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2007年ノルディックスキー世界選手権札幌大会
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2007年ノルディックスキー世界選手権札幌大会は、2007年(平成19年)2月22日から3月4日までの11日間、札幌市で開催されたノルディックスキーの世界選手権。札幌での開催は17大会ぶり2回目。冬季オリンピックとの併催を除くと、アジアでは初めての大会となった。クロスカントリースキー、スキージャンプ、ノルディック複合の3競技18種目が行われた。広報大使を原田雅彦がつとめた。
史上初、屋内でのクロスカントリー競技開催で注目されている大会でもあった。なお、一部報道で「野球場で初のスキー大会」などの表記が見られるが、1938年、1939年に後楽園球場や阪神甲子園球場に特設ジャンプ台を設置してスキージャンプ大会が開かれたことがあり(全日本選抜スキー・ジャンプ大会)、後楽園球場では1950年にも開催されている。
ハイライト
- 最も活躍した選手の一人がビルピ・クイトゥネン(フィンランド)である。女子クロスカントリースキーで3つの金メダル(チームスプリント、30km、4x5kmリレー)と1つの銅メダル(個人スプリント)を獲得した。
- 20歳のアストリド・ヤコブセン(ノルウェー)は女子クロスカントリースキーで3つのメダルを獲得。個人スプリントで金メダル。チームスプリントと4x5kmリレーで銅メダル。
- ラーシュ・ベルゲル(ノルウェー)は同一年にバイアスロン世界選手権とノルディックスキー世界選手権の両方でメダルを獲得した史上最初の選手となった。クロスカントリースキーでは15kmと4x10kmリレーで金メダルを獲得、バイアスロン(イタリア、ラーセン・アントホルツ)では4x7.5kmリレーで銀メダルを獲得した。
- 札幌ドームにて屋内でのスキー競技が実施された。クロスカントリースキーのスプリント種目とノルディック複合スプリント種目の後半距離である。
- ロニー・アッカーマン(ドイツ)はノルディック複合個人で史上初の3連覇を達成した。
- ハンヌ・マンニネンとピルヨ・マンニネン(現姓:ムラネン)(フィンランド)の兄妹は共に金メダルを獲得、史上初の兄妹アベック優勝を記録した。兄ハンヌはノルディック複合個人スプリントと団体の2冠、妹ピルヨはクロスカントリースキー女子リレーで優勝した。
- レアニード・カルネイエンカはベラルーシに世界選手権で初のメダルをもたらした。クロスカントリースキー男子15kmで銀メダルを獲得した。
- ペトラ・マジッチ(スロベニア)は世界選手権で自身初のメダルを獲得すると共に、スロベニアの女子選手、またスロベニアのクロスカントリースキーにおいて初めてのメダルをもたらした。
- シモン・アマン(スイス)はスキージャンプ個人で2つのメダルを獲得(ラージヒル金、ノーマルヒル銀)、また団体戦では最長不倒を記録した。
- アダム・マリシュ(ポーランド)はスキージャンプ個人ノーマルヒルで世界選手権通算4つ目の金メダルを獲得、最近4大会中3大会で金メダルを獲得している。
- 観客動員は当初予測の半分以下、およそ9万人に留まった。これは前回大会(ドイツ・オーベルストドルフ)の3分の1であり、事前の告知がほとんどなかったことによる影響と、競技ファン以外の大会への関心の低さが露呈する結果となった。また、大倉山ジャンプ競技場、宮の森ジャンプ競技場とも改修などで観客収容数が大幅に減ったことも影響した。
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会場
- スキージャンプ競技
- 大倉山ジャンプ競技場(2月23日~25日)
- 宮の森ジャンプ競技場(3月2日、3日)
- クロスカントリースキー競技
- 表彰式(メダルセレモニー)
- JR札幌駅南口広場(2月26日、28日、3月2日)
- 各競技会場
競技日程
要約
視点
- クロスカントリースキー
- 2月22日16:30~17:30 女子・男子スプリント(クラシカル走法)予選 - 札幌ドーム
- 2月22日19:30~21:00 女子・男子スプリント(クラシカル走法)決勝 - 札幌ドーム
- 2月23日16:00~18:00 女子・男子チームスプリント(フリー走法)準決勝・決勝 - 札幌ドーム
- 2月24日14:00~15:30 男子パシュート(15kmクラシカル+15kmフリー) - 白旗山競技場
- 2月25日14:00~15:00 女子パシュート(7.5kmクラシカル+7.5kmフリー) - 白旗山競技場
- 2月27日15:00~16:00 女子10km(フリー走法) - 白旗山競技場
- 2月28日14:30~16:00 男子15km(フリー走法) - 白旗山競技場
- 3月1日15:00~16:00 女子リレー 4×5km(10kmクラシカル→10kmフリー) - 白旗山競技場
- 3月2日14:30~16:00 男子リレー 4×10km(20kmクラシカル→20kmフリー) - 白旗山競技場
- 3月3日13:30~15:00 女子30km(クラシカル走法)マススタート - 白旗山競技場
