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門司駅

福岡県北九州市門司区中町にある九州旅客鉄道の駅 ウィキペディアから

門司駅map
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門司駅(もじえき)は、福岡県北九州市門司区中町にある、九州旅客鉄道(JR九州)のである[1]

概要 門司駅, 所在地 ...
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北口(2008年9月)
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関門トンネルをイメージしたイラストの描かれた駅名標

駅前にはかつて西日本鉄道(西鉄)北九州線門司駅前停留場があった。本項目ではこれについても記す。

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概要

鹿児島本線所属線とし[2]山陽本線を加えた2路線が乗り入れる。鹿児島本線にはJA29、山陽本線にはJA52駅番号がそれぞれ設定されている。

関門トンネル開通により、山陽本線の終点駅となった。このため九州の鉄道の玄関口となっている[1]。なお、営業キロ上は駅の南側にある北九州貨物ターミナル駅と同一地点にある。山陽本線のうち関門トンネルを含む下関駅 - 門司駅間はJR九州の所管である。同線は線路名称上では当駅が終着であるが、下関駅からの列車は運転系統小倉駅まで直通する列車が多い。また、ラッシュ時などには日豊本線からの列車も乗入れてくる(日中は小倉駅始発で運転)。

山陽本線が直流電化であるのに対し、鹿児島本線は交流電化であるため、本駅構内下関方にデッドセクションが存在する(貨物列車用のために門司駅構内にも設置されている)。そのため、かつてのブルートレインを初めとする客車列車は、門司駅において九州内を走行する交流電気機関車ED72形ED73-1000形ED74形ED75-300形ED76形)と、関門トンネル専用の交直流電気機関車(EF30形EF81形)と付替えが行われていた。九州地区には軸重の大きなEF81形が入線できない脆弱な区間が多かった事も、機関車を交換する理由である。

かつては貨物列車の機関車付け替えも当駅(門司操車場)で行われていたが、現在は北九州貨物ターミナル駅へ移されている。

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歴史

要約
視点

九州鉄道の開通にあわせ、柳ヶ浦やなぎがうらとして開業した。その当時は、現在の門司港駅が門司駅を名乗っていた。後に、大里だいりへの改称を経て、関門トンネルが開通する際に、門司駅を門司港駅に、大里駅を門司駅に、それぞれ改称した。

関門トンネルは、長大かつ海底という特殊な条件からもとより蒸気機関車の運行が不可能であり、電化がなされていたものの、門司以西の九州内は非電化であった。この事から、当駅での機関車交換が必須であり、九州初の特別急行列車富士」や、第二次世界大戦後初の九州発着の特急「かもめ」も含め、すべての列車が長時間停車していたが、1961年昭和36年)に本駅を含む門司港 - 久留米駅間が交流電化され、同時に山陽本線の下関駅 - 小郡駅(現新山口駅)間も直流電化された。さらに1964年(昭和39年)に山陽本線が全線電化された頃には、旅客列車は機関車交換の不要な交直両用電車が中心になったことから、旅客列車の長時間停車が減少した。

1975年(昭和50年)の山陽新幹線開業より、本州と九州を結んで関門トンネルを通過する長距離列車が大幅に整理され、さらに利用者の減少により寝台特急群も徐々に廃止されてしまったことから、現在では、主に北九州都市圏の輸送を担う旅客駅として機能している。

年表

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門司駅5・6番のりばの下関側に設置してある関門トンネル案内板(5番のりば側はトンネル下り線内部の写真)
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5・6番のりばの下関側に設置してある関門トンネル案内板(6番のりば側はトンネル概要・歴史・工事・走行した列車等を紹介)
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駅構造

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構内 4・5番線
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構内の様子 2・3番線(2006年8月)
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改築前の駅舎(1987年8月)

かつては、島式ホーム4面8線であったが、後に海側の敷地を縮小して1面(旧7・8番乗り場)が廃止され、現在は3面6線を有する地上駅となっている。2004年(平成16年)に3階建の橋上駅舎が完成した[1]

有人駅みどりの窓口が設置されている[16]SUGOCAならびに相互利用可能な各社のIC乗車カードの使用が可能である。1・2階に商業施設「えきマチ1丁目 門司」、3階に改札口がある。駅舎内にはファミリーマートがある。

JRの特定都区市内制度における「北九州市内」の駅である。

のりば

さらに見る のりば, 路線 ...

