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首 (北野武)
ビートたけしの小説 ウィキペディアから
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『首』(くび)は、2019年より出版された北野武による日本の小説である。
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KADOKAWAより2019年12月20日に出版された。著者・北野自身による脚本・編集・監督・主演で、出版社・KADOKAWAの製作により映画化され、2023年11月23日に公開。
あらすじ
時は戦国時代。羽柴秀吉と千利休に雇われ、謀反人と逃げ延びた敵を探して各国を旅する曽呂利新左衛門は、信長に反旗を翻した荒木村重を偶然捕らえる。一方、丹波国篠山の農民・茂助は播磨へ向かう秀吉の軍勢を目撃、戦で功を立てようと軍に紛れ込む。
信長、秀吉、光秀、家康を巻き込み、荒木村重の首を巡る戦国の饗宴が始まり、それはやがて本能寺の変へと繋がっていく。
登場人物
主人公
秀吉の家臣
秀長一門
官兵衛
その他
明智光秀とその関係者
光秀一門
家臣
荒木村重とその関係者
村重一門
織田信長とその関係者
信長一門
- 織田信長 (おだ のぶなが)
- 演 - 加瀬亮[1]
- 三英傑の一人。尾張の大名で、天下統一を野望に持つ。性格は非常に凶暴であり、事あるごとに家臣に対して暴行をおこなっている。しかし家臣からはカリスマ性を評価されており、「天下は俺一代で十分、その後からはオメェらの中から選んだるがよ」と後継者争いを誘発している。
- 天正6年(1578年)10月に荒木村重が信長に反して謀反を起こしたとの情報を聞き、鷹狩りを途中で取りやめ難波に帰ると、秀吉・光秀などの家臣たちと会談を行い、村重を捕えるように光秀に命じ、秀吉には光秀を補佐するように命じた。その後、安土城にて蘭丸と性行為をしている姿を光秀に見せつけた。徳川家康が村重を匿っていると光秀から報告を受けると光秀に対して黒幕は家康にあると言い放ち、光秀に対して家康を殺害するように命じた。しかし、秀吉の策により家康殺害計画が失敗に終わると今度は光秀に対して安土城にて茶会を開き、そこに家康を呼ぶように命じた。茶会では家康の大好物であるタイに毒を盛り家康を殺害するように光秀に命じたが、秀吉の策により家康は鯛を食べるふりをして難を逃れた。信長は家康が死ななかったことに激怒し光秀を殴りつけた。
- 秀吉が入手した書状により信長が嫡男秀忠に家督を譲ろうとしていることを知った光秀によって本能寺が襲撃を受けると蘭丸を介錯し、弥助にも自害するように命じたが、恨みを持った弥助に槍で首を切断され死亡した。信長の首は弥助によって持ち去られ、光秀の捜索で発見されなかった。
千利休とその関係者
徳川家
- 徳川家康 (とくがわ いえやす)
- 演 - 小林薫[1]
- 織田信長の同盟者。三河の大名・武将。作中では信長と光秀によって荒木村重を三河に隠したことにされてしまい、命を狙われることになった。それを知った秀吉によって助けられ、お抱えの忍者部隊と影武者によって難を逃れることになった。
家臣
毛利方
近江国
忍
- 多羅尾光源坊 (たらおこうげんぼう)
- 演 - ホーキング青山
- 甲賀流の忍者衆を統治する長で、白塗りの大男で、普段は部下の巫女に喋らせているが、時々本人が喋ることもある。信長の嫡男信忠に宛てた書状を入手するために訪れた曽呂利新左衛門と般若の佐兵衛の前に現れると、秀吉が書状を欲しがっていることを知り書状を渡す。
- その後、秀吉によって邪魔な存在として認識され秀吉軍によって忍びの里が滅ぼさせると同時に巫女と共に殺害された。
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映画
要約
視点
原作者・北野自身による脚本・編集・監督・主演のもと、原作小説出版社・KADOKAWAにより製作。2023年11月23日に公開された[2][3]。R15+指定。
総製作費15億円[4]。北野にとっては6年ぶりの新作映画で、2023年5月16日開幕の第76回カンヌ国際映画祭の「カンヌ・プレミア部門」に日本人監督として初めて出品されることが決定した[5]。撮影は山形県鶴岡市(スタジオセディック庄内オープンセット)[6]、岩手県奥州市(えさし藤原の郷)[7]、長野県富士見町[8]、栃木県宇都宮市(若山牧場)・真岡市(鬼怒川河川敷)[9]などで行われた。
なお、北野武脚本・監督作品としては『あの夏、いちばん静かな海。』(1991年)以来、約32年ぶりに東宝の配給作品となる。
キャスト
- 羽柴秀吉:ビートたけし
- 明智光秀:西島秀俊
- 織田信長:加瀬亮
- 羽柴秀長:大森南朋
- 黒田官兵衛:浅野忠信
- 曽呂利新左衛門:木村祐一
- 難波茂助:中村獅童
- 丁次(アマレス兄):アマレス兄弟
- 半次(アマレス太郎):アマレス兄弟
- 千利休:岸部一徳
- 間宮:大竹まこと
- 荒木村重:遠藤憲一
- 斎藤利三:勝村政信
- 森蘭丸:寛一郎
- 弥助:副島淳
- 清水宗治:荒川良々
- 安国寺恵瓊:六平直政
- 般若の左兵衛:寺島進
- 為三:津田寛治
- 服部半蔵:桐谷健太
- 宇喜多忠家:堀部圭亮
- 滝川一益:中村育二
- 本多忠勝:矢島健一
- 丹羽長秀:東根作寿英
- 蜂須賀小六:仁科貴
- 菩薩の権蔵:平原テツ
- 遣手婆・マツ:柴田理恵
- 光源坊:ホーキング青山
- 博打場の男:劇団ひとり
- 徳川家康:小林薫
スタッフ
- 原作:北野武『首』(KADOKAWA刊)
- 脚本・編集・監督:北野武
- 製作:夏野剛
- プロデューサー:福島聡司
- ラインプロデューサー:宿崎恵造
- 撮影監督:浜田毅(JSC)
- 照明:髙屋齋
- 美術:瀨下幸治
- 音楽:岩代太郎
- サウンドデザイナー:柴崎憲治
- 衣裳デザイナー:黒澤和子
- 録音:高野泰雄
- 編集:太田義則
- VFXスーパーバイザー:小坂一順
- 助監督:足立公良
- 特殊メイク/特殊造形スーパーバイザー:江川悦子
- 装飾:島村篤史
- 殺陣師:二家本辰己
- スクリプター:吉田久美子
- キャスティング:椛澤節子
- 製作担当:根津文紀、村松大輔
- 能楽監修:二十六世観世宗家 観世清和
- 配給:東宝、KADOKAWA
- 製作:KADOKAWA
受賞・ノミネート
脚注
関連項目
外部リンク
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