- 3月4日13:30~16:00 男子50km(クラシカル走法)マススタート - 白旗山競技場
- スキージャンプ
- 2月23日18:00~19:00 予選 ヒルサイズ134 - 大倉山ジャンプ競技場
- 2月24日18:00~20:00 個人戦 ヒルサイズ134 - 大倉山ジャンプ競技場
- 2月25日18:00~20:00 団体戦 ヒルサイズ134 - 大倉山ジャンプ競技場
- 3月2日19:30~20:30 予選 ヒルサイズ100 - 宮の森ジャンプ競技場
- 3月3日18:00~20:00 個人戦 ヒルサイズ100 - 宮の森ジャンプ競技場
- ノルディック複合
- 2月23日15:00~16:00 スプリント ヒルサイズ134 - 大倉山ジャンプ競技場
- 2月23日19:00~20:00 スプリント 7.5km(フリー走法) - 札幌ドーム
- 2月25日10:30~12:30 団体戦 ヒルサイズ134 - 大倉山ジャンプ競技場
- 2月25日15:30~16:30 団体戦 4×5km(フリー走法) - 白旗山競技場
- 3月3日9:30~12:30 個人グンダーセン ヒルサイズ100 - 宮の森ジャンプ競技場
- 3月3日15:30~16:30 個人グンダーセン 15km(フリー走法) - 白旗山競技場
- セレモニー
- 2月22日18:00~19:00 開会式 - 札幌ドーム
- 2月22日21:15~ 表彰式 クロスカントリー女子・男子スプリント(クラシカル走法) - 札幌ドーム
- 2月23日18:30~ 表彰式 クロスカントリー女子・男子チームスプリント(フリー走法) - 札幌ドーム
- 2月23日20:00~ 表彰式 ノルディックコンバインド スプリント - 札幌ドーム
- 2月24日15:45~ 表彰式 クロスカントリー男子パシュート(15kmクラシカル+15kmフリー) - 白旗山競技場
- 2月24日20:30~ 表彰式 スキージャンプ個人戦 ヒルサイズ134 - 大倉山ジャンプ競技場
- 2月26日17:00~ 表彰式 クロスカントリー女子パシュート(7.5kmクラシカル+7.5kmフリー)、ノルディックコンバインド団体戦、スキージャンプ団体戦 ヒルサイズ134 - JR札幌駅南口広場
- 2月28日19:00~ 表彰式 クロスカントリー女子10km、男子15km(フリー走法) - JR札幌駅南口広場
- 3月2日19:00~ 表彰式 クロスカントリー女子リレー4×5km、男子リレー4×10km - JR札幌駅南口広場
- 3月3日16:30~ 表彰式 クロスカントリー女子30km(クラシカル走法)マススタート、ノルディックコンバインド個人グンダーセン - 白旗山競技場
- 3月3日20:00~ 表彰式 スキージャンプ個人戦 ヒルサイズ100 - 宮の森ジャンプ競技場
- 3月4日16:00~ 表彰式 クロスカントリー男子50km(クラシカル走法)マススタート - 白旗山競技場
- 3月4日16:30~17:15 閉会式 - 白旗山競技場
北欧の放送時間との調整により、競技時間が夕刻のものが多い。
参加国
49ヶ国、3レターコードアルファベット順。()内は選手数
- AND アンドラ公国 (1)
- ARM アルメニア共和国 (5)
- AUS オーストラリア (8)
- AUT オーストリア共和国 (22)
- BLR ベラルーシ共和国 (12)
- BEL ベルギー王国 (1)
- BRA ブラジル連邦共和国 (3)
- BUL ブルガリア共和国 (2)
- CAN カナダ (18)
- CHN 中華人民共和国 (11)
- CRO クロアチア共和国 (2)
- CZE チェコ共和国 (8)
- DEN デンマーク王国 (1)
- EST エストニア共和国 (13)
- ETH エチオピア連邦民主共和国 (1)
- FIN フィンランド共和国 (29)
- FRA フランス共和国 (19)
- GBR グレートブリテンおよび北部アイルランド連合王国 (1)
- GER ドイツ連邦共和国 (31)
- GRE ギリシャ共和国 (5)
- HUN ハンガリー共和国 (5)
- IRE アイルランド (1)
- ISR イスラエル国 (2)
- ITA イタリア共和国 (19)
- JPN 日本国 (24)
- KAZ カザフスタン共和国 (28)
- KEN ケニア共和国 (1)
- KOR 大韓民国 (6)
- KGZ キルギス共和国 (2)
- LAT ラトビア共和国 (3)
- LIE リヒテンシュタイン公国 (1)
- LTU リトアニア共和国 (1)
- LUX ルクセンブルク大公国 (1)
- MKD マケドニア共和国 (4)
- NOR ノルウェー王国 (33)
- NZE ニュージーランド (3)
- POL ポーランド共和国 (8)
- POR ポルトガル共和国 (1)
- ROU ルーマニア (2)
- RSA 南アフリカ共和国 (1)
- RUS ロシア連邦 (32)
- SLO スロベニア共和国 (15)
- SPA スペイン (2)
- SUI スイス連邦 (22)
- SVK スロバキア共和国 (8)
- SWE スウェーデン王国 (18)
- TUR トルコ共和国 (3)
- UKR ウクライナ (14)
- USA アメリカ合衆国 (19)