門司港駅発の列車は1・2番乗り場、下関駅発の列車(折り返しの下関行きも含む)は3・4番乗り場に発着するのが基本(門司港駅始発の列車は基本的に1番乗り場・下関駅始発の列車は基本的に4番乗り場に発着する)だが、相互接続がある場合は同一ホームに発着するなど、例外も多々ある。また小倉方面からの列車については、門司港駅行きが6番乗り場、下関駅行きが5番乗り場を基本とするが、これも一部列車で逆になることがある。

6番乗り場門司港・下関方端あたりに「急行「天草」」の乗車位置案内が僅かに残っている。

利用状況

要約
視点

2023年(令和5年)度の1日平均乗車人員5,618人であり、JR九州の駅としては別府駅に次いで第32位である[17]

2000年度以降の1日平均乗車人員

JR九州及び『とうけい北九州』によると、近年の1日平均乗車人員の推移は下記の通り。

さらに見る 年度, 1日平均 乗車人員 ...

1999年度までの1日平均乗車人員

1日平均乗車人員は下表の通りである[注 4]。1970年度以降は北九州市公表分[21]

さらに見る 年度, 1日平均 乗車人員 ...
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さらに見る 年度, 1日平均 乗車人員 ...
さらに見る 年度, 1日平均 乗車人員 ...
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駅周辺

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南口駅前(2007年1月)
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北口駅前(2010年8月)
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門司ミッドエア

駅は門司区南西部の大里だいり地区に所在する。近世以前は門司往還(参勤交代往還路)の宿場として大里宿が置かれ、関門海峡の渡海地点として栄えた。近代以降は門司港駅が所在する門司区北西部の門司港地区が急速に発展し、1923年大里町門司市に編入された経緯がある。

駅南口の前(山側)を国道3号が線路に並行する形で通っている。また、駅北口から250mほど海側の海岸沿いを国道199号が線路に並行する形で通っている。

かつては駅の北側にサッポロビール北九州工場があったが2000年に閉鎖され、現在では同工場跡の建物を保存活用した門司赤煉瓦プレイスをはじめとして、大規模な再開発が進んでいる。

南口側
北口側

付近ではないが、当駅から新門司港に発着するフェリー(名門大洋フェリー阪九フェリーオーシャン東九フェリー東京九州フェリー)の送迎輸送が行われている。オーシャン東九フェリーのみ地元タクシー会社に委託する有料(2024年3月時点で440円)の乗合タクシー[注 5]で、他3社は無料送迎バスである。

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バス路線

西鉄バス北九州が運行し、のりばは南口構内と国道3号線上に分散して設置している。

さらに見る のりば, 運行事業者 ...

門司駅前停留場

門司駅の前の国道3号線上には、かつて西日本鉄道北九州本線門司駅前停留場があった。

元は不老園前停留場と称し、1911年(明治44年)6月の九州電気軌道本線第1期区間の開通の際、のちに門司駅ができる位置付近に設置されていたもの。1942年(昭和17年)4月に大里駅が現在地に移転し、門司駅となったのに伴い、接続のため不老園前停留場を門司駅付近に移設し、門司駅前停留場に改称した[25]

停留場は、上下線それぞれに安全地帯のある乗降場を備えた2面2線の構造で、上下線間の渡り線も備えていた[25]

1985年(昭和60年)10月20日北九州本線門司停留場 - 砂津駅間廃止に伴い、当停留場も廃止となった。なお、北九州本線の起点であった門司停留場は、門司港駅よりさらに北東の旧門司地区にあり、当停留場とは別の停留場である。

隣の駅

九州旅客鉄道(JR九州)
JA 鹿児島本線
快速・区間快速・普通
*葛葉駅 - 小森江駅 (JA30) - 門司駅 (JA29) - (貨)北九州貨物ターミナル駅 - (貨)東小倉駅 - 小倉駅 (JA28)
*打消線は廃駅(廃止時点は小森江駅は未開業)
JA 山陽本線(当駅 - 小倉駅間は鹿児島本線)
普通
下関駅 (JA53) - 門司駅 (JA52) - 小倉駅 (JA51)

脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

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