歴史
1999年(平成11年)、トンネルの工事中に出水が発生した[32]。その後、2000年5月に周囲の用水や水道で断水が発生した[32][33]。地区住民は工事と断水の関係性を日本道路公団に訴え[33]、ついにトンネル内の止水及び、影響を受けた茶園へ引水する補償的措置を受けた[32]。しかし引水設備は十分に機能せず、これが一因となって廃業した農家に対して中日本高速道路は2018年に金銭的な補償を行った[32]。また、付近にある観光名所の「松葉の滝」でも水量減少が目立った。トンネル内の止水などで水量は3割ほど回復したが、地区住民と市は完全回復を要望している。これに対して中日本高速道路は、国の指針などに基づいて経済的な損害が発生していないため「対策できない」としている[32][34]。
新天竜川橋
新天竜川橋(しんてんりゅうがわばし)は、新東名高速道路 遠州森町PA - 浜松浜北IC間にある。仮称は天竜川橋。
橋梁データ
都田川橋
都田川橋(みやこだがわばし)は、静岡県浜松市浜名区 - 静岡県浜松市浜名区の都田川(二級河川)に架かる橋梁である。
概要
静岡県浜松市浜名区四大地-静岡県浜松市浜名区都田町間に流れる都田川の急峻な渓谷に架けられたPC2径間連続エクストラドーズド橋で、中央に高さ56.4 mの橋脚とその上に繋がる主塔が上下線を挟み込むように3基並び建ち、着色ケーブルを用いた斜材と共に周囲の稜線や深い渓谷に調和したデザインとなっている。 周囲にはままつフルーツパークや滝沢キャンプ場などがあることから、景観へ配慮した地域のランドマークとなるべく設計された。
東海地震の発生が想定される地震防災対策強化地域に立地することから高耐震性も要求され、施工性・経済性等も総合的に考慮して上記の高橋脚と主塔に鋼管およびPC鋼縒り線の螺旋巻きによる鋼管・コンクリート複合構造を採用している。バランスを取って両側平行に張出し架設した張出し長は96.5 mにおよび、PCエクストラドーズド橋としては国内最大となった。2000年度(平成12年度)に土木学会田中賞(作品部門)を受賞している。新東名高速道路の静岡県内の橋梁の中では最初に竣工した。供用開始は御殿場JCT - 浜松いなさJCT間が開通した2012年(平成24年)4月14日であったため、竣工から11年の歳月を経て開通した。
橋梁データ
山切第一高架橋
山切第一高架橋(やまきりだいいちかきょう)は、静岡県静岡市清水区の新東名高速道路清水連絡路に架かる橋梁である。仮称は山切1号高架橋。
概要
新東名高速道路清水連絡路 清水JCT - 清水いはらIC間にある。
2007年度(平成19年度)に山切1号高架橋として土木学会田中賞を受賞している。なお、本橋が立地する場所は連絡路であるため、新東名の本線と比較すると道路規格が低くなっている。
橋梁データ
- 工事名 : 第二東名高速道路 山切1号高架橋
- 事業者 : 旧・日本道路公団(現・中日本高速道路株式会社)
- 位置 : 静岡県静岡市清水区山切
- 道路規格 :
- 設計 :
- 施工 :
- 形式 : 15径間連続PC箱桁橋
- 荷重 : B活荷重
- 橋長
- 上り線 : 717 m
- 下り線 : 709 m
- 支間長
- 上り線 : 3@50.0 m + 5@45.0 m + 5@50.0 m + 47.0 m + 45.0 m
- 下り線 : 3@50.0 m + 5@45.0 m + 5@50.0 m + 2@47.0 m + 45.0 m
- 幅員 :
- 有効幅員 :
- 架設工法 : プレキャストセグメント張出し架設工法
- 着工 : 2003年(平成15年)7月
- 竣工 : 2007年(平成19年)2月
- 供用開始 : 2012年(平成24年)4月14日
脚注
関連文献
関連項目
外部リンク
Wikiwand - on
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Remove ads