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競技結果
要約
視点
日本代表選手の記録は全日本スキー連盟による[1]。
クロスカントリースキー
男子個人スプリント(1.4kmクラシカル走法)
2007年2月22日 札幌ドーム
男子チームスプリント(1.4kmx6フリー走法)
2007年2月23日 札幌ドーム
男子30kmパシュート(15kmクラシカル+15kmフリー)
2007年2月24日 白旗山競技場
男子15km(フリー走法)
2007年2月28日 白旗山競技場
※4番目にゴールしたヨハネス・エダー( オーストリア)はドーピング違反で記録抹消
男子4x10kmリレー
2007年3月2日 白旗山競技場
男子50km(クラシカル走法)
2007年3月4日 白旗山競技場
女子個人スプリント(1.2kmクラシカル走法)
2007年2月22日 札幌ドーム
女子チームスプリント(1.4kmx6フリー走法)
2007年2月23日 札幌ドーム
女子15kmパシュート(7.5kmクラシカル+7.5kmフリー)
2007年2月25日 白旗山競技場
女子10km(フリー走法)
2007年2月27日 白旗山競技場
女子4x5kmリレー
2007年3月1日 白旗山競技場
女子30km(クラシカル走法)
2007年3月3日 白旗山競技場
ノルディック複合
スプリント (ラージヒル HS134/7.5km)
2007年2月23日 大倉山ジャンプ競技場/札幌ドーム
※高橋大斗はジャンプで転倒、骨折し、クロスカントリーを棄権した。
個人 (ノーマルヒル HS100/15km)
2007年3月3日 宮の森ジャンプ競技場/白旗山競技場
団体 (ラージヒルHS134/4x5km)
2007年2月25日 大倉山ジャンプ競技場/白旗山競技場
スキージャンプ
湯本史寿は代表に選ばれたが、出場機会がなかった。
個人ラージヒルHS134
2007年2月24日 大倉山ジャンプ競技場
団体ラージヒルHS134
2007年2月25日 大倉山ジャンプ競技場
- 一本目の上位8チームまでが二本目に進出
- FIS公式記録(PDF)
個人ノーマルヒルHS100
2007年3月3日 宮の森ジャンプ競技場
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国別獲得メダル数
マスコットキャラクター
マスコットキャラクターは日本全国から2,340件の応募があり、その中から決定された。名前は「ノルッキー」で、「ノルディック」と「スキー」を組み合わせたもの。ノルッキーは北海道で親しまれている動物、エゾシカがモデルで、首には大会のロゴマークと同じシンボルカラーのマフラーをしている。
開幕前のシーズンではゆっくりとした動きで足もともおぼつかない様子であったが、次第に軽快な動きを見せるようになり、本大会終盤、3月3日のノーマルヒル終了後には応援団のコールに軽快なダンスで応える姿も見られた。
応援ソング
福原美穂「恋はリズム -Believe My Way-」
放送について
NHKと在札民放協力の元、大会組織委員会の内部組織として「SART(Sapporo Radio & Televisionの略)」が発足され、ホスト放送局として国際映像の制作に当たる。クロスカントリーの中継に関しては、ノルウェー放送協会(NRK)に協力を得ている。
日本国内においてはテレビ朝日が独占放映権を獲得し、系列地上波・BS・CSで中継を行う。しかしながら、地上波生中継は皆無で、数少ない放送された2月24日と25日のスキージャンプ2試合も1時間遅れの録画中継であったため、北海道新聞によると、特に北海道内からは、放送を求める苦情が殺到した。これは、テレビ朝日が独占放映権を取得しているため、全国規模での視聴率が期待できないというものであったが、これは、全国に対する広報が不足していることを示していることに加え、メディアがこの大会に全国的にはマイナーだという理由だけで全くと言っていいほど関心を示さなかった結果と考えられる。また、道内においてはある程度の視聴率は期待できるが、独占放送権はテレビ朝日にあり、系列局の北海道テレビ放送(HTB)単独での放送は難しかったようである。しかし、このことが札幌入りできなかった国内のファンや、はるばる海外から札幌入りして、ホテルで中継を見ようと思った選手、ファンらが中継を見ることが出来ないなどの問題を生み、彼らからテレビ局に対する疑問の声も多数挙がっている。この大会が開催国内における地上波生中継が皆無というのはテレビ中継の普及後は過去に例がなく、メディアのこの大会への関心の低さ(というよりは在京メディアのスポーツ中継への姿勢)が露呈した。
公式スポンサー
- メインスポンサー
- VIESSMANN
- inter sport
- eon ruhrgas
- Rauch
- halti
- スズキ
- BAUHAUS
- サッポロビール
- オフィシャルサポーター
- ツルハホールディングス
- 土屋ホーム
- audio-technica
- 北海道シミズ
- 北海道映像記録
- 凸版印刷北海道事業部
- 山藤三陽印刷
- JT
脚注
外部リンク